奴隷・仮面ライダー2号(2)

 

ゾル大佐に股間を踏みにじられながらも、恐怖から抵抗する事もできないライダー2号。

戦闘員が周囲に群がってくる。

「ははは、いいザマだぜ」

「こいつ、股間を踏まれて感じちゃってるんじゃないだろうな」

戦闘員からの嘲笑が浴びせられる。

ゾル大佐がライダー2号の股間から足を上げた。

戦闘員の一人に向かって、目で合図を送る。

お前もやってみろというのだ。

今度は、戦闘員がライダー2号の股間を踏みつけた。

「うっ、貴様!」

上体を起こそうとするライダー2号をゾル大佐が睨みつける。

抵抗できなかった。

ライダー2号は再び地面に横たわった。

 

「ふふふ、ライダー2号をジープに縛り付けろ」

ライダー2号を取り囲んだ戦闘員に命令した。

戦闘員はライダー2号の上半身を起こし、その両手をロープで縛り上げる。

そのロープはジープに結ばれた。

「ライダー2号、少しドライブでもするか」

ゾル大佐はジープに乗ると、運転手の戦闘員にジープの発進を命じる。

「はっ」

ジープはゆっくりと舗装された道を走り始める。

「あっ、あぁぁ」

その後ろを、ライダー2号が引きずられた。

ライダースーツの股間がアスファルトの道路にこすれる。

「おい、あそこに良い場所がある。

 あそこに向かえ」

しばらく走ると、ジープは舗装された道を外れ、海岸沿いの湿地へと入っていく。 

泥水の中を引きずられるライダー2号。

ジープは容赦なく跳ね上げた泥をライダー2号に浴びせかけた。

「うわぁぁ」

ライダー2号のマスクは、いやライタースーツやブーツまでもが泥だらけだ。

それに加えて、ライダー2号の股間には、舗装した道路を引きずられる時とは違う

均一でない刺激が与えられる。

それは、時に優しく、時に激しく、ライダー2号の股間を刺激し続けた。

「あっ、あぁぁ・・」

自分にとっては正義の象徴であったスーツを泥に汚され、

股間に断続的な刺激を受け続けるライダー2号に、

それまでに感じた事のない感情が芽生えつつあった。

“もっと汚されたい・・”

屈服が快感に変わる前兆だったのかも知れない。

 

やがて、ジープは湿地を抜けると、海と湿地との間の砂浜で止まった。

ゾル大佐が戦闘員を引き連れてジープから降りてくる。

泥まみれにされたライダー2号は、まだうつぶせに倒れたままだ。

「フン、もうグロッキーか。

 スピードを落として手加減してやったというのに」

ゾル大佐はライダー2号のマスクの上から、後頭部を足蹴にする。

「大佐殿。ブーツが汚れます」

「おぉ。それもそうだな。

 それにしても、ライダー2号も惨めな姿になったものだ。

 少し綺麗にしてやれ」

「はっ、承知しました」

戦闘員は、ライダー2号を縛っていた両手のロープを解くと、

両手足を4人の戦闘員で掴み、ライダー2号を持ち上げた。

「せぇ〜の」

勢いをつけて、海に放り込む。

「うわっ、ごぼごぼ・・」

海に放り込まれたライダー2号は、スーツの汚れは海水で落ちたものの、

全身びしょ濡れにされてしまう。

しかし、今ライダー2号を拘束する物は何もない。

体勢を立て直して、ゾル大佐に立ち向かう事も、

或いは、いったん退却する事もできたはずだ。

だが、ライダー2号はそのどちらも選らぼうとはせず、

ただ、海の中に立ちつくしていた。

押し寄せる波がライダー2号のスーツを洗う。

 

「何をボーと突っ立っているんだ。

 さっさと戻ってこい」

ゾル大佐の言葉がライダー2号の耳に届いた。

ライダー2号はゾル大佐に向かって歩み始める。

彼の心の中で、屈服が屈従へと変わろうとしていた。