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2020
11 12

◎ 11月11日は‟ピーナッツの日”だそうです。先日i市のk地区を散策した時幾つかの畑で落花生のぼっち(※写真あり)を見ました。
   

 私はこのぼっちを見ると秋の深まりを感じます。
そういえば、気象庁が季節の進み具合や気候の変化をみるために行っていた虫や鳥の季節の観察を中止するようです。毎年トンボやウグイス、セミなど23種を観測していたのですが都市化や温暖化により生態環境が変化し、見つけることが難しくなったからだそうです。同様に行っていた植物観測もサクラの開花やカエデの紅葉など数種を除いて中止するそうです。何か季節を奪われたようで残念なことですね。

『身近な自然見つけ』
◎立冬が過ぎてから急に寒くなってきました。皆さんのところでも冬の上着を出したり、羽毛布団を出したりと忙しいのではありませんか。散歩のついでに近場の自然を見つけてみました。その中の幾つかを挙げてみますので見て下さい。

カラスウリの虫こぶ≫谷津田の林縁を散策していた時、フェンスに絡んでいたカラスウリ(烏瓜)を見つけました。オレンジ色の実も幾つか見られましたが、その他に茎の数箇所が膨れているのを見つけました。ちょっとウツボカズラを連想する変わった形でしたが花ではなく茎がくねくねと膨らんだものでした。実はこれは小さなハエ、ウリウロコタマバエの産卵によって植物が自ら作った虫こぶで、カラスウリクキフクレフシの名が付けられています。
     

カワラヒワの群れ≫いつもの菜園の脇にある桜の木に小鳥の小群がやって来ました。大きさはスズメ位でよく見ると羽の基部に黄色い斑が目立ち、尾羽がV字に切り込んでいました。アトリ科のカワラヒワ(河原鶸)でした。主に留鳥として分布するが冬は北方のものが暖地に移動するといいます。もしかしたら北からやって来た亜種のオオカワラヒワかもしれません。
   

ヤブコウジの赤い実≫斜面林の比較的明るい臨床に小さいが艶のある赤い実がつけた10センチ位の低木を見つけました。常緑小低木のヤブコウジ(藪柑子)でした。赤く熟した果実は直径5~7ミリの球形で数個つけるようです。今の時季、本種の赤い実は褐色を主体とした臨床を明るくしている小さなスターのようでもあります。
   

モズの高鳴き≫本たよりで何度か取り上げたことがあるモズ(百舌)が、キーキーキイキイと高鳴きしていました。モズはこの他にキュンキュンとも鳴いたり他の鳥の声をまねたさえずりのような鳴き方もします。このモズは菜園近くを縄張りにしているようで、いつも決まった木の梢や電線、屋根の上、木の杭の先などに止まります。きっとそこから昆虫やトカゲなどの小動物を探しているのでしょう。
   


ノハラアザミ≫秋が深まってきている林縁にも僅かですが花を付けている野草の姿も見られます。散歩時に見つけたノハラアザミ(野原薊)は多年草で高さは50~100センチになります。葉の縁には刺があり枝先に紅紫色の頭花を上向きにつけます。花期は8~10月となっていますがまだ咲いていました。
     

フジヅル≫斜面林下の道から見られる場所にかなり太いフジヅルがシラカシかイヌシデの木に絡みながら這い上がっているのが見られました。蔓の巻き方からみてノダフジ(野田藤)と思われます。花期は4~6月ですので、その時期にはきっと長く垂れ下がった花を沢山つけることと思われます。
     

キマダラカメムシ≫体長20~23ミリ。夕方、大型スーパーの駐車場の建物の外壁でこのカメムシを目にしました。「ええ!なんでこんな所に?」と目が点になりました。この辺では今までに見たことがないカメムシだったのでとにかく驚きました。
 ドキドキしながらカメラに収めました。よく見ると背中に黄色い粒々模様(名前の由来?)、長い顔や胸の辺りに黄色い縁取りがあり中々きれいです。また顔が長くてまさに亀顔、只物ではない雰囲気がしました。そしてカメムシにしては大型で見応えがあります。このカメムシは台湾、中国など東アジアから侵入した南蛮渡来の虫です。国内では最初1783年に長崎で記録されました。その後150年間再発見されず、その後東進し、2008年東京都、2011年愛知県、最近では千葉県でも2018年に松戸市で多数発見…など分布を広げています。
 食草はサクラ、カキノキ、クワ、エノキ、ウメなど多種。産卵はソメイヨシノ、シダレザクラが知られています。成虫で越冬するそうです。この日、越冬する場所を求めて出て来たのかもしれません。
   


ピーナッツの日…新豆を使った落花生が市場に出始めるのがこの頃で、ピーナッツは1つの殻に2粒の豆が同居する双子であることから、全国落花生協会が1985(昭和60)年に11のぞろ目の日11月11日を記念日に制定したということです。


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≪たよりの感想≫ 2020年11月12日
 何時も、素敵な写真ありがとうございます。今日お昼のNHKのテレビでピーナッツの料理を放映していました。
 ピーナッツを収穫した後の地上の部分を重ねたのが、落花生のボッチなのですね。

 百舌は綺麗に撮れていますね。
 似ているカメムシは私も最近近くの家の壁で見ました。カメムシに触ると臭いイメージが有るので、見るだけにしましたが、これはあまり匂わないのですか?

 気象庁の季節の指標となる動植物の観察中止の発表は残念でした。気候の変化は止むをえませんが、止めるものに変えて、新しい季節の移ろいを定めてほしいですね。
 コロナの罹患率が増えてきています。
気を付けたいものです。( Kより)

◇(^.^) いつも丁寧なたよりの感想ありがとうございました。
 気象庁の季節の指標となる動植物観察中止は本当に残念ですね。しかし、数が減り見つけづらくなった種が増えたのは事実ですが、それをやめる理由にするのではなく、視聴者に問題意識として提示する方が意味ある行動と思います。どうなのでしょうか? ( jより)

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≪たよりの感想≫  2020年11月16日
 いつも珍しい写真を有難うございます。
 野山の木々が色づいて来て、コロナ禍の中でも季節は巡っているんですね。
 今日はヒイラギの枯れた木にまるでバラの花?みたいに綺麗に生えてるきのこを見つけましたので写メしました。見て下さい。( Nより)
   

◇(^.^) いつも感想ありがとうございました。
 この数日、私の住居近くの公園の樹木は、一段ときれい紅葉が進んでいるようです。そろそろ、家内の菜園の堆肥用に落ち葉拾いをしなければと思ています。
 投稿いただいたキノコは、形と色合いからみてタコウキン科のカワラタケのように思われます。最も普通に発生する木材を腐敗させるキノコだそうです。色は多彩で写真のものは、青味の強いタイプのようですね。( jより)

2020
12 08

◎ 新型コロナウイルス感染症の収束の見通しが見えて来ません。また、寒くなりましたのでインフルエンザの流行も心配されています。と言って室内に閉じこもっていますと体力が落ち、免疫力が低下してしまいます。そこで買い物や散歩の際に身近な自然に触れたり、図鑑やネットを活用し種類や生態、謂れなどを調べたり、友達に伝えたりして楽しむのは如何ですか。そんな時の参考になればと今回から数回シリーズに分けて「里山自然の魅力」について書いてみますので読んで下さい。

『里山自然の魅力シリーズ ①』
◎「里山」って何?
・原生自然とは、世界遺産に指定された白神山地のブナ林や屋久島の森のような人の手が入っていない自然をいいます。しかし、里山は、このような原生自然ではなく台地の上の畑や果樹園、台地に刻まれた谷津に作られた田んぼ、そして谷津と台地の間を埋める斜面林を含んだエリアをいいます。ここは、半自然・半人工の環境で本来生物多様性に富んだ場所です。

‟林と森の違い“って何?
 先日TV(NHK番組「日本人のお名前」)を見ていたら林と森の違いについてやっていました。林は、同種の樹木が中心になっている人工林で人が管理してきた雑木林。森は、多様な樹木が生えていて自然につくられてきた林で自然林、原生林だと司会がまとめていました。つまり、里山にある樹林帯は人がずっと管理してきた人工林ですので大きさは関係なく森ではなく林ですね。
※添付写真 里山イラスト(千葉県里山条例資料より)
   

◎「里山自然の楽しみ ―印西市小林地区の史跡巡り―」
【小林鳥見(とみ)神社】
・和銅6年(713)に編集された「常陸国風土記」に‟景行天皇が鳥見が丘に立ち霞の郷を眺望された”と載っています。この鳥見の丘は小林地区という説がありますが、もしそうならば小林鳥見神社が総社となるのですが諸説あるようです。
社は中世の香取の海(かとりのうみ)の南岸の丘に18社あり、(20社または23社の説もあり)4世紀から5世紀にかけて大和朝廷の軍事拠点として物部氏が太平洋から香取の海を遡り、この地に祖神を祀ったとのことです。往時の交通の中心は陸路ではなく水上(海上)交通だったのでこの地小林地区も交通の要衝だったのですね。
 社は低地を望む丘の上の鎮座し落ち着いた雰囲気を醸し出しています。私が訪れた時は七五三の祝いで数組の家族が来ていました。境内の入り口には「郷社」表示の石柱が立っていました。郷社とは、旧社格の一つで県社の下、村社の上に位置する社で県又は市から幣帛(へいはく)を奉ったそうです。これらから見てもこの社が地域の人たちから現在も大切にされていることを感じました。幣帛とは古代中国では白い布を指し、神に捧げる進物(奉献するもの)をいうそうです。※添付写真 小林鳥見神社
   

・香取の海…古代の関東平野東部に太平洋から湾入し香取神宮の目前に広がっていた内海を指す。古代・中世には利根川が銚子ではなく東京湾に流れ込んでいました。そして、手賀沼・印幡沼・霞ケ浦・北浦などが一帯の内海を形作っていました。
※添付 香取の海の図
 


【巴塚】
・巴塚は、小林八坂神社から鳥見神社へ向かう道の左手にある小さな板碑の立つ小塚です。この塚は木曽義仲の愛妾、巴御前の墓といわれています。小さく何の飾り気もない塚に驚いてしまいました。
 史跡案内標柱が無ければ見逃してしまうところでした。
巴御前は木曽義仲の敗死後、東国へ落ちのび和田義盛の愛妾となり、和田義盛が北条義時に敗れ滅亡すると巴御前は尼僧になり、小林へ隠れ住み、小林で最後を迎えたという伝説が残っています。
 なお、本地区に戦国末期まであったという小林城を築城したのが巴御前の子、朝比奈三郎義秀と伝えられています。
※添付写真 巴塚、標柱

・女武者、勇婦、女傑とか“男まさりの女”などと呼ばれていたという巴御前は江戸期の浮世絵などにいくつも描かれています。
 そのうちの肉筆浮世絵「巴御前出陣図」(作者 蔀関月 東京国立博物館蔵)を添付します。
※添付 巴御前出陣図(Webより)

     

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◆ 谷津田だより情報コーナー ◆

≪たよりの感想≫ 2020年12月12日
 i市のコロナ感染者も増える一方で油断の出来ない毎日です。私も同じく散歩(人の居ない所)、買い物(9時オープンのスーパー1番に)、病院通い(付き添い、これはどうにもできません)の毎日です。
 谷津田便り【小林地区の史跡巡り】懐かしく読ませていただきました。20数年前、巴塚、八坂神社、浅間山、小林城址、小林鳥見神社などに歴史講座や印西大師などで何度か出かけたことがあります。
 歴史は苦手でしたが未知の印西を知りたくてやたらあちこち歩きました。ただ頭を素通りしただけで詳しくは覚えていませんがここにも深い歴史があるのだと感激したことは忘れません。
 この度教えていただき断片の記憶が出てきました。今はもう変わっているのか? 歩いてみたい気持ですがコロナ禍の自粛生活で体力が減少しているので無理では?と思われます。
 近くの歴史散策が良いかもしれませんね。余り知られていないような市史がありましたら教えてください。外へ出る理由を見つけたいと思っています。
 コロナは寒い時が感染しやすくこれからが大変のようですので、お互い最大の注意をしてこの冬をしのぎましょう。 ( Sより)

(^-^) 近場の歴史散策大賛成です。あまり知られていない史跡が近くにあるかもしれません。小さな祠や神社、曲がりくねった細道などを丁寧に調べていくのも面白いですね。私の住む地区はニュータウンの為、祠も神社も農家も何もありません。しかし、住居(団地)から数十メートルの所を旧道(木下道)が通っていたことが明治期の地図から分かります。これら消えてしまった史跡探しも楽しいかもしれません。 (jより)
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2020
12 14

◎ 早いもので来週の12月21日は冬至です。当たり前ですが陽が沈むのがとっても早いですね。午後のんびりしているとたちまち日暮れとなってしまいます。

『里山自然の魅力シリーズ ②』
◎「里山自然の楽しみ ―印西市小林地区の史跡巡りの続き―」
【小林城址(消えた史跡)】
   
 小林城(伝 1180年朝比奈三郎築城)の城跡は、現在県道が城跡の真ん中を貫いており、中心部のほとんどが消失しています。県道工事の為とはいえ、重要な城跡を破壊してしまう当時の文化財に対する考え方には大きな問題を感じます。
 添付の城址のイラスト図を見るとよく分かりますが、中心部の主郭部は全て削られてなくなっています。
   

 広々とした低地を従えた丘の上にあった小林城は、昔は水上交通で印旛沼につながっていました。よって対岸の臼井(うすい)城の支城であったと考えられています。巨大な切り通しとなった県道の端に立って残された丘を見上げていたら、この地が臼井城と行き来する重要な場所だったことが実感できました。
   

【将監川(しょうげんがわ)】
 江戸時代から氾濫を繰り返していた利根川の洪水対策の役割を持っていた将監川は、利根川大増水のため流域の洪水を何度も起こしていました。そこで利根川本流から締め切る工事が始められたのですが、天明6年(1786)の豪雨による利根川大氾濫により締め切り工事は立ち消えてしまいました。明治時代になり河川法の制定に基づき改修工事が始まり、大正元年(1912)利根川本流から締め切られ現在にいたっています。
   

 なお、現在印旛沼の増水対策として長門川改修工事が決定していますが、それに伴って発生する長門川から将監川への逆流が課題になっています。
 現在、将監川は直接利根川につながる西端を締め切っていますが、東端は水路で長門川(印旛沼の水を利根川に流す河川)に開口しています。
   
 そのため長門川の改修が行われると印旛沼の増水時には水位が高くなり、長門川の水が将監川に逆流してしまうのです。よって長門川改修工事とセットで将監川の改修も行うことが必要不可欠ということです。
 川に訪れた時は風もなく川面は湖のように静かで、釣り人を乗せた舟が2艘浮かんでいました。なお、本川にはいつの頃からは分かりませんが外来生物指定種のウチダザリガニが生息するようになったと聞いています。誰かが放したのです。
   

【地蔵菩薩兼道標(通称 安政の地震地蔵)】
 高さが235センチと大きくて存在感のあるお地蔵さんが国道356号線の分かれ道に立っています。
     
 丸彫りで堂々としたもので道標も兼ねているこの地蔵菩薩は享保6年(1721)の造立。裏面に刻まれた文字から安政2年(1855)の大地震で倒壊、その後修復し道路改修のため昭和41年(1966)10月に移動したことが分かります。地蔵菩薩の左側に「左 てうし なりた道」、右側に「右 さくら道 願主 浄安」、台座に「江戸みち」と刻まれています。また、地蔵脇にもう一基慶応4年(1868)造立の道標がありました。道標は、正確な地図の無い当時の旅をする者にとって大変重要なものであったといえます。蛇足ですが「評伝 赤松宗旦 彩流社」によると、この安政の大地震が起こった10月2日の午後10時頃、利根川図志の著者赤松宗旦は江戸の出版社から布川に帰った直後だったそうです。もし、江戸出発が1日遅れていたら版木等全て灰になってしまったと赤松は後日述懐していたそうです。なお、布川や布佐では家が多数損壊したそうですので対岸に位置している小林に立っていた地蔵が倒壊したのは当然といえます。

◆1.小林城址図の出典
 Web「余湖くんのホームページ」
 URL:
http://mizuki.my.coocan.jp/yogokun/inzaisi.htm#
 よりコピーさせて頂きました。

◆2.ウチダザリガニ
 体長11センチの大形種で篤農家がアメリカのコロンビア川から自宅の池に放したものが北海道の湖沼に放され定着したもので食用、観賞用として利用されているそうです。


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  ◇谷津田だより情報コーナー
 【便りの感想や自然情報及び生活の中で気の付いた点など、なんでもお寄せください。もしあれば写真も送ってください】

≪たよりの感想≫  2020年12月14日
 何時も谷津田だよりをありがとうございます。仰る通り県道工事のためとはいえ、貴重な史跡が消失するのは残念ですね。 ところで、ウチダザリガニはアメリカザリガニとは違うのでしょうか?色があまり赤くないので、違う種類なのでしょうね。 ( kさんより)

(^-^) いつも便りを読んで頂いている知り合いから都内の中学校の校庭を十文字に分断する都市道路の反対をずっとしていますというメールがありました。このようなことが平然と行われていることへの憤りを感じているという内容でした。私も全く同感です。
 ウチダザリガニはアメリカザリガニとは種類が違います。どちらも原産は北アメリカですが、移入された目的が異なります。ウチダザリガニは、1926年農林省水産局により農村の不況対策として食用ザリガニとして移入されたものです。一方、アメリカザリガニは、1916年食用に飼育していたウシガエルのエサ用として鎌倉に移入されたものです。どちらも初めは管理飼育されていた個体が散逸し、野生化したものです。 ( jより)
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≪サイカチの実≫ 2020年12月16日
 谷津田だよりありがとうございました。将監川は初めて知りました。私は長門川の酒直水門がお気に入りです。タゲリを見に行ったりお弁当を持って出かけて水門を何時間も見ていたこともあります。あの辺りの工事はずっと続いていますね。釣り船に乗ってのんびりできたらいいでしょうね。
 この間、鎌ケ谷の福太郎グランドを散歩していて変わった物を見つけました。サイカチの実のようですが幹にトゲがありません。サイカチはたまに見かけますが、どこにでもあるような木ではありません。鋭いトゲトゲがいっぱいあって恐ろしげな木なのです。私は日常使いにサイカチのお椀を使っていますが、サイカチが珍しい木なので気になって手に入れたものです。
   
 そんな訳で、サイカチの実も時々見かけますが、幹にトゲがないのでサイカチでは無いと思いました。誰かに尋ねようと思っていましたが、色々調べて最後にパソコンで「トゲのないサイカチ」と入れてみたらヒットしました。アメリカサイカチ・サンバーストでした。アメリカサイカチは何種類もありトゲもあるそうです。しかし、アメリカサイカチ・サンバーストは園芸用でトゲが無く扱いやすく見栄えも良いと書かれていました。トゲが抜けたようなほっとした気持ちになりました。拾ったサイカチの実は20㎝~25㎝くらい、ぺちゃんこで波形に曲がっていて中の種はスイカの種みたいでした。 (iさんより) 
   

(^-^) いつも便りのお返事ありがとうございます。
 また、今回は珍しい棘の無いサイカチの情報ありがとうございます。コロナ禍の中、刺が抜けほっとした気持ちが嬉しいですね。来年は是非そんな年になってもらいたいものです。
 谷津田だよりに張り付けてある「里山の四季2008年冬のページ」内にサイカチの話を載せてありますので参考にして下さい。 タイトルは‟石鹸代わりの植物”です。
下記のURLをクリックして下さい。 ( Jより)
 URL:
www.chiba-newtown.jp/log/Satoyama_Abe.htm#Doc2008Wn (chiba-newtown.jp)

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≪野鳥写真の日めくりカレンダー≫ 2020年12月17日
 「里山の四季2008年冬のページ」ありがとうございました。民家の敷地内にサイカチが育っているなんてすごい。広々とした里山光景が見えてきました。

 「北海道の野鳥」大橋弘一撮影、野鳥フォトアート作品による毎年カレンダー?なる物を手に入れました。毎年カレンダーとは曜日が入っていない日めくりカレンダーです。12㎝×9㎝葉書よりちょっと小さいサイズです。
 12月16日の写真はホシムクドリ。日本では稀な旅鳥または冬鳥、北海道でも珍しい、札幌に出現した。などの表記がありました。ホシガラスは見た事がありますがホシムクドリというのもあるんだな。など話題の少ない老夫婦が毎日声に出して読み、図鑑を開き補足記事を調べるなど、中々優れもののカレンダーです。
 11月23日はアカゲラの雄で24日はアカゲラの雌でした。図鑑で調べる事が毎日あるというのがとてもステキな事だと思います。
 北海道花暦、植物画による毎年カレンダー(ボタニカルアート)も買ってみましたが、こちらはあまり面白くありませんでした。シクラメン、タマネギ3種、白菜など。図鑑で調べてみようという気持ちになりにくく、うまく描けてるねで終わってしまいます。2冊で送料無料になるからプレゼント用と花暦も買ってみたと言うところです。 ( k市のiさんより) 

(^-^) お返事ありがとうございます。
 ホシムクドリは、私にとってはとても懐かしい鳥です。以前(17年前)、私は松戸の馬橋北小学校のクラブ活動支援に毎月行っていました。子ども達と新坂川と坂川の合流地点で野鳥観察をしていた時に変わったムクドリを見つけたことがありました。「先生変なムクドリがいるよ」の声に持っていたデジカメで撮影、その場で図鑑を基に調べました。ホシムクドリでした。めったに見られない希少種の出現に皆で驚いたことを覚えています。なお、その日ではありませんが同場所で子ども達と一緒に何度もシラコバト(国天然記念物)を目撃しました。
 この場所は最近、行っていませんので分かりませんが、野鳥観察にとても良い場所でした。そういえば、コアジサシの群れも時季によっては見られました。
 この時に撮影したホシムクドリの写真は見つけられませんでしたが、シラコバトの写真を見つけることができましたので添付します。 ( jより)
   
   2003年10月24日馬橋北小クラブ坂川にて


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