闇の地下プロレス(9)
和男はマットに蹲る俺の長髪をムンズと掴んで股間を押さえて内股で立つ俺を
シャークブラザースの待つコーナーへと投げ飛ばし、
真っ直ぐコーナーへと走って行く俺の後頭部めがけ
和男はドロップ・キックを放った。
その勢いで俺は顔面から激突し、俺はコーナーポストに抱きつく感じで
コーナーで蹲ってしまった。
それを見ていた2号が
「聖矢、折角コーナーに抱きついたんだ、良いことしてやるぜーなぁー、1号」と叫び
鉄柱を使った電気按摩と鉄柱に股間を叩きつける行為を何度と無く繰り返し
「聖矢〜呻き声も出せなくなったのかぁ〜それとも、大事なタマタマが潰れて
女のコにでもなったのかなぁー」とおどけた声で俺を罵倒した。
俺は「ウルセェー。クソ爺!。何時までも俺の金玉ばっか責めてんじゃネー」と叫ぶと、
鉄柱を挿んで俺の片足を待っていた2号のマスクの両耳の部分を掴むと、
逆に俺の方へと引っ張り奴の顔面をコーナーへと2回、3回と叩きつけた。
2号は悲鳴を上げ場外へと一旦逃げたが、
俺は1号の逆襲に遭い、1号が掴んでいた方の足を
何度も叩きつけられ、内股までも赤く腫れあがった。
和男は俺の背後から近づき、
「聖矢!何時までもコーナーポストに抱き着いてんじゃねーよ」と言うと、
俺を抱えお越し、パイル・ドライバーの態勢に入った。
滞空時間の長い折ドライバーだ。
和男は俺に技を掛けたままトップロープまで上がると、
コーナーポストの天辺に俺の頭を叩きつけた。
「うぎやゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃ」という凄まじい悲鳴を上げた俺は
コーナーポストに逆大の字になり、ほんの一時コーナーポストに釘付けにされ、
場外へとそのまま崩れおちた。
その時俺は、虚ろな目をして失神してゆくことろだった。・・・・・・・