第3部
悪夢再来
第4話
心も体も極限まで痛めつけられたスーパーマン。
エイリアンの腹部から体内に取り込まれ、一か八かの特大のスーパーブレスで逆転勝利を掴み取るも、
駆けつけた博士に助けられなければ死んでいたかもしれないほどのダメージを
負ってしまった・・・・。
息を吸い込んだはずなのにスーパーブレスが使えない・・・
取り込まれた体が片っ端から分解、再構成されていく・・・。
そして、残された頭も・・・・化け物の顎の中。
スーパーマン:・・・・うわぁぁぁぁっ・・・・はぁ・・・はぁ・・・・
エミル・ハミルトン:目が覚めたか・・・・
スーパーマン:こ、ここは・・・・?!・・・体が・・・・
エミル・ハミルトン:まだ、ゆっくりしていなさい・・・今回は重症なんだ・・・
博士に言われて自分の体を見回すスーパーマン。
尾を差し込まれた部分やフェイスハガーに吸血された部分には包帯がまかれていた。
繭に汚された体もいつの間にか綺麗に洗われていたのだ。
スーパーマン:博士が・・・私を・・・・
エミル・ハミルトン:あぁ・・・苦戦するだろうと思ってな・・・
スーパーマン:ありが・・とうございます・・・・
エミル・ハミルトン:君も人質も無事だったんだ・・・よかったじゃないか・・
スーパーマン:・・・・・・・・・
エミル・ハミルトン:今は自分の体を完治させることを考えるんだ
スーパーマン:・・・・はい・・・
繭に包まれた人々も体の異常がないのか調べるために研究所に運ばれたようで、
博士は忙しそうにそちらに向かった。
スーパーマン:それにしても・・あのエイリアン・・何か変だ・・あの時・・?!
戦闘で感じた違和感に思いを巡らせようとした瞬間、一瞬意識がなくなったような感覚に襲われ、
何を考えていたのかわからなくなってしまったのだ。
スーパーマン:・・何を考えていたんだったか?・・・・・・・・・・
・・・・・・・・その頃・・・・・・・・・
謎の声:無事に帰ってきたな・・・よしよし・・・
地面を掘り進みある場所へと進んでいったフェイスハガー。
その悪魔の子を回収し邪悪な笑いを響かせていた。
謎のテレパシー:・・センニュウ・・セイコウ・・・
謎の声:よくやった・・・別命あるまで待機しているんだ
謎のテレパシー:リョウカイ・・・シタ・・・・
謎の声:全ては計画通り・・・ふっふっふっふっ・・・
運命の歯車は確実に回り、スーパーマンを漆黒の闇へと引き込み始めていた。