緊縛(6)
クリプトナイトの影響は去ったものの、
スーパーマンはレックスの部下の女によって性器を刺激され、
肉体的な弱点である肉棒は拡大し、責められ続けていた。
回復しつつあったスーパーパワーは、敵の快感責めによって全てが勃起へと集中し、
ただ為す術もなく逞しい肉体を淫らに欲情させながら股間を熱く滾らせていた。
敵の女によって最大の弱点を責め抜かれ、
欲望の虜となった肉体は解放を求め、理性もまた快感に屈服しようとしていた。
グレッチェンの巧みな技によって、禁欲的だったヒーローの面影は消え失せ、
快楽に溺れる雄の表情を浮かべたスーパーマンは、
最後の抵抗として射精を堪え、突き上げる欲望と必死で戦っていた。
しかし、敵の女の手練手管の技の前には敵うはずもなく、
正義の男の肉体は完全に降伏し、理性すら手玉に取られてしまった。
強烈な責めによって強制的に昇り詰められ、微弱な責めによって焦らされる。
その周期的な繰り返しによって鋼鉄の男の肉体は欲望に屈服し、
ストイックなヒーローの理性、かつては完璧だった正義の超人の理性は、
肉欲の前に平伏し、ついに崩壊の時を迎えようとしていた。
スーパーマンの赤い股間にはっきりと姿を現した肉棒の裏スジをさすり、
カリ首を捻るように扱きつつ、
グレッチェンは滲み出た先走りを塗り込みながら亀頭を執拗に責めていた。
欲望に溺れ、整った顔を歪めるヒーローに向かって言った。
「とどめよ!」
先走りでグチャグチャに濡れた亀頭の先端の割れ目を擦り、
裏筋を伝ってカリの括れを捻るように握りながら
掌全体を押しつけて竿を扱き上げたその時、
極限まで高まっていたヒーローの欲望が、とうとう臨界を越えた。
限界を超えた刺激が快感となって股間から脳髄を直撃した。
(ぁ・ぁぁっ ダメだっ ガマン・できないっ
い、いくぅっ! イクッ!!)
鋼鉄の男の理性が、ウィークポイントから押し寄せる肉欲に屈服した瞬間、
回復したスーパーパワーが射精という形を取って一気に解放された。
「はあぁ・・ぁあぁっ! はぁああっ」
込み上げる射精感に、眼からは涙を、口からは涎を垂らすスーパーマンは、
よがり声に合わせるように悶え、腰を突き出して身体を反らし、
股間はドクンッドクンッと脈動しながら蠢いた。
勃起した股間を窮屈に押し込めている赤いブリーフの中で、
真っ赤に充血した太く滾るペニスがついに爆発し、先端から白濁液が吹き出した。
ドロドロの大量の精液が、スーパーパワーでコスチュームの中に放出され、
白濁液が尿道を迸るドクドクとした信じられないぐらいの快感が、
ヒーローを飲み込み、全身に痺れるような甘ったるい倦怠感をもたらした。
達成感と焦燥感、快感と屈辱が入り交じった渦の中、
懸命に正気を保とうとするスーパーマンは、
クリプトナイトの影響で弱まったパワーの回復が、
このような形で発散させられてしまったことに、驚きと屈辱とに苛まれていた。
鋼鉄の男が、罠に嵌められたとはいえ敵の女に股間を責められ、
快感を堪えられずに正義のコスチュームの中に射精してしまったのだ。
赤いブリーフの内側が白濁した精液でベットリと汚された。
(くそぉ・・・ スーパーマンである私が・・)
快感と屈辱の混濁した感覚の痺れの中、
スーパーマンに出来ることは呆然と自らの股間を見つめる事だけだった。
青いコスチュームが包む6個に割れたそれぞれが大きく膨らむ腹直筋の下、
ブリーフの形をした赤いコスチュームの股間に、
自らが放った半透明の精液が内側から滲み出し、
ペニスの先端を中心として大きな染みが広がっていた。
全身を快楽と恥辱に覆い尽くされ、倦怠感に襲われたスーパーマンは、
重くのし掛かる屈辱と甘い痺れによる脱力のあまり身動きすら出来なかった。
屈辱感に打ち拉がれるヒーローの正面で、
ダークスーツのレックスは黒いドレスのナイジェルから何かを渡されていた。
手の中のそれを見ながら笑みを浮かべる三人。
「なかなか良く撮れているよ。
どうだ、そう思わないか? スーパーマン」
グッタリとソファーに身を預ける鋼鉄の男に、レックスはそれを突きつけた。
(なにっ!)
驚いて、快感に霞む目を見開くスーパーマン。
それは数十枚ものポラロイド写真だった。
ソファーに身を預けたまま股間を責められるスーパーマン。
赤いブリーフに浮かんだ巨大な勃起した竿と先走りの染み、
無抵抗のまま肉棒を扱かれて喘ぎながら仰け反る姿、
快感に咽び涙を浮かべ、涎を垂らす半開きになった口、
堪えきれずに射精し、赤いブリーフから精液が滲み出す様子など、
淫靡な快感に塗れた正義のヒーローが身をくねらせる淫らな姿が写真に収められていた。
(わ、私の、こんな姿が・・・)
正義のヒーローである自分の痴態を目にし、
敗北を思い知らされたスーパーマンの精神に、更に恥辱感が重く絡みつく。
ナイジェルは、グレッチェンがスーパーマンを弄ぶ様子を
ポラロイドカメラで余すところ無く撮影していたのだ。
赤いボンデージの金髪の美女に股間を弄ばれて欲情し、
先走りを漏らして絶頂を迎えるスーパーマンの姿が、様々な角度から撮影されていた。
トレードマークの胸の「S」マークと逞しい肉体、欲望に塗れる端正な顔、
勃起した股間、射精、滲みだした白くドロドロな精液、
スーパーマンの淫らな痴態の全てが写真に映っていた。
多少のブレが画像に真実味と緊迫感を与えている。
屈辱的な光景を突きつけられたスーパーマンは思わず顔を背けた。
恥辱のためにハンサムな顔は紅潮し、
正義のコスチュームに包まれた逞しい肉体はワナワナと震えた。
自らの淫靡な姿を目の前にしながら、
鋼鉄の男は、指一本すら動かすことは出来ない程に脱力し、
倦怠感に塗れていた。
(く・・くそぉ・・・
まだチャンスはある。スーパーパワーさえ完全に回復すれば・・・
待つんだ。今は耐えるしかない・・・)
パワーの回復をひたすら待ち続けるスーパーマン。
スーパーパワーさえ回復すれば、
超速度で全ての写真を回収することなど容易い事に思われた。
「こ、こんなモノ・・・」
必死の形相でレックスを睨みつけた。
恥辱に塗れたスーパーマンを満足そうに見下ろすレックスは、
手に持った写真を満足そうに見ながら、ナイジェルに目配せをした。
「今度は私の番よ」
獲物を狙う様な目つきでヒーローを見つめながら、
大きな灰色の箱から白いロープを取り出した。
(このまま、奴らの思い通りになどなるものか!)
スーパーマンは、ソファーから立ち上がろうと、椅子の肘掛けを掴み、
身体を起こそうとするものの、脱力感と倦怠感に体を動かすことが出来ず、
再び黒い革の椅子に沈み込んでしまうのだった。
(だめだ・・・ 力が・入らない・・・)
鋼鉄の男は、パワーの回復を願う以外にどうすることも出来なかった。
ナイジェルはスーパーマンの厚い胸板を形成する大胸筋を撫で回した。
黄色に赤い「S」のマークが歪む程に隆起した二つの大胸筋が、
コスチュームの下で窮屈そうに鋼鉄の肉体を誇示していた。
「逞しいカラダね。 ふふっ 楽しみだわ」
筋肉の張り具合を確かめるかの様に撫でると、
手にしたロープを、スーパーマンの首の後ろ、
青いスーツに赤いマントが取り付けられている辺りで
頸板状筋・頭板状筋・胸鎖乳突筋などが作り上げる太い首に掛けて、
両端を体の前面へと垂らした。
次いで、大きく隆起した2つの大胸筋の上、鎖骨が浮かぶ辺りで
2本のロープを束ねて固い結び目を作った。
「何を・・する・つもりだ?」
首を白いロープで縛られてしまったスーパーマンが問うが、
ナイジェルはただ真っ赤な唇を歪ませて笑みを浮かべるだけだった。
平常なら、たとえ鋼鉄製の鎖で縛られようとも簡単に打ち破ることが出来るため、
ただのロープで縛られることなど怖れるスーパーマンではなかった。
パワーさえ復活すれば、どんな拘束も破ることが出来るのだ。
しかし、レックスの部下の女が余裕の態度でいることに一抹の不安を感じていた。
ナイジェルはロープの端を掴むと、グイッと力任せに引っ張った。
「うぅ・・」
グッタリとソファーに身体を預けていたスーパーマンは、
不意に首を引かれた勢いで前のめりとなり、ソファーから滑り落ちて床に膝を着き、
ナイジェルの正面に跪いてしまった。
スーパーパワーは回復し始めているはずだったが、全く抵抗することが出来ない。
それどころか、宿敵の罠にはまり陵辱され、屈辱に塗みれた鋼鉄の男は、
未だにレックスの手下の女のなすがままだった。
姿勢を変えることはもちろん、腕を上げることすら出来なかった。
「邪魔ねぇ。このマント」
ナイジェルはヒーローの首を縛るロープを手にしたまま、
正義の超人の赤いマントを取り払った。
スーパーマンのマークである黄色の「S」字のついたマントが床に投げ捨てられた。
その正義の象徴とも言える赤いマントを、
ナイジェルは磨き上げられた黒いブーツの両足で踏みにじりながら、
跪くスーパーマンの周りをゆっくりと一回りした。
ナイジェルの淫らな視線が、青いコスチュームに包まれた筋骨逞しい肉体に絡みつく。
隆起する僧坊筋と広背筋が形作る逆三角形の背中や、大きく膨らんだ大胸筋、
均等に割れた腹直筋など、完璧な肉体を持ったヒーローが、
首に縄を掛けられ、非力な女の前に跪いているのだった。
黒いドレスの女は、ニヤッと笑みを浮かべながら、
鋼鉄の男の胸の前に垂直に垂れたロープを、
大胸筋の下の鳩尾あたりと、6個に割れた腹直筋の中央の臍の上辺りに結び目を作った。
(一体、何をするつもりなんだ・・・)
されるがままのスーパーマンは心の中でそう呟く事しかできなかった。
結び目を作るために屈んだナイジェルは、ヒーローの下半身の大きな膨らみに目を留め、
両膝で跪く姿勢のスーパーマンの精液で濡れ半勃ち状態の赤い股間をギュッと掴んだ。
「うっ ぁあ・・」
(や・やめ・・・)
ぐちゃっとした湿り気と粘つく感触を伴った感覚が股間を包み、
射精し、敏感になっている亀頭に刺激が加わり、
思わず喘ぎ声を漏らしてしまうスーパーマン。
忘れかけていた官能の刺激が、股間から全身へと波紋のように広がった。
「ふふっ 敏感なのね。でもまだイクのは早いわ。
もう少しの辛抱だからガマンしなさい!
もっと気持ちよくなるんだから」
ナイジェルは、快感に呻く正義のヒーローの姿を楽しげに見下ろし、
スーパーマンの勃起した竿の両脇に垂らしたロープを
陰嚢の膨らみに沿って這わせながら、
肉棒と陰嚢を挟み込むようにして、開かされた股の間へと通した。
ウィークポイントである肉棒の形が圧迫するロープに挟まれて露わになる。
白い二本の紐が赤いブリーフに食い込み、
陰嚢と勃起した男根を絞り込む様に強調した。
そして背中側に回ると、股間の隙間に垂れているロープを掴み、
堅く締まって盛り上がる2つの大臀筋の隙間を切り上げるように持ち上げて、
広い逆三角形の背中を伝って首を縛るロープへと通した。
ナイジェルが、ロープを掴んだまま縛り具合を確かめるように引っ張ると、
体幹の表裏を垂直に一直線に縛る白いロープが鋼鉄の男の逞しい肉体を締め付けた。
「う・ああぁぁあぁっ・・・」
二本のロープに挟まれた半勃ちのペニスは、
きつく締め上げられてその膨らみが強調され、
赤いコスチュームの下でクッキリと姿形を浮かび上げている。
「いっ いったい・・何を・・・」
未だに倦怠感で抵抗できないスーパーマンが苦しげに尋ねた。
「抵抗できないように縛っているのよ。最も美しく最も屈辱的な方法でね!」
「こんな・・ロープで縛っても・・・無駄だ・・」
気丈に言い放つスーパーマンだったが、
首から股間まで一直線に結ばれ、締め付けられるだけでは説明できない
異常な違和感に全身が襲われていた。
手際良くロープの両端をスーパーマンの体側を横切らせて前面に戻したナイジェルは、
胸の前に作られたロープの輪をくぐらせて背中に戻し、
前後に締め付けるように引き絞った。
「くぁ・・ ぁ・あぁぁっ」
コスチュームの下ではち切れんばかりに隆起する大胸筋に、
白いロープが食い込んでいく。
締め付けるロープとロープの隙間に挟まれた乳首は、
固く勃起しながらコスチュームを突き上げている。
黒髪の女は、ロープの端を掴んでスーパーマンの背側と腹側を何度も往復させた。
胸に続いて、絞り込まれたウェストと腹が数センチ間隔で縛られていく。
赤と青の正義のコスチュームに包まれた肉体が白いロープに縛られるにつれ、
スーパーマンの抵抗する気力は弱まり、完全にされるがままだった。
逞しい肉体にパワーは回復せず、それどころか次第に意志の力までもが失われていく。
スーパーマンの体の前面では、大胸筋が隆起する胸、腹直筋が浮かぶ腹が
ロープで形作られた白い六角形に食い込むように圧迫され、
大きく膨らんだ股間は勃起した肉棒と陰嚢に沿って、
クッキリと弱点を強調するように締め付けられていた。
さらに上腕二頭筋・三頭筋が隆起する腕を後ろ手に縛られ、
両足首も一つに縛られてしまったスーパーマン。
宿敵の目の前に跪いた体勢で、
抵抗できない状態で逞しい肉体の全てを無防備に晒すこととなってしまった。
「さあ、できあがりよ」
そのナイジェルの言葉に呼応するように、
グレッチェンが大きな鏡をスーパーマンの正面へと設置した。
「惨めな自分の姿を、その目でよく見るといいわ!」
うなだれるスーパーマンの髪を掴み、無理矢理に鏡に顔を向けさせるナイジェル。
押し寄せてくる違和感と未だにさめやらない快感に困惑するヒーローが見つめる
凝った装飾の施された鏡の中に、
正義と真実の男、スーパーマンの無様な姿があった。
(こ、これは・・・)
衝撃的といってもよい程の自らの無様な姿を目の当たりにし、
鋼鉄の男は驚愕と屈辱に身動きすら出来なかった。
鏡に映っていたのは、青いコスチュームの胸に、
黄色地に赤いトレードマークの「S」字が描かれた正義のヒーロー、
だが、淫靡に隆起する赤いブリーフには射精で出来た淫らな染みが広がっている。
そして逞しい肉体を緊縛する白いロープが、隆起する全身の筋肉に食い込んでいた。
結ばれたロープは身体の前面で二つの六角形を形成し、
その下で、鎧の様な筋肉が恥辱に震えているのだった。
大きく勃起した竿と陰嚢も、白いロープで締め上げられ、
鋼鉄の男の逞しい肉体の弱点である淫靡なその姿を露わにしていた。
「東洋の縛り方で、『亀甲縛り』と言うんだそうよ。
どう、美しいでしょう? 気に入ってもらえたかしら?」
鏡に映った正義の超人の哀れな姿を見つめながらナイジェルが言う。
見つめるレックスとグレッチェンも勝ち誇った笑みを浮かべていた。