Robin in an exam room  

(14)

搾取の時間

 

 田舎のハイスクールで消息がわからなくなったロビンを助けに来たバットマンだったが、

ロビンが手も足も出なかった高校生のうちの1人に良いように弄ばれ、

一向に反撃の糸口は見つからないままだった。

それどころか、時間が経てば経つほどに体をどんどん封印されていき、

指先一つ動かすことさえ出来なくなり始めていた。

 

 そんな絶望的な状態のバットマンに追い打ちをかけるように

沈黙を維持していたジョージがついに動いた。

 

ジョージ ほら、もうちょっとだ。だから、先に薬の時間だ、バットマン

 

バットマン く、薬?!

 

ジョージ そうだ、ロビンは口移しで飲ませたが、君はどうしたい?

      はっはっはっはっ

 

バットマン どこまでも馬鹿にして・・・・・・許さないぞ・・・・・

 

ジョージ いいよ、許さなくて。

     どうせ、君達はもう二度と自由にはならないんだから

 

バットマン ?!

 

ジョージ 口を開けて注がれた薬を飲み込め!

 

 ジョージはバットマンの脳に命令をし、不本意に開いた口に薬を注ぎ込んだ。

ロビンの時と同じか、いや、もっと多く薬を注ぎ込んでいた。

 

バットマン ぺっ・・・・・・・・ぺっ・・・・・・

      こ、これは・・・何の薬だ・・・・・

 

ジョージ 後でいやっていうほどわかるから、安心していいよ。

     わかていると思うけど、毒とかじゃないから

 

 ジョージは薬の説明をするとテープを再び伸ばし無言のまま作業に戻った。

 両肩まで固めた腕とは交差するように水平方向に胸板を丁寧にテープで巻き始めた。脇下をどんどんテープで固め、ビキニの上辺り

でを完全に封印した。

鍛え上げられた見事な腹筋もテープに邪魔されることなくその様子を維持していた。

 

 腹部の封印が終わり、続いて脇よりも上、肩の当たりをテープで固め始めた。

顔を守るフェイスマスクの肩にかかる部分も全く気にする様子もなく

そのままにテープを走らせ、テープの上限は首を登り、

鼻下までをしっかりと水平に固めた。

鼻下までを固めたのとは別に新しくテープ伸ばし、顎から斜め上にテープを走らせ

後頭部までをしっかりと包み込んだ。

そうやって部分毎にテープを切りながら、丁寧に丁寧にフェイスマスクを目の部分を残し

テープで固めた。

股間部、目、鼻の当たりを残しゴッサムの英雄は完全にラッピングされてしまった。

遠くから見ると、床にやけに姿勢よくバットマンが直立しているように見えることだろう。

 

 ここで体に施される作業が終わったと思った矢先、

今度は完全に封印されている両腕を胸の前で×字に組ませ、

胸板にテープで貼り付けた。

最初は左手を胸板に置き、手首の部分を仮止めしテープを切った。

その後は左腕を胸板に厳重に貼り付けるために、胸板に置かれた左手の指先からテープを走らせ、

胸部を何回も何回もテープを回し徐々に徐々にテープの境目を肘の

方へとずらして貼り付けていった。

置かれた腕と胸板の隙間もやはりテープが滑り込みピッタリと密着していた。

そんな作業をどれくらい続けただろうか、

肘までテープが辿り着き左手が完全に胸板に張り付いた。

この今まで一番丁寧な作業を今度は右腕にも施した。

何も抵抗することが出来ず、自らの体が未知のテープで包まれていくのを見守るしかなかった。

 

 ゴッサムシティを飛び回り敵を倒していた英雄は

今や殆どミイラと変わらない風貌にされてしまった。

 

バットマン んんっ・・・・ん!んんっ

 

ジョージ さぁ完成だ、ここからはお待ちかねのロビンと同じ苦痛を味わう時間だ

 

バットマン ?!

 

ジョージ そろそろ薬が効いてくるころだろう?

     ロビンもそうやって勃起していたんだ

 

バットマン んっ・・・んんっ!

 

ジョージ 何を言っているのかわからないが、どうでもいいことだ・・・

     もう搾取の運命からは逃れられないんだから・・・・

     くくくくくっ・・・・・

 

 ジョージは笑いながら奥の部屋からあの悪魔の装置を持ってきた。

荷台に載せられたロビンの体とを心を責め上げた金属の悪魔。

車輪がカラカラと回転しバットマンに近づいてくる。

逃げ場を完全に奪われたバットマンにとって、どれだけ恐怖に感じたことだろう。

これだけ周到な彼のことだ、ここにきて生やさしいことをするわけがない・・・・・・

英雄の心は完全にジョージに敗北していた。

 

 ジョージはバットマンのビキニとスーツをめくり上げ、ホースの先を竿に装着した。

ジョージ これもロビンが苦しんだものの一つさ。嬉しいだろう?

相棒の最期に経験したことを君も経験出来るんだ。

 ジョージはバットマンにあの恐怖の液体をかけ、赤い光線で容赦なく固めた。

両手、両足を封じられているバットマンを固定するために、

床と両足の部分に多めに液体をかけ、バットマンを床に据え付けた。

 

ジョージ さぁパートナーの前でもがき苦しむがいい!

     はっはっはっはっはっ・・・

 

 ここにきてロビンには見せなかった意地悪さを見せるジョージは

バットマンの目の前にロビンを置き、あの悪魔の機械を作動させた。

出番を待っていたかのように好調にうなりを上げ始める悪魔の機械。

バットマンの地獄の苦しみの時間が始まった。

 

{第3段階 フルアクセルスタート}

 

 ロビンの時とは違い、ジョージは最初からバットマンに苦痛を味合わせるつもりだった。

いや、もしかしたらバットマンに対しては完全にモルモットとしての

興味しかないからもしれない。

その心理はバットマンでも、いや本人以外にはわからないことなのかもしれない。

バットマンが今までに味わったどの苦しみよりも、

これから味わう苦しみの方が上であることだけは事実だった。

 自らのパートナーの前で、そして正義のヒーローの心が折れていない、

この状況で最大の苦痛を味合わせる、これこそがジョージの目的だったのかもしれない。

動いていた状態を一時停止したような形でこの拷問を受けたロビンとは違い、

姿勢良く体を拘束され、体をよじることも出来ないバットマンが味わう苦痛と

快楽はロビンの比ではない。

そしてジョージの気まぐれかそれとも計画的なものかはわからないが、

盛られた薬の量もロビンより多かった。

この好条件でバットマンが味わう苦痛はジョージにも計り知れないものだっただろう。

 

 薬をもられ、機械からの波長に敏感に反応するバットマンの体。

ロビンよりも多い薬、そして最初から強い波長にバットマンの体は悲鳴を上げた。

 

バットマン (くっ・・・あぁぁぁあぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあ)

 

 テープで隅々まで体を固定され、指一つ動かすことが出来ないバットマン。

ロビンが味わった苦しみと同じ、いや、それ以上の苦しみをバットマンは味わっていた。

そして、今までに経験したことがない苦しみであった。

 

 強制的に、そして迅速に興奮状態にされ、竿をすっぽりと納めるチューブに精子を強引に、

そして強力に吸引されている。

 ロビンと違い、未だ心にダメージを負っていないバットマンには相当な苦痛であった。

自分がされていることへの恥じらいなどを考える余裕もなく作業は着々と進み、

バットマンの体は快楽と苦痛で蝕まれていった。

そして、体への快楽は脱力感すら感じるほどに大きく、バットマンの心を体を、

もの凄い速度で壊しにかかった。

 

 片方は生きたまま剥製に、片方はミイラの様にされ、

時は違えども同じ拷問を味わう二人の英雄。

ロビンの体に残る薬も恐らく反応し、剥製にされたコマドリにも

快楽を与えていることだろう。

そして、自分が原因でパートナーが捕まり拷問にかけられている、

その事実に再び苦痛を感じ、剥製にされた後にも関わらずジョージの手によってロビンは

心を責め立てれていた。

 

 剥製にされたまま苦しむロビン、その一方で自らのパートナーを助ける事が出来ず、

生きたまま剥製にされ、助けるどころか目の前で無惨に拷問にかけられているところを

見られている、バットマンの心はこれ以上ないくらいに傷ついていた。

 

 もしもここから逃げられても、そんなあり得ない想定のもとでも、

二度と復帰出来ないほどに二人は正義の心を壊され尽くしていた。