Robin in an exam room  

(2)

部室

 

ゴードンの依頼で田舎のハイスクールの学生からジョーカーにさらわれた可能性があると通報があったため、

不在のバットマンの代わりに単身調査に向かったロビン。

自分1人でジョーカー達を相手にしないといけないかもしれないこと、

いかにもガセネタである可能性が高い雰囲気、都会ではあり得ないほどの

夜の静けさが重なり、やる気なく体育館に向かったロビン。

その目には、連絡の通り襲われた痕跡のある学生達が・・・・。

被害者達を救うべく、解放に勤しむロビンに対して本来助ける対象である学生達の

魔の手が・・・・・。

やる気のない状態から一気に緊張状態に移行したため、

状況判断が出来なかったロビンはあえなく学生達の手中に墜ちてしまった。

 

ロビン ・・・・こ、ここは・・・・・・・・どこ・・・・・だ・・・・・・?

 

学生 おはよう、ロビン!気分はどうたい?

 

学生 頭痛はまだひどいか?

 

ロビン ・・・はっ・・・・そうか、俺は・・・・・彼らに

 

学生 そう、騙されたのさ・・・笑っちゃうよね

 

ロビン (くっ・・・どうしたんだ・・・・・力がまるで入らない・・・・・・・)

 

学生 無理だよ、逃げようとしても。

    君の鼻には絶えず低濃度の薬品が入るようにしてあるから

 

学生 ずーっと麻痺状態にあるってわけ!

 

学生 僕たちの自己紹介もあるから、ゆっくり聞いててよ

 

学生 まずは君に布を当てた僕。犯罪研究会部長のクリス。よろしく

 

学生 次に、僕。副部長のネル。よろしくね

 

学生 最後に僕。色々担当しているジョージ、君に嗅がせている薬品は僕の調合だ

 

ロビン な、なんで・・・・嘘を・・・・・・

 

クリス 理由は二つ!

 

ネル 1つはどこまで自分達の仕組んだ罠が通用するか!

 

ジョージ これは大成功だが、君、あっけなさ過ぎだよ

 

クリス もう一つは・・・・・・・・

 

ロビン も、もう・・・一つ・・・・は・・・・・?

 

クリス 君が欲しかったからさ!

 

ロビン ?!

 

ネル 僕たち3人はバットマンよりもロビンが好きなのさ、色々な意味でね。

 

ジョージ だから、君だけをおびき出すためにバットマンの不在の間に色々と仕組んだのさ。

      ゴードンにシグナルを出すように通報したりね

 

ロビン どうして・・・・バットマン・・・が・・・いない・・・と・・・・知って

 

クリス いるのかって?今はそういう機密事項も外部にもれているんだよ

 

ネル だから、調べようと思ったらすぐにわかるのさ

 

ロビン お、俺を・・・・どうしようと・・・・・いう・・・んだ・・・・・

 

ジョージ まずはもう一度夢の世界に

 

ネル ごあんなぁ〜い

 

身構えようとしても力の入らないロビンに対して再び布を口に押し当て意識を奪った。

 

クリス じゃあ、次の段階に入ろうか・・・・