Day Control


4話


 自らの身を犠牲に地球を守ったウルトラマンジャック。

 その代償はあまりにも大きかった・・・。

 光の国の科学力をもってしても簡単には到達できないナックル星人の母星に連行され、

拷問部隊にその身を引き渡されてしまったのだ。

 屈強なウルトラ戦士である彼に物理的な攻撃は通用しない!

だが、今、ジャックが置かれているのは戦士として屈辱的なものだった。

 股間には装置が装着され、椅子に手足を捕縛されたまま全身を薄汚れた粘液に

包まれているのである。

 これから救援がくるまで行われる拷問は毎日決まったリズムで施され、

全てが終わると特製のガスで強制的に眠りにつくことになっていた。

ナックル星人「よし、時間だな・・・」

拷問部隊「はい、ちょうど20時間です。では、ステップを進めます」


 ナックル星人の合図で部屋は明るくなり、まるで昼間の様な明度だった。

 ガスの効果でまるで眼を覚まさないジャックに粘液の入った入れ物を持ち

拷問部隊が近づいてくる。

 その両手にたっぷりと粘液を纏わりつかせ、ジャックの顔を覆う。

 口を覆い呼吸を遮ったのだ。

ジャック「・・・んっ・・・げほっ・・・げほっげほっ・・・」

拷問部隊「おはよう、死刑囚君」

ジャック「だ、誰が・・・」

拷問部隊「さぁ、1日の始まりだ!まずは、粘液を塗る時間だ!」


ジャック「(1日・・・が経過したのか・・・とても早く感じる)」

 口の周りを粘液まみれにしたジャックは辺りを見回す。

 朝を告げる時計、差し込む光・・・どうやら気がつかない間に監禁されてから

1日が経過していたらしく、浦島太郎の気分だった。

 そんな呆然とするジャックをよそに、拷問部隊は残る顔の上半分に粘液を塗りこめ

頭も激しく撫で回してしっかりと汚液で包み込んでいく。

 その手は徐々に首から胸に、胸から腹部にと移動し慣れた手つきで全身を包み込んでいった。

ジャック「んぐっ・・・っ・・はぁ・・・くっそっ・・・」

拷問部隊「どうしました?昨日よりも苦しそうですが?」

ジャック「ま、まだまだ・・・っ・・・なんてこと・・・はぁはぁ・・ない・・・さ・・・・」

拷問部隊「さすが、見捨てられても諦めないだけのことはありますね」

ジャック「・・・・・・・・」

 粘液が取り除かれずに上塗りされたためにジャックの体には粘液が厚く付着していた。

 椅子が生暖かいため、その臭いも増していきガスマスクなしでは拷問部隊も

部屋にはいられないほどのものだった。

 当然、マスクなどさせてもらえず、精神集中のできないジャックは呼吸をするたびに

体を興奮させ、動かない体をくねらせたい衝動にかられていた。

 ブレスレットを経由して体に注がれ続ける淫乱化エネルギー。

 さらに体に塗り込められる粘液の毒の効果で、搾取された股間にエネルギーが再び

蓄積し始める。

 ここにエネルギーが溜まることは1日の終わりの搾り取られる時間が長くなることを

意味していた・・・。

 それがわかっていても今のジャックには防ぐ手立ては何1つなかった。

 艶かしく塗り込められていく魔の液体・・・

撫で回すように顔にも胸にもどんどん塗り込められていく。 

ウィィィィィィィィン

 ジャックもわかっていることだった。

 体を汚液で包まれたあとはブレスレットから新しく淫乱化エネルギーが注がれるのだ。

 体に電撃がほとばしったような衝撃を受けながら体中が熱くなりその熱が

全て股間に集まるような錯覚をおぼえるものだった。

 このエネルギーの厄介なところは分解されることはほとんどないらしく、

ジャックの体に注がれた分だけ濃度を高めていくことだった。

 徐々にジャックの体にも変化が現れていた。

 自分の体が椅子に拘束されているという事実が頭をよぎると股間に熱いエネルギーの

流れを感じるようになっていた。

ジャック「んぁぁぁぁっ・・・んんっ・・・ぐっ・・ぁぁぁぁぁ・・・」

拷問部隊「いい声でなきますねぇ・・・・気持ちがいいんですか?」


ジャック「っ・・・よ・・・ない・・・・よくないっ!」

拷問部隊「まだ2日目だというのに・・・早く助けがくるといいですね」

ジャック「(は、早くしてくれ・・・セブン兄さん・・・じゃないと・・・)」

 口からは涎が、瞳からは涙が、そして体中から脂汗が噴出し粘液と混ざりあいながら

流れ落ちていく。

 体から滴る様は糸をひいているようにも見え、監視しているナックル達を満足させる光景となった。

 死刑囚の体は時間が経てば経つほど犯されていき、

仕掛けられる拷問の効果も比べ物にならないほどだった。

 今やエネルギーをせき止めている股間部のビキニが光り輝き始めるほど、

ジャックの体は性エネルギー製造機へと変えられつつあった。

ウィィィィィィィィィィン

 そう、体を汚され、邪悪なエネルギーを注がれた後は精神を汚染されるのだ。

 内側が粘液で汚れたままのヘッドギアが装着されていく。

(光の国に捨てられた)

(セブンに裏切られた)


ジャック「ち、ちが・・・う・・・そうじゃ・・・ない・・・・」

拷問部隊「ふふふふ・・・・順調、順調・・・・」

(地球のために売り飛ばされた)

(お前は捨て駒)


 淫猥な音に隠れて絶望に染める言葉が脳裏に直接流し込まれていく。

 さらには自らの姿を撮影している映像を強制的に見させられているが、

その映像に隠れて絶望へと突き落とす映像が網膜に焼き付けられる。

 それはセブンがナックル星人にジャックを売り渡す契約をしている映像だった。

 さらには、自分がこんなにも惨めな思いをしているというのに平和になった地球、

光の国で自分のことを話すものがいない・・・

そんなショッキングな映像も送り込まれてしまっていた。

ジャック「違うんだ・・・こ、こんなの・・・ちが・・・ちがう・・・」

ナックル星人「ふははははは・・・・愉快、愉快」

 錯乱するジャックを監視するナックル星人はあまりの光景に手を叩き喜んだ。

 過去に同属が逆転負けしたあの勇者が目の前で手中に収まり、

さらには錯乱して痴態をさらしているのだから、嬉しくないわけがない。

 精神汚染はうめき声が弱くなるまで続けられ、部屋の中の光が夕方を示すまで休みなく行われた。

ジャック「ちが・・・うんだ・・・・売られた・・・んじゃ・・・ない・・・」

拷問部隊「ふふ・・さすがに2日目ではまだ反抗できますか」

ナックル星人「そうでなくては困る」

ジャック「・・っ・・・はぁ・・はぁ・・・・」

拷問部隊「では、今日もいただくものをいただこうか」


ジャック「っ・・くっ・・そぉ・・・・・」

ニュルニュルニュルキュパッ

ジャック「はぅっ・・・」

拷問部隊「もうすっかり拷問が体にしみついてきたようだな?」

ジャック「そ、そんな・・・はぁはぁ・・わけな・・・いだろう!」

 そんな強がりを言うジャックの胸からはわずかばかり回復したエネルギーが強制的に

吸い上げられていく。

 そのエネルギーは昨晩のそれよりも少ないように見えた・・・。

 間もなくしてエネルギーを奪い取られ脱力したところに、

ジャックが今一番恐れることが始まろうとしていた。

ブルブルブルブルブルブル

ジャック「・?!・・っ・・・あっ・・・ぐわぁぁぁぁぁっ・ぁぁぁぁんっ・・・んぁぁっ・・・・・・」

 今の自分の生存理由とも思える光の国の遺伝子を製造そして、

捧げる作業が今日も施されたのだ。 進んで?いや、そんな選択肢さえなく、

奪い去られる・・・・そう、これは搾取なのだ。

ウィィィィ・・・・・ン

拷問部隊「エネルギーは減ったのに、こっちは昨日より多いな、ジャック?」

ジャック「はぁ・・はぁ・・・・はぁ・・・」

拷問部隊「いいぞぉ・・・そのまま、堕ちてゆけ!ふはははははは・・・」

ジャック「く・・・・そっ・・・おぼえ・・・てろ・・・・」

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・

 部屋に満たされる睡眠ガス。

 抗うことさえ出来ずに沈黙させられるジャック。

 しかし、その股間だけは眠ることなく脈動していた。