復讐の五番勝負(4)

 

19××1月1日夜7時・・・俺はまたあの体育館の地下のリングに立っていた。

リングに立つ前に控え室でシューズの紐が切れたのが少し気になったが・・・。

 

「明けましておめでとう・・・五十嵐君?」

「新年早々渡辺のおっさんの声なんか聞きたかね〜よ!さっさと始めようぜ。」

「相変わらず威勢のいいガキだ・・・まっ今日が最後になるけどな・・・。」

「ふんっ!いつも同じ台詞だな?」

急に場内が暗くなった・・・「なんだよ?またスペシャルゲストかよ?」

ギーン・・・ガッシャーン・・・(なんだこの音は?)

そして場内に明りがつくとそこは金網に囲まれていた・・・。

「五十嵐君・・・今回は金網デスマッチだ!」

「か、金網デスマッチ?」

「なんだ恐くなったか?・・・先に金網から脱出した者の勝ちだ!」

「なんでもいいから早くやって帰るぞ。正月番組観て〜んだよ!」

「今日の対戦相手は・・・コイツだ!」

通路を思いきり走って来て金網の入り口から勢い良く入って来た。

(・・・誰だコイツ・・・?)

「十、久し振りだな?」

「はぁ?」

「またあの時みたいに痛めつけてやるよ・・・十君。」と顔を上げた。

「あっ!あ、あ、網野先輩・・・」俺は一歩下がった・・・。

(俺が中2の時、先輩は3年である日道場に呼び出しをされた。俺が気に入らないという理由

だった。俺が一瞬の隙を見せた瞬間先輩の猛攻で俺はボコボコにやられた。あの日以来俺は

この先輩が苦手というか・・・恐かった)

「どうした?震えているぞ・・・十?」

「・・・・・。」

「網野、五十嵐をまたボコボコにしてやれ・・・今日はレフリーはナシだ。そしてそこにある

凶器はいくらでも使ってよし。では始めるか。」

凶器は各コーナーポストに置いてあった。テーブル、竹刀、鎖、イス・・・各一つずつ。

 

「青コーナー170×58五十嵐十!」(赤と白のストライプの競パンとレガースを着けていた)

「赤コーナー176×98網野正大!」(黄色のラガーシャツと短めのラグパンとヘッドギアを

着けていた。そしてなぜかラグビーボールを抱えていた。)

先輩はラグビーがうまく推薦で高校にも入って今も現役でやっている。体を見ても分かるように

ガッチリとしていた。ムッチリしたケツに穿かれたラグパンの下からサポーターのラインが

クッキリ浮き出ていた。

           カーーーーーンッ!!

急にラグビーボールが顔面に飛んできて、俺に命中した。そしてひるんだところを先輩の重い

タックルが俺をコーナーに飛ばした。(ガンッ!)俺は背中を思いきり打った。

でも先輩の猛攻は続いた・・・。

「どうしたーぁ十!!」

先輩はコーナーから俺が逃げられないように両端のロープを掴みタックルを何度も打ち込んで

きた・・・。

「ぐぁぁぁっ!」あまりの痛さと苦しさに俺は胃液らしきものを吐いた。

グッタリした俺を先輩はターンバックルを外した金具に顔を押し付けると、反対側のコーナー

から走ってきて後頭部にドロップキックを放った。俺の顔は金具にのめり込み腰から砕け落ち

倒れた。仰向けに倒れた俺にめがけ先輩はコーナーポストに登り腹にフットスタンプを命中

させ、またポストに登った。俺は腹を押さえバタバタしていた時、また先輩のフットスタンプ

が落ちてきた・・・。*ターンバックルとはポストの所にあるロープを止めてある金具を隠す物

「うわぁぁぁー!!」先輩の98キロの重い体とラグビースパイクのイボが俺の急所に入った。

俺は股間を押さえノタウチまわった・・・。

「あっわりーわりー、ついついお前のその情けないチンポに入っちゃったよ」先輩はイタズラに

笑いながら苦しむ俺を無理やり引き起こし、ロープへ投げ返ってきたところへキチンシンクを

また腹に入れた。*キチンシンクとは膝蹴りみたいなものです

そして倒れ込む俺を無理やり捕まえたまま、何度もキチンシンクを腹に入れてきた。

「おらっ!おらっ!」

「うっ!うっ!」俺は腰をくの字にさせながら耐えた・・・がその時思いきりキチンシンクが

俺の股間に命中した。先輩の膝が金玉に思いきり入った・・・。

「うわぁっ!」俺は両膝をつき前に倒れこんだ。痛さのあまり足が痙攣していた。そして両膝を

つき前に倒れこんでいる俺の後ろに周り金玉でもっこりしている股間を蹴り上げられた。

「うぎゃぁっ!」連続の急所攻撃はさずがに効いた・・・。苦しんでいる俺を担ぎ上げアルゼン

チンバックブリーカーを仕掛けてきた。俺の腰がミシミシと音を立てていた・・・。

そして先輩はアルゼンチンを掛けながら、俺の股間を競パンの上から揉みはじめた。

「どうだ十・・・気持ちいいだろ?恥ずかしいだろ?がははは」

「うぅぅぅ・・・あぁぁぁ・・・」先輩のゴツイ手が俺の股間を熱くさせた。

「ん?十感じてんのか?この変態野郎が!」俺の競パンがさっきよりモッコリしてきた。

「みんなに見られて恥ずかしくねーのかよ?」観客席からは失笑さえ聞こえた・・・。

このままだとヤバイと思い俺は空いている腕で先輩の太い首を絞めた。先輩も真っ赤な顔を

して耐えたが、俺の腕は確実に先輩の首の左右に通う動脈を絞めていた。先輩はたまらずアル

ゼンチンを解いた。今がチャンスなのに俺は次の技に行こうとしなかった・・・いや行けなか

った。・・・そうあの日の先輩にボコボコにされた事がフラッシュバックするからだ。

「どうした?十・・・俺が恐いんだろ?」先輩はニヤッと笑うと、俺を掴みヘッドバットを

入れてきた。ヘッドギアの中に固い物が入っているのか、頭が熱く感じた・・・。それでも

何度も先輩はヘッドバットを入れてきた。そう頭が熱いのは痛さではなく血が流れてきたのだ。

そして意識がモウロウとする中、ヘッドギアから何かが落ちた・・・(ボトッ)・・・

それは鉛の塊が入っていたのだ。俺はそのまま倒れた。

(俺は思った・・・このままだと負けてしまう。でもどうしても・・・勝てない・・・。)

先輩は立掛けてあったテーブルをコーナーポストの近くにセットすると、俺を担ぎ上げポスト

の最上段に登り、サンダーファイヤーパワーボムの体勢に入るとそのままポストから飛びはね

俺の体はテーブルに叩きつけられた・・・!!(ドスンッ!バキッ!)

「・・・・・!!」声にもならない痛さが体に走った。テーブルが真っ二つに折れる勢いだ。

俺はテーブルに叩きつけられたままの形で気を失った。パワーボムをされたままの形のような。

先輩は竹刀を持ってくると、俺の無防備になった股間に竹刀を思いきり振り降ろした。

(バチーーーンッ!!)場内に何ともいえない音が鳴り響いた・・・竹刀が折れるほど振り降ろし

たのだ。折れた竹刀は金網をうまく抜け観客席へ・・・一瞬場内は静まりかえった。

「うぎゃぁぁぁ・・・・・!!」俺はたまらず声を張上げ、また気絶した・・・。

 

「五十嵐!」・・・「五十嵐くーん」・・・「十どうしたーぁ、起きろーぉ」・・・

そう俺は今まで敵だと思っていた観客の声援で目を覚ました。と先輩を見るともう少しで

金網を登りきるところだった。俺はまだジンジンする股間の痛さを我慢し起き上がると、ポスト

にあるパイプイスを持ち、先輩目掛けて投げつけた!先輩の背中に命中した。先輩は金網から

手を離し落ちた。・・・(ビリッ)・・・金網にラガーシャツが引っ掛かり破れ、そして

先輩はロープに跨るように勢い良く落ちた・・・。

「うぉぉぉぉぉ・・・」先輩は苦痛の顔を浮かべ、つま先がピーンとなり情けない格好でロープ

に股間を打ちつけた。俺はそのまま先輩が跨っているロープを上下に振った。

「うぉっ!うぉっ!」ロープに跨って苦しんでいる先輩の股間はあきらかに勃起していた。

「なに先輩感じてるんすか?」俺はいつのまにか先輩への恐怖が無くなっていた。苦しみ、感じて

いる先輩をロープから降ろすとアトミックドロップの体勢にまた先輩をロープの上に跨がせる

ように落とした。ロープが先輩の金玉に食い込んだ。玉がハッキリ二つに割れているのが

分かった。

「うぉぉぉぉぉぉぉ・・・!」先輩は跨ったまま足をバタツカセていた。俺は先輩の頭を掴み

金網に顔を押し付けた。

「先輩・・・あの日のオトシマエしっかり返させてもらいますよ」俺はコーナーポストに登り

ロープに跨って股間を痛めている先輩にドロップキックを放った。先輩はロープから落ちると

股間を押さえうずくまっていた。ここから俺の本当の反撃が始まった・・・。

DDT、リバースDDT、スイング式DDTと・・・先輩の太い首にはこれくらいやらないと

効かないのだ。そしてエメラルドフロウジョン・・・逆さまに抱え上げ頭頂部からマットに

落とす技だ。さすがの先輩もフラフラになっていた。デスバレーボムで先輩を沈めると俺は

パイプイスを抱えコーナーポストに登りムーンサルトプレスをイスを抱えたまま放った・・・

が先輩は間一髪でそれを避けた。俺はイスを抱えたまま自爆した。先輩はスクッと立ち上がり

イスを取り上げると俺を何度もイスで叩いた。(ヤバイ先輩が本気になった!?)

先輩はすごい血相で俺をイスでいたぶった。そしてイスをタタミマットに置くと俺をイスの

上に目掛けのど輪落とし。すると今度はブレーンバスターの体勢に入った。先輩は俺の競パン

を思いきり掴み持ち上げると少し体勢を入換え、ひとさし指を俺のケツに突っ込みながら、

四方に向って観客にこの情けない格好をみせた。競パンの上からグイグイと太い指が入って

いき、そして思いきり引っ張っている競パンも一緒にケツに食い込みTバック状態になって

いた。ずっとその体勢のままだから頭に血は上るし、Tバック状態だし・・・(ビリッ!)

その時あまりにも引っ張るものだから競パンのサイドが少し切れ、片金がはみ出てしまった。

の瞬間・・・パイプイス目掛け先輩は垂直落下式DDTを放った・・・(ガーン)・・・

鈍い音がした。俺はその衝撃で気絶した。

 

そして目を覚ますと俺はコーナーポストの両方のロープに股を開いたまま足をかけられていた。

少し伸びた競パンからハミ金したまま・・・。そして顔を上げると反対のコーナーに先輩は

仁王立ちで腕を組み俺を睨むと、目の前にあるラグビーボールを蹴った・・・。

(あっ!)と思った瞬間、尖がったラグビーボールの先が俺の股間にモロに直撃した!

「うわぁぁぁ!」そして間も入れず先輩は俺の股間目掛け突進してきた・・・。

「ぐふぉっ」先輩の頭が俺の股間に入った。そしてロープに足を掛けられ、股を開いたまま

動けない俺の股間に一発蹴りを入れると、落ちていた鉛をまたヘッドギアに忍ばせまた反対の

コーナーに立った。

「じゅーーーう最後じゃーーーぁ!」先輩はすごい勢いで俺の股間目掛け突進してきた・・・。

(このままだったら玉が潰されてしまう・・・)焦った俺は力ずくでロープから足を外すと

突進してきた先輩を交わしクルッと回転エビ固めに丸め込んだ・・・が先輩はポストに勢いよく

突っ込んだため、うまく丸め込めずラグパンだけがズリ落ちた。そこには前かなり黄ばんだ

穿き込まれた白い小さめのサポーターが現れた。そしてこんな激しい対戦をしていた先輩の

小さいサポーターはケツに思いきり食い込んでいた。丁度俺の頭がその先輩の股間の辺りに

きていたので俺は思いきりヘッドバットをお見舞いした。

「うぉっ」先輩はラグパンをズリ降ろしたまま後ろに倒れた。そして股間を押さえ苦しんでいる

先輩をコーナーポストに逆さまにし吊り下げると俺は踵に鎖を巻きつけた・・・。

「テ、テメーな、何をしようとしてる・・・?」あの恐い先輩の目が怯えていた。

俺は逆さまになった先輩をコーナーポストに登り、股間を踏みつけた・・・。

「うぉっ!うぉっ!・・・」サポーターの両脇から金玉ははみ出て、小さめのサポーターには

収まりつかなかったのか、勃起した亀頭が上からはみ出ていた・・・。

そして俺はポストを降りると、先輩の顔を見下ろしニヤッと笑うと鎖の巻きついた足を上げ

先輩の股間目掛け踵落としを放った・・・!!

「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」何ともいえない悲痛の声を上げた。先輩のチンポの先からは先汁が

顔に垂れていた。念のために俺はノーザンライトボムの体勢に入った。先輩の大きい金玉を

強く握りしめ、パイプイスの上に思いきり叩きつけた・・・。

「ぐぁっ・・・」先輩はサポーターから玉や勃起したチンポを出したまま完全にグロッキー状態

になった。俺は先輩のヘッドギアを外し自分の頭に被った。そして金網を登った。

観客席からは拍手が巻き起こっていた・・・。誰もがこれで終りだと思っていたに違いない。

でも俺は違った・・・あの日の復讐はまだ終っていないからだ・・・。俺は金網を登りきると

金網のテッペンに立った。お客は???の顔をしている・・・ざわめきはじめていた・・・。

俺は静かに手を合わせると先輩の股間目掛け落下した・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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「ぐうぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」先輩の情けない声が会場に響いた。

そうヘッドギアをした俺の頭は金玉をパンパンにし勃起したまま気絶した先輩の股間にノメリ

込んだのだ。そう・・・鉛が入ったまま。先輩はその衝撃で発射し頭まで飛び自分の精子を

顔面につけたまま、泡を吹いて気絶した・・・。俺はヘッドギアを先輩の股間にそっと置き金網

から脱出した。でもさっきまで応援していた観客は冷たかった・・・。

「アソコまでしなくていいのに」・・・「サイテー」・・・と聞こえ、ジュースまで投げられる

始末だった。ブーイングの嵐の中俺は会場を後にした・・・・・。

 

外に出ると勝利の雪が降っていた・・・・・。

 

その後、先輩はあの衝撃で腰を痛めてしまいラグビーが出来ない体になってしまい、高校も

退学処分になったらしい・・・。

 

えっ次の試合はいつだって?そういえば渡辺から何の連絡もないな〜ぁ・・・これで・・・

これで終ったのか???