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2020
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◎ 新型コロナウイルス感染症の拡大が止まりません。連日の報道でだんだん心配度が増してきました。何とか収束(終息)して欲しいものです。

『身近な自然を見つけよう』
◎官民どちらも自然関係のイベントや会議が軒並み中止となっています。‥といって家の中だけにいては体が弱ってしまいます。そんな時家の近くを歩き自然探しをすることをお勧めします。
 今回はi市にある県立公園の中を桜を見ながら歩いて見つけた自然を中心にお知らせします。

クンシラン≫写真は、出掛ける前に我が家のベランダに咲いていたクンシラン(君子蘭)を撮影したものです。
   
ヒガンバナ科のオオバナクンシランを一般にクンシランの名で呼んでいます。アフリカ原産の多年草で冬から春にかけて太い花径を伸ばし橙赤色の花を多数つけます。

アオサギの巣作り≫サギ科全長93センチ。
 日本のサギの中で最も大きいアオサギは、繁殖期になると集団で巣(コロニー)を作ります。
 巣作りはオスが小枝を集め、メスがお皿型の巣を作ります。一夫一婦制のアオサギは、抱卵やエサ集めといった子育てにオスも参加しペアで行うそうです。
大橋の上から肉眼でも営巣しているアオサギの姿が見えました。
   

ゴイサギ≫サギ科全長57センチ。
 本州から九州に留鳥として分布しています。樹木の高い位置に営巣するアオサギから目線をずっと下げると水際にある低い木の枝に、沢山の灰色っぽいサギが止まっているのが見えました。
 ゴイサギの群れでした。まだ営巣をしている様子はなかったので、巣に適した場所を探しにでもやってきたのでしょうか。
 夜に活動するため、夜鴉(よがらす)の俗名もあります。
   

山桜の一種≫自粛の声が高まり、例年のようなお花見の光景は見られませんが、歩きながら桜を楽しんでいる人はちらほらいました。 駐車場脇にある山桜の一種は、大きさ樹形共に立派で公園のシンボルのような桜です。
 今年も見事に咲きました。ただ、よく見ると右側の太い枝が折れ、左右のバランスが崩れているようでした。
 これは、昨年9月5日の台風15号の強風により折れてしまったようです。
   


ツマキチョウ≫シロチョウ科のツマキチョウ(褄黄蝶)は、年1回だけ3月下旬から5月にだけ現れるチョウです。モンシロチョウより一回り小さく、尖った翅の先に黄橙色(オス)が目を引く蝶です。また裏翅は意外な模様をしています。緑色の焼き海苔のような模様で表翅とのアンバランスが絶妙です。林床に生える黄色や白の小さな野草の花の蜜を求めてひらひらと飛ぶ姿がとても素敵でした。
   

イソヒヨドリ(幼鳥)≫ヒタキ科のイソヒヨドリは、本来海岸の岩場に留鳥として見られる野鳥です。ただ、近年、市街地での繁殖例も増えているといいます。T駅付近のビル群にも5~6年前から棲みついているようで、時々スーパーやマンション、駅などの屋根の上に止まっている姿を見ることがありました。オスとメスでは体の色や斑紋が違い見間違うことはありません。
 今回見られたのはそのどちらとも違う感じがしました。図鑑等で調べるとメスの幼鳥のようです。幼鳥が見られたことから、この辺りで繁殖をしていることが確認できました。
   

ヒガシニホントカゲ≫トカゲ科体長16~25センチ。本種は全国に分布。日当たりの良い所を好み単独で暮らしています。昼の暖かい時間に公園脇の小道を歩いていたら、住宅街の石垣から顔を出している個体を目にしました。
冬眠から目覚めたばかりで体を温めているようです。体の色がメタリックゴールドに輝いていてとても元気そうでした。
   

ムラサキサギゴケ≫ゴマノハグサ科の本種は田んぼの畦などの湿った場所に多い多年草です。4~5月に淡い紫色又は紅紫色の花を咲かせ、走出枝(ランナー)を出し四方に広がります。
 花は長さ1.5~2センチで上下2唇に分かれ、下唇の中央部に黄褐色の模様があります。U川の岸辺に群生していました。
   

ヒメジョウカイ≫ジョウカイボン科体長8~10ミリ。
 生態園脇の湿地でカエルの卵を探している時にスギナのてっぺんに止まっていました。本種は黒と赤の渋めの配色のきれいな甲虫で、葉上などで小さな昆虫を補食するといいます。
   

2020
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◎ 谷津田だよりを読んでいただいている方から「コロナの嵐が吹き荒れ、暗い世の中ですが、明るい春のたよりをいただき心が和みました」というメールをいただきました。しかし、先日私の居住地の近くにある店舗で従業員の感染が確認されたという情報が入ってきました。改めて感染対策を真剣に行わなければと思いました。

『身近な自然のお知らせ』
◎4月4日は、24節気の一つ“清明”です。春分から数えて15日目頃で、春先の清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という語の略です。雨が多く暖かくなった後に小雨が降り続き寒くなったりもする時季でもあるという意味だそうです。近場で見られた自然の記事を幾つか載せますので読んで下さい。

≪恋の季節のホオジロ≫ホオジロ科全長16.5センチ。
 漢字では頬白。野鳥の世界にも春がやってきました。調整池のカルガモ達もつがいを形成しオスとメス2羽で水面を泳ぎまっわています。先日出掛けたi川の上流部ではホオジロのつがいの姿が見られました。枯れた葦の穂先やヤナギなどの枝先で顔を上向きにして「チョッピーチリー、チョッピーチリー」と盛んにさえずっていました。繁殖期のオスのメスに対するデモンストレーション(示威行動)だと思います。なお、さえずりは「一筆啓上仕り候」とか「源平つつじ、茶つつじ」などと聞きなしされます。
   

≪整列したミシシッピアカミミガメ≫ヌマガメ科全長オス20センチ、メス28センチ。漢字ではミシシッピ赤耳亀。幼体は甲羅が綺麗な緑色のため“ミドリガメ”と呼ばれ、ペットショップや縁日の夜店で売られ家庭などで飼育されてきました。
 しかし、その後飼うのに飽きたり大きくなり過ぎたという理由で「捨て亀」が横行し、全国の河川や湖沼で野生化してしまったのです。雑食性で何でも食べ水質の汚れにも強い為、近年在来種のイシガメなど他のカメの生息に悪影響を与えるとして侵略的外来種ワースト100に指定されています。人が生涯責任を持って飼育することを放棄した結果、本種を悪者にしてしまったのです。先日近場の調整池に行った時、対岸から水面に伸びた倒木に「前へならえ」のごとく一列に並ん
でいた様子は平和そのものでした。ただ、池の水際に見られた本種の数をざっと数えてみたところ200頭はいました。おそらくもっといるだろうと考えると問題は大きいと思います。
 

≪餌台に来たシジュウカラ≫シジュウカラ科全長14.5センチ。
 黒い頭と白い頬、喉から腹にかけて伸びるネクタイ状の黒い縦線。特徴がはっきりしていて他の鳥と見間違うことはありません。今頃は春の日差しの中で高く大きな声で「ツツピー、ツツピー」とさえずる姿をよく見かけます。全国に留鳥として分布。里山や市街地の公園などで普通に見られます。昆虫や木の種子などを好んで食べます。
 家内の菜園に取り付けてある餌台にやって来てバードケーキ(注)を啄んでいました。2、3回小さな嘴で啄んですぐにどこかへ行ってしまいました。少し待っていると今度は2羽で現れまた啄んでいました。繁殖期なのできっとたくさん食べて体力をつけているのでしょう。
   

チューリップの花≫K市にお住まいのスタッフYさんから毎年チューリップの球根を頂いています。今春も家内の菜園の一角で花をつけました。赤白黄紫色の球根を植えましたが、いち早く咲いたのは赤い花でした。次々に花が咲きそうで、まさに春爛漫の様相を呈してきました。紫色の花はムスカリで隣人からの頂き物です。
   


アケビの花≫アケビ科落葉つる性木本。
 北海道〜九州の山野にふつうに見られます。花期4~5月。花をよく見ると小さな花と大きな花がありました。先の方に付いている小さな淡紫色の花は雄花、基部に付いている大きな紅紫色の花は雌花です。10月頃には楕円形の紫色の実をつけます。
   

≪白菜の花にいたナガメ≫カメムシ科全長約7~9ミリ。
 菜園に白菜の花が咲いています。ふと見ると花の上にオレンジと黒の模様が目立つ甲虫がいました。アブラナ科の植物でよく見られる菜亀(ながめ)というカメムシでした。本種は成虫越冬ですが、春になって初めて出会ったこの個体は胸のオレンジ色の部分が広く鮮やかではっとする美しさでした。
   

◎自然のお知らせではありませんが、IWGの会で実施していた散策会で毎年訪れていた建物2軒を、先頃国の文化審議会が登録有形文化財にするよう文科省に答申したので紹介します。

≪澁谷家住宅≫鎌ケ谷市佐津間。答申されたのは母屋、米蔵、門の3棟で幕末維新の草莽の志士「赤報隊の幹部」であった澁谷総司の生家です。
 母屋は文政9(1826)年の建築、寄棟造り、茅葺き。土蔵は2階建てで嘉永元(1848)年建築。切妻、桟瓦(さんがわら)葺き。門は昭和前期の建築。一間藥井門(いっけんやくいもん)の門構え。添付写真は元スタッフのEさん撮影
   

≪旧旅籠 丸屋≫鎌ケ谷市鎌ケ谷。丸屋は木下街道の宿場「鎌ケ谷宿」の旅籠で、明治26(1893)年の大火後、再建した木造2階建て寄棟造りの桟瓦葺き。正面の揚戸(あげど)構えや庇(ひさし)が宿屋の面影を伝えています。
 離れは母屋の東に建つ木造平屋建て、寄棟造り桟瓦葺き。
明治31(1898)年の皇太子(後の大正天皇)が行幸の際に滞在。また、江戸期の農村指導者大原幽学が休憩したという記録もあるという。スタッフのSさん撮影
   


バードケーキ…野鳥の餌付けは人の側だけから考えて行うことは考えものです。
 ただ、木の実や昆虫等がなくなる冬場に最低限必要な量をささやかに行うのなら良いと思います。餌はヒマワリなどの種やリンゴやミカンなどの果物、その他動物性のものなど対象となる鳥の種類によって様々です。菜園に置いた餌台にはバードケーキを置きました。
 バードケーキは、色々な種類の野鳥たちが食べにやって来る餌です。
 ◎ 作り方は、マーガリン2、砂糖2、小麦粉4をビニル袋
  に入れ、袋 ごと柔らかくなるまで素手で揉めば出来
  上がります。
   (身近な自然の作り方講談社)

2020
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◎ 新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言が発令されました。予想されたことではありますが、ウイルス感染が自分たちの身近に迫っていることを実感してしまいます。
 皆さんも平時に行っている種々の活動やお付き合いが中止になったり延期されたりで精神的にがっかりしているかと思います。
 私もそうですが、自宅周辺を散歩することは自粛対象になっておりませんし、健康上大切なことと思います。こんな時ですので、感染対策をして身近な自然や歴史を探してみましょう。
 今回も‟身近な自然観察”を送りますので読んで下さい。
また、本メールが皆さん方の情報の交流に少しでも役に立てばと思い、情報コーナーを作りました。自然や歴史に関すること、また、家での過ごし方の工夫や困りごと、アイデアなど何でも良いですので記入して送って下さい。

『身近な自然を探して』
◎道端や菜園には色々な花が沢山咲き出しました。特に今の時期目立つのはタンポポやハルノノゲシなど黄色い花をつけている植物です。黄色い花が多いのは今の時期に多く見られるアブやハチの仲間が黄色を好むので、これらの虫を呼び寄せるための植物の戦略だと聞いたことがあります。今回も近くの里山と家内の菜園で見た自然を中心にお伝えします。

ホウチャクソウ≫ユリ科の野草。漢字は宝鐸草。宝鐸(ほうちゃく)とはお寺や塔などの屋根の四隅に吊す大形の風鈴。花の形が似ているのでついたといいます。薄暗い林床を好み群生し普通に見られる野草です。谷津から台地に上がる斜面林内の細道にたった一輪咲いていました。地味目ですが凛とした感じを持つ雰囲気がとても素敵でした。今季初見です。
     

ウコンザクラ満開≫バラ科の栽培種。ウコンは漢字で鬱金。サクラと言えば一般的にはピンク色を思い浮かべると思いますが、花色には白から紅色まで色々あります。本種はサクラとしては珍しい淡い黄色(まれに緑色部分も入る)の花が咲きます。近くの小学校の正門近くで満開になっていました。青空をバックに見事に咲いていた花は黄色というより黄緑色に見え、とてもシックで上品な感じでした。名前は骨董品を包むウコン染めの布の色に見立てたものだそうです。
   

   

ヒバリ≫ヒバリ科全長17センチ。漢字では雲雀。名前の由来は晴天の空でさえずることから「日晴」と呼ばれたことからといいます。最近、菜園に行く度に上空でさえずるヒバリを見ます。この日はさえずった後、草むらに下りてきて暫く近くを移動していました。もしかしたら、巣を作る場所を探しているのかもしれません。無事に子育てできるといいですね。
 さえずり飛翔を「揚げ雲雀」と呼び、春の季語になっています。
   

ニッポンヒゲナガハナバチ(オス)≫ミツバチ科 大きさ12~14ミリ。菜園の白菜の花は虫たちに人気で、暖かい日には小さなハチやアブ、ハエや甲虫までやって来て賑やかです。その中に触角が長いハチがいました。体全体に白~淡い褐色の毛が生えています。盛んに花に顔を突っ込んでは蜜を舐めているようで、しばらくすると別の花に飛び移って同じことを繰り返していました。頭には体長と同じぐらいの長い触角が付いていてとても目立ちます。これほど長い触角を持つのはオスで、メスのはそれほどでもないそうです。オスの触角が長いのはなぜだろうか。野鳥のオスはメスにアピールするするために目だつ美しい羽根をもつ種がいますが、そういうことなのでしょうか。
 それにしても長い。春にだけ現れ、巣は地中に作ります。白菜の花に現れたような虫達は、菜園を飛び回ってイチゴなど色々な野菜の花の受粉を助けてくれる心強い味方でもあります。
   

ウラシマソウ≫サトイモ科の多年草。漢字は浦島草。花が独特の形でよく目立ちます。花穂の先についた糸状の付属体が仏炎苞の外に長く伸びているのが特徴です。
 名前の由来もこの長く伸びた付属体を浦島太郎の釣り糸に見立てたものといいます。最近は本種も数が少なくなっているような気がしますが、皆さんの近くでは如何ですか。
   

≪赤い翅のナミテントウ≫テントウムシ科紅型 大きさ4,7~8,2ミリ。
 日当たりの良い草むらに真っ赤なテントウムシがいました。よく見かけるナナホシテントウ(赤い地色に黒い7つの紋)に似ているが黒い紋が見当たりません。
 よく見ると顔の色も白が目立ちます。(ナナホシテントウの顔の色は黒が基調)
 調べてみたらナミテントウだと分かりました。ナミテントウはナミとつくことからも分かるようにナナホシテントウと並び身近なテントウムシのひとつです。
 実はナミテントウの同定は少し難しいです。
なぜかというと前翅の模様が色々で100以上もバリエーションがあるからです。もしも模様が違うテントウムシ同士が交尾をしていたらナミテントウだと思いますが、ナミテントウはどうやってお互いを同種と認識するのだろう…と考えると不思議です。
 多くのテントウムシは幼虫も成虫もアブラムシを食べるので、テントウムシがいる場所にはアブラムシが近くにいることが多いです。
   

≪2020年最大の満月「スーパームーン」≫4月8日に月を見ました。とっても大きく少し赤味のある満月でした。
 7日から8日の月は、2020年最大の満月で「スーパームーン」と呼ばれているのです。 今夜(4月9日)も観察に良いそうです。時間が取れたら空を見上げて下さい。きっとコロナウイルスを忘れるくらい迫力のあるお月様を見られるかもしれません。 4月9日(木)月の出19:32 月齢15.7
   


   ◆◆ 谷津田だより情報コーナー ◆◆

 【自然情報及び生活の中で気の付いた点、感染症対策の工夫や困りごとなど なんでもお寄せください。
 もしあれば写真も送ってください】 

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・消毒液を購入したいと思い、市内の薬局に在庫を問い合わせしたらほとんど「在庫なし」とのことでした。
 ネットで調べたら見つかりましたが値段を見てびっくりしました。手指消毒用エタノール(500ミリリットル)がなんと1万2千円。 私は同じ品物を以前どんぐりクッキー作りの為購入したことがありましたが確か5~600円だったような気がしました。
 こんな時期に大儲できる人がいるのですね。

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・いかがお過ごしですか。
これから長期戦なのに、もうすっかり飽きております。
昨日の東京新聞夕刊に小室の小さな土偶がコロナに絡めて
載っていましたので送ります。    (Mより)
   
          拡大画像はこちら

 ※私は、この土偶の本物を見たことがありますがとても
  可愛らし土偶です。
   収蔵は船橋市立飛ノ台史跡公園博物館です。
  ただし、現在コロナウイルス対策のため休館中です。

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   ◆◆ 谷津田だより情報コーナー ◆◆

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・何時も可愛らしい写真をありがとうございます。
今回は、ヒバリの写真、ヒゲナガハナバチ、ナミテントウムシに興味をそそられました。
 このテントウムシやハチは見た覚えがありませんが、ヒバリは随分前に、連れていって戴いたときに、畦道で、どなたかの望遠鏡で雄の雲雀が雌の雲雀の周りをまるでダンスを踊っているように、ぐるぐる回転しているのを見て、とても感動したことを思い出しました。
 早く又あの時のような光景を見たいですね。(Kより)

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・ 今日、ジョイフル本田の子犬売り場が閉鎖となりました。犬や猫、さらに金魚まで生体の動物販売が中止の張り出しが出ていました。
 老犬を見送った私には、売り場の子犬たちを見るのが楽しみでした。犬などは可愛い子犬時代しか売れない運命です。
 ということは、子犬や子猫は愛犬家、愛猫家に買われることなく、今度の措置で過酷な別の運命をたどるのです。
 子犬の販売は「パピーミル」とも呼ばれ、問題が多いのも事実です。‥が、一方で大事にしてくれる家庭に引き取られていったのも否定できません。
 新コロナ肺炎対策がやりすぎと思う部分もあるようですが、人間の事情で運命が暗転する子犬や子猫を考えるとやり切れません。  ( i より)

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・ こんばんは!コロナウイルスに関する貴重な情報をありがとうございます。 明日から更に緊張感を持って生活したいと思っています。
 先週、夕方犬を連れて印旛沼甚平橋辺りに行きました。
人もまばらで夕陽が綺麗でした。突然グワーッと鳴きながらコブハクチヨウが飛んできて近寄ってきました。
 餌付けされているのでしょうね。近すぎてこちらが怖い程でした。コブハクチヨウは外来種と聞いてますが、繁殖しているのですね。 ちょっと心配になりました。
 
今はコロナウィルスで、まるで戦闘状態のようですが、印旛沼の綺麗な夕焼けにしばし平和を感じました。    ( Sより)


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・ 皆様へ
k地域の散策の際に話題になったフィリッピン産コーヒーは、非常に珍しいコーヒー製品なので少し説明をしておきます。これもコロナ対策で暇のなせる技と辛抱してお読みください。

 世界で消費されているコーヒー豆の種類はアラビカ種とカネホラ種(代表的なものロブスタ種)があります。
 シェアー、アラビカ6から7割、残りのほとんどはロブスタ。リベリカは僅か1%程度で、日本では普通に飲める事はない。アラビカ種は風味にまさりますが、ある程度の標高の地であることが必要、サビ病に弱いなどの特徴があります。
 フィリッピンも旧セイロンも元々コーヒーの栽培が盛んに行われていたが、サビ病にやられてしまいました。そこで探し出されたのが、ロブスター、リベリカなのです。ロブスタは標高をそれほど要しなく、サビ病に強い等栽培に利点があるのですが風味は劣ります。
リベリカは栽培が少し難しいのですが、他はほぼ同様です。ロブスタはベトナム戦後の後、此処での生産が急増しています。
ベトナム山岳民族の生活向上に役立ったそうです。日本も多く輸入しています。アラビカの輸入はブラジル、コロンビア等多くの国からです。
フィリッピンではリベリカの生産がなされているが、日本への輸入はほぼゼロと思います。日本での種類別シェアーは上記の世界と同じです。
 ロブスタはインスタントコーヒー、アイスコーヒー等に多用されるほかブレンドに用いられています。以上はWebサイトでも多く解説されているところです。コーヒー製品の原材料表示には、コーヒー豆の原産国名を入れることになっています。ところが、ベトナムと表示されている例はあまりありません。しかし皆さんはロブスタも飲んでいるのです。
 私は、リベリカコーヒーに回り会えたとは、望外の喜びです。 (Yより)

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・ 「フィリピンのコーヒーがこんなに評価されるとは驚きとともにとても嬉しく思います。フィリピンで飲まれるほとんどがBarakoと呼ばれるこの品種で、コーヒー豆でコーヒーを飲む人たちはそれなりの所得階層なので(庶民はミルク、砂糖入りの3-in-1 インスタントコーヒーを飲みます) Barakoも好まれてはいるものの、ありふれている自国産よりスターバックスのアラビカ種の方が希少で高級だと思っている節があります。もしかしたら輸出した方が人気が出るかもしれませんね。
 もう一つフィリピン、又はインドネシアの変わったコーヒー豆でシベットコーヒーというものがあります。世界一高級なコーヒー豆という人もいますが、これはジャコウネコにコーヒーの実を食べさせて腸内発酵した種(コーヒー豆)を糞から回収したものです。話の種に一度100g3000円ほどのものを買ったことがありますが、全く他の豆と違いが分からずに失敗しました。 思い切りが悪くシベットコーヒーとしては最安値のクラスだったようで、知り合いに聞くと100g最低10000円以上のものを選ばないと違いが分からないということでした。もちろんまだ試したことはありません。
 アジアのコーヒーで思い出深く、機会があったらぜひ試していただきたいのはタイ産のコーヒーです。もう30年以上前の学生時代、タイのチェンマイからトラックで3時間ほどかかる電気もガスも水道もない村で建築作業のワークキャンプに行きました。カレン族(元はミャンマー難民)の村人は善良ですが、普通の農作物を作ると同じように裏山にはケシの花が咲いていました。ゴールデントライアングルのど真ん中に来ていたようです。それから30年後にバンコクで生活を始めた時は、王室の指導でケシ栽培をコーヒー農園に切り替えるプロジェクトが始まっていました。地元の農民の生活も安定、向上していて、再び訪れた時は電気などのインフラも整備されていました。
こちらのコーヒーは、Doi TungやDoi Changのブランド名で売られております。特にDoi Changはおいしいと思います。 ( Mより)

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・ コロナ禍がこれからどうなるのかと不安になる日々ですが、「谷津田だより」を読ませていただき一寸ホッとした思いになりました。ありがとうございました。こんな時だからこそ身近な自然に目を向け、生きもの達にふれていくことは大事なことだなあと思いました。
 先日の「谷津田だより」の中で菜園「地球子屋(てらこや)ファーム」のヒバリのことが心に残りました。というのは、最近ヒバリのことがとても気になっていたからです。
 私はF市西部の広い畑地に接する場所に30年住んでいるのですが、毎年4月、2階のベランダで「フィチフィチフィチ、ピージョルピー…」と鳴く‟揚げ雲雀”のさえずりを楽しんできました。 ところが、今春そのさえずりが全く聞こえてこなくなってしまいました。昨春はかすかに聞こえていたのですが…。きっと畑地が徐々につぶされ、戸建て住宅が増えてきたからでしょうか。30年来の春の楽しみの一つが消えてちょっとさびしい思いでいます。ヒバリは「留鳥または漂鳥」とネット情報にありますが、「あのヒバリたちはいったいどこへいったのだろう。元気でいるだろうか…」などとぼんやり考えています。
 コロナ禍、早く終息してほしいと願うばかりです。どうぞお体を大切に。ご自愛のほどを祈ります。 ( Yより)

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・ こんにちは。何時も情報をありがとうございます。
新型コロナウイルスは、なかなか終息できないでいて外出もままならなくなっています。
 先日、北総花の丘公園のEゾーンで珍しい植物を見つけましたのでお知らせします。
 Aさんはいつも見ていらっしゃるかもしれませんが、私は初めてなので送付させていただきます。Eゾーン下の小さな池があるところの傍で白いスミレは見たことがありますが、真っ白なヒメオドリコソウがそのすぐ近くに咲いていました。とても驚きましたのでお知らせします。
 新型コロナウイルスは広がる一方でとても心配ですが、花を愛でて元気がもらえればと思っています。
 いつも便りをありがとうございます。 ( Mより)
    写真1             写真2


●投稿ありがとうございます。どちらの写真もとてもきれいに撮れていて素敵ですね。
 写真1は、マルバスミレ(円葉菫)です。山地の日当たりの良い道端などに多く、名前のとおり葉は丸みがあり、花の丸っこいスミレです。
 花期は3月~4月。花は葉よりも高くつき出して咲き、直径1.5~2.5センチで白色。葉や花茎に毛の多い種類をケマルバスミレと呼び、無毛の種をマルバスミレと呼び分けることもあるようですが、スミレ学者浜栄助氏によると完全な無毛のものはほとんど無い為、区別せずに上記の名で呼ぶのが良いとのことです。(参考 山渓のポケット図鑑、保育社の野草図鑑)
 写真2は、シロバナヒメオドリコソウ(白花姫踊子草)です。ヒメオドリコソウの変種、白花の品種という位置づけです。ヒメオドリコソウより花が小さく3~4ミリ。葉の色が薄い緑なので見つけやすいです。(webブログを参照)

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・ ヒバリの写真初めて見ました。手賀沼でヒバリが鳴きながら飛んでいるのはよく見かけますが、歩いているヒバリ、止まっているヒバリは見た事がありませんでした。

・空き家の草取りをしていたらピンピンコロコロ飛び跳ねる物があります。外来種のミチタネツケバナの鞘でした。鞘の半分が丸まって飛び跳ねるのですね。種を飛ばさないようにそっと草取りしましたが、ものすごい勢いで繁殖している訳が分かりました。
 子どもの頃からタネツケバナは見ていましたが鞘の跳ね方には気がつきませんでした。コイルのように飛ぶのはミチタネツケバナの特徴のようですね。我が家の庭にあるのは可愛い貧弱なタネツケバナだと思ったらこちらも外来種のコタネツケバナでした。
 長い間、栄養が足りないタネツケバナだと思っていました。こちらは種も少なくそれほど繁殖しないようです。種には翼があるようです。
 ピンピンコロコロを見つけてちょっとわくわくしました。何とか良い事探しをしてじぶんを元気づけて暮らしてます。

・1年ほど前からラジオ深夜便を時々聞くようになりました。加齢のせいでしょうか。
 毎月第4月曜日、「鳥の雑学ノート」を聞いています。聞き逃しサービスがあるので助かっています。2月だったかな、今年はトモエガモが千葉県にも来てると放送していたので印旛沼方面に出かけましたが見られませんでした。今年はヨシガモをたくさん見ました。
 印旛沼、牧之原公園などで見ました。(ヨシガモ、ヨシガモと探していたのに、今年は一番見かけたのがヨシガモでした)家の近くの池はキンクロハジロが多く、毎年多いハシビロガモはほんの少し見ただけでした。そのキンクロハジロも4月11日を最後に見かけなくなりました。昨日は庭にアカハラが来ていました。何年ぶりかのラッキーチャンスでした。今度は何とか手賀沼でヒバリを見たいものだと思っています。 (  iより)

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・ 自然情報メールありがとうございました。
コタネツケバナは、当初外来種と言われていましたが、在来種のコカイタネツケバナ(小貝川辺りで発見)と同一種とされたこともあり、現在は外来と在来の二つの説があるようです。ご参考まで。( sより)
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 コタネツケバナについて「野田市HP」に載っている草花図鑑に参考となる掲載を見つけました。
関心のある方 ここを クリックして下さい。(Aより)

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2020
4 21

◎ 4月22日はアースデー(地球の日)です。1970年にアメリカのデニス・ヘイズが提唱した地球環境を守る為、一人一人が行動を起こす日です。今年のアースデーは、新型コロナウイルス感染予防の為集会は中止し、オンライン会議(4/19実施)となりました。気候変動に加えて世界各地での開発による環境破壊で動物との距離が近くなり、新たな問題や影響が出ていると思います。

『身近な自然観察』
◎この所天候が安定しませんが、気候は確実に変化しています。水田では巣材となる泥を集めるツバメの姿や一斉に鳴き出したカエル達。
 畑地や草原では上空で囀るヒバリや一斉に黄色の花をつけるタンポポ。里地や公園などで見られた冬鳥のツグミも北への移動を開始しています。外出自粛で外に出る機会が少なくなってしまったと思いますが、自宅付近でちょっとした自然や歴史を探してみませんか。
 今回も私の居住するi市の市街地及び市街地に接する里山で見つけた自然を取り上げてみました。

サシバのつがい≫タカ科全長49センチ。漢字では差羽。
 サシバは春、南方から渡って来て、里山の谷津田をテリトリーにしてトカゲやカエル、ヘビなどを餌に子育てをします。そのサシバが今年もU谷津に見られました。
 斜面林脇の細道を歩いていた時、川の反対側の斜面林上空で数羽のカラスが飛び回っていました。
目を凝らすとその内の一羽はサシバでした。カラス達が去った後、杉の梢に止まっていたメスに脚で掴んでいた餌を届けたようでした。いわゆる給餌で繁殖期の特徴的な行動です。(餌は何か不明)今季も無事に子育てが出来ると良いですね。
   

ホタルカズラの花≫ムラサキ科の多年草。全国の山野の草原や林縁の日当たりの良い乾燥した場所に生える野草です。
 いつも歩く斜面林下の細道脇の崖地が整備工事の為大きく環境が変わってしまい、本種の群生を心配していました。工事した場所の比較的近いエリアに以前ほどではありませんが無事残っていました。
名は花の色をホタルの光に例えてついたといいます。花は青紫色で蕾は桃色です。
花びらに白く隆起した線があり、名のとおり美しかったです。ずっと群生地が残ることを願います。
   

ジロボウエンゴサク≫ケシ科多年草。漢字では次郎坊延胡索。名の由来は、昔、伊勢地方でスミレを太郎坊、本種を次郎坊と呼んでいたこと、エンゴサクは中国の漢方薬の名前でそれらを合わせたものだそうです。花色の紫が濃いムラサキケマンは道端などに比較的多く見られますが、本種はめったに見られなくなりました。
 斜面林内の薄暗い林床に群生していた本種は薄い紅紫の花で上品な味わいを醸し出していました。
   

ナミテントウ≫テントウムシ科の昆虫。漢字では並天道。谷津田だよりP,96 にも書いてありますが、本種は翅の模様が様々で二紋や四紋や紋がもっと多いもの、又紋が無いものなど色々あります。添付写真は2紋型と多紋型のナミテントウの交尾を撮影したものです。
   

イカリソウ≫メギ科の多年草。漢字では碇草。斜面林に僅か2株しかありませんでしたが、見つけた時の満足感は大きいものでした。
 早春の光が差し込む林下などに咲く本種は、花の形がとても面白いです。花弁には長い距(細長く突き出した袋状の部分)があり、形が船の碇に見立てられ名がついたようですが、この花の形が独特で興味深いものでした。
   

オナガ≫カラス科全長37センチ。青色のとても長い尾羽、黒い頭、その姿に似合わないグエーイ、グエーイという濁声の鳴き声が特徴の大きな鳥です。
 関東地方ではごく普通に見られる種ですが、西日本では生息せず珍しがられているそうです。窓辺で雨がやんでいるかを見ていたら、偶然サクラの木に数羽やって来ました。しきりと何かを啄んでいました。写真を撮りアップしてみると小さな芋虫のようでした。桜の新葉には意外に虫が多いようで、しばらく留まっていました。
   

クヌギカメムシの仲間 幼虫≫クヌギカメムシ科。幼虫の体長は約6ミリ。漢字では椚亀虫。成虫は晩秋から初冬にかけてコナラやクヌギなどの幹に卵を産みます。寒い時期の産卵は虫の世界では異例ですね。その卵が早春に孵って無事成長して幼虫になったものです。
 U谷津の斜面林脇のコナラの新しい葉の裏で見つけました。色は淡い黄緑色と黄色が微妙に混ざり合っており葉っぱに負けない瑞々しさでした。2本の長い触角を真上にまっすぐ揃えて伸ばしじっとしていました。
小さな眼が赤く可愛らしい感じです。成虫は黄緑色の体にオレンジ色の肢をしたきれいなカメムシで5月~12月に見られます。
   


イヌザクラ 光堂境内≫バラ科の落葉高木。漢字では犬桜。ブラシのように見える花穂が特徴で、花期は4月です。ひっそりとした光堂の境内隅にある大木は上空を塞ぐほどに枝を伸ばし、真っ白な花をいっぱいにつけていました。
 清楚な雰囲気の本種を見上げていたら心が和み鎮まりました。よく似たウワミズザクラとは、花穂の下に葉がつかないことで見分けられます。
   

コナラのドングリ芽生え≫ブナ科の落葉高木。漢字では小楢。雑木林の主役ともいえる樹木で、切り株の根元から脇芽が伸びて生長が早く、一昔前までは薪炭として人々の生活に欠かせない樹木でした。実は長さ1.5~2センチの堅果で楕円形のドングリです。散歩の途中、本種のドングリの芽生えがあちこちで見られました。とても可愛らしくつい撮影してしまいました。添付写真にはコナラの芽生えの脇にモミジの芽生えも写っていました。こちらも可愛いですよ。
   

ばらっ葉饅頭≫ばらっ葉饅頭とは サルトリイバラの葉を敷いてふかした饅頭のことです。i市の産業まつりで必ず登場する名物。本来はi市U地区の夏の祭りやお盆など‟ハレの日”に作られていたそうです。
「ばらっ葉」は方言で、サルトリイバラ(猿捕茨)の葉を指します。添付写真は、公民館で行われたばらっぱ饅頭作りの講習会(2007年9月)に参加した時に撮影したものです。
   


  ◆◆谷津田だより情報コーナー◆◆

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何時も素敵な写真をありがとうございます。
今回は特に色々興味を惹かれました。先ず、サシバの写真ですが、確かに足に何かを掴んでいるようですね。よくこの様にはっきり撮れましたね、
 ジロボウエンゴサクや、イカリソウは初めて見たように思います。
以前の里山歩きで教えていただいているのを、忘れているのかもしれません。それにしても、ジロボウエンゴサクの名前の由来が面白いですね。ナミテントウムシは紋が違っていても大丈夫なんですね。
 日本人が欧米人と結婚するようなものですかね。オナガはもう少し羽の色が綺麗だったかと思いましたが、まだ若いのですかね。
 クヌギカメムシの幼虫の触角は本当に長いですね。初めて見ました。コナラのドングリの芽生えは本当にかわいいですね。心が癒される沢山の写真を本当にありがとうございました。 (k より)

 😊 感想ありがとうございました。
オナガもこれから繁殖期です。オナガが小形の猛禽ツミの営巣場所近くに巣を作ることが知られています。それは、カラスなどの天敵がツミのエリアに近づかないことを利用しているからみたいです。オナガがいたらどこかにツミがいるかもしれません。皆さんも気をつけて観察して下さい。 (jより)

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◎今回も沢山の発見すばらしいです。素敵な写真で楽しませてもらいました。私は近くの公園などで散歩&自然観察を楽しんでいますが、行政は屋外放送や車を走らせ、さかんに自粛を呼びかけており少々後ろめたさを感じながらですが出かけています。
 今日も散歩に出かけたところ、台風で倒れたミズキに花が咲いていました。木の生命力というのはすごいものですね。イヌザクラは花を沢山つけているとのこと、やはり今年は花が早いのでしょうか。オナガは冬はもっぱら木の実を食べていますが、春はイモムシを食べるのですね。私もこういう写真を撮ってみたいです。
 ばらっ葉饅頭、おいしそうでしたのでネットで作り方を調べると印西の郷土料理としてレシピが載っていました。サルトリイバラの葉っぱが手に入れば作ってみたいと思います。
 四国では、サルトリイバラの葉っぱに挟んだものを柏餅といい、よく作っていました。
 日中は暖かいですが、朝晩はまだ冷える日があります。体調管理に気を付けてお過ごしください。朝の冷え込みや風の強い日が多いので、夏野菜の苗を植えるのは、来週以降にしようと思います。(T より)
 添付写真 倒れていたミズキ、 ミズキの花 


 😊感想ありがとうございました。ばらっ葉饅頭は、サルトリイバラの葉を使いますが、地方によってはシソの葉を使ったりとそれぞれのようです。
 それからカシワの木の自生が少なかった四国や九州では‟かしわ餅”はサルトリイバラの葉で包むのが普通だったそうですね。
 饅頭作りの講習会では唯一の男性で講師初め参加者の皆さん方に色々と気を遣っていただき、私がやったことはほんの少しだけ餡を取り分けたことと味見役をしただけでした。
 でもその後の里山散策会では、サルトリイバラを見つける度に解説がぐんと膨らみ参加者が喜んでくれたのは確かでした。 (jより)

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2020
5 5

◎ 新型コロナウイルス感染拡大が止まりません。緊急事態宣言も延長されました。
 ステイホームが強く言われている毎日ですが、皆さまいかがお過ごしですか。

『手作りカレンダーをHPに載せました』
◎IWG(印西ウエットランドガイド)では、毎月手作りカレンダーを作ってきました。
 数えてみるとIWG創設からずっとですから16年目となりました。
サイズはハガキよりも一回り小さいL版の為、文字や数字が小さく読みづらくて申し訳ないものですが、
 「今度の写真は何ですか?」とか、
 「ずっと最初からファイルしています」
など言ってくれる方がいて励みになっていました。

 この度、HP谷津田だよりのトップページに本カレンダーを載せましたのでお知らせいたします。
      
 カレンダーは今年(令和2年)の1月分から載せてありますので、必要な月のカレンダーをクリックすれば拡大できますし、印刷することも可能です。
 お暇な際にHPトップページを覗いて下さい。

  ◆◆谷津田だより情報コーナー◆◆

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≪谷津田だよりを読ませていただきました≫
 何時も素敵な写真をありがとうございます。
イタチの写真の中に同類でイイズナと有りましたが、初めて聞く名前でした。東北地方の方言でコエゾイタチの事のようですね。
 それから、オナガの写真に書かれているツミ(以前にもご紹介有りましたが)ですが、この間団地の中の楠(くすのき)の下に数人の人が集まって樹間を観ていましたので、双眼鏡を持っている学生らしい若い人に「何かいるのですか」と聞きますと「ツミ」と答えてくれました。
 この人は此のツミの番(つがい)を追っかけていて近くの林に営巣が有るとの事でした。帰って調べてみると、どうやら雌のようでした。
 それから、散歩の時にこの楠を観ていると、この間はこの雌が何かをしきりに食べていました。近くに雄らしいやや小型の鋭い嘴の鳥が止まっていましたので多分これが番かと思います。団地の中の桜の若木に小粒の実が綺麗に実っていますので、他の花や此のツミを見る楽しみが出来ました。写真を、お送りできないのが残念ですが、御想像ください。 (S市在住 Kより)

 □(^.^) お便りありがとうございました。
 ツミはムクドリより少し大きい程度の日本で見られる最小のタカです。
キイッキイッと鳴き林内の横枝に止まっている姿が見られることがあります。 ツミというのはもともとメスの呼称で、雄はエッサイと呼ばれていましたが、現在は雄雌ともにツミと呼ばれます。オナガと共存することが知られています。 (jより)


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≪手作りカレンダー、ありがとうございました。≫
 16年間も作り続けていらっしゃるとは、頭が下がります。皆さま、楽しみに待っていらっしゃる気持ちがわかるような気がします。
 6月のカレンダーを拝見して、6月はコロナは収束してるかな、どうなっているかなと、ため息と希望…、複雑な気持ちで見せてもらいました。
オナガは、そんなことお構いなしですよね。
 前回、ご紹介いただいた‟ばらっぱ饅頭”を先日作りました。そして今朝は、サルトリイバラの葉で柏餅を作りました。自画自賛になりますが、どちらもおいしくできました。
暑い日も多くなってきました。熱中症にも気を付けてお過ごしください。 (F市在住 Tより)
   

 □(^.^) お便りありがとうございました。
 サルトリイバラは、今薄黄緑色のとても綺麗な葉を沢山広げています。よく見るとやはり黄緑色の小さな花の集まりを見られるかもしれません。山帰来(さんきらい)の名もあるようですが、これは大陸にある山帰来の代用品だったことからのようです。
 サルトリイバラの葉の柏餅とっても美味しそうですね。(Jより)

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2020
5 12

◎ 毎年暮れにお寺さんから届く暦を見ていたら、今年の5月23日の旧暦の欄に閏(うるう)四月一日と書かれていました。今年は閏日の2月29日がありましたが、旧暦には閏月の四月(4月を2回行う)もあるのですね。そういえば戊辰戦争の発端となった市川・船橋戦争の始まりは慶応4年閏の4月3日未明でした。
 旧暦は現代ではほぼ忘れられた存在ですが、雑節の欄に出ている二十四節気など参考になることも多々あります。
 自粛要請の中ですが、家にじっと籠っていると体調が崩れてしまいます。そこで菜園に行ったり、人の少ない時間や場所を選んで散歩をしたりしています。幸いにも里山まで歩いて行けるので時々出掛けています。今回は散歩の途中に立ち寄ったお堂の境内で見られた石造物の紹介をさせていただきます。

『森の中にひっそりと佇むお堂の石造群』
◎鬱蒼とした樹々に囲まれたお堂「光堂」の境内には、樹齢500年といわれる観音杉が聳えています。その境内にある石造物の幾つかを紹介します。
   

全信塔≫享和三(1803)年十一月十五日 「全信塔」とはどのような塔なのか不明です。
     

如意輪尊≫明治三十六(1903)年十一月二十日 如意輪尊とは如意輪観音のことなので十九夜塔と同じかと思います。
     

手水鉢(ちょうずばち)≫寛政九(1797)年四月吉日 神前、仏前で口をすすぎ、身を清めるための水を確保するための器をさします。観音杉の下にあります。
   

普門品(ふもんぼん)供養塔≫刻字は‟普門品十萬巻供羪塔”。供養塔は法華経のうちの観音経を一定回数読誦した記念に建てたものです。
     

子安観音塔≫文化七(1810)年四月 子安塔とは、子授け・安産・子供の健やかな成育を祈願するために、「子安講」など女人講に集う村の女性たちが造立した石塔をいいます。
     

十九夜塔≫文政(1818~1830)?年二月   女性が寺や当番の家に集まって、如意輪観音の前で経や和讃を唱え、飲食する講を「十九夜講」、その講中が建立する石塔を「十九夜塔」といい、主に如意輪観音像か「十九夜」の文字が刻まれています。
     


句碑≫「ふりし世の ふりし寂けさ ふる木の実」地元の俳人中村正一氏の句碑です。お堂に向かって左側の梅の木の前に建っています。なかなか味わいのある句ですね。
       

・境内で見られた植物です。
ウラシマソウ≫お堂の裏手に地味ですが存在感のある野草があるのを見つけました。
 サトイモ科の多年草。林床に生える。里芋のように地下に大きな球茎
があります。花穂の先端が黒紫色の鞭のようになって垂れ下がる様を浦島太郎の釣糸に見立てて名がついたということです。
 尚、本種は球茎が小さい時は雄性で大きくなると雌性となる性転換が起こることが知られています。
     

◆光堂…i市の北西部にあるお堂は通称「光堂」と呼ばれています。茅葺き寄棟造り方形の建物は禅宗様式の影響を受け、細部の造りは簡素化されています。しかし、内部の須弥檀や厨司などには美しい色彩装飾が施されています。 これが“光堂”のいわれだそうです。
室町期創建。国有形建造物指定。
   

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   ◆◆谷津田だより投稿コーナー◆◆
【ステイホームで皆さん色々と工夫されていることがあるかと思います。運動やお料理、家事や趣味、PC等々ジャンルは問いませんので気軽に投稿ください。もしあれば写真(1~2枚以内で)も送ってください】

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≪光堂の句碑≫
 「ふりし世の ふりし寂けさ ふる木の実」
      なかなかいいですね~。   (Hより)

□(^.^) 感想ありがとうございました。
 句の内容もとても良いですが、赤茶を帯びた石がお堂の雰囲気にマッチし碑を見ていると心が落ち着きます。 (Jより)

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≪光堂の感想≫
 何時も素敵な写真をありがとうございます。
光堂やウラシマソウは、何度か連れて行っていただいた中で、ご紹介いただきましたね。光堂は中も拝観させて頂いた覚えがあります。
 句碑は初めてのような気がします。又、全信塔も初めてです。私も、判りませんでした。善神ですかね。或いは、信仰を全うする、という意味で彫られたのでしょうか?何れにしても、面白い写真を沢山にありがとうございました。(Kより)

□(^.^) お便りありがとうございました。
 以前散策会の折に光堂の内部を見せていただいたことがありました。その際に撮影した極彩色の厨司の写真がありましたので添付します。(Jより)
   


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≪石造物「全信塔」とは?≫ 
◇(^.^) Kさんからも便りをいただいた「全信塔」ですが、市の学芸員に問い合わせてもはっきりしませんでした。そこで光堂を管理するS寺の住職に電話で問い合わせをしました。数日後に再度連絡をしたところ詳しく調べていただきました。主な説明は下記の通りです。
 全信塔は、固有なものではなく観音信仰の全てを集めた(結集した)塔だそうです。
 石碑には上段に種子(しゅじ)「胎蔵界大日如来(アーンク)」、その下に「全信塔」の文字、右側に「享和三癸亥」左側には「十一月廿五日」とあります。
 大日如来には、悟りを得るために必要な知恵を象徴する金剛界大日如来と無限の慈悲の広がりを象徴する胎蔵界大日如来という2つの捉え方があるそうです。石碑の種子の「胎蔵」とは母の母胎のようにすべての森羅万象が包み込まれていることを意味するということです。なお、普門品十萬巻供羪塔は、観音経を一定回数読んだ記念に観音講の人たちが建立したものだそうです。
住職から電話でお聞きしたので理解できない部分も多々あり、きちんと説明ができないことをご了解ください。  (jより)
  石造物の種子(アーンク)の図
   



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