闇の地下プロレス(1)

 

登場人物

     アポロ星矢 (俺) 170X70X24 蛍光オレンジのブーメランビキニパンツ

     ネプチューン和男 175X75X24 赤のロングスパッツ

     シャーク1号    185X90X35 黒のショートスパッツ

     シャーク2号    200X130X30 紺のショートスパッツ

 

ここは、某県の某市の山頂にある廃ホテルの地下にを改造した地下プロレスの会場。

客はこの時期に金に困らない客で出場レスラー達のコンディションを記したリストに

目を通して大金を賭けてレスラー達の苦痛にゆがむ顔を身ながら悦楽に浸っている

人種だ。

俺は星矢、闇の地下プロレスに籍を置いてるけど、今晩のシャークブラザースとの

時間無制限のタッグ・デスマッチに勝ちさえすれば、

オファーの有る表のメジャー団体への出来る。

体格的に観ても勝敗は解かり切ってるが、向こうはタッチワークが悪く

スタミナが続かずいつも連敗続きだ。

俺と和男のタッグは、その点何時も速いタッチワークでスタミナを

温存し長い試合でも連勝している。

だから今日も勝期が有ると控え室で和男と話していた。

控え室で試合の前にリラックスする為和男は何時もブラックの苦いコーヒーを

すすり飲み、俺はシャワーを浴びるのが習慣になっていた。

ここの地下プロレスで俺と和男は同期のデビューでタッグを組む相手では

一番信用している奴だ。

リングのコスチュームも俺は赤のショートスパッツで和男は同じ色のロングの

スパッツだ。

俺は何時ものように控え室のシャワーを全身に浴びその気持ち良さに

リラックスしてる最中だった。

その時和男がシャワールームに入ってきて俺に言った。

「スマン、スマン。コーヒーをポットから移す時に手が滑ってお前のスパッツの上に

 零しちまった。

 ワリィー、ワリィー。

 新人に言って替わりのパンツを届けさせた。

 この蛍光オレンジのパンツで今日はリングに上がってくれ頼む」って

素直に謝ってきたから俺も「しょうがねーなぁー。まぁわざとじゃないんだから

しょうがないね。

でもこのパンツブーメランタイプの競パンだぜ。

試合中にポロっと出たら笑い者だから気をつけねーとな。ハハハ」って

受け取ったんだ。

 

そのパンツを和男から俺は受け取って穿こうとして気がついた。

「おい和男このパンツって裏地が付いてないじゃないか?

 サーポーターは一緒に穿かなくて良いのか?」

そしたら和男が「今日はパンツ剥ぎマッチじゃないし、サポーターを穿いたら

 そっちの方が大きいからかえって客達に笑われるぜ。

 ハハハ。何時もみたいにお前の好きな方に傾けて穿けば良いぜ」って

俺は「シャークブラザースは試合の半分ぐらいは股間攻めを平気でやるって話だぜ。

 カップを付けなくて大丈夫か?」って和男に聞いたら和男は笑いながら『大丈夫だって、

 アイツ達だって本気で金蹴りとかしてないって。

 こないだ試合した奴から聞いたぜ、だから俺もあんな窮屈な物は付けないぜ。

 大丈夫だって。今晩の試合に勝てばお前はメジャーのスター選手に成れるじゃないか。

 危ないと思ったら俺が替わるから安心しなって」

言ってビルダー体系の分厚い胸を叩いて見せた。

試合の時間になった。

お客達がメーンイベントの始まる前に金を賭けなきゃぁーって騒いでいる。

今日はノーレフリーでルール無し、反則容認だ。

勝敗は完全ノックアウトしか許されない。

相手のシャークブラザーズはもうリングに上がっている。

通路から客席へ抜けリングに上がった

さぁー後はゴングを待つだけ。