スーパーマンの敗北(5)

 

「だめだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………」

 私は必死に悲鳴をあげた。

ペニスをぴくんぴくん痙攣させながら、私は何度も何度も何度も悶え絶頂に達した。

エレベータホールの壁に精液を撒き散らしながら、私は敗北の悲鳴をあげた。

私の肉体は消耗しきって、気力はぼろぼろにされた。

ビッグベルタはさらにもう一回不可能なはずのことを成し遂げた。

彼女は私にフェラチオをしたのだ。

私は朦朧とした意識で、がっくりと頭をうなだれ、すすり泣き始めた。

「不敗のスーパーヒーローとはとても思えないわね。

 ロイスに今のあなたを見てもらいたいわ。

 暴行され、そして敗北した彼女の強力なスーパー‐ボーイフレンド」

 そう言って彼女は、笑った。

私は何か反論しようとした。

しかし彼女は、正しかった。

私は無敵の、そして不敗のスーパーヒーローではなかったのだ。

私は、敗北したスーパーヒーローであった。

 

 彼女は、再び私をエレベータに連れて行った。

そこで私が身につけていた残りのコスチュームを一気に脱がせて、それを床に投げた。

私は抵抗を全くしなかった。

それから、彼女は、エレベータを離れた。

私の体と心は完全打ちのめされて弱りきっていた。

そして私が逃げようとさえしないことに自分自身で戸惑いを覚えていた。

私は自分の敗北について考えていた。

この女は何と簡単に私を打ち負かしたのだろうかと。

そして、私は最後の運命について考えていた。

彼女は私を打ち負かしたが、彼女が私を殺すつもりであったかどうか判らなかった。

すぐに彼女が私のコスチュームの残り、私のブーツ、と私のパンツを持って戻ってきた。

ゆっくりと彼女は私の古いコスチュームを着始めた。

その間私は裸にされて、辱められて、エレベーターの片隅に座らされて

彼女が私のコスチュームを着るのを見ていた。

それは、私の敗北のシンボルであった。

私のコスチュームは彼女にとって勝利のトロフィーになった。

唯一のスーパーパワーは彼女であった。

彼女の逞しい体つきは、私のコスチュームの下で更に印象的なように思われた。

 

「ダメだ」

前のコスチュームの下で、私は考えた。

「S 」マークは大きな形のいい胸の圧力を受けてみたことがないほど上下に弾んでいた。

彼女の下腹部のラインもクッキリと見ることができた。

彼女は鍛えられた手足を私のコスチュームに通した。

私はビッグベルタがびりびりにコスチュームを裂かずに彼女の巨大な体に

コスチュームを着ているのが信じられなかった。

敗北して恥辱にまみれ痛めつけられた性器を押さえながらエレベーターの一角に

座り込んでいるスーパーマンの私よりも、彼女は更に印象的なように思われた。

私は頭をがっくりとうなだれた。

 

「とてもかっこいいでしょう?」

彼女は、言った。

「あなたはとてもかっこよくて誇らしげで、とても........傲慢だったわね。

 でも、ざまないわ。

 私は、戦わずにあっという間にあなたを破った。

 私はあっという間にあなたの意志を破壊した。

 かわいそうね。

 私はあなたのガールフレンドのロイスをここへつれて来るわ。

 私、どんな風に彼女のボーイフレンドが暴行されたか彼女におしえてあげる。

 そしてあなたの前で彼女を殺すつもり。

 私はあなたを残酷に苦しませてあげるわ。」

 

 その言葉に私を怒り狂い、激しい怒声を発して、私は再び立ち上がり、

彼女につかみかかった。

私は容赦なく彼女の顔を握りこぶしで打ち続けた。

私が彼女を攻撃していたとき、彼女は笑っていた。

私は彼女の胃、腹を、それから腎臓を殴り、数発アッパーカットを彼女の顎に見舞い、

足に強烈なキックを加えた。

それは、私が敵に対してやった最も強烈な攻撃であった。

 

 しかし無駄だった。

私の打撃は、彼女に対して効果がなかった。

ビッグベルタは左手で私の性器をつかみ、右手で首を掴んだ。

彼女は軽々と私をエレベーターの床から持ち上げて、ペニスと首を握り締めねじり上げた。

彼女の握力は前にされた時よりはるかにきつかった。

全身を貫いた激痛は言葉にできないほどだった。

悲鳴をあげようとしたが、しかし私ののどは、完全に彼女の巨大な右手によって

塞がれていた。

心のなかで私は苦しみで悲鳴をあげた。

私は床から2フィートの高さに持ち上げられてもがき苦しみながら、

彼女の左手首をつかみ、彼女の締め付けを振りほどこうとした。

しかし彼女の手が完璧に私の喉に食い込んでいる事を思い知らされた。

ビッグ・ベルタは、私を殺そうとしており、そして、私は、

彼女を止めることができなかった。

私は、息が切れていた。

私の肉体は完全に消耗しきってしまい、意志は終わった。

私の両腕はだらりと垂れ下がり、そして私は動けなくなった。

彼女は、少しだけ締め付けを緩めて私に言った。

 

「あなたは今負けたのよね、スーパーマン?

  今あなたは、敗北したのよね ?」