奴隷・仮面ライダー2号(3)

 

浜辺に向かって歩み始めたライダー2号。

そこにはゾル大佐と戦闘員が待ちかまえている。

 

「ははは、少しは素直になったな、ライダー2号。

 お前の力では、我々ショッカーにかなわぬ事が、少しは分かったようだ」

「うっ、くっっ」

ゾル大佐の嘲笑に、ライダー2号は拳を握りしめる。

だが、さきほどの戦いで惨敗したライダー2号は、蛇ににらまれた蛙と同じだった。

浜辺まで進み、戦闘員の前に立っても、ライダー2号は戦おうとしない。

打ち寄せる波がライダー2号のブーツを洗う。

 

「どうした、ライダー?

 顔色が悪いぞ」

「ははは、俺たちが怖いのか」

戦闘員からも罵声が浴びせられた。

「わ、私はこんな事では屈しない」

その言葉がライダー2号の唯一の反撃だ。

しかし、そんな事では戦闘員も動じない。

戦闘員の一人が海に入り、ライダー2号の前に歩み寄った。

いきなり、ライダースーツの上から、ライダー2号の股間を鷲づかみにする。

「うぅっ、何をする」

「何をするだと。

 こうしているんだよ!!」

戦闘員は、さらに力を込めてライダー2号の股間を握りしめた。

無抵抗のまま、戦闘員に股間を弄ばれるライダー2号。

「ははは、いいザマだぜ」

「おい、一人だけで楽しんでないで、早くこっちに連れてきてくれや」 

「ヨシ、待ってろ」

浜辺で待つ戦闘員の声を受け、ライダー2号の股間を掴んだ戦闘員は、

もう一方の手でライダー2号の背中を押し、ライダー2号を浜辺へ引き立てる。

 

何ら抵抗を見せないまま、浜辺に引き立てられたライダー2号を

戦闘員が取り囲んだ。

「私をどうしようというのだ」

「さぁて、どうしてやろうかなぁ」

薄笑いを浮かべる戦闘員。

ライダー2号は、相変わらず股間を握られたままである。

「おや?

 貴様、少し勃起してきたのではないか?」

ライダー2号の股間を握っていた戦闘員が手を離した。

股間の膨らみがはっきりと分かる。

「本当だ。こいつ、勃起してやがる」

「ヨシヨシ、今度は俺がもっと大きくしてやるからな」

別の戦闘員が手を伸ばした。

「いつまで、こんな事を続けるつもりだ」

だが、ライダー2号は戦闘員の手を掴み、怒りの視線を向ける。

「うっ。貴様、抵抗するつもりか」

うろたえる戦闘員。

他の戦闘員も、一斉に緊張感を取り戻した。

 

睨み合うライダー2号と戦闘員の間に、ゾル大佐が歩み寄る。

ピシッ!!

戦闘員の手を掴んでいたライダー2号の腕を、ゾル大佐のムチが打ち据える。

「手を放すんだ、ライダー」

「うっ」

ライダー2号の視線は、一瞬ゾル大佐に向けられたものの、

すぐに怖じ気づいたかのように視線を落とし、戦闘員の手を放した。

「フフフ、少しは素直になったと褒めてやったに。

 少し痛めつけた方が良さそうだな」

ゾル大佐がムチを持つ手を挙げて合図を送る。

それに合わせて、3体の怪人が現れた。

空から飛来したのは、怪鳥人・ムササビートル、地中からは蜘蛛男とアルマジロングだ。

      

「雑魚はどいてろ!」

蜘蛛男に一喝され、戦闘員が後退する。

代わって、3体の怪人がライダー2号と対峙した。

「トーーー」

ライダー2号はジャンプ一番、アルマジロングにパンチを見舞う。

だが、鋼鉄の身体を持つアルマジロングには、ライダーパンチも通じない。

「うっ」

逆に、パンチを見舞ったライダー2号が手を押さえてしまう。

「がはは。パンチとは、こう打つものだ!」

アルマジロングの鋼鉄のパンチがライダー2号の顔面を捉えた。

「ぐわっ」

吹き飛ばされるライダー2号。

起きあがったところに、蜘蛛男の吐き出した糸が絡み付いた。

「うわっ」

絡み付いた糸で上半身の自由が奪われる。

「ははは。動けまい、ライダー」

身動きできないライダーの腹に、アルマジロングのパンチが追い打ちをかけた。

背後から蜘蛛男に押さえつけられ、倒れる事も許されないライダー2号は

アルマジロングによってサンドバック状態にされる。

 

抵抗できないまま痛めつけられるライダー2号であったが、

その股間は膨らみを増していた。

“そうなんだ、こうでなければ・・。

 戦闘員の中途半端な責めではダメなんだ・・”

それは、ライダー2号の心の中で、屈従が快感に代わる瞬間だった。