不等価交換

第4話 (2−3日目)

 敵の狙いがわからないまま商談まで話が進む。

 しかし、メニューだけに気をつければいいのかと思いきや、supermanを24時間攻め立てるマケット。

 勝ち目はあるのだろうか・・・・・。正義のヒーローの心に小さな影が落ちた瞬間だった・・・・。


 約束の時間になり自動開錠されて仕事部屋から社長室へと向かうクラーク。


マケット:お仕事ご苦労様。

superman:1つ、お願いがあるのだが・・・・

マケット:何だい?

superman:宿泊部屋で汗をかいて濡れたまま出勤すると・・

その・・・・怪しまれるのだが・・・・

マケット:あぁ、そんなことか・・・わかった、今夜から改善しておくよ。

superman:た、助かる・・・・・

マケット:さて、スクリーンを見てくれ!初めての商談だ!

superman:(ゴクリ)

マケット:1項目目は・・・・これだ!

superman:・・・?・・・

マケット:特製のドリンクを飲み干すこと!

superman:そ、そんなことでいいのか?

マケット:読んだとおりさ・・・・そして、それがこれ!

superman:・・・?!・・・こ、これを・・飲むのか?

マケット:あぁ、そうだよ?拒否するかい?

superman:・・・?!・・・の、飲む、飲むさ!



 マケットが取り出した大きなジョッキには満杯に見た目には

ヘドロにしか見えない液体が注がれてあった。

 普通の飲み物ではないことは質問する必要もないほど怪しく、臭いもまた強烈だった。

 グラスの中で気泡を生じるほどの粘度を持つ液体をためらいながら手に取る。


マケット:さ、飲んで飲んで!

superman:(人質のためだ!)んぐっ・・・・んぐっ・・・・・っ・・・・・んぐっ・・・・


 目を閉じて全身を震わせながら一気に飲み干す。

 口に侵入し喉を下るのは飲み物ではなくスライムか何かではないかと思うほどの粘度だった。


superman:・・・んぐっ・・くはぁ・・・・はぁ・・はぁ・・・・・

マケット:さすがだね・・・じゃあ、商談が成功した証を渡そうじゃないか

superman:成功した証?!

マケット:あぁ、言ってなかったっけ?その証がないと翌日に次の項目はオープンしないんだ

superman:・・・その証とは何だ・・・・

マケット:胸に用事があるんだ・・・上半身、裸になってくれないか?


 また、体に何かを装着される・・・・即座によぎった予感は見事に当たった。

 両の乳首にゲル状のシートが装着された。接着すると生き物の舌のような感触で

乳首を刺激し始め止む気配がない。


superman:んんっ・・こ、これは・・・いつまで・・・・

マケット:全ての商談が終わるまでは外しちゃだめだ、ルールだからね

superman:わ、わかった・・・・これで人質は1人解放されるんだな

マケット:あぁ、怖い記憶だけを消して解放しておいたよ

superman:明日は2項目で11人・・・・

マケット:今日もご苦労様


 胸にも違和感を感じながらコスチュームを着て、ワイシャツを重ね着した。

 会社のビルから監禁部屋までの帰路、その足取りは一層重くなっていった。


ウィィィィィン、ガチャン


 また監禁の時間の始まりである。

 口にはあの忌まわしいボールギャグを装着し、動けなくなることを理解しながら椅子に座る。。

 拘束椅子に封印されるとたたんでおいたワイシャツとスラックスが

機械によりアイロンをかけられコスチュームから移った汗や涎が熱で乾燥した状態になっていた。


superman:(あれでは・・・汗の臭いが・・・しかし、濡れているのはどうにかなったか・・・)

ビクン・・・ビクン・・・・・・

 そんな時だった、椅子に座っているだけなのに汗が噴出し、涎が流れるのは昨日と同じだったが、

どういうわけか股間がうずき始めたのだ。

 さらに、昨日とは違い汗もねっとりとした脂汗をかき量も明らかに昨日よりも多かったのだ。

 胸を襲う刺激、体中を覆う脂汗・・妙な体の興奮・・・・

徐々に自らの体をコントロールできなくなっているような感覚をおぼえはじめていた。


ビクン・・ビクン・・・ビクン・・・・・


 股間の疼きが次第に早まり、ついには先走りが出てしまった。

 ゲル状の筒に封印されているはずが、先走りはそのまま排出するらしく、

ビキニを通り越し、正義のコスチュームに屈辱のシミを刻んでしまった。

 竿の先端に当たる場所が丸くシミが出来、汗で出来たシミとは違う・・・・屈辱の証を刻んでいた。


 興奮が冷めないまま夜が明け、椅子のベルトが解ける時間が来た。
 

ゴォォォォォォォォォォッ・・・・

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・


superman:んんっ・・・んん・・・・(あ、熱い・・・・くっ・・・・・・)


 部屋全体に赤外線が注がれ、さらには乾いた風が吹き抜けていく。

 肉体ごと加熱されたコスチュームは乾き頭髪も油でべっとりとした感触を残し

水気はなくなっていった

 しかし、コスチュームにはシミと臭いが残り惨めさは増すばかりだった。

 コスチュームのいたるところにシミが広がっており

正義のヒーローからはどんどん離れていく気がしてしまった。

 とりわけ、股間部に出来た丸いシミは人に見られてはいけない汚れの1つだった。

 重い動きで準備をし、部屋を後にするクラーク。