ウルトラマンレオ(3)

 

 無防備に曝け出され、粘液に塗れ光るレオの股間は、

先ほどよりも更に大きく膨張しているのが一目でわかった。

 しかも、亀頭や裏筋がハッキリと識別できる程に、パンパンに張りつめられたその部分は、

触れられてもいないのに、時折ピクンピクンと意思を持っているように蠢いている。

「あっ……あぁ……くぅぅ……」

 責めを中止されている今も尚、レオの口からは熱い喘ぎが漏れ、

吐息はハァハァと激しくなっていた。

(くそっ、いったいどうなってるんだ?奴の舌はもう離れたというのに……

 くぅっ……こ、股間の疼きが…止まらない!……)

 股間をピリピリと焦がし続ける、甘美な刺激に狼狽するレオ。

「いひひぃ〜、しっかり効いてきたようですなぁ。

 実は私が分泌する粘液には、ちょっとした毒性があるんですよ。

 まぁ毒と言っても神経系に僅かな刺激を与える、

 本当に弱い毒でして、抵抗力の強い生命体にはまったく効き目が無い品物なんですがね。

 しかし、半分死にかけの今のレオには、十分な効果を上げてるって訳ですよ。

 ひっひっひ、この快楽の渦に飲み込まれたが最後、

 二度と自力で抜け出すことは出来ません。

 こいつに残された全身のエネルギーは、時が経過する毎にここに集中し、

 最後には全てを放出して息絶えるのです」

 ブニョの説明を聞いたブラック指令は、ニンマリと微笑む。

「ほぉ……それは面白い。誇り高き獅子の心を持つウルトラマンレオが、

 快楽の呪縛に囚われ、醜態をさらしながら死んでいくということか……。

 ふふふ、レオよ、これ程惨めな最後はないな。

 ブラックスターに楯突いたことを精々悔やむがいい!」

「くっ、黙れ!俺は快楽の虜になどならない!

 そいつにエネルギーを奪われたりはしないぞ!

 このまま一思いに殺すがいい!」

 不敵に笑うブラック指令に対し、力の限り叫ぶレオ。

 この絶望的な状況を打開する力は既に残されていないが、

自分のエネルギーによって人類の敵である円盤生物がパワーアップするような事態だけは、

なんとしても阻止しなくてはならない。

 今の彼にできる唯一の抵抗は、押し寄せる快楽の誘惑を耐え抜き、

エネルギーをブニョに奪われることなく死ぬことなのだ。

「ふふふ、では、快楽の虜にならぬかどうか、じっくりと試させてもらうとするか」

 ブラック指令は深緑色に染められたレオの股間へと手を伸ばすと、

形のくっきりと浮き出た竿の部分を撫で回し始める。

「ぐふっ……うっ、うわぁぁぁ〜!!」

 粘液の神経毒によって更に敏感になった股間を、直接手で刺激され、

レオはたまらず喘ぎまくる。

「ほらほら、どうした?

 もっと気持ち良くしてやるぞ。

 快楽に溺れ、破滅へと突き進むがいい!」

 ブラック指令は潤滑性のある粘液を塗り伸ばすように、

ニュルニュルニュプニュプと卑猥な音を立てて、ウルトラ戦士の肉棒を扱きあげていく。

「くぅあっ……やっ、止めろぉ〜!…

 はぁうっ……お、俺の体に…触るなぁ〜!!」

「ふん!本当は嬉しくてたまらぬのだろう?

 それが証拠にお前のここは……ほれ、こんなにガチガチに硬くなっておるわ」

「ひぃああぁぁ〜!」

 摘み上げられた亀頭部分を、指先でクニクニと弄ばれ、

レオは僅かに動く腰を突き上げながら悶える。

 ブラック指令は、そのまま裏筋からカリ首、亀頭の周辺を念入りにねぶりあげ、

ウルトラ戦士を更なる快楽地獄へと突き落としていく。

 体の自由を奪われ、抵抗の手段を持たぬレオは、

悪の司令官の指先から繰り出される快楽の波動に、ただ熱い喘ぎを放ち、

悶えることしか出来ない。

 自分の意思に反し、登り詰めていくレオの肉体は、

すぐにも限界点へと近づいていった。

「ブラック指令!あんまりやり過ぎると折角集めたエネルギーが外に出ちまいますよ。

 エネルギーは、この私が直接吸収しなくては意味が無いんですからね!」

 喜々としてレオの股間を嬲り続けるブラック指令は、ブニョの制止を受け我に返ると、

名残惜しそうに手を離した。

「おっと、そうであったな。

 ふふふ、私としたことが、つい調子に乗ってしまったわ。

 もっとも、こいつにとってはその方が良かったのかも知れんがな……。

 そうであろう、レオ?

 あともう一息で快楽の終着へと辿りつけたのだからな。

 うはははははっ〜!」

「くぅぅぅぅ………」

 ブラック指令の屈辱的な台詞にも、反論の言葉も出ないウルトラマンレオ。

怒涛の快楽責めから開放され、「ハァハァ」と荒く息をつく彼に、

今度は毒粘液による静かなる責めが再開されているのだ。