捕 食 

 

第3話

 

「デュ!!・・・ッ・・デュオッッ!!

 ダッ・・・フェアァァ・・・ンアアアァァァァァ!!!・・・・・・・・・・」

それからしばらくの間、何かを叩きつけるような振動と断続的な悲鳴が大地を揺るがし、

一際高い叫び声が聞こえたかと思うと、やがてそれらはピタリと収まった。

恐る恐る顔を上げたセツナの見たものは、怪鳥に捧げるようにその身を仰け反らせた

戦士の姿と、無色透明な管を伝って怪鳥の嘴の中に吸い込まれようとする黄色い液体だった。

 

「キャハハハハ!気持ちよすぎて抵抗もできないのかい!?

 どうだい?おしっこを直に飲まれる気分は?

 えぇ?分かるかいウルトラマン?

 おまえは、今、憎むべき、敵に、おしっこを、の・ま・れ・て・い・る・ん・だ・よ!!!」

不気味なほどの沈黙がその場を包み、その中で、狂ったように叫ぶダダ星人の声と、

怪鳥が液体を嚥下する音だけがその場に響く。

だが、悪夢はそれだけでは終わらなかった。

やがて、黄色い液体が途切れると、それまで小刻みに痙攣していた

ウルトラマン・アルスがスイッチが入ったかのように悶えだしたのだ。

傍から見れば何が起こっているのか定かではないが、その答えは一瞬の後に明らかになった。

管を伝い、吸い上げられてきた白い液体。それを見たダダ星人がゴクリと咽を鳴らす。

「ほう・・・ドランゴの奴、全てを吸い尽くす気のようだねぇ・・・。

 よかったねぇ、ウルトラマン・アルス!

 そいつはオマエのエッチなエキスも飲みたいんだそうだ!

 うれしいだろぉ!」

それから数分間にわたり、吸い上げられた液体が白から透明、赤へ変わるまで残酷なショーは続いた。

やがて、出すものが無くなってすっかり萎えたアルスの雄芯からクダを引き抜いたドランゴは、

ウルトラマンをうつぶせにひっくりかえすと、四つん這いで尻を突き出すような恰好をとらせ、

その尻を撫で回しはじめた。

「ほら!見てなさい!坊や!・・・

 もうすぐアンタもああなるんだよ!

 あの化けモンに散々嬲られて玩具にされた挙句に殺されて食われちまうんだ!

 アルスの坊やはまだましな方さ・・・

 こないだあたし等にたてついた威勢のいい赤い奴・・・

 確かアストラっていったっけねぇ・・・

 そいつはドランゴに捕まって何十回も種付けされた挙句にさっきみたいに

 ストロー差し込まれて食い殺された!!!

 キャハハ!もうすぐオマエもそうなるんだ!

 怖いかい?恐ろしいかい?パパやママの所に逃げてもいいんだよ・・・

 逃げれるモンならね!!!

 キャハハハハ!」

ダダ星人の罵声は、しかしセツナの耳に入っていなかった。

彼の眼は目の前の惨状に釘付けになっていた。

すでにエネルギーを使い果たしているアルスはそれでも弱弱しく身をよじって抵抗しようとしたが、

怪鳥はその度にアルスの雄芯を責め、彼は屈辱的なポーズを強いられながら怪鳥の玩具にされていた。

しばらくそうしてヒーローの肢体を堪能していたドランゴは、

やがてアルスの背後に回ると、カギ爪で双丘を左右に割り、現れた蕾に嘴を押し当てた。

「デュ!!!・・・アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

 アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

阿鼻叫喚。

断末魔の叫び。

耳を覆うセツナ。

アルスの秘所を嘴が無造作に抉ってゆく。

「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!・・・

 ア・・ッ・・・」

アルスの最奥に辿り着いたドランゴは、そこにあるものを器用に嘴の先でつまむと、

それをゆっくりと引きずり出した。

アルスの瞳と胸から光が消える。

アルスはショックと痛みのあまりついに絶命してしまったのだ。

たいして気にもとめずドランゴはアルスを食べ続ける。

尻から引きずり出した腸を啄ばみ、手足はバラバラにされ、胴体をある程度食い尽くすと、

今度はアルスの頭部を啄ばみはじめた。

 

「・・・アレレ。まだ変身しないのかい。

ドランゴはまだアルスちゃんのカラータイマーを食べていないわよ。

ということは彼の命はまだ蘇生できるのよ・・・。

「・・・・・許さない・・・許さないぞ!お前等!!!」

不意にセツナに頭の痛みが襲う。

いつも本来の姿に戻る時には決まって強烈な頭痛がくる。

「ううう・・・あああああああ・・!!!」

セツナが光に覆われてゆく。

「な!バカな!これは・・・キャッ!!!」

驚愕の声を上げるバーム星人の手から変身アイテムが飛び出し、それはセツナの胸の前に来ると、一層強烈な光を放った!

「ああっ・・あっ・・・くっ、あっ・・・あああああああああ!!!!!」

セツナは光になり、一瞬で空に消えていった。

そしてまもなく空に白くまぶしい一筋の光が現れ、やがて大きくなってゆく。

セツナの変身したウルトラマン・リュートがついに地球に降り立ったのだ!!!