不等価交換

第6話 (3日目)

 助け出した人質はようやく12人。

 グリーンフィールドに招かれてから初めて事故現場で人助けをしたsupermanは

人々の反応を見て改めて自らの惨めさを痛感した。

 しかし、残る人質を助けるまではマケットに反抗も出来ないため、

今はただひたすら耐えるしかなかった。


ウィィィィィィン ガシャン

 監禁部屋にヒーローが入り、錠が閉まる。

 今回で3回目の恒例行事だ・・・・。

 そして、口をボールギャグで蹂躙され身動きが出来ない椅子に拘束される・・・・。

 今回は1つ大きな変化があったのだ。

 部屋にテレビがある・・・

しかし、番組を変えるためのボタンもON/OFFのボタンもない、液晶だけがおかれていた。


ジィィィィィィィィ

レポーター:ご覧ください!今にも倒れそうなビルに逃げ遅れた方々が

       数名取り残されております。

superman:(あれは・・・昼間の・・・・)

レポーター:あっ!あれは・・superman!supermanが助けに来てくれました!


 どんなに惨めでも「助けに来てくれました」の1言で救われたような気がして

食い入るように画面を見つめていた。


レポーター:おや?様子がおかしいですね・・・

superman:(・・・・・?!・・・・)

レポーター:どういうことでしょう?

       supermanの全身がとても汚れております。

superman:(やめろ・・やめてくれ・・・・・)


 必死に瓦礫を抑えるsupermanの勇士・・・ではなく、汚された姿を映し出し、

さらにはあろうことか股間にズームまでしているのである。


レポーター:こ、これは・・・一体どういうことでしょうか・・・・・

superman:(・・・・・)

レポーター:きっとどこかで敵に体を汚されたのでしょう。

       彼が人を助けたのには変わりありません。

       ありがとうsuperman!

superman:(・・・お礼を言うのはこちらの方だ・・・)


 赤い監禁部屋の中、惨めな姿で、日々、体に不名誉なシミを増やしていくsupermanには

このレポーターの言葉がどれだけ励みになったことか・・・。

 股間のうずきに耐え、涎を流しながらうなだれていると画面に見知った顔が現れた。


マケット:やぁ元気にしているかい?superman

superman:・・・・・

マケット:そう睨まないでくれたまえよ

superman:・・・・・

マケット:今のニュース映像・・・もしもお蔵入りに出来ると言ったら、

     映像自体を抹消できると言ったらどうするね?

superman:・・・?!・・・・

マケット:これでも私は権力者なのでね、そんなことは容易いことだ、ただ・・・条件がある・・・

superman:(条件・・・・・)

マケット:そんなに食い入るように見られると照れるのだが、

      1晩、私の家で私の世話をしてくれないか?

superman:(そ、そんなことでいいのなら・・・・)


 ここまで自分を追い込む策士の提案・・裏がないわけがないと一瞬躊躇する。

 しかし、選択の余地はない・・・マケットの気が変わらないうちにと激しく頭を降った。


マケット:本当かい?ありがとう!

     では、今からそこに移動用のエレベーターを用意するから、ギャグをしたまま来てくれたまえよ。


 マケットに返事をし、拘束が解けた椅子から立ち上がると何もなかった壁にエレベーターが現れた。

 会社にあるものと似たようなエレベーターは地下深くに潜ると社長室に似た部屋にマケットが待っていた。


マケット:深夜に済まないね・・おっと、ボールギャグを外しても構わないよ

superman:・・・っ・・・さっきの話は本当なのか?

マケット:あぁ、君が一晩僕の言うことを聞いてくれたらね

superman:わかった・・・・どんなお世話をすればいい?

マケット:僕の体を綺麗にしてくれたまえ

superman:そ、そんなことで

マケット:君のその舌を使って

superman:・・・・舐めろというのか?

マケット:嫌なら別に構わないが、満足度によっては人質を半分、解放してやらんでもないが?

superman:・・・わかった・・・・


 渋るsupermanの前で全裸になり仁王立ちをするマケット。

 恐る恐る膝を折り胸に顔を近づけるとマケットの手が頭を捉えた。


マケット:それともう1つ、これは商談ではない・・君のお願いをきいてやっているのではないかね?

superman:・・・ぐっ・・・・

マケット:言葉遣いが同じでは困るのだよ?そして、洗うのは下から・・・そう、脚から頼めるかね?


 床に押し付けたsupermanの頭を踏みつけ、ここにきて初めて命令口調を使いいつもと違うことを知らしめた。

 昼間のパックで見せた優しい態度とは180度変わった冷たい態度・・・・

これがマケットの本性なのだろうかとさえ思うほどだった。


superman:わ、わかりました・・・申し訳ありません。足から綺麗にさせていただきます。


 屈辱にワナワナと震えながら敵の足の裏から順に両足を舐めていく。

 順当に行けば次は・・・と股間部を見ていると、再び頭を鷲づかみにされる正義のヒーロー。


マケット:次は腹から順に上がっていって両腕を頼むよ。

superman:わかりました・・・マケット様。


 まるで奴隷のように指示通りに敵の体にすがりつき屈辱に体を満たしていく。

 ここに着てからどれだけの時間が経っただろうか・・・・残るは顔と股間だけとなった。

 当然だ!と言わんばかりに顔を出し、ご満悦の表情を見せ付けてくるのだった。


マケット:さぁ、最後の場所なのだが・・・念入りに洗ってもらいたくてね。ふふふふ

superman:・・・ま、まさか・・・・・

マケット:さぁ、ここに跪き口を開けなさい。

superman:・・・・・・はい・・・・マケット様。


 人質のため・・自分の名誉のため・・・・超えてはいけない一線を超える瞬間だった。

 正義のヒーローが敵に従うだけでもあってはならないこと・・・

さらに敵の竿を口にくわえるなど・・誰が想像しただろうか。
 

superman:んぐっ・・・んごっ・・・・

マケット:さっさと顔をつけないか!

superman:・・・?!・・・んんっ・・・


 マケットが強引にsupermanの後頭部を掴み自らの股間に密着させると

密かに手にしていたメタリックのバンドで接着してしまったのだった。

 バンドは強力にsupermanの顔をマケットの股間に縛りつけ、

さらには隙間に入り込み密閉状態を維持してしまったのだ。


マケット:さぁ、これで私の許可が下りない限りは外れないぞ。

superman:んんっ・・・んんっ・・・

マケット:吐き出すことも出来ないんだ・・存分に楽しみたまえよ。


 supermanの姿に興奮したのかマケットの竿から先走りが大量にあふれ出し

supermanの口に押し寄せ体内へと侵入していく。

 あまりの屈辱に涙を流しながらそれでも不屈の精神で耐え続けるしかなかった。

 せめてもの対抗にと舌で無理やり押し込まれた竿を押し返そうとするが、

逆にマケットを興奮させることになってしまい口内を汚していくだけだった。