闇の地下プロレス(3)

 

股間を確り手で押さえて両足をバタ付かせリングをのた打ち回る俺を跨ぎ、

2号は『地獄のフルコースはこれからだって言ってるだろ。

 バタバタしてんじゃーねー。うざい小僧だぜ」って言うと

俺の長髪を掴み強引に立たせた。

そして、「いい眺めだぜぇー」ってガニ股に開いた俺の股間に手を伸ばし

まるでアイアン・クローをする様に掴んできた。

俺は『うーわぁー・・・・・・。痛ぇー。は、離せ。

 さ、触るなクソジジィーー」と叫んで必死に奴の手を振り解こうとした。

2号のアイアン・クローは俺が思っていたより確りと俺の股間に食い込んでいて

なかなか離せない。

股間を握られてもがき苦しむ俺の表情が奴の気に入ったのか

握っている手を緩めたり締めつけたりしてくる・・・・。

その度に俺の口からは「ああぁぁ・・」「うぅぅぅぅぅ」っとうめき声が出た。

奴のそんな攻撃が5分も続いただろうか・・・

俺がフット目を開けて見ると奴の股間はがら空きにになっていて

結構モッコリしている・・・・・

俺は股間が痛いのを少し我慢して腰を引くとがら空きになってる奴の股間に

俺の膝を突き刺した。

「コーン」と乾いた音がして奴が「うっ」と言って俺の股間からやっと手を離した。

やっと俺はコイツの股間クローから開放されたんだ。

そして、離れ際にもう一発奴の股間に膝蹴りを決めたが、

俺の膝のほうが赤く腫れてたし疼く痛みがあった。

それでも俺は奴のマスクの横の部分を掴むと

「男の大事な急所に先に見舞ってくれたのはお前だぜ」って

ヘッドバットを奴の額の部分に決めようと頭を後ろへ仰け反らした時

「ばぁーか」と言って今度は俺のがら空きになっていた股間に

右膝、左膝そしてまた右膝と3発蹴りを決めてきた。

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」って悲鳴を上げるとそのまま後ろへひっくり返り

「うぅぅぅぅ・・・」っと手で股間をガードしたが、

股をVの字に開けたまま倒れた為、2号の4発目の膝蹴りが見事に俺の手の上から決まり、

俺は自分の手で玉を掴む容になりその場で動けなくなった

苦しむ俺は「確かにこいつの金玉に膝蹴りを2発も確実に〜〜〜〜」と上目遣いに

奴を睨んだ。

2号は俺に「こんな所の試合に出るんだ金的カップは常識だぁー」と叫び

俺の眉間にエルボーを落としてきた。