(13)
ジャックのたどり着いた部屋の前に立たせ、ヒッポリト星人は実験室の様な、
機械的な扉を開け、中に入った。
中では、ウルトラ兄弟を捕まえたヒッポリト星人の部下達が熱心に実験をしていた。
そう、最高のモルモットであるウルトラ警備隊隊長ゾフィーを使って。
ゾフィー:ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・
ヒッポリト星人:どうです?実験は順調ですか?
部下:はい、問題なく進んでいます。
耐熱性、耐寒性、耐酸性なども数百回の実験を繰り返し、正確な値を出しました。
解剖も行っています。
ヒッポリト星人:ご苦労・・・・
ゾフィー、どうだい?調子は
ゾフィー:・・・・・・・・・・・・・・・
ヒッポリト星人:そうかそうか、彼も精神はすでに掌握済みだったね・・・
ふははははははは・・・・・
ウルトラ警備隊の隊長さえもヒッポリト星人の手にかかり、完全な被検体になっている。
この事実に笑いをこらえずにいられなかった。
笑いながら外で待つジャックを引き連れゾフィーの叫び声をBGMにして次なる部屋に進んだ。
とぼとぼ歩くジャックが次にたどり着いたのは、さっきとは違い岩肌の様な
ごつごつした扉の前だった。
先ほどと同じくジャックを扉の前に置き、部屋へと消えるヒッポリト星人。
部屋の中には無限に種を提供し続けるように運命付けられたウルトラマンがいた。
怪しげな彫刻から両手を後ろに拘束され、だらしなくもたれるように
ブロンズ像になっているのだ。
そして、着々とヒッポリトで一番の戦士とウルトラマンの遺伝子を併せ持つ子孫が
止むことなく排出されていた。
ブロンズにされたウルトラマンの魂は永遠に終わらない性の拷問が行われていた。
囚われのその体は粘液でてかり、脈動さえも許さない拘束により
完全に精神は快楽に支配されていた。
ヒッポリト星人:こちらも順調ですねぇ・・・・
にやりと微笑み、誕生の間を後にした。
ペットを連れ、セブンやゾフィーのいる部屋がある城を一度外に出ると、
目の前にはさらに豪華な城の様なものが見えてきた。
その門には、この一連の事件の罠に使われたメビウス、そしてAがオブジェとして置かれていた。
ヒッポリト星人:ほら、君達の大好きな兄さんだよ、A、メビウス・・・・・
メビウス:・・・・?!ジャック兄さん・・・・・・
A:ど、どうして・・・・・
ヒッポリト星人:彼は私のペットになったのですよ・・・・
メビウス:・・・・くっ・・・・・・
A:・・・・ちくしょう・・・・
ジャック:・・・・・・・
ヒッポリト星人:あなた達が強ければこんなことにはならなかったのに・・・ねぇ?
A:・・・・・・・
メビウス:・・・・・・
ヒッポリト星人:さぁ行きますよ・・・・
ジャック:はい、ヒッポリト様
飼い主とペットの後には、自らが原因で壊滅したウルトラ警備隊に対する
終わることのない後悔の念に苦しみ、叫ぶ二人の声が響き渡った。
どんなに後悔しても、死んで詫びることも、兄弟達を助けることも、
光の国に連絡をとることも出来ない・・・
自分達が出来るのは、これから毎日、目の前を行き来する宿敵を、
何一つ動かない体で見るしか出来ないのだ・・・・。
ヒッポリト星人:さぁ・・・やっと着きました。
ウルトラの父:・・・・き、貴様ぁ・・・・・・・
ヒッポリト星人:あなたには敬意を払って特別な処置をすることに決定したんですよ、
喜んでください。
ウルトラの父:・・・ゾフィー達にあんなことをして、ただで済むと思うな!
ヒッポリト星人:ただで済まさない?
はははは・・・誰が何をしてくれるんです?
ウルトラマンのこともテレパシーで見たんでしょう?
ウルトラの父:・・・・・・・・・・
ヒッポリト星人:さぁ、参観日は終わりです。
今度はあなたの番ですよ