内なる地獄

(8b)

 

ヒッポリト星人:なかなかお似合いですよ、ウルトラマン。

        まるで、ゴルゴダでの悪夢を見ているようですね

マン:・・・・く、くそっ・・・・・

ヒッポリト星人:あなたはさぞ良い遺伝子を残してくれることでしょうね

マン:そ、そう簡単にいくと思うな!!

ヒッポリト星人:あなたの意思は必要ない、見たでしょう?

        さっきの屈強な戦士の姿、あなたもあぁなるのですよ

マン:・・・・あ、甘く見るな!!

ヒッポリト星人:いえいえ、きっとその球体は甘くはないですよ、

        あなたが思うよりはるかにね・・・・。

        くくくく・・・・・・

 

 ヒッポリト星人の言葉通り、球体はモルモットに対してまるで容赦しなかった。

縛り上げる触手とは別な触手が背後から伸び始めた。

ある触手はカラータイマーに先を覆い被せた。

ある触手はカラータイマー脇の、人間でいうなら乳首の辺りに右胸、左胸とそれぞれ張り付いた。

ある触手は股間の部分に手のひらの様に張り付いた。

一番巨大な触手はウルトラマンの頭部に覆いかぶさり、透明な粘液を頭の先から垂れ流し始めた。

どろどろした液体は額を拘束している触手を越え、顔を汚し、

体全体を怪しくてかる程に汚していった。かつてのヒッポリト星人のヒッポリトタールにあった、

粘液が体を包む、あの感じだった・・・・。

しかし、あの時のように体を動かぬブロンズにして終わらせてはくれない様だった。

 

マン:・・・・・ぷはっ・・・・こ、こんな・・・・こと・・・しても・・・

   む、無駄・・・・だぞ・・・・

ヒッポリト星人:おや?どうしました?呼吸が荒いようですが?

マン:そ、そん・・・・なわけ・・・・な・・・い・・・・だろう・・・・

 

 胸に股間に、全身に加えられる刺激に体が反応し、全く動けない状態が拍車をかけ、

ウルトラマンは今までに感じたことのないくらいに興奮していた。

体をくねらせてしまいたいが、全く動かすことができない。

その拘束により興奮が何倍にも膨れ上がっている。

さすがのウルトラマンも呼吸が荒くなってしまったのだ。

自分を捕らえた敵、自分の種を搾り取るつもりの敵、自分をモルモットと呼んだ敵、

そんな敵の前で決して見せたくなかった喘いでいる姿・・・・

しかし、今のウルトラマンに隠し通すだけの余裕は体にも、心にもなかったのだった。

 胸板についた触手は湿った柔らかい部分で何回も何回も胸板を擦り続け、

股間についた触手はエネルギーの放出をとめる為、根元は押さえ込むが、

股間全体には一定リズムで刺激が加えられた。

頭の先から流される粘液はすでに足先にも到達し、隅々まで液体で汚しつくしていた。

怪しい液体で体をコーティングされ、体には刺激を与える触手の設置、

股間部にはエネルギーを堰き止める触手が・・・・

過去に様々な敵と戦い、様々な攻撃を受けてきた歴戦の勇者でさえも経験したことのない、

そして予想もしなかった攻撃だった。

いや、すでに攻撃ではなく、拷問の域に達していると言っても過言ではないのかもしれない。

 

マン:(ま、まずい・・・気が狂いそうだ・・・・・)

ヒッポリト星人:どうです?協力してくれる気になりましたか?

マン:だ、誰・・・が・・・・・お前達に・・・・・

ヒッポリト星人:そうですか?では、仕方ないですね・・・・・

 

 

 怪しげな彫刻に磔にあい、全身くまなく刺激され、興奮に支配されつつあるウルトラマン。

 ヒッポリト星人の言葉に合わせて、頭部の巨大な触手が動きを見せた。

透明な液体を流しつつ、液体に細工をしたのだ。

 

マン:あ・・・あぁ・・・・・うっ・・・・・・くぅ・・・・・

ヒッポリト星人:どうです?気に入ってくれましたか?

マン:(あ、頭が・・・・・)な、何を・・・・した・・・?

ヒッポリト星人:あなたの体を包む粘液に、体が快楽を感じる電流を流す様に命じました。

 

 粘液に絶えず流される電流により、ウルトラマンを襲う快楽の波はさらに勢いを増し、

腕を、足を、引きちぎってでも拘束を解き、力いっぱい体をくねらせないと本当に頭が

おかしくなりそうなほどまで興奮のレベルが上げられていたのだ。

心のどこかで、自らが光の国の、そしてウルトラ警備隊の、

ウルトラ兄弟で生まれたことをうらみ始めていた・・・・。

 

ヒッポリト星人:協力しますか?

マン:・・・・・俺は・・・・・ウルトラ・・・マン・・・・だ・・・・・

ヒッポリト星人:いえ、あなたはただの種です。

        戦士は興奮に負けたりしないものですよ。

        くくくく・・・・