The Flash編

 

第3話:遊戯

 

 3人を助けないと・・・3人を助けないと・・・・3人を・・・・俺が助ける!

 そんな使命感に追われる形で敵のアジトに乗り込んだフラッシュ。

 がむしゃらな感情ではなかったのだ・・・

これ以上、残りのヒーローだけでは地球の平和を維持することが出来ない・・

これは明白だった。

 しかし、その焦りにも似た感情が彼を盲目にし、

そして敵に身を差し出すことになってしまったのだ。

フラッシュ:・・・・?!・・・んんっ・・・

      (な、なんだこれ・・・ここはどこだ!)

謎の声:おはよう・・フラッシュ

フラッシュ:・・んんんっ!・・・

      (お前は誰だ!俺を解放しろ!)

謎の声:自己紹介するね・・

     僕はネル・・・

     犯罪研究会 副部長のネルっていうんだ、よろしくね

フラッシュ:・・・・・・(こいつらが・・・3人を・・・・)

ネル:君の担当は僕

 楽しそうにフラッシュに迫ってくるネル。

 そして、胸板に手を置かれて初めて自分が裸にされていることに気がつくフラッシュ。

フラッシュ:んんっ!んっ!・・(何をする!)

ネル:凄い美味しそうだね・・フラッシュの体・・・

フラッシュ:・・・?!・・・・んんっ・・・

      (や、やめろっ!俺を放せっ!)

 胸に手を置いたまま、顔を近づけ頬を舐めるネル。

 フラッシュにはよけることはできなかった。

 体をX字に磔られており、四肢の先が丸い金属球に封入された状態で拘束され、

その金属球がX字の金属製の装置に融合しているため体をX字に強制されていた。

 さらに臍の辺り、首に金属のベルトがされ、

二の腕と脛の部分に太目の金属リングがされ身動きがまるで出来ない状態だった。
 

ガタガタガタ ガタガタガタ

 体を揺するフラッシュ・・・

しかし、無駄な足掻きでしかなかった。

 口にはホースがねじ込まれ、隙間をシールされていた。

 そして、頭にはヘッドギアが装着されており、耳を覆うタイプのヘッドフォンがなされている。

 拷問でもされているようなこの状況で一番目を引くのは股間の部分だった。

 全裸だった体で唯一、素肌が晒されていない場所・・それが股間だった。

 股間には機械で出来たビキニの様なものが装着されており、隙間なくフィットしていた。

 体の起伏に合わせて機械が可動するらしく、

体をゆり動かしても隙間は生じない様になっていた。

ネル:ねぇ・・不思議じゃない?

フラッシュ:・・・・・・

ネル:生ゴムの中では全く動けなかったのに、今こんなに動けるの

フラッシュ:・・・・・(た、確かに・・・そうだ・・・)

ネル:教えてあげる・・あの地下室・・疲労化ガスが充満してたんだ

フラッシュ:・・・・んんっ!・・・

ネル:階段を降りた時にもうこうなることが決まってたんだよ、残念だったね

フラッシュ:・・・・・・(くそっ・・・なんてことだ・・・・)

ネル:安心して、今、みんなを連れてきてあげるからさ


フラッシュ:・・・?!・・んんっ!んっ!んんっ!・・・

      (みんなを・・?!・・な、なんだこれ・・・何をしたっ!)

 ネルがフラッシュを磔ている装置のスイッチを押すとフラッシュの体に微弱な電流が走り出した。

 さらに、頭に装着されたヘッドギアも作動しフラッシュの神経を支配し始めた。

 ネルが部屋を後にした途端、体がピクピク痙攣し始め、再び脂汗が体から噴出し始めた。

 ヘッドギアに支配された神経の作用により体に走る微弱な電流を漏れなく快楽として認識し、

時間が経過するほどに強制的に興奮状態の度合いを高めていった。

 しかし、決して絶頂を迎えることは出来なかった・・・・

幾度となく逝きそうになるも体(神経)がそれをさせなかった。

 動かない体、逝けない体、天井知らずに高まる興奮・・・

常人ならばすでに廃人になっているほどだった。

ネル:おまたせ!

カラカラカラ

フラッシュ:・・・?!・・・・

      (はぁ・・はぁはぁ・・・そ、そんな・・・・・)

スーパーマン:(フラッシュ・・・君まで・・・・・・)

バットマン:(くそっ・・・またわたし達のせいで・・・・)

ロビン:(・・・・・・・・僕のせいだ・・・僕の・・・)

フラッシュ:(スーパーマン・・・・2人も・・・本物なのか・・・・?)

スーパーマン:(あぁ・・・バットマンは生きたまま化石にされ、

        ロビンは生きたまま剥製にされたんだ・・・

        わたしも今はこの板に封印されている状態なんだ)

フラッシュ:(な、なんてことだ・・・・)

スーパーマン:(君だけでも逃げられるなら・・・)

フラッシュ:(たとえチャンスがあっても俺には出来ない・・

       それに・・・・もう・・・多分、無理だろう・・・・)

スーパーマン:(すまない・・わたしが仲間とここに来ていれば・・・・)

フラッシュ:(君は悪くないさ・・・・・くそっ・・・・・)

ネル:きっと話が弾んでいるんだろうね?でも、もうおしまい

フラッシュ:んんっ!(ま、待てっ!)

 少し嫉妬した様な表情で飾りだなを移動させてしまうネル。

 
ネル:もう、君は僕のものなの!

フラッシュ:・・・?!・・・・(僕のもの・・・?)

ネル:これは僕以外を見た罰だからね・・・

フラッシュ:・・・んはっ・・・んんっ・・・・んんっ・・・・

 ネルの操作によりさらなる拷問が加えられた。

 口にねじ込まれたチューブから大量に粘つく液体が注ぎこまれてきた。

 呼吸を維持するために飲み込まざるを得ない・・・・

不可抗力で体に異物を流しこむ羽目になった。

 そして、体に走る電流が少し強くされてしまったのだ。

 平時ならば攻撃に属する電流も、今は快楽を導くものでしかなかった。

 ビクビクと痙攣しながら体を快楽に委ねていった。

 口からは涎が垂れ始め、体からは大量の脂汗が流れ、瞳からは涙が流れていた。

 しかし、そんな状況を酌む機能などあるはずもなく、装置は冷酷に拷問を与え続けた。

 苦しむフラッシュを眺めウットリするネルは名残惜しそうに部屋を後にした。