奴隷・仮面ライダー2号(4)

 

上半身を蜘蛛男の糸に絡まれ、さらに背後から蜘蛛男に羽交い締めにされて、

身動きできないライダー2号に、アルマジロングの鋼鉄のパンチが

容赦なく打ち付けられる。

「うぅっ」

なすすべなく痛めつけられるライダー2号。

 

ライダー2号の意識が失われかけた時、上空から様子をうかがっていたムササビートルが

声をかけてきた。

「おいおい、殺すんじゃないぞ。

 せっかくの機会だ。

 俺も十分楽しませてもらわないとな」

「よかろう。空から見ているだけではおもしろくあるまい。

 お前も存分に楽しむが良い」

アルマジロングはライダー2号を殴る手を止め、

ムササビートルに返事を返す。

ライダー2号を羽交い締めにしていた蜘蛛男も手を離した。

崩れ落ちるように、地面に倒れ込むライダー2号。

だが、ライダー2号に休息の時はなかった。

ライダー2号が地面に倒れるや、急降下してきたムササビートルが

ライダー2号の足をつかんで、ライダー2号を空中で逆さ吊りにする。

「うわっ、何をする!!

 や、やめろー」

「んっ。お前、今やめろと言ったな?

 望みとあれば、やめてやっても良いのだぞ。

 だがな。ここで、手を離したらどういう事になるのか、

 分かった上で言っているんだろうな」

「うっ」

「わははは、口は災いの元だ。

 どうなるか、自分で確かめてみるが良い」

ムササビートルがライダー2号の手を離した。

ライダー2号が真っ逆さまに落下する。

「ははは、ニュートンを恨むんだな」

「うっ、うわぁー」

悲鳴を上げるライダー2号。

その頭部が地面に着く寸前、ムササビートルの手がライダー2号の両足をつかんだ。

ふたたび逆さ吊りにされるライダー2号に、地上から戦闘員達の嘲笑が浴びせられる。

「ははは、仮面ライダーともあろう奴が、逆さ吊りにされて『やめろー』だとよ」

「ったく、情けねぇー野郎だぜ」

「おい、ライダー。

 お前まさか、びびってお漏らしなんてしてないだろーな」

 

戦闘員にすら笑いものにされる屈辱。

しかし、ライダー2号の股間はますます膨らみを増していく。

「ライダー。どうだ、もう一度ダイブしてみるか」

「や、やめろ。やめてくれー」

無様にも、ショッカーの怪人であるムササビートルに対して、弱音を吐くライダー2号。

だが、非常にもムササビートルは、空中でライダー2号の両足を離した。

「あっっ。わあぁぁ!」

絶叫とともにライダー2号が落下していく。

今度は、蜘蛛男の吐いた糸がライダー2号を救った。

木の上に上った蜘蛛男が、ライダー2号の両足に糸を巻き付かせたのだ。

 

しかし、アルマジロングのパンチに痛めつけられた上、両手両足を蜘蛛男の糸に両足を縛られ、

木に逆さ吊りの姿をさらす羽目になる。

身動きのとれないライダー2号の周りに、戦闘員達も集まってくる。

「ははは。正義のヒーロー・仮面ライダー2号が逆さ吊りか」

「でっかい声で叫んでたよなぁ、『やめてくれー』って」

口々にライダー2号を罵倒する戦闘員。

そのうちの一人が、ライダー2号の変化に気づいた。

「んっ。こいつ、勃起してるんじゃないのか」

股間を鷲づかみにする。

「あぁっ、やめろ」

思わず声を上げるライダー2号。

「『あぁっ』だってよ。

 こいつ、感じてるんじゃないのか」

「本当だ。もうビンビンじゃねぇーか」

別の戦闘員がライダー2号の尻を撫で回す。

「あぁっ・・・」

マスクの中の顔を赤らめ、ライダー2号は声も出せない。

だが、身動きのできない状態で戦闘員に弄ばれ、股間はさらに膨らみを増していく。

「あぁっ・・・だってよ。

 良い声で泣いてくれるじゃねぇか、正義のヒーローが」

「こんな情けない姿にされたんだ。

 もう、正義のヒーローも廃業だな」

口々にライダー2号を罵倒しながら、股間を弄ぶ戦闘員達。

 

「ふふふ。我がショッカーにかかれば、仮面ライダーとてこのザマだ」

戦闘員に嬲り者にされるライダー2号を、薄笑いを浮かべながら見ていたゾル大佐が、

戦闘員を押し退けてライダー2号の前に立った。

「お、俺をどうするつもりだ」

身動きできないライダー2号にとって、その言葉が精一杯の抵抗だ。

「正義が勝つのではない。勝った者が正義なのだ。

 君は良い教材になるよ、ライダー2号」

「教材?」

「そう。今、ムササビートルに少年仮面ライダー隊の諸君を迎えにやった。

 少年ライダー隊の諸君が、今の君を見たらどう思うだろうねぇ」

「なっ、何だと!!」

ライダー2号の脳裏に、少年ライダー隊の子供の前で、戦闘員の淫乱ないたぶりを受ける

自分の姿が浮かんだ。

「そ・・そんな・・」

しかし、言葉とは裏腹に、ライダー2号の股間は最大値に達しようとしていた。