緊縛(9)

 

バシッ ピシンッ ビシッ

ナイジェルは革製の鞭を振り上げると、跪くスーパーマンを、

大きく隆起した大胸筋が形作る分厚い胸、腹直筋がボコボコに膨らむ腹、

弱点である勃起した股間の順で打ちつけた。

 

「おあぁ・・ あぁ・・・」

(あ・ぁ・・・ い、いい・・・)

ハンサムな顔を歪めながら、鞭打たれて身悶えするスーパーマンは、

過敏になっている股間を打たれる度に堪えられない程の快感に全身を襲われた。

肉棒は勢いづき、刺激に応えるかの様に赤いブリーフには再び先走りが滲んだ。

更なる責めを求める肉体からの欲望にスーパーマンは追い詰められていた。

(はぁっ はあっ・・

 このままでは・・どうか・なってしまう・・・)

 

ナイジェルは、快感に苛まれ困惑の表情を浮かべるスーパーマンに近付くと、

鞭を打たれる屈辱と性感に悶えるヒーローの、

先走りの染みが広がる股間にナイフを突き立てた。

熱く充血する巨大な股間の膨らみに、ナイフの刃の冷たい感覚が広がる。

「こ、今度は・・ な、何を・・・」

「ふふふっ 窮屈そうね。いま楽にしてあげるわね」

ナイジェルは、スーパーマンを嘲笑うかの様に、

突き立てたナイフに力を込めながらそのまま引き下げ、

くっきりと浮き上がったヒーローの肉棒の形に添わせて、

周辺の赤いブリーフを切り開いていく。

スーパーマンの鋼鉄よりも固い肉体は、

ナイフで斬りつけられた程度では傷つく事はないが、

スーパーパワーでの射精によって強度を失ったコスチュームは

簡単に切り裂かれてしまう。

 

「よっ よせ・・ やめ・ろ!」

(そ、そこは・・・ そこだけは・・)

股間の膨らみを暴かれようとするヒーローの口から、ついに懇願の言葉が漏れた。

スーパーマンの勃起した肉棒が、悪の大富豪と手下の女達の前に晒されようとしていた。

欲情した雄のシンボルが敵の目の前に露わにされるのは、

正義の超人にとって最大の屈辱だった。

レックス達3人は、スーパーマンの股間を熱の籠もった眼で見つめている。

 

ブリーフに窮屈に押し込められていた勃起は、

コスチュームが切り開かれたことで束縛から解放された。

広げられた裂け目からヌラヌラとした体液に塗れ、

赤黒いまでに怒張した太い肉棒がブルンッと揺れながら飛び出し、

精液を溜め込んだ陰嚢もダラリと垂れ下がるようにはみ出した。

巨根と言える勃起した肉棒は、

大きく張りだしたカリをした亀頭と太い径の竿がいきり立ち、

2つの睾丸を包む陰嚢は垂れ下がりフルフルと震えている。

 

「ハハハハッ スーパーヒーローが惨めな姿だな、スーパーマン」

レックスの視線が、鋼鉄の男の股間に絡みつく。

正義のコスチュームから突き出した肉棒には血管が浮かび、

赤く充血した大きな亀頭、脈打つ竿や見事に張り出したカリなど、

スーパーマンの最大の弱点が完全に露呈されていた。

(く・・ ぅぅ・・・)

正義のヒーローのコスチュームに押し留めていた雄の象徴が、

完全勃起した状態で露わにされてしまった。

自らの欲望と興奮を暴かれたスーパーマンはこれまでにない恥辱を味わっていた。

 

ナイジェルは、屈辱に沈むヒーローを弄ぶかの様に、剥き出しの肉棒へと手を伸ばした。

そして太く反り返る竿を崇めるように指の腹で撫で回すと、

焦らしながら、張り出したカリの縁の裏側を白く細い人さし指でぐるっとなぞった。

「ぉ・あ・・ ぁぁ・・・」

(あぁ・・ かっ 感じる・・・ くぅっ)

腰がガクガクと震えそうになるのを堪えるだけで精一杯のスーパーマンには、

あらゆる感覚とパワーが肉棒に集中していくのを抑える事は出来なかった。

 

「うふっ 感じてるみたいね。

 イキたくってしょうがないんでしょ?」

「・・なに・を・・・ 私は・・正義の超人・なのだ。

 この程度の事で・・・」

(くそお・・・ なんとか・我慢しなければ・・・)

肉体的な絶頂に追い込まれながらも、ヒーローの理性が本能を必死で抑制していた。

「強がっても無駄よ」

ナイジェルは裏スジに触れ、微かに触れる程度に括れを擦った。

「ぁはっ・・ や、やめ・・ そこっ・あ・ぁ・・・」

(やっ やめろ・・ そこは・・・)

刺激を受けて腰が前後し、腹部には6個に割れた腹直筋が盛り上がった。

鋼鉄の男の亀頭の張りが勢いを増し、鈴口からは透明な先走りが滲んだ。

肉棒はナイジェルの愛撫に応える様に脈打ちながら大きさを増していく。

 

「スーパーマンなのに、こんなになっちゃって恥ずかしいわね」

屈辱的な言葉でヒーローの精神を弄びながら、

いきり立った鋼鉄の男の太い竿を掴むと、先走りで滑らせながら数回扱いた。

ヌルヌルとした感触が、剥き出しの肉棒に直接伝わった。

「うあ・・ぁぁぁ・・」

(あぁ・・・ あ、あ・あ・・・ す、すご・いっ・・・)

勃起した竿はピクピクと官能の歓びに震えた。

天を突いて聳り立つ竿を、コスチュームの上からではなく直接扱かれ、

これまでの刺激とは全く異なった感覚が、

微細な振動までもが強烈な快感となってスーパーマンを圧倒した。

全身からは力が抜けていくその一方で、肉棒だけがパワーを滾らせていた。

(こっ こんな・責めに・は・・たえ・られない・・・)

苦痛を堪える事は容易だったが、欲情し性的欲望の渦巻く肉体を責められては、

さしものスーパーマンにもどうすることも出来ず、快感を全身で貪るだけだった。

 

「もっと感じる様に、ここも縛ってあげるわね」

ナイジェルは、限界を必死で堪えるスーパーマンの股間の周りを這うロープを掴み、

器用に捻りながらヒーローの巨根に絡めていく。

崇高なまでに勃起した鋼鉄の男の弱点である肉棒が、

白いロープに雁字搦めに縛られ、

太く浮かんだ血管と膨れた竿にロープが食い込んだ。

鋼鉄の男は肉体を縛られたばかりか、

勃起した肉棒までもをレッドクリプトナイトのロープで縛り上げられてしまった。

(く・・・ あ・ぁ・・・

 レッドクリプトナイトが・・私の・ペニスまで・・・)

絶望的な状況を打ち破ろうと肉体をくねらせるが、

そのことによってロープが一段ときつく絡み、

緊縛する巨大な竿が扱かれることとなった。

 

勃起した肉棒は美醜を兼ね備えた威厳をたたえて屹立し、

レッドクリプトナイトが欲望を誘導し、スーパーマンを官能の極致へと導いていた。

僅かに肉体を動かすだけで、食い込む様に緊縛するロープが竿を扱き上げた。

(は、早く・・ これを・・破らないと・・・

 く・・ あ・ぁ・・・ もう・抑え・られな・・い・・・)

レッドクリプトナイトに晒されている時間が長ければ長いほど、

クリプトン人の精神は影響を受けてしまう。

しかも、今や勃起した肉棒までもが縛り上げられ、その影響下にあり、

これまで何とか抑えようとしてきた性欲が異常なまでに亢進し、

ヒーローの理性による制御を凌駕してしまうことは容易に想像がついた。

その事を怖れるスーパーマンは、我が身を緊縛するロープを何とか破ろうとするが、

全くの逆効果となり、全身に力を込める度に一層ロープが食い込み、

レッドクリプトナイトが編み込まれた繊維一本一本に

あらゆる箇所が擦りながら愛撫されてしまい、

ますますヒーローの精神、肉体が犯されていくのだった。

「あぁ・・あう・ くぅぅ・・・」

縛られて悶えるスーパーマンは、身体を僅かに動かすだけで感じ、

快感が高まっていくことを知りつつも、それを止めることは出来ないのだった。

既に、理性すら勃起した肉棒の支配下に置かれつつあった。

 

自らが招いた刺激により欲情の度合いは増し、

いきり立った勃起の頂点の鈴口から、大きな先走りの滴がダラリと一筋、

糸を引きながら垂れ落ちた。

 

ナイジェルは再びスーパーマンの背後に回ると、

隆起した僧坊筋が浮かぶ首筋に口づけしながら、

後ろ側から左手を大胸筋に滑らせて乳首を弄くり、右手では陰嚢を握り、揉み、

露出し縛りあげられた巨根を扱き続けた。

「どうかしら? 気持ちいいでしょう?」

白く細長い指の暖かさ、擦りつけられるロープの繊維からの繊細な感覚が、

剥き出しの性器を直接的に刺激し、

これまでとは比べものにならない程の快感をもたらした。

「ぁ・あぁ・・く、く・そぉ・・」

(ま、た・・イカされて・しまう・・

 ここで快感に負けたら・・ また、無様な姿を・・晒す・ことになる・・・

 こっ・・堪え・る・んだ・・)

だが、その決意にもかかわらず、先走りを漏らし続けるペニスは既に限界まで膨張し、

異常にテカりながら解放を求めて痙攣するように脈打ち、

超人の理性までも欲望の虜としていた。

 

スーパーマンの正面に置かれた鏡には、

堕ちたヒーローが無様に快感に悶える姿が映っていた。

端正な顔は欲望に溺れ、快感に潤む目には涙を溜め、口からは涎を垂らしている。

そして、鏡の脇ではグレッチェンが屈辱的な写真を撮り続けている。

 

ナイジェルの技によって限界を迎えたスーパーマンは、

天を突く様に聳り立つ巨大な肉棒を勃起させたまま、

自由を奪われた逞しい肉体で快感を貪っていた。

「ぅ・・あぁ・・ はぁぁ・・・」

(こ・れ・・以上は・・・)

鋼の様な筋肉が隆起する全身を緊縛された挙げ句、

勃起までもをレッドクリプトナイトのロープで縛り上げられてしまったスーパーマン。

性器を弄ばれ官能の絶頂まで昇り詰めた正義のヒーローの口からは、

絶望の吐息だけが漏れるのだった。

かつては禁欲的なスーパーマンの唯一の弱点だった肉棒が、

今やレッドクリプトナイトの影響によって鋼鉄の男を完全に支配していた。

 

鈴口から漏れる先走りが

扱き続けるナイジェルの指に絡まりながらダラダラと肉棒を伝い、

白いロープに緊縛された膨張した竿は刺激に合わせてドクドクと脈打っていた。

(も、もう・・ だ・めだ・・・ イッ イクッ)

その時、スーパーマンを限界まで欲情させた肉棒が、

ついに完璧に鍛え上げられた筋肉が隆起する鋼鉄の肉体に射精を命じた。

 

「ぁ・あぁっ・・・」

ビビュッ ドピュウッ

ナイジェルの指の上下に合わせて、

充血し張りつめた亀頭の先端から、再び白く濁った精液が迸った。

縛られた全身を震わせ、快感に身を捩り、弓なりに反らせるスーパーマン。

スーパーパワーを伴って放出された白濁液は、スーパーマンの厚い胸板に降りかかり、

鮮やかな青いコスチュームが包む隆起する大胸筋の中央で、

赤と黄色で描かれた正義の「S」のマークを汚し、ダラダラと滴り落ちた。

真っ赤にいきり立つ巨根は、ビクビクと淫靡に脈を打ちながら悦び蠢いている。

肉感的で官能的な達成感がドクドクと尿道を遡りながら、

快感と満足感を鋼鉄の男の全身へと広げていく。

スーパーマンは己の肉欲に屈したのだった。

 

グレッチェンから写真を受け取ったレックスが、

脱力し快感の余韻に浸るようにうなだれるスーパーマンに向かって言った。

「決定的瞬間だ! 素晴らしい!!」

レックスが再び突きつけた写真には、

正義のコスチュームに身を包んだスーパーマンが白いロープできつく縛り上げられた姿、

鍛えられた逞しい肉体をくねらせ快感を貪りながら剥き出しの肉棒を扱かれる様子、

赤いブリーフの裂け目から露出した醜怪ともいえる血管が浮かぶ竿、

精液を溜め込みダラリと垂れる陰嚢、

快感に塗れた表情、

扱かれ白く濁った精液が吹き上げた瞬間、

ドロドロの乳白色の粘液で汚された「S」のマークなど、

屈辱的な光景が余すことなく撮影されていた。

レックスは勝ち誇った笑みを浮かべた。

 

「正義のヒーローが陵辱され、官能に溺れ、

 屈辱的な姿を晒すというのは実に良い眺めだ!」

勝利に酔うレックスの言葉がスーパーマンを蹂躙する。

(う・う・・ 正義の超人である私が、こんな・・・)

突きつけられた写真や鏡に映った自分の堕落した姿に、

完膚無きまでに打ちのめされ、焦燥感、快感、絶望感に苛まれるスーパーマンだった。