愛しいエース  

 

2・1・1 愛

第4話

 エース自らが選択したモード「bondage」・・・。

 モード発動と共にレオを苦しめた宇宙ロープが意思を持ってエースを縛り上げた。

 体に六角形の飾りをつくりながらエースをギチギチと縛り、

徐々に体を折り曲げていく。

サトシ:・・・エ、エ・・・エース・・だ、大丈夫?

エース:ぐっ・・・こ、これは・・・・はぁはぁ・・・

     だ、大丈夫だ・・・・よ、喜べ、サトシ・・・

     んんっ・・・・き、君の自由にしていいんだ・・・・

サトシ:・・・そ、そんなこと言ったって・・・

     こんな姿・・・見たら・・・・


エース:・・・ぐっ・・・・んんっ・・・んぁ・・・・はぁ・・・はぁ・・・・・

 ついに限界が訪れ、膝を完全に曲げてしまうエース・・・。

 待っていましたとばかりに正座の姿勢をとった瞬間を見逃さず、

無数に出現した宇宙ロープがエースの脛と太ももを丁寧に丁寧に拘束していった。

 もちろん、今の彼に抗う手段などあるわけもなく、

されるがままに足をロープに拘束されつくし、拘束し終えたロープが隣のロープと

融合していくために、エースの下半身は黒いシートで

固定拘束されたようになってしまった。

エース:・・はぁ・・はぁ・・・・

     さ、さぁ・・サトシ・・・好きに・・するんだ・・・・・・

サトシ:・・・エース・・・どうして・・そんなことしたの・・・・

     知ってるんだよ、僕・・・


エース:・・・・サ・・・サトシ・?・・・はぁ・・・んんっ・・・・・

サトシ:そ、それ・・・宇宙ロープでしょ?・・・・

エース:・・・あ、あぁ・・・わ、私も・・・はぁはぁ・・・

     こ、これは予想外だったんだ・・・・

サトシ:どうやって解くのさ・・・・結び目もないのに・・・・

エース:そ、そうだな・・・・私は一生、この姿勢かもしれない・な

     ・・・はぁ・・・はぁはぁ・・・・

サトシ:そ、そうだ・・・・何か、これ、壊すものあるかも・・・・・

エース:はぁはぁ・・・サトシ・・・んんっ・・・

     わ、私に・・何かしたかった・・・んじゃ・・・ない・・・はぁはぁ・・・のか?

サトシ:・・・・・ぼ、僕、エースが大好きだ・・・・ちょっとだけ眠ってて・・・エース

エース:・・・サトシ・・・?!・・・・サ・・・トシ・・・・・

サトシ:何か・・・何かあるはず・・・・・・

 エースや他のウルトラ兄弟達のために開発された道具の中から

何か・・何かエースを助けられるものがないか、必死に探すサトシ。

 少しでも苦しまずにいられる様に・・・エースのエネルギー制御装置を

「seal」にしてから解決策を模索するサトシ。