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2018
3 29

◎ 調整池をまたぐ大橋を自転車で渡っていた時のことです。
 上り坂の途中でペタルが重くなりスピードが落ちた時、後ろからスイスイと私を抜いていく2台の自転車がありました。
 ふと見ると年配のご夫妻なのですごいなあと思い車体を見ると、電動自転車でした。
 私は息を切らしながら「そろそろこれが必要だな」と思いました。

『サクラ満開』
◎自宅の窓下に見える桜並木が満開となり、並木の下を通る人が立ち止まりスマホで撮影している姿も見られます。
   

 近くの公園でも児童サッカーチームの皆さんが大きなシートを敷きお花見をしている姿が見られました。

 私も先日の日曜日に県立花の丘公園と仲間でお花見をしてきました。
   
 10時半に始めて午後4時頃までやっていましたが、すぐ脇にあったソメイヨシノが初めは五分咲き位でしたが午後には8分咲き位にもなりとても綺麗でした。


今回も身近で見つけた自然を幾つかお伝えします。

オオバンが魚(死んでいた)を独り占め…
 調整池の橋から下を覗くと水面でオオバンが何かをつついていました。
 じっと見ていると大きな死んだ魚を突いたり時にはクチバシで引っ張って移動したりしていました。
   
 魚ははっきり分かりませんがブルーギルのように見えました。


亀の甲羅干し・・・調整池の水面に木の枝やゴミが固まって場所が幾つかありました。その場所には最近必ずというほど亀たちが日向ぼっこをしています。双眼鏡で覗くと外来のミシシッピーアカミミガメでした。
   
 一か所に10匹ほども固まっているところもありました。

・まだたっぷりと雪をかぶった富士山・・・最近では珍しく自宅のベランダから富士山が見えました。冠雪の美しい姿でした。
 ただ、頂上部分が曇っていて見えないので山の形がちょっと変でした。
   

・近くの池のカルガモ・・・冬の間、池で沢山見られたカモたちはいつの間にか見えなくなりました。おそらく北へ戻っていったのでしょう。
   
 ただ、一年中見られるカルガモは元気に過ごしています。

・菜園のチューリップ・・・先日のたよりで紹介した菜園のチューリップの花が咲き始めていました。この後、茎がぐんと伸びると思われます。
   
 この花色は紫のようですが、他に赤・黄・白も植えたのでこれからが楽しみです。

ソメイヨシノ・・・染井吉野。サクラの一種で花は葉の出ぬ先に開く。
成長は早いが木の寿命は短くエドヒガンとオオシマザクラの雑種といわれる。東京染井の植木屋から売り出された。

2018
4 2

◎ 「空蝉や 頼政塚の 供華褪せて」米元しんじ
 この句はi市の中央公民館敷地に立つ句碑に載っていた俳句です。
   
 i市のk地区に伝わる源頼政公に関わる句ですが、この地区では現在も頼政講が行われ、塚は地区の人たちによって大切に守られています。

 『桜の花が散り始め、木々の葉が芽吹く頃』
◎緑道を散歩していると桜の花吹雪に何度も出会います。桜は散るのも素敵といわれるが、その所以は花びらが空中を舞い足下に散る様が優雅だと実感しました。
 この所、色々な生き物たちも現れて来ています。
「凡」の字の「、」は未開の土地(場所)を指しているそうで「風」や「鳳」の字も同じで虫や鳥がいつの間にか現れたりいなくなる現象を昔の人は未開の土地から湧き出て、未開の土地に消えていくと考えていたことから出来た字だと聞きました。その虫や鳥が今どんどん現れています。
 まるであたかも"未開の場所”から湧いてきたみたいに…。

・さっそくやってきたツバメ・・・本種も南方の”未開の地”からやってきたのでしょうか。早くも巣作りに励んでいました。巣はK駅の地下道の照明器具で昨年のものを修理し作ったみたいでほぼ出来上がっていました。
   

   

・白壁にはオトシブミ…マンションのエントランスの白壁に珍しい虫がいました。本種はエゴツルクビオトシブミの雄で、エゴノキで暮らしている虫です。私の住む団地内にはエゴノキがあるのでそこから飛んできたのかもしれません。
   


・里山のタカ、サシバ・・・谷津田の斜面林の上空をピックーイと何度も鳴きながら飛んでいる猛禽の姿を見ました。これも南方からやって来たばかりの渡りの鳥です。
   

 まだこの地で営巣するかは分かりませんが里山の生態系の頂点に位置する本種が、安心して子育ての出来る環境が保たれることを願う次第です。

・生物農薬ともいわれるテントウムシ・・・今、草木の芽吹いている場所にアブラムシが発生しています。それを餌とするテントウムシも盛んに歩き始めています。畑のそら豆も少しアブラムシが発生してきていました。よく観察してみるとすでにテントウムシがやって来てアブラムシ退治をしていました。
   

・キーキーキーと鳴くのは小さな猛禽ともいわれるモズ・・・早贄(はやにえ)で知られるモズですが、最近早贄を見かけることはほとんどありません。きっとエサとなるトカゲやカエル、バッタなどの数が減っているのかもしれません。モズの子育ては他の鳥より早く、すでに始まっていると思います。
   

・これまた白壁に綺麗な蛾マエキトビエダシャク・・・成虫は赤茶色の地肌に大小の山形の黄色い三角模様が付いているとても綺麗な姿です。なんと壁に二日間もじっとしていました。幼虫はイヌツゲなどモチノキ科の葉を食べるといいます。
   


源頼政・・・平安末期の武将。以仁王(もちひとおう)を奉じ平氏追討を図り、事破れて宇治平等院で自害。
 i市k地区に首塚があるという伝説が伝えられている。

2018
4 16

◎ 先日の新聞に、「利根運河沿いの祠に金色の『ビリケンさん』の像が設置された」という記事が出ていました。それには訳があって、実はその2週間前に100年にわたりずっと鎮座していた石像が、心ない何者かによって壊されたのだそうです。そのため大阪のビリケン事務所の好意で金色の像(合成樹脂製)を修理が終わるまでの間、 留守番役として貸して頂いたのだそうです。それにしても単なるい たずらとは思いますが困った人がいるものですね。
     
     
貸与された合成樹脂製で金色のビリケン像
       (新聞記事よりコピー)


 『身近な自然の紹介』
◎4月20日は二十四節気の一つ"穀雨”です。春の雨が全ての穀物を潤すという意味で、農業を営む人はこの時期に種蒔きをします。
そうすると植物の成長に欠かせない雨に恵まれて、作物が良く育つといわれています。
 里山の水田や畑地もこれから賑やかになるのでしょう。
 今回も自宅付近の公園や里山を歩いた際に見られた小さな自然を紹介します。

ノビル(野蒜)・・・子どもの頃、近くの草原や畑の際で見つけて家に持ち帰り酢味噌で食べたことがよくありました。
 皆さんもそのような体験をお持ちではありませんか。
   

・ルッコラ・・・家内の菜園で栽培されている西洋野菜です。
アブラナの一種で地中海沿岸原産の一年草で、主にサラダとして生食する。
 花はクリーム色で形はアブラナ特有の十字型でとても綺麗です。
   

ソラマメとモンシロチョウ・・・ソラマメは空豆とか蚕豆の漢字が当てられる。名の由来は莢(さや)が空に向いてつくからという。
 花は紫で蝶形で綺麗です。観察しているとモンシロチョウがやって来ました。
   


ネギボウズ(葱坊主)…ネギの花です。春に茎の頂に、袋状の苞葉に包まれた白い小花をかたまってつける。そのさまを坊主に見立てたものです。また、擬宝珠に似ているので「葱の擬宝」ともいわれるそうです。
   

ヒバリ…家内の菜園では毎回すぐ近くで大きな声で鳴いているヒバリの姿が見られます。先日はなぜか私が腰掛けているほんの近くの所までとことこ歩いてきました。3メートルくらいまで寄ってきたとき私と目が合いました。びっくりするくらい大きな目でした。
   

ウワミズザクラ…ソメイヨシノの後はウワミズザクラが咲くと聞き、調整池の緑道に行ってきました。花は真っ白なブラシ状の形で桜の一種といわれてもすぐには納得できない花形ですが、れっきとした桜です。
 名の由来は漢字で「上溝桜」とされ、溝というのは鹿の肩甲骨の裏側に溝を刻みこの木を燃やして焼き、ひび割れの模様で吉兆を占ったという風習から来ているといいます。うらみぞ→うわみぞ→うわみずとなったようです。
   

ジュウニヒトエ…調整池の緑道脇の林床にたくさん咲いていました 。シソ科の多年草。茎は方形で背は低く、地面をはう。淡紫色の唇形の花は多数穂状に集まって咲き、その姿が女房装束の十二単に見立て名がついたといわれています。
   

ムベ(花)…"むべなるかな(もっともなことだ)"の「むべ」とはアケビ科のムベの実のことだそうです。この実は暗紫色のアケビに似た果実ですが開裂せず、ちょうど行ったときに白色で淡紅紫色を帯びる花が咲いていました。
   


ビリケン(billiken)像…アメリカ27代大統領タフト大統領の愛称ビリーに由来。頭がとがり眉がつり上がって仏像の後光のようなものを備えた裸体の像。アメリカの女性美術家が美術展に出品し評判になり、”幸運を招く神様”として世界的に流行した。利根運河沿いには100年以上前から鎮座していたそうです。

2018
4 25

◎ 新聞(A紙)の夕刊に、何度かk市の地域についての記事が出ていました。“細長い廻廊地区”のタイトルで紹介されていたのは、東武野田線馬込沢駅に位置する幅100メートル、長さ2キロほどの地域です。
 この地域はk市なのですが南北をf市に挟まれています。「廻廊地区」と呼ばれ明治期に町村制を整える時になったそうで現在もそのままとのこと、面白いなあと思いました。
     

『身近な自然情報』
◎先日各地で真夏日になったとのニュースがありましたが、今週後半からまた暑くなるとの予報です。体が暑さに慣れていないため、熱中症には皆さんも十分気をつけて下さい。今回も身近な自然の話題を提供させていただきます。

・「ケーン」のひと鳴きはキジの縄張り宣言か?・・・諺に「雉も鳴かずば撃たれまい」というのがあります。余計なことを言ったばかりに自ら災いを招く例えです。まさにその諺を思い出すような「ケーン」のひと鳴きが谷津田を歩いていたら聞こえました。声の主を探すと、鶏冠の赤と首の青緑が一際目立つ雄の雉が田の畦にきりっと首を伸ばした姿勢で立っていました。立派で見応えのある姿でした。
   

・白花タンポポ・・・本種はセイヨウタンポポと違って、帰化種ではなく在来種です。この辺りでは珍しい種ですが、西日本ではもっとも普通に見られるそうです。名の由来は頭花が白いことで、花期は3から5月です。なお、本種はセイヨウタンポポと同様に受粉しなくても種子が出来るといいます。
   


サルトリイバラ…茎に鋭い刺があるのでこの名がついたそうです。
 巻きひげがあり、葉は互生し広い楕円形で光沢があり大きい。雌雄別種で花は目立たないが、秋になると赤い実が目立ちます。
 葉は“ばらっぱ饅頭”の下に敷くことが知られています。
     

オオスズメバチ…今の時期に見られるスズメバチは、まず女王バチと考えていいと思います。
 ハルジオンの白い花にやって来ていた個体も女王バチだと思います。越冬から目覚め、働きバチが育つまでただ1匹で巣を作り子育てをする厳しい生活の始まりの前の姿です。この時期の女王バチの攻撃性は弱く、よほど危機が迫らないと刺さないといわれています。
   

小川の小動物…森の手前の小川の水も温み始めたようで、川の中に網を入れてみると小さな生き物たちがたくさん捕れました。
 網で採取した生き物は、メダカ、オオアメンボ、アメリカザリガニ、ドジョウ、ミズスマシの仲間、タニシ、トウキョウダルマガエル、ニホンアマガエルなど。これらの生き物は観察後に全てリリースしました。
   


キジ…キジ目キジ科の鳥の総称。日本の国鳥で(1947指定)狩猟鳥。アジア大陸温帯部に広く分布し,日本にも本州から屋久島,種子島まで留鳥として分布する。しかし,学者によっては日本のものと大陸のものを別種として区別することもある。(世界大百科事典第2版平凡社より)

2018
5 5

◎ 金、銀が名前についている植物は結構多くあります。皆さんもいくつか思いつくのではありませんか。例えば里山の林床に咲くキンランとギンラン、秋に人気のあるキンモクセイとギンモクセイなどが浮かびます。それから、今里山に出かけると白色花と黄色花が美しい金銀花と呼ばれるスイカズラもそうですね。

『Sさんのビオトープだより』
◎久しぶりにf市にお住いのSさんのお庭情報が届きました。Sさんの庭には、小さな池を中心としたビオトープがありそこに野鳥や昆虫などの生き物が訪れるそうです。
 そのビオトープの様子を時々ではありますが皆さんにお届けしたいと思います。
 タイトルは、今回から「Sさんのビオトープだより」とします。

 - Sさんのビオトープだより -
・梅花から、レンギョウ、さくら、桃、モクレンと咲き楽しませていた花木たちも、今は新緑に彩られて、見事な輝きを放っています。その緑の重なる中に、一塊のウツギ(タニウツギ)の花が満開です。
   

 花を求めていろんな蝶がやってきます。
   

 ツマグロヒョウモン(雄)、モンシロチョウ、キアゲハ、アゲハ、アオスジアゲハ、ヤマトシジミ、ジャコウアゲハ(雌)もやってきてまだ伸び切らないウマノスズクサに卵をうみつけました。
   


 ひときわ大きなモンキアゲハ(雄)は一日に何度も横切り、その度に白い紋がよく目立っていました。

 ジャコウアゲハは、ゆっくりと飛んでくれますが、他のチョウは活発過ぎて目で追うのがやっとです。(4月は風の日が多く、飛ばされて視界から消えて行きます)
 冬を越したジャコウアゲハの蛹が軒に(雄3匹、雌2匹)ついています。まだ孵る様子がありません。今年はダメなようです。
   

 ツマグロヒョウモンは、越冬した幼虫が4月半ばに蛹になりました。
スグリの枝にぶら下がり、だんだんと黒くなり、固い蛹になっていく様は神秘的でした。
   
 ※Sさんから届いた写真を貼りますので見てください。


◆スイカズラ(吸葛)… スイカズラ属の常緑つる性木本。
     
 開花は、5 ~ 6月。
 「水を吸う葛」の意から 「吸葛」となったといわれる
 花の色が白から黄に変化していくことから 「金銀花」とも呼ばれる。
2018
5 21

◎ いつも便りを読んで頂いているMさんからメールが届きましたのでお断りをして下記に紹介させて頂きます。

「いつも お便り 有難うございます。今年は、我が家の庭のバラが良く咲きました。ご近所のバラも同様です。要因として、いつも4月初めにバラの新芽に発生しているアブラムシが、やっと5月中旬に現れました。数も僅かです。例年だと最初にオオデマリの新芽がやられますが、今年はまだ無傷です。それと、バラの蕾に針をさし枯らすハチも現れません。バラが綺麗に咲くのは嬉しいですが、異変が気になります。蝶も遅れている気がしますが。」

『何の卵でしょう?』
◎i市のu谷津に行ってきました。水田には水が張られ、早苗が一面風になびいていて気持ちよい景色でした。谷津田を挟む斜面林の木々の葉は、濃い緑から黄緑までのグラデーションが美しく、まさに"新緑の里山”のイメージそのものでした。
   

 斜面林に沿った道を歩くと草や木の花、水田や斜面林の上を飛ぶ野鳥たち、そしていろいろな種類の虫たち、カエルの声など自然がいっぱいでした。
   

   


谷津から樹木の間にある獣道のような細い道を上って行くと鬱蒼とした木々の中に小さなお堂があります。
 急な階段を息をはずませて上ると茅葺きの建物の前にたどり着きました。そのお堂は見る者の心を落ち着かせ、日常の喧噪を忘れさせてしまう程の静寂な雰囲気をもっていました。

 ・しばし、堂の幽玄な雰囲気を味わっていましたが、ふと堂の脇に立つ大杉の根の部分に卵のようなものがあるのに気づきました。近づいてみると確かに卵でした。
   

 しかし、いつも見慣れている鶏のものとは形も大きさも違います。全長5センチ強で蛇にしては大きすぎだと思いました。何の卵か不明のため写真を撮って家で調べることにしました。

 まず、かなり大きいので蛇やトカゲやカメなどは対象外とするとやはり鳥だと思い、「鳥の卵・巣図鑑」を見てみました。すると形も大きさもほぼぴったりの物が見つかりました。”フクロウ”です。
   

 ただ、図鑑の卵は白色ですが、撮影したものはまだら模様が僅かにありました。しかし、写真を拡大してよく見ると模様のように見えたのは殻に付いていた汚れでした。
 よってフクロウの卵と同定しました。
因みに、この場所は数年前にフクロウの雛が地面に落ちているという情報があった所で、以前から営巣情報のある場所なので同定はほぼ間違い無いと思います。
 ただ、木の根元にあった理由と卵が生きているのかすでに死んでしまっているのかは分かりません。今となっては木の根元にそのままにしてきた卵はその後どうなったのか気にはなります。

フクロウ・・・フクロウ科の鳥。大きさはカラスぐらい。
 森の繁みや木の洞にすみ 夜、ノネズミなどを捕らえて食う。
ヒナは完全に飛べるようにならない時に巣から離れるので地上でじっとしていることがある。このような場面にあった際、親が近くで見守り給餌しているので人が手を出すのは御法度です。


2018
5 29

◎ 先日私が所属している地誌サークルの講演会に久々に参加してきました。s町に残る龍角寺古墳群内の浅間山(せんげんやま)古墳と岩屋古墳を中心にした話を聞くことが出来ました。例年散策会で訪れている場所でしたので話がよくわかり勉強になりました。 ただ、114基存在する古墳のほとんどが盗掘されているとのこと、とても残念な事です。

『身近な自然にふれよう』
◎恒例になっているi市の子育て支援お散歩会のお世話に行ってきました。
 今回はベビーカーでの参加が多く、青空の中15台を超すベビーカーを連ねて自然を求めての散歩です。
 途中調整池の上を飛ぶサギ、林の中で見られた小さな虫たち、花にやってくるチョウやハチたち、そして、ブタナやニワゼキショウなどの野草、公園内の池で水浴びするムクドリ・・・と色々なものを見つけることが出来ました。
   
 年齢はおよそ2歳前後ですが、どの子も興味津々でお母さんたちも嬉しそうでした。
 散歩の途中に見られたものを幾つか挙げておきます。

シオカラトンボ・・・漢字では塩辛蜻蛉と書く。トンボの一種で雌はムギワラトンボとも呼ばれる。晩春から夏にかけて現れる最も普通のトンボ。
   
  
ゴイサギ…漢字では五位鷺と書く。中型の鷺で醍醐天皇が五位の位を与えたという故事による名という。幼鳥は体に斑点があり、星五位(ほしごい)ともいう。夜活動する。   (以上広辞苑より)
   
シロテンハナムグリ…広葉樹林で見られ、さまざまな花や樹液に集まる普通種。背面は金属光沢がある緑色で、前翅には白点がちりばめられている。 (日本の昆虫1400より)
   

切り株…林の中に切り倒されて間もない切り株がいくつもあり、子供たちも興味を持って触ったりしていました。スタッフの説明にお母さんたちも関心を持って子どもと一緒に年輪を数えていました。
   
   写真上の切り株は樹齢100年ほどの木でした。
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◆ 浅間山古墳 ◆
  ・龍角寺古墳で、最大にして最後の前方後円墳。
  ・墳丘長78メートル、後円部経52メートル、
  ・くびれ部幅37メートル、前方部幅58メートル、
  ・高さ7メートル。
  ・後円南東に開口する横穴式石室は、筑波石を
   用いた板石組み、複室構造である。
 
  ・杏葉(ぎょうよう…唐鞍のむながいなどにかける
   金銅製の装飾)が出土している。  

 

 
2018
6 10

◎ i市で恒例になっている環境イベント、環境フェスタに参加してきました。
 今回もいつもと同じく紙芝居(環境、まんが)大型絵本の読み聞かせを行いました。
   
 陽ざしの強い日でしたが大型のテントの中なのでそれ程暑くもなく、午前中に2公演、午後2公演全4公演行を無事終了することができました。
 紙芝居を見ていただいた人数は4回で142人でした。

 公演を支援していただいたスタッフの皆さんありがとうございました。

『f市の薬円台地区を歩く』
◎先日の新聞に「江戸期の薬園が高校に『復活』」という記事が載っていました。
 記事の内容はY高校の生徒が、この度小さいながらも薬草園を復活したというものでした。それはとても意義深いと思いf市の南東部に位置する薬円台地区を歩いてきました。

 今回の訪問の地は江戸享保時代に将軍吉宗の肝いりで開かれた薬園があった所です。
 まず最初に訪れたのは新京成Y駅の東に位置する小さなお堂、高幢庵及びその墓地です。 
 ここには薬園を管理していた丹羽正伯の供養塔と桐山太右エ門の墓があります。また、木食上人観信作の「こっぱ地蔵」が安置されていました。
     


・その後、少し移動しf市立郷土資料館で、常設展を見学しました。館の脇に広がる公園で昼食をとり、その後いよいよ県立Y高校の園芸科の生徒が再現したという薬草園を訪問しました。
   
 生徒から薬草などの説明を聞き”地区を歩く”を終了しました。
 行程中、見られたものの中から幾つかを挙げてみます。

こっぱ地蔵…観信は江戸時代の木食僧でこの地に庵を開きました。庵の路傍には観信作の地蔵菩薩像があり、通称“こっぱ地蔵”と呼ばれf市指定文化財になっています。

・習志野地名発祥の地、明治天皇駐蹕之(ちゅうひつの)碑・・・明治6年明治天皇が近衛兵の演習を統監された場所に建てられた碑です。
   
当時「正伯原」または「大和田原」と呼ばれていた小金下野牧跡地の一部を天皇が「習志野原」と命名したことが刻まれています。(薬円台公園内)

バイオリン形土偶…郷土資料館に展示されていた出土品で、形がバイオリンの胴の部分に似ていることからバイオリン形土偶と呼ばれているそうです。とても小さく2センチ強位でしょうか。発掘数は少なく貴重な資料だそうです。展示されていたものは、小室上台遺跡出土品だそうです。
   
           (※ 船橋市HPよりコピー)

下総薬園…f市薬円台の一帯は第八代将軍吉宗の時代、幕府の命を受け(享保7年)医師丹羽正伯と薬種商人桐山太右エ門が約30万坪の土地で薬草栽培を開始した場所で下総薬園と呼ばれていました。ただ、経営を委ねられた太右衛門の死後(享保11年)以降は薬園の経営は行われなくなり、新田として開発が進んで薬園台新田又は正伯新田と呼ばれるようになったそうです。

2018
6 18

◎ 先日の散策会は雨模様の為、前半の緑道散策は中止し直接市民活動支援センターに向かいスタッフによるミニ講演を行いました。 講演内容は「i市を流れるu川にサケ遡上(2003年)」、「ニュータウンにやって来たイソヒヨドリ」、「チバニアンをめぐって」でした。 どの講演も内容の濃いもので参加者が熱心に聞いていました。
   

『粘菌(ねんきん)』
◎f県民の森に粘菌(子実体)が見られると聞き観察に行ってきました。小さく真っ赤なキノコのような塊が朽ち木にくっついて見えました。
   
 一見タラコの塊かお菓子のグミのようにも見えましたが、これが粘菌の子実体のようでした。
   


      粘菌の見つかった倒木がある湿地(湧水池)
   

 種類は不明で、手持ちの粘菌の図鑑(「粘菌」誠文堂新光社)にも似ている写真はありましたが同定は出来ませんでした。
 今回粘菌の観察をしていて思ったのですが、今までは同じものを見てもきっと小さなキノコだと思っていたのではと思いました。これからは気をつけて観察するようにします。

・粘菌は他の生物とは全く異なる一生を送るそうで、私にとっては分からないことだらけです。これを機会に粘菌について勉強してみようと思いました。
 植物でも動物でもない不思議な生きものが"粘菌”です。

民俗学者南方熊楠(みなかたくまぐす)は、粘菌研究の第一人者です。
 熊楠が研究していた粘菌は変形菌とも呼ばれる生きもので世界中に分布していることが知られています。
 粘菌は、カビやキノコなどと良く似た胞子で繁殖しますが、粘菌の胞子からは、菌糸ではなく大きさ10μm(1㎜の100分の1)くらいのアメーバーのような生きものが1匹生まれます。これは「粘菌アメーバー」と呼ばれています。

《粘菌の一生》 (1個の)胞子→(1匹の)粘菌アメーバー→(変身)べん毛細胞→(乾燥した場所では)粘菌アメーバーに戻る:(餌を食べて増殖):(オス、メスが出会い接合)→変形体→子実体形成→胞子へ

粘菌(ねんきん)…粘菌は現在では変形菌(へんけいきん)といわれます。
 「菌」と付きますが菌類ではありません。
変形して移動し微生物などを捕らえて食べて成長する変形体と、まったく動かないキノコの様な子実体という2つのまったく異なる生活スタイルを持つ、特異な生物です。
  我々の身近にごくありふれた生物ですが、あまり知られていません。 南方熊楠(1867年~1941年)が自宅の柿の木から発見した新属新種の粘菌は「ミナカテラ・ロンギフィラ(Minakatella longifila)」と命名されました。(Web 参考)



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