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魂を抜かれ体が崩壊し続ける悟空。
自由にならない体、焦る気持ち、冷静さを欠いた心。
目の前にいるのに助けられない仲間、家族。
それとは対照的に戦いを楽しみ、苦しむ悟空を楽しみ、満面の笑みで対峙するアメミット。
そんな悟空に更なる悲劇が襲う。
アメミット:おや?どうしました?
動きがさらに悪くなったのでは?
悟空:?!な、何を・・・言っているんだ・・・・
そ、そんな・・・ことは・・な・いぞ・・・・
悟空は激しく動揺した。
アメミットの言った通りだったのだ。
体から汗が大量に流れ脱水症状を引き起こし、ただでさえ戦いづらい状態だったにも関わらず
悟空の体は言葉の通り自由にならなくなっていったのだ。
最初は両腕が意思通りに動かなくなり、今度は両足が自由に動かなくなった。
アメミット:どうしました?
四肢が自由にならないのですか?
悟空:ち、違う・・・
そ、そんな・・・ことは・・ない・・・・
アメミット:そうですか?
では、たまには私からも攻撃をさせてもらいますよ。
強がる悟空に無邪気な子供の様にアメミットは言い放ち、突如として攻撃態勢をとった。
動けないまでも防御の姿勢をとる悟空。
しかし、アメミットの攻撃は予想できないものだった。
アメミット:悟空さん、拷問ってご存知ですか?
悟空:ご、拷問?!
アメミット:おや、初体験の様ですねぇ。
最初で最後の拷問を味わうがいい!!
アメミットの両手から放たれた光は悟空を包み込んだ。
この攻撃もトランクスの時と同様に受けてはいけない攻撃だったのだ。
光が止むと悟空はアメミット用意しいた拷問機器に拘束されていた。
体はX字にされ、身動きは全く出来ない状態である。
また、拘束の仕方が少々特殊なものだった。
両手首、足首、首、そしてヘソの部分にその拘束は施されている。
X字の台に寝かされてはいるが、拘束場所の部分だけ台からコブの様に台と同じ物質が飛び出し
悟空の体を捕らえているのだ。
まるでコブが溶けていて悟空の体の各部分がそこに触れ、
包み込むと同時に冷え固まった様になっていた。
どんなに悟空が暴れても拘束部分に隙間がなく動きもしない、
そもそも暴れることすら全く出来ない状態だった。
悟空:う、動けねぇ・・・・・
アメミット:このまま永遠のときをこうして眺めているのもいいですが、
いくらサイヤ人でもそれでは死んでしまいますね。
まして魂が抜けているのではなおさら・・・・
悟空:お・・おめぇ・・・
オラで・・何が・・・してぇ・・・んだ・・・・
アメミット:何がしたい?
違いますよ、もう私の施術はかなり進んでいます、
あなたがわからないだけですよ。
悟空:殺・す・・なら・・・・早・・く・・・・殺・せ・・・・
アメミット:あなたの様な逸材は宇宙広しと言えどもそうそういません。
貴重な種の採取をさせていただきます。
悟空:?!
アメミットは黒い磔台を自在に操り、股間の下の部分の台を持ち上げ悟空の股間にあてた。
そうするとどうだろう・・・磔台は手首などの拘束場所と同じように
悟空の股間を包み込み取り込んだ。
黒いビキニでも穿いて寝ている様にさえ見える様である。
アメミット:私は欲情する戦士の声よりも表情を楽しみたいものでね。
悟空:わっ・・な、何を・・す。
んぐ・・・んんっ!
悟空の言葉を遮りアメミットは股間で見せた磔台の操作を悟空の口元でもして見せた。
首で固定された悟空は全く逃げることなどできずにあえなく口を塞がれてしまった。
頭が寝せてある部分の磔台が口を覆い取り込んだのだ。
アメミット:さぁ、磔台よ盛大に吸い込むがいい!
宇宙一の戦闘民族最後の生き残りの種を!
悟空:んんっっっ!んんんっ・・・・・
アメミット:案外可愛らしいものですね、あなたは・・・
ベジータさんは私の好きな表情でしばらく楽しませてくれたものでしたが・・・
まぁいいでしょう。
目的は種じゃないのだから・・・・
くくくく・・・・
気絶する悟空から離れ二つの像に近づいた。
アメミット:これで寂しくないでしょう?
ベジータさん、悟飯さん?
ベジータ:(くっ・・・貴様・・・・・・・)
悟飯:(父さんまで・・・同じ姿に・・・・・)