人質(10)

 
鉄十字団の罠にはまったスパイダーマンは体力全てを消耗し、

人質の命と引き替えにGP-7、マーベラー、スパイダーブレスレットまでをも奪われ、

スパイダーパワーの全てを失ってしまった。

その上、鉄十字団の奴隷となった証として、自慰までも強要されたのだ。

スパイダーマンは、

鉄十字団の幹部のみならず下級戦闘員までもが勢揃いするその目の前で、

青く膨らむ股間を摘み、自ら肉棒を扱いていた。

モニターに映し出された自らが苦しみながら敗北する光景を目にしたスパイダーマンは、

戸惑いながらも欲情し、股間の勃起がいきり立ってしまった。

 

困惑しながらも手淫し続けるスパイダーマンを、

鉄十字団の首領は、その目に妖しい光を宿らせながら、

満足そうな表情を浮かべて見つめるのだった。

モンスター教授の悪魔の計画が完了しようとしていた。

 

スパイダーマンが見つめるモニターに映る映像には、

見る者の潜在意識に性的興奮を引き起こす画像が大量に仕込まれているのだ。

男と女が全裸で身体を絡ませる画像、拡大された局部の画像、

男女の性器の結合画像などが、人間には認識不可能な速度で切り替わり、

意識の下からの刺激によって見る者に無意識な性的興奮を誘導するのだった。

苦痛の記憶と官能的な欲情が混濁しながらスパイダーマンを飲み込んでいた。

 

「ワハハハハッ スパイダーマン、

 自分が苦痛に喘ぎ、敗北し、自らの股間を扱く姿を気に入ったようだね!」

「バ、バカな・・・ これは一体・・・・」

(どうしたっていうんだ?)

命令され、強いられて自らの肉棒を扱き始めたスパイダーマンだったが、

今や、更なる快感を求め勃起した股間が激しく扱く事を要求するのだった。

快感の波に飲み込まれ自慰し続けるヒーローは、

勃起した自らの肉体とモニターに映る映像の間で目線を行き来させるが、

逞しい肉体の下半身でそそり立つ肉棒が映像に反応しているのは疑いがなかった。

潜在意識に植え付けられた欲望に身を任せながら、

己の体に起こった反応を否定するために、モニターの映像を凝視してしまう。

だが、画面に映った己の屈辱的な姿の数々を見つめれば見つめる程、

男女の絡みがますます意識の下に深く刷り込まれ、一層激しく欲情し、

心の内から官能的な欲望が次々に湧き出すのだった。

自覚できないまま、鉄十字団の罠に落ちていくスパイダーマン。

 

「あぁっ はぁぁっ」

股間からの快感によがりながらも、心の底から突き上げる欲望に戸惑いを隠せない。

(どうしたんだ・・・ 俺は、なぜ、こっ こんな・・・)

苦しめられ苦痛に喘ぐ姿と自涜する姿に欲情してしまう自分自身が信じられなかった。

だが、そうした映像を見ながら勃起が大きくなるその事実だけが、

体力を消耗し正常な思考が出来なくなっている今のスパイダーマンにとっては、

紛れもない真実だった。

 

その、戸惑いながらも興奮し、欲情して股間を扱き続ける様子も、

巨大モニターの分割された1画面に映し出された。

蜘蛛の巣の模様が付いた赤い指が、青い股間で勃起した肉棒に沿って扱くと、

張りのあるコスチュームに力が加わり光を映して竿の太さを強調して見せていた。

画面に映った己の扱き上げるペースと、股間から突き上げる快感が一致して共鳴し、

一層の興奮を誘いヒーローの意識を曇らせていく。

困惑と欲望により、反抗する意志の力すら失われたスパイダーマンは追いつめられ、

屈辱、興奮、自らへの不信感が混濁した感情に飲み込まれ、半催眠状態に陥り、

自らの股間を、欲望の命ずるまま扱き続けた。

屈辱と苦痛を欲望へと変質させ、正義のヒーロー、スパイダーマンを

肉欲の虜にする鉄十字団の作戦は成功を納めつつあった。

 

(はぁっ あ、あぁ・・ だ、だめだ・・・)

鉄十字団の命令に内心は反抗しながらも、

朦朧とする意識の下に強制的に淫乱な欲望を植え付けられ、

モンスター教授に命じられるまま自らの竿を扱き続けていた。

 

限界を超えて酷使されたヒーローの逞しい肉体は、

体力を使い果たした今もなお力強いシルエットであったが、

鉄十字団の卑劣な罠にはまり、今や単なる肉欲の塊と化していた。

尋常ではない大きさに膨らんだ股間がそのことを物語っている。

 

かつてのヒーローは、敵の目の前で惨めに自涜に耽っていた。

逞しい身体に宿っていた内なる精神もまた、肉体同様、消耗し、

その高潔だったヒーローの精神に代わって、

鉄十字団に植え付けられた欲望とモンスター教授の屈辱的な指令が支配し、

今のスパイダーマンは自分自身の意志とは関係のない傀儡同然に操られていた。

 

「スパイダーマンよ、儂の前に跪くのだ!」

命じられられるまま、股間を扱き喘ぎながら、両膝を折り曲げていく。

(うぅ・・ か・・体が・・・)

命令に逆らおうと懸命に気力を奮い立たせようとするものの、

努力も空しく、ついに床に跪いてしまった。

モンスター教授の前に跪き、腰を前に突き出して

分厚い大胸筋が張り出す上体を反らしながら、

勃起した肉棒を撫で扱くスパイダーマン。

ヒーローは催眠状態にあり、その肉体は完全にモンスター教授の支配の下にあった。

 

股間を扱き続けるスパイダーマンの肉棒は限界まで勃起し、

青黒く染まった股間はダクダクと滲む先走りで濡れて始めていた。

「ぁあぁぁっ! んあぁぁっ!!」

自ら肉棒を扱き上げるのに合わせて腰を振り、快感に身を捩り、

喘ぐしかないスパイダーマン。

股間の勃起はこれまでにない程に膨らみ、猛り狂う肉棒は限界の緊張を誇示していた。

 

前後に腰を揺り動かし、

射精へと登り続ける限界まで張りつめた肉棒は、

先走りで濡れた股間で、ヒクヒクと痙攣するように震えていた。

スパイダーマンの赤いコスチュームに包まれた隆起した広い大胸筋に固く浮き出た乳首に

目をとめたモンスター教授が新たに指示を出した。

「ハハハハッ

 敵の前で欲情するとはいいザマだな、スパイダーマン。

 もっと気持ちよくさせてやろう。

 胸を弄りたまえ! そして、もっともっと感じるがいい」

モンスター教授の目は完全な勝利への期待に輝いていた。

 

半催眠状態のスパイダーマンは、

命じられるまま、片手を股間から腹直筋を伝って大胸筋へと滑らせ、

まさぐりながら勃起した乳首を摘み、撫で回した。

もう一方の手では、なおもいきり立つ肉棒を扱き続けていた。

(く、くそぉ・・・ このままでは、奴らの・・

 だが・・ か、体が・・・)

反抗する気持ちとは裏腹に、快楽に緩む口からは喘ぎ声が漏れてしまう。

「ぁ・・ あぅ・・・ うあぁっ」

快感に咽びながらもそれを否定するため、

正義のコスチュームに包まれた逞しい肉体をくねらせ、

必死で射精に対する欲望に耐えるスパイダーマン。

身を捩る度に、大胸筋、腹直筋などの全身の筋肉が大きく隆起する。

 

マスクの下では、目を潤ませ、涎を垂らしながら、

スパイダーマンは命じられるままに乳首を撫で肉棒を扱き続けていた。

全て鉄十字団によって仕組まれたこととはいえ、

正義のヒーローが敵の目の前で醜態を晒しているのだった。

 

熱の込もった目で見つめる大勢のニンダー達が立ち並ぶ部屋には、

己の肉棒を弄ぶスパイダーマンの喘ぎ声のみが響いていた。

「ぁあっ はっ ぁはぁっ」

(あ、あぁぁっ も、もう堪えられない・・・)

喘ぎ声が大きくなり、声を上げる間隔も狭くなってきた。

欲望に濁った目で、解放を求める懇願の表情をマスクに滲ませながら、

モンスター教授を見上げるスパイダーマン。

(ぁ・ぁぁ・・ く、くぅ・・・)

 

モンスター教授は、かつての宿敵が欲情し、

自分の前に跪いて手淫し身をくねらせながら懸命に射精を堪える姿を見て、

満足そうに歪んだ笑顔を浮かべていた。

「そろそろいいだろう。

 スパイダーマンよ、存分に精を放つがよい!」

スパイダーマンはモンスター教授の命令に合わせて竿を強く扱き、

自ら性感帯である乳首と亀頭を責め、絶頂へと昇り詰めていく。

(く・・ た、耐えるんだ・・・)

懸命に射精を堪えながらも、肉体を操られ手淫をつづけるスパイダーマンに、

モンスター教授が命令する。

「精を放ちたまえ!

 そしてそのことが、鉄十字団の僕となった証なのだ!!」

 

(こ、このまま・・射精したら・・・

 鉄十字団の・奴隷であることを認めてしまう・・・)

必死で抵抗する意識とは裏腹に、限界まで上り詰めた肉体は解放を求め、

尚も股間を、乳首を弄び続けていた。

「どうした? イキたいのだろう?」

猫がネズミを弄ぶように、モンスター教授が追い詰める。

 

(ああ・・・ こ、ここで・・イクわけには・・・)

先走りで濃紺に染まった股間を尚も扱きながらも、

最後の抵抗を見せるスパイダーマンに、

モンスター教授が更に屈辱的な追い打ちをかけた。

「全てを懸けた勝負に負けた君は、何でも言う通りになると宣誓したはずだ。

 さあ、精を放つのだ! 鉄十字団の奴隷、スパイダーマンよ!」

屈辱的な言葉までもが甘美な調べとなって、

朦朧とするスパイダーマンの意識を覆い尽くした。

 

スパイダーマンは絶頂の縁へと追い詰められ、

モンスター教授の命令と解放を求める肉体からの欲求に屈し、

いきり立つ肉棒はとうとう限界を超えた。

(くっ あ、はあぁっ! い、イクっ!!)

「はぁあっ あ・あぁあぁっ! あぁぁ・・・ぁああぁ〜〜〜〜〜!!!」

モンスター教授からの許可を待っていたかのように、

大声で喘ぎながら、滾る肉棒から白濁したスパイダーマンの精液が迸った。

巨大に勃起した股間を覆う青いコスチュームの薄い布地を通って、

ドロドロとした白く濁った精液が滲み出し吹き上げた。

猛り狂う肉棒は勢いが衰えず、幾度もドクッドクッと白濁液を放出した。

 

快感の絶頂を迎えたスパイダーマンは、何度目かの射精のあと、

肉体的にも精神的にも限界を迎え、その場に崩れるように倒れ込んだ。

「ワハハハハッ

 これで完全にスパイダーマンは鉄十字団の奴隷となったのだ!」

モンスター教授勝ち誇った宣言が部屋中に響いた。

 

意識を失ったスパイダーマンは、自らの放出した精液が溜まる床で、

時折ピクリと痙攣する肉体を無防備に晒して横たわっていた。

その床が、スパイダーマンが放った白く濁った精液を、

音もなく吸収したことなど知る由もなかった。