闇の地下プロレス(2)
リングアナウンサーの紹介が終わりそれぞれのコーナーに戻った。
俺達は青コーナーで「聖矢、今夜の試合に勝てばお前はメジャーのスターレスラーだ。
今日は俺が先に出てお前の引退試に華を添えさせてもらうぜ。
どうせ奴らはスタミナ不足ですぐに片がつくだろう。
なぁに相手がラフプレーで来たら俺達もやり返せば良いんだ、
なにせ俺達の方が若くスタミナもある。
あんなジジィレスラーに負けるはずがねぇーよ」って言ったと同時に
ゴングが鳴って和男がリングに飛び出して行った。
相手の先方は1号だ。
最初はお決まりの和男との力比べに始まったが、
隙を見て和男が放った膝蹴りが1号の腹に決まり涎をたらし蹲った。
そして和男は打ち合わせ通りスタミナを奪うキャメルクラッチなどの
締業で締め上げていき予定通り1号のスタミナを奪っていき
自分のコーナーまで奴を連れてきて「さぁー聖矢。好きに料理してやれ」ってタッチした。
俺は『行くゾー」と叫び1号の腹に膝蹴りを入れて奴を四つん這いにさせた。
そして奴の足を掴み4の字固めを掛けようとした時、
奴は上半身をおこし「いい加減にしろよ、小僧ー」って叫ぶと同時に
金的カップを着けられなかった俺の股間にナックルパンチを下から思いっきり
突き上げてきた。
「うおぉぉぉぉ・・・・」と叫び思わず股間を押さえて後ろへ仰け反った。
マットに「く」の字になって蹲る俺の姿を見て指を指して嘲り笑った。
そして俺の両足を掴みリングの中央に引きずり連れて行き
強引に両足を開き俺の股間にエルボーを落とし続けざまに
開いたままの俺の玉の部分に的確にヘッドパットを叩きこんできた。
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜」と再び股間を確りと押さえリングの中を転げまわった。
その間に1号と2号はタッチを済ませリングに入ってきて
俺を見下ろし「聖矢、俺達の地獄のフルコースはこれから始まるんだ。
思う存分味わってくれやハハハ・・・・」