洗脳(10)

 

「俺は・・・ 淫乱な・ヒーロー・・・スパイダーマン・・です・・・」

 

「分かってきた様ねぇ。フフッ

『もっと責めて欲しい』と願いなさい。

 あの女を助けたいのなら言うのよ!」

屈辱に打ち拉がれるパイダーマンをアマゾネスが言葉によって責め続ける。

 

「も・・もっと・・・せ、責めて・くだ・・さ・い」

(く、くそお・・・)

欲情した肉体が疼くのを抑えようとするものの、

刺激を求める勃起した肉棒は、

自ら発した屈辱的な言葉にすら敏感に反応しビクビクと震えていた。

スパイダーマンの内部で、肉欲への願望がますます昴まっていく。

 

ヒーローとって屈辱的な言葉を命令のまま言わされるスパイダーマンを

嘲るように見つめるアマゾネス。

その目には邪悪な勝利の光を浮かべている。

正義の勇者を快感に屈服させるという鉄十字団の計画は完遂しつつあった。

 

更にアマゾネスが責め続ける。

「どこを責めて欲しいの? 言ってごらん?」

「お、おれの・・・ ペ・ニス・を・・・責めて・下さい・・・」

(く・・・どうしたら・・・)

マスクの下で、羞恥に顔を上気させながら、ヒーローとしての自尊心を抑えつけ、

人質を助けるため必死でアマゾネスの要求に応えるスパイダーマン。

 

「ペニスじゃないわね。『肉棒』よ」

アマゾネスが冷たく言い放った卑猥な言葉に、

拓也はマスクの下で端正な顔を羞恥に歪ませる。

(に・肉棒・・・

 い、言うしか・・ないのか・・・)

「俺の・・ 肉棒を・・責めて・くだ」

目を閉じ、屈辱感を打ち消す様に機械的に口に出すスパイダーマンだったが、

アマゾネスが言葉を遮った。

「ただの肉棒じゃないわ。こんなに大きくなってるじゃないの!

 ヒーローのくせに恥ずかしくはないの?

 さあ言いなさい。お前の肉棒はどうなっているのかしら?」

鉄十字団の女は、ヒーローの精神までもを屈辱感を雁字搦めに絡みつけていく。

(くそ・・ まだ言わせる・のか・・・)

「俺の・・・ ぼ・・勃起した・・肉棒を・」

「『勃起してビンビンの肉棒』よ!」

スパイダーマンの心は羞恥によって蝕まれていく。

(そんな・ことまで・・・)

「俺の・・・

 勃起して・・ビ・ンビンの・肉棒を・・・責めて下さい・・」

肉体が欲するまま、屈辱的な言葉を口に出して言わされることで、

ヒーローとしての理性は次第に羞恥と屈辱に麻痺していくのだった。

「ちゃんと名乗りなさい!

 それと、『アマゾネス様』を付けろと言ったはずよっ!!」

屈辱的な言葉に打ちのめされるスパイダーマンだったが、命令に従うしかなかった。

(そ・そんな・・・ くっそぉ・・)

「俺は・・・淫乱な・・・ヒーロー・・・ スパイダーマンです・・

 勃起して・・ビンビンの・肉棒を・・・責めて下さい。アマゾネス様・・・」

自らの屈辱的な言葉によって理性の自由は奪われ、

その一方で、欲望は一段と高まっていく。

 

アマゾネスの言葉責めにより、正義のヒーローのプライドと尊厳までもを毟り取られ、

屈辱的な官能の罠へと落ちていくスパイダーマンだった。

 

言葉責めにって、自尊心を毟り取られた正義のヒーローを見下ろしながら、

アマゾネスは満足そうに口元を歪めながら笑みを浮かべていた。

人質の身の安全と引き替えに、

スパイダーマンは、ヒーローとしての理性が抑圧している筈の欲求、

すなわち、己の肉体が要求する言葉を屈辱的に口にすることを強制されていた。

肉体の求める欲望に理性を強制的に服従させることで、

スパイダーマンの羞恥心をかき立てながら洗脳する

アマゾネスの作戦は完遂しつつあった。

 

「フフフッ 初めからそう言えばいいのよ。

 もう一度、最初から言ってみなさい」

屈辱にうち震えるヒーローを満足そうに見つめるアマゾネス。

「俺は、淫乱なヒーロー・・スパイダーマン・です・・・

 勃起してビンビンの・肉棒を責めて下さい。アマゾネス様」

(う・うぅ・・・ くっそぉ・・・)

恥辱に塗れる理性とは裏腹に、

勃起した肉棒は固く張りつめてビクビクと震えていた。

 

「よく言えたわね。いいわ、望み通りにしてやろう」

満足そうな表情を浮かべるアマゾネスは、

両手両足を広げて身動きの出来ないスパイダーマンの

肉体の中心の大きな膨らみへと手を掛けた。

 

先走りの染みが広がるコスチュームの股間を探るように愛撫するアマゾネス。

片方の手で精液を溜め込んだ陰嚢を揉みしだき、

もう一方の手で太く滾る勃起した竿をなぞっていく。

白く細長い指が二つの青い膨らみを握り、

膨らんだ陰嚢に包まれた睾丸を転がすように弄び、

真っ赤な爪をした指が根元からカリを経て亀頭まで、

脈打ち蠢く血管が浮かんだ陰茎をなぞるように扱いていく。

(く・あ・・ぉ・ぁぁ・・・)

「あ・・はぁっ・・・あぁ・・」

勢いを増した勃起への刺激がヒーローの理性を曇らせ、

スパイダーマンは快感に溺れてしまう。

 

マシンベムの頭部のモニターに映し出されるスパイダーマンの官能の記憶映像は、

ひとみが拓也の股間に顔を埋める映像すら途切れ途切れになり、

アマゾネスが肉棒を扱く姿に置き換わろうとしていた。

今や、スパイダーマンの快感の記憶領域の全てを

アマゾネスが占領しようとしていた。

これこそがアマゾネスの狙いだった。

人間の精神構造の根源にある性欲を支配することで、

強靱な精神力を持つ正義のヒーローすら洗脳してしまう作戦なのだ。

 

アマゾネスの罠に完全に嵌ってしまったスパイダーマンには為す術もなかった。

しかも、快感による肉体的な責めだけではなく、

言う事を強要された自らの言葉によってもヒーローの理性は麻痺し、蹂躙され、

抵抗する意志の力までもが奪われていくのだった。

 

アマゾネスが扱くのに合わせて、はあはあと荒々しく息を切らせるスパイダーマン。

股間の膨らみは一段と大きくなり、白い指で擦り上げられるたびにヒクヒクと震え、

亀頭の先端からは先走りを滲ませていた。

「どう? 気持ちいいだろう? 答えなさい!」

指先の刺激だけでなく、言葉によってもジワジワと締め付けるアマゾネス。

「はぁっ う・・・あ・あぁっ」

(こ、答えるわけには・・い・いかない・・・)

次第に薄れていく理性の力を奮い起こし、

快感に喘ぎながら、懸命に己の欲望と闘い、アマゾネスの言葉を否定しようとするが、

鉄十字団の女は更に詰め寄るのだった。

「答えろと言っているのよ、スパイダーマン! 人質がどうなってもいいのかしら? 」

 

(く、くそ・・・)

「は・い・・ き・気持ち・いい・・です・・ アマ・ゾネス・・様」

(だが・・、気持ちいい・のも・事実・・だ・・・

 ま・負けてしまいそうだ・・・)

回答を強制されてはいるものの、

その答え自体はスパイダーマンの肉体からの正直な反応に他ならなかった。

 

男としての本能を懸命に抑えようとするヒーローだったが、

アマゾネスの要求によって肉体に従うことを強要され、

そのことによって次第に意志の力まで奪われていく。

命令に従い答える度に、理性による抑制が弱まり、性欲が亢進し、

逞しい肉体を更に欲情させていくスパイダーマン。

アマゾネスに全てをゆだねる様に竿に浮かんだ血管やカリの括れまでもを

露わに晒す肉棒は、扱かれれば扱かれるほど一段と快感を求めて猛り狂い、

股間の青いコスチュームには先走りの染みが広がっていくのだった。