緊縛(4)

 

レックス・ルーサーの罠に落ちたスーパーマンは、

至近距離からクリプトナイトの光線を浴び、スーパーパワーを奪われ、

宿敵の眼前に弱々しくその身を横たえていた。

 

レックスは、スーパーマンの首からクリプトナイトのペンダントを外して鉛の箱に戻し、

鋼鉄の男を見下ろしながら呟いた。

「そう簡単に死ねると思ったら大間違いだ。

 正義のヒーローに相応しい屈辱を味あわせてやる」

 

レックスの足下に横たわったまま、浅い呼吸をするスーパーマン。

苦痛から解放され、薄く目を開くとレックスを見つめる。

「はぁ はぁ はぁっ」

(た、助かったのか・・・)

クリプトナイトの影響を脱したスーパーマンは、

脱力した肉体に僅かながら力が回復し始めたのを感じていた。

 

「安心するのは早いぞ、スーパーマン。

 お前のパワーが完全に復活する前に、じっくり楽しませてもらうよ。

 やれ!」

レックスの合図にあわせて、グレッチェンとナイジェルは

スーパーマンの頭の後ろ側にしゃがんで

赤いマントの肩を押し上げて上体を起こさせると、

後ろからスーパーマンの脇の下に腕を回し、

ヒーローの重量感のある身体をズルズルと引きずるように革製のソファーへと運んだ。

筋肉が隆起する逞しい肉体からはあらゆる力が消失しており、

抵抗する力すらないスーパーマンはその身をソファーに預けるしかなかった。

黒いソファーと青と赤のコスチューム、胸に浮かんだ黄色地に赤い「S」のマークが

鮮烈なコントラストを形成している。

 

クリプトナイトが消えたことで苦痛から解放され、

パワーを回復しつつあるスーパーマンだったが、

まだ全身は麻痺したままで、口を開くだけでやっとという状態だった。

「わ、私を・・・ど・・どうする・・つもりだ・・・」

「こうするのよ」

グレッチェンは、ソファーに身体を預けるスーパーマンの二本の青い脚を開かせ、

大きく開いたスーパーマンの大腿の間にしゃがみ込むと、

膝を押さえながら背を屈めて、

赤いブリーフの下で大きく膨らむヒーローの股間へと手を伸ばした。

 

大腿四頭筋が切れ上がって隆起する両方の脚の付け根のその膨らみは、

コスチューム越しに見るだけでかなりの大きさのモノだということが見てとれたが、

実際に触れると一層そのサイズを実感させた。

グレッチェンは、コスチュームの下に窮屈に押し込まれたスーパーマンの陰嚢を揉み、

赤いブリーフの上から肉棒を器用に探り、

竿の納められた方向を確かめるように弄び始めた。

 

赤いブリーフの下に窮屈に押し込められた二つの睾丸を白い手で転がすように弄び、

コスチュームの上から抓るように5本の指を使って扱き、

揉みほぐすように充血を促していくグレッチェン。

身体の自由の利かないスーパーマンは、苦痛から一転して快感に襲われ、

敵の女にされるがままだった。

「なっ 何をす・・るんだっ やめ・ろ・・・」

スーパーマンの言葉には耳を貸さず、なおもグレッチェンは赤い股間を責め続けた。

鋼鉄の男の麻痺した肉体に、快感が波紋のように広がっていく。

グレッチェンの竿さばきに合わせて赤い股間の膨らみが波打つように歪み、

スーパーマンは次第に勃起し始めた。

そして、ほんの僅かな時間で、ヒーローの肉棒は赤いブリーフの上からも

相当の太さと長さを認識できる程に怒張し、その形がクッキリと浮かび上がった。

 

スーパーマンは、何とか腕を動かしてグレッチェンの手を払いのけようとするが、

簡単に押し戻されてしまう。

相変わらず体には力が入らず、金髪の女にされるがままだった。

(なぜ・だ・・なぜ力が戻らないんだ・・・)

自らに問いかけるが、その答えはレックスの口から発せられた。

「ハッハッハ スーパーマン、お前のパワーは全て股間へと向かっているのだ」

 

「このままイカせてあげる!」

更にグレッチェンが、微笑みながら手の動きを早めた。

白い指が赤い股間の膨らみをなぞる度に、予想を超えた感触が湧き起こった。

「なんだとっ バ、バカな・・・」

敵の口から発せられた言葉を否定しようとするスーパーマンだったが、

レックスが言葉を遮った。

「性の衝動は、生物の本能の中でも最も原始的且つ強力で支配的なのだ。

 お前は地球人ではないが、

 解剖学的、生理学的に人類と酷似した肉体を持っている以上、その事実は変わらない。

 生命の危険に瀕した肉体は、

 そのパワーを、最も重要な生命活動を行う器官へと集中させる。

 したがって、クリプトナイトで窮地に陥ったお前が勃起するのは当然のことなのだ」

「な・なに・・・」

(何とか・・抑え・なくては・・・)

屈辱的な状況を突きつけられたスーパーマンは、

レックスの言うとおり肉棒だけに力が漲っていくのを感じ、

弄ばれる己の股間を見つめながら、懸命に膨張を抑えようとしていた。

 

快感と戦うヒーローを見下ろしながら、レックスが言葉を続けた。

「せいぜい我慢するんだな、スーパーマン。

 ウィークポイントである勃起したペニスを責められれば、

 理性は『オス』の欲望に屈服し、射精を我慢できなくなる。

 桁外れの超人の全ての力が性器に集約されることによって、

 高い感度を持って勃起するはずだ。

 そして、そこがお前の最大の弱点となる。

 いくら完璧な肉体と強靱な理性を持った万能の正義の超人であろうとも、

 一旦勃起すれば快感への欲望から逃れることは出来ない。

 しかも、クリプトナイトで一時的に奪われたパワーが全て勃起へと集中するのだ。

 想像を絶するほどに快感が高まり、これまでにないほど巨大に勃起し、

 弱点は最大に拡大される。

 ハッハッハッ

 さあ、お前の淫らなウィークポイントを曝け出すがいい!

 そして、正義の味方、鋼鉄の男スーパーマンが、

 自ら放った精液でコスチュームを汚し、無様な姿を晒すのだ!!」

 

グレッチェンは、スーパーマンの大腿を更に押し開き大股開きにさせると、

赤い股間を突き上げている肉棒を扱き続けた。

コスチュームに浮かび上がった太い竿が、それを掴むグレッチェンの手で扱かれ、

ドクドクと脈打ちながら鋼鉄の男を追い詰めていく。

「お前達の・・思い通りに・など・・・なる・・もの・か・・・」

目を閉じ、意識を集中することによって

股間から伝わる快感を払いのけようとするスーパーマンだったが、

瞼の裏に浮かぶのは淫乱な情景ばかりだった。

同僚であるロイス・レインの悩ましげな下着姿や、

初恋相手のラナ・ラングの霰もない肢体が

妄想となってスーパーマンの理性を欲望で覆い尽くしていく。

ヒーローの霞む目に映る股間を弄ぶグレッチェンが、ロイスの姿と重なってしまう。

 

スーパーマンの言葉になど一向にかまわず、

コスチュームの下に窮屈に閉じこめられた竿を弄ぶグレッチェン。

「惨めなものね、スーパーマン。

 淫らな弱点を責められれば、鋼鉄の男も単なる雄と同じね?」

手慣れた手つきで、だらしなく広げられた正義の男の脚の間で屹立する肉棒を

グレッチェンは尚も責め立てていた。

スーパーマンは、確かにパワーが復活しているのを感じながらも、

未だに体を動かせずに敵の慰み者となっていた。

(体は痺れて動けないというのに・・・ こ、こんな・・)

全身が快楽に麻痺する一方で、肉棒には力が溢れ滾っていく。

本来持っていたエネルギーが全て股間の勃起へと集中していくのを、

為す術もなく感じていた。

赤いブリーフが押しとどめるヒーローの肉棒は、

滾るエネルギーでコスチュームを突き破らんばかりに盛り上がり、

グレッチェンが扱くのに合わせて妖しげに蠢いていた。

勃起した肉棒には、逞しい肉体を満たしていたパワーの全てが集中し、

元々の限界を遙かに超えて膨張しているのだった。

 

今や巨大に膨れ上がったスーパーマンの肉棒は、

薄いコスチュームの上に浮き上がった血管など

あらゆる細部に至るまでをはっきりと露呈するほどに勃起し、

正義の超人の弱点を完全に露わにしていた。

陰嚢を握られ、裏スジをさすられ、カリの括れを摘まれる度に、

妖しく蠢く肉棒は悦びに震えながら刺激を貪り、

一段とその大きさを増して一層弱点を晒してしまうのだった。

(あぁ・・ そ、そこ・はっ!・・ぁ・・・あぁ・・)

責められる度に、スーパーマンを気の遠くなるような快感が襲った。

「あっ あはぁ・・ あぁぁっ はぁぁ・・・」

あまりの快感に、グレッチェンの竿さばきに合わせて、思わず喘いでしまう。

全身のあらゆるスーパーパワーが快感と共に勃起へと集中していくのを

抑えることが出来ないスーパーマン。

 

クリプトナイトの緑の光による苦痛に耐えたスーパーマンだったが、

今度は快感責めによって正義の男とは思えない痴態を晒し、淫らに勃起していた。

(わ、私は正義の味方なのだ・・・ こっ、堪えなければ・・・)

鋼鉄の男の理性が、何とか快楽から逃れようとしていた。

 

きつく歯を食いしばり、突き上げる衝動を抑え込もうと、

気力を振り絞って懸命に奮闘するスーパーマンだが、

出来ることは、頭を過ぎる妄想を否定するためにただ繰り返し頭を振り、

力の入らない肉体を僅かに揺する事だけだった。

しかし快感を堪えるどころか、反対に肉棒の先端からは、

集中するエネルギーの片鱗が先走りとなって漏れ出していた。

正義の超人の赤いブリーフに、濃く染まった染みが広がっていく。

 

(このままイカされる訳にはいかないのだ・・・)

肉棒からの刺激を堪えるために、歯をくいしばるスーパーマン。

そんな鋼鉄の男の必死の努力を嘲笑うかのように、

グレッチェンは微妙な加減でスーパーマンの股間を責め続けていた。

鋼鉄の男の赤いブリーフの下でいきり立つ肉棒は、

先走りと大きさから、既に限界まで到達しているのは明らかで、

集中するスーパーパワーが今にも爆発せんばかりの勢いだった。

「うぁああ・・ああぁ・・・」

熾烈な責めに、抗うことが出来ず思わず声を上げてしまうスーパーマン。

「鋼鉄の男とまで呼ばれているのに、もう限界なの?

 案外情けないのね」

グレッチェンが、スーパーマンの股間を覆う赤いブリーフに浮かんだ

先走りの染みが広がっていくのを認めて嘲笑いながら指摘した。

脈動にあわせて、微かに触れるように肉棒を撫で上げるグレッチェン。

さざ波のような快感が、鋼鉄の男の竿にゆったりとまとわりつき、

徐々に昇り詰めていくスーパーマン。

 

(く・くそ・・ こ・らえる・ん・・だ・・・)

スーパーマンの顔には、いつもの禁欲的な正義のヒーローの表情と、

快感に喘ぐ淫らな雄の表情の両方が浮かんでいた。

「ハハハッ 遠慮することはないよ。射精したまえ、スーパーマン」

正義のヒーローが一方的に責められる姿を見つめるレックスの嘲りが響く。

グレッチェンは、それまで静かに扱いていたのを一転させ、

竿を力一杯掴むと上下に激しく扱き始めた。

(うぁあぁ・ぁ・・ぁ・・)

突然の刺激の変化に、鍛え上げられた肉体を官能の悦びに震わせ、

仰け反りながら声にならない喘ぎを漏らすスーパーマン。

 

グレッチェンは、亀頭を擦りカリの張りを確かめるかのように抓りながら捻じ上げた。

スーパーパワーが復活した肉棒を、痛みとも快感ともつかない感覚が襲った。

(ぁあっ イ、イクッ)

「くっ あぁぁあああぁっ」

正義のヒーローは股間をヒクつかせ、身を戦慄かせながら快感に咽いでいた。