(11)
ウルトラの父:ヒッポリト星人、貴様、兄弟達だけじゃなくタロウまでも・・・・・
ヒッポリト星人:おやおや、自分のことは安全だとでも?
タロウ:気をつけて父さん!!
ウルトラの父:覚悟しろ!ヒッポリト星人
マントを翻しヒッポリト星人に向けて歩み寄った。
年老いても光の国の英雄・・・肉弾戦も現役の戦士に劣りはしなかった。
しかし、ウルトラの父もタロウも予想しなかった光景が広がった・・・・
自慢の体技を駆使し格闘戦を挑むも、ウルトラマンAの時と同じでまるでダメージは
与えられなかった。
タロウ:そ、そんな・・・・・
ウルトラの父:ど、どうしたことだ・・・・・
ヒッポリト星人:あなた達は本当に同じことしかしませんね・・・・
やれやれ・・・・・
ウルトラの父:こ、これならどうだ!!
ピカッ!!!
ウルトラの父が手にしたものは、今までに幾つもの奇跡を引き起こし、
過去にもヒッポリト星人を追い詰めたウルトラアレイだった。
ウルトラアレイが光りヒッポリト星人を攻撃した。
今までに幾多の宇宙人、宇宙怪獣を追い詰めたその避けることの出来ない光の攻撃は
もちろんヒッポリト星人にも避けることは出来なかった。
例外なく攻撃を受けたヒッポリト星人の怯んだ隙にタロウを助けようと、
助けられるとウルトラの父は考えていた。
爆発の煙が晴れる目に行動に移したウルトラの父を待っていたのは
誰も予想しなかった事態だった。
ウルトラの父:・・はぁ・・・はぁ・・・・・タロウ・・・
今、助け・・・・?!・・・・・・
ヒッポリト星人:そんなおもちゃが効くと、本当に思ったんですか?
ウルトラの父とタロウが倒したはずだと思っていたヒッポリト星人の声が響き、
ウルトラの父はぼんやりと現れたカプセルに閉じ込められてしまった。
哀れにも息子や自らの指揮するウルトラ警備隊の歴戦の勇者達が閉じ込められた
カプセルの中に同じ様に閉じ込められると、ウルトラアレイは消え失せ、
脱出の術を奪われてしまった。
ウルトラの父:一体・・・どういうことだ・・・・・
ヒッポリト星人:簡単なことですよ・・・・
あなた達が弱いだけです・・・・
タロウ:・・・・そ、そんな・・・・父さんが・・・・負けた・・・・・・
ヒッポリト星人:では、あなた達が探していた兄弟達のもとへ行きましょうか・・・・
ふふふふ・・・・・