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2017
8 30

◎ 9月1日は防災の日です。日付は関東大震災に由来しています。この震災発生時にデマにより在日の朝鮮人が数多く虐殺されたことは皆さんもご存じと思います。ニュースによると都知事が例年送っていた関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文を行わないと発表したそうです。具体的理由ははっきりしませんが民族差別にならなければ良いと思いますが・・・。

 『初秋に出会った生き物たち』
◎まだ残暑は厳しいですが朝夕の風に秋を感じるこの頃です。今回は最近歩いていて出会った生き物たちを取上げてみました。
● ノウサギ・・・里山を歩くと時々見られるのがノウサギの足跡です。よく耕された畑に独特の足跡(跳躍歩行跡)が見つかります。しかし、警戒心の強いウサギの姿を直接見ることは少ないですね。
 先日、谷津田そばの表通りから畑に抜ける裏道に入った時、偶然20メートルぐらい先にノウサギの姿を見つけました。何かを食べているようで数分間その場にいました。手持ちのコンパクトデジカメで撮影しました。
   
● コミスジ・・・県立公園の生態園の木道付近にひらひらと飛ぶ蝶が数頭見られました。止まった時に表翅の模様を見るとタテハチョウ科のコミスジでした。コミスジは翅に蝋燭形の模様があり見分けが分かりやすい種です。蝋燭模様については、是非HPの写真を見て下さい。
   


ニホンノウサギ・・・ウサギ科ノウサギ属に分類されるウサギ。
 体長45~55センチ。全身の毛は褐色。
 ただし東北地方や日本海側の積雪地帯の個体群は、冬季全身の毛が白くなる。


● キイロスズメバチ・・・里山歩きの途中に寄ったお堂の軒下に大きな蜂の巣がありました。まだ現役のスズメバチの巣でした。双眼鏡で覗いてみるとキイロスズメバチの巣で側面に開いている出入り口の穴から何匹ものハチが出たり入ったりしていました。
   
 今の時期里山を歩くと必ずといってよいほどスズメバチに会いますが、できるだけ刺激を与えないで離れるのがいいでしょう。
● アカゲラ・・・先日久しぶりに1泊で信州の高原に行ってきました。ほんの少ししか散策しませんでしたが、それでも何種かの野鳥に会うことができました。唐松林の中からキョキョと鳴く声がしました。
私の好きなキツツキ科のアカゲラの鳴き声でした。
今回は小さなデジカメしか持っていませんでしたが、とりあえず幹を上がっていく姿を数枚撮影をしてみました。距離も遠く写ってるか心配でしたが何とか見られました。
   
● カマキリ・・・朝、ゴミ出しのためにエレベーターホールに行くと壁にピタッと止まっていたのがカマキリ科のチョウセンカマキリでした。褐色で細めの体型で顔はなかなか精悍で格好良かったです。
   

2017
9 4

◎ 夜になると我が家のリビングから或いは洗面所付近などというように、日によって場所は変わるのですが「チンチンチン」と虫の声が聞こえます。
 秋に鳴く虫がどこからか家の中に入ってきたようです。
食べているかどうかわかりませんが、ナスやリンゴ、煮干しなどのえさを付近に置いています。とても可愛い鳴き声で秋を感じます。

 『初秋に出会った生き物たち ーその2ー』
◎このところ暑さが少し落ち着いたので少しだけ自然探しに出かけてみました。
 散策途中の道ばたや公園で見つけた生き物を取上げてみました。

● ショウリョウバッタ・・・今の時季草原で目立つバッタにショウリョウバッタがいます。
 スマートな体型で体長8~9センチ(♀の場合)もあり存在感のあるバッタで、雄はキチキチと鳴くのでキチキチバッタと呼ばれます。
 名の由来は8月の旧盆(精霊祭)の時季になると姿を見せることからショウリョウの名が付いたといわれています。
 塀に沿ってチガヤなどがびっしり生えている住宅街のコンクリート塀壁面際に何匹も見られました。

   
    
※ 背中の上はオス

● ナガコガネグモ・・・コガネグモ科のナガコガネグモ。
 黄色地に黒いすじが目立つ美しいクモです。
円網にI字型の隠れ帯をつけ中央に止まっていることが多いです。
今回はショウリョウバッタが見られた塀の近くに巣を張り、中央に止まっていました。
 隠れ帯は見られませんでしたが、巣の奥側に雄の姿がありました。

   
    
※ 奥の小さいのはオス



● ジャコウアゲハ・・・今までの便りで何度か取り上げたジャコウアゲハが公園入り口のヤブガラシの花に吸蜜にやって来ていました。黒地に薄いオレンジ色が美しい蝶でひらひらとゆっくり飛ぶ姿は優雅そのものです。食草のウマノスズクサが減ってきている昨今は、個体数が減少しなかなか見る機会がなくなっている蝶です。
   

● カダヤシ・・・i市のN谷津に広がる自然散策路を歩いてきました。
 ここは湧き水の小川や池が点在し湿性植物や生き物が見られる貴重な場所です。木道から湿地の水面を見ているとメダカのような小さな魚の姿が見られました。
 ただ、残念ながらこの谷津にはメダカはいないと思うのでカダヤシ(タップミノ)だと思います。
   

◆カネタタキ・・・バッタ目カネタタキ科のカネタタキ。鐘をたたいているような鳴き声から「カネタタキ」と名が付いたという昆虫です。
   
   
※ 写真は、以前近くの公園のコナラの木にいたものです
 体型は扁平で褐色の小さなコオロギに近い仲間。
人家周辺に多く庭木や生け垣に棲み、オスはチンチンチンと鳴く。
 鳴き声はよく聞くが姿を見ることは少ない。(Webより)

2017
9 11

◎ 陸上男子100メートルで日本選手初の10秒の壁を破ったニュースが新聞の一面に出ていました。
 最近久々の明るいニュースですね。日本陸上に旋風が吹き出したのは間違いないと思います。
 これに続く記録が出てくることを期待したいものです。

 『秋の初めに出会った生き物たち』
◎最近稲刈りがとても早く始まるように思います。里山を歩くと谷津田の稲刈りもすでに半分以上は終了しています。早生米が主流になっているのでしょうか。昨日稲刈り後の田んぼを眺めながら房総のむら散策会の下見に行ってきました。下見時に見られた生き物や植物などをいくつか挙げてみます。

・モズ・・・モズ科の鳥で漢字は”百舌”とか"鵙”と書く。
   
 歩き始めるとすぐ「キーキーキー」とけたたましい鳴き声が頭上から聞こえてきました。モズでした。電線に止まって青空をバックに大声で自分の存在を誇示しているようでした。いわゆるモズの高鳴きで、縄張り宣言だと思います。

・チゴユリ・・・ユリ科の多年草。高さ20センチ。
   
 漢字では"稚児百合”。
名の通り可愛らしい星形の小花をつけ野草好きの春の見たい花の代表の一つといえる花。この日は、小球形の青い実を一つ付けた姿を見つけました。

・カワセミ・・・房総のむら脇の谷津にある坂田が池は、3.11震災の影響で水が濁ってしまい今でもその影響なのかまだ濁っていました。坂田ケ池の淵の散策路を歩いていたら、池の中にある小さな島の茂み辺りに青色の鳥の姿が見えました。カワセミでした。
   
 見ていたら水中に飛び込みました。その後枝に止まりました。エサは捕れなかったようです。
 しばらくじっとしていたので、コンパクトデジカメで撮影しました。


・ヤマカガシ・・・ナミヘビ科の蛇。有毒。
   
 舗装道路を横切っている所を発見して撮影しました。ただ、すでに頭部は草地の中に隠れ、胴から尾にかけての写真となりました。細めでしたが成体で1メートル弱と思えました。

・ノウサギの足跡・・・きれいに耕してある畑にノウサギの足跡が残っていました。
   
 写真はノウサギのものですが、このほかにイヌだか狸だかよくわからない足跡も何種かありました。

・メスグロヒョウモン・・・5メートルぐらい先の木の枝が茂った中に黒っぽく見える蝶が1頭止まっていました。
   
 蝶は頭を下にしてぶら下がり、静かに翅を開いたり閉じたりしていました。そこは葉に囲まれてうす暗く、しかも逆光。とても見づらく何の蝶なのか判然としませんでした。
 とりあえず蝶を撮影し、帰宅してから写真をもとに調べてみました。表翅の一部と裏翅がぼんやりと見えるだけでしたがメスグロヒョウモンのメスだと分かりました。HPにこの写真を貼りますが模様が見えるかちょっと心配です。

◆房総のむら・・・房総の伝統的な生活様式や技術を直接体験したり、県内各地からの出土物などを通して歴史を学んだりするエリア、県内有数の規模を誇る龍角寺古墳群が広がる旧風土記の丘エリアがあります。今回歩いたのは、旧風土記の丘エリアと坂田ケ池周辺の散策路です。


2017
9 17

◎ 9月19日は正岡子規の忌日で"糸瓜(へちま)忌"や"獺祭(だっさい)忌"と呼ばれています。糸瓜忌は辞世の句に糸瓜が詠まれていたことから、獺祭忌は獺祭書屋主人という別号も使っていたからといいます。ちなみに獺祭とはカワウソのことを指します。

『秋の初めに出会った生き物たち ー続きー』
◎i市m地区に伝わる松虫姫伝説の地を歩いてきました。駅から谷津田に下りる道沿いは戸建て住宅の建設が盛んに行われていて里山入り口の雰囲気が随分変わっているように感じました。
 谷津の水田は放棄され、一面アシやガマが茂っていましたが、斜面林脇の農道は草が刈られており歩くことが出来ました。ただ、道はイノシシの掘り返しがすごくて歩きづらかったです。この道は人があまり歩かないようで、途中、2度ほど蜘蛛の巣にかかり帽子や上着が蜘蛛の巣だらけになってしまいました。でも、クロコノマチョウを初めハグロトンボやクダマキモドキなど色々な昆虫が見られました。その後は台地の上に広がる集落の中を歩き、伝説の伝わる寺に到着しました。巨木が目立つ歴史のある寺はいつ来てもほっとする雰囲気のある場所です。散策途中で出会った生き物や植物などをいくつか挙げてみます。

アオサギ・・・動かない鳥として人気のハシビロコウほどではありませんが、アオサギも必要以上には動かない鳥です。青空をバックに杉の梢にじっと止まっている姿はとても美しく立派に見えました。
   

ナガサキアゲハ・・・温暖化に伴って北上中のチョウです。私がi市で初めて確認したのは2006年9月ですので11年前となります。そのチョウが今ではクロアゲハなみに見られるのですから随分環境が変わってきているのでしょう。今日は見事に咲き誇る彼岸花で吸蜜していました。オスメスの両方が見られました。写真はメスです。
   

ノウタケ・・・直径4センチほどの褐色のキノコを見つけました。形が脳に似ていることからノウタケ(脳茸)といいます。白い幼菌のうちは食べられるといいますが私は食べたことがありません。
   


荒らされた稲穂・・・台風の大風で稲穂が倒されたのかと思ってしまいました。
 しかし、仕業の主は台風の大風ではなく、この辺りを闊歩しているイノシシでした。
 倒された稲の回りには無数の足跡が付いおり、夜間に暴れ回っている様子が目に見えるようでした。
   

スズメバチの巣・・・辻に聳える椎の古木の幹に白いものがくっついていました。
 双眼鏡で覗くと白いビニルかプラスチックの幕のように見えました。
近くで草取りをしていた婦人に聞いてみると、幹の洞の中にスズメバチの巣があったので業者に頼んでふさいでもらったと教えてくれました。
 石の祠やしめ縄を持つ立派な樹木になにかそぐわない気がしましたが、スズメバチではやむを得ませんね。
   


松虫姫伝説・・・奈良時代、聖武天皇の第3皇女松虫姫が不治の病にかかり、この地にやってきた。
 薬師如来に願掛けして全快し、都に帰ったという。
 天皇はたいそう喜び僧行基に命じこの地に一寺を建てさせ寺名を松虫寺とつけた。
 ~後略~

2017
9 25

◎ 大相撲力士の里山は、9月場所は幕下7枚目で4勝3敗の結果でした。幕下は7番勝負のためぎりぎり勝ち越しですが、十両復帰は遠い感じです。九州場所での活躍を期待したいと思います。

『里山で見つけた生き物や印象に残った景色』
◎この所暑さも和らぎ過ごしやすくなりました。
 里山歩きには良い時節です。時間を見つけて里山に出かけてみませんか。

 今回は近隣の公園と少し離れたk谷津など散策時に見つけた生き物や景色について取り上げてみます。

カエルその1・・・ヒキガエル科アズマヒキガエル。
   
 小雨が降っている中、近くを散歩している時に見ました。落ち葉を座布団にし、コンクリート壁をついたてにどっしりと構えた姿は蝦蟇(がま)の置物のようにも見えました。
 雨を受け元気そのものでした。

ダイサギ・・・大橋から真下を覗くと池に生える葦の葉陰に白鷺の姿がちらっと見えました。見ていると葦の根元でしきりに採餌しているようでした。きっと葦の周りに小さな小魚がいるのでしょう。
   
 しばらく見ていたら葉陰から出てきたので撮影しました。

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ツチガエル・・・大きさは3~6センチ。体の色は灰褐色。
平地から山地の沼や河川、渓流などの水辺に棲む。皮膚の表面がヌルヌルしていないのでいぼいぼ感が伝わってくるという。


芙蓉の花とカマキリ・・・カマキリ科ハラビロカマキリ。
   
 芙蓉の淡い紅色の花にカマキリが鎮座していました。きっと蜜を求めてやってくる獲物を待ち伏せしているのでしょう。

案山子・・・k寺前の池に沿って田んぼがありました。この一帯の田んぼはすでに稲刈りが済んでいるようですが、ここはまだでした。たわわに実って垂れる稲穂の間に案山子がありました。
   
 よく見るとなんと3体もありました。きっと案山子のお陰で豊作のことでしょう。

カエルその2・・・アカガエル科ツチガエル。房総のむら散策会の時に、大きな古墳のそばでスタッフのiさんが見つけたカエルです。
   
 イボガエルとも呼ばれるように、足や背中には沢山のいぼ状突起が見られる珍しいカエルです。
 千葉県レッドデータブックAランク(最重要保護生物)指定。このオタマジャクシは越冬し8センチにもなるといいます。滅多に見られないカエルで、私は初見です。

2017
10 5

◎ 10月4日は太陰暦の8月15日で中秋の名月です。満月は2日後の6日だそうです。ただ、さっきから何度も見ているのですが雲がかかりおぼろ月です。

『近場の散策で見られた生き物たち(含むキノコ)』
◎この所、パネル展の準備や搬入、当番などで北総花の丘公園周辺を歩く機会が何度かあり、その際に撮影した生き物やキノコを紹介します。
 これからの里山では、大陸から渡って来る鳥たちの姿が見られ賑やかになります。気候も歩くのに最適な時期となりますので里山歩きに出かけてみませんか?
生き物紹介
コノシメトンボ・・・花の丘公園展示室前の池の水面上で赤トンボが見られました。番(つがい)で連結し、産卵しているようでした。
   
 体が真っ赤で翅の淵に褐色の斑紋があったので、普通に見られるノシメトンボではなくコノシメトンボだと思います。
 写真上側の体が真っ赤な個体がオス、下側の赤くないのがメス。
ウラナミシジミ・・・公園の花壇にいました。小さな体ですが、旅をするチョウとして知られています。
   
 初夏から秋にかけ、分布地から食草を求めて北へ移動するが、冬の訪れとともに死に絶えてしまい「さまよえる蝶」ともいわれています。
ツチイナゴ・・・花壇近くのクズの葉にじっとしてる大形のバッタを見つけました。
   
 目の下に涙が流れたような模様が見られることから、"涙イナゴ”と勝手に名をつけて呼んでいるツチイナゴでした。



シロソウメンタケ・・・園内の緑道脇の広葉樹林に細く小さな真っ白なキノコが生えていました。
   
 シロソウメンタケという世界中に分布しているというキノコでした。図鑑では食用と出ていましたが食べる人はいるのかなあ。

◆コノシメトンボ・・・約4センチ。日本全土に分布。

   

 丘陵地や低山地の池や沼、水田に発生する。
 若い個体はノシメトンボに混じって木の梢に止まることが多いが、成熟すると水辺に戻ってくるという。
 (自然ガイド「むし」文一総合出版参照)


2017
10 17

◎ 九州の霧島連山・新燃岳について、気象庁は噴火警戒レベルを3(入山規制)に維持したまま、警戒が必要な範囲を火口の半径2キロから3キロに拡大しました。
  この3キロラインにある韓国岳に、私は昔登山したことがあり、その時韓国岳山頂から桜島の噴火を見たことを思い出しました。

今回の噴火がたいしたことが無く収まることを祈念しております。

『ワークショップ終わる』
◎毎年恒例の印西ウエットランドガイド主催のパネル展が終了しました。このパネル展の最終2日間にワークショップを開催しました。
   

 ワークショップの初日は例年実施している「どんぐりクッキー作り・どんぐり工作」のイベント、2日目は「紙芝居公演と大型絵本読み聞かせ」を行いました。

・どれも人気で雨模様にもかかわらず沢山の人が来てくれました。
 初日に行ったどんぐりを使ったクッキー作りと笛、コマ作りは大変人気があり小さな子供を中心に賑わっていました。
   
 特にどんぐりクッキー体験は子供だけでなく大人の関心も高く、子供と一緒に体験していく方も沢山いらっしゃいました。


   
 2日目の紙芝居は環境を取り上げたものですが、小さな子供にも分かる内容で、幼稚園年中から小学校低学年位の子供に人気でした。準備や衛生や安全に関する配慮は結構大変でしたが、目を輝かせ一生懸命取り組んでいる子供たちの姿を見ると今回もやって良かったと思いました。
   
イベントの参加者数630人(内、ワークショップ321人)
※期日中、当番の置いていない日があり人数に記録もれがある。

   

どんぐりクッキー・・・縄文人はどんぐりを主食に食べていたといわれています。稲作がまだ行われていなく採集狩猟生活を営んでいた縄文時代の人々にとって、どんぐりは貴重な食料だったのです。どんぐりを砕き、粉にし塩、はちみつ、山芋などを混ぜ焼いて食べるといういわば大昔の料理の再現がこのワークショップの趣旨なのです。現代の甘く美味しい菓子と違い素朴そのものなのですが、焼きたては結構美味しいようで子供たちの満足気な笑顔がいっぱい見られました。


2017
10 23

◎ ばたばたとした選挙が、これまた大荒れの台風の中終了しました。これからの日本の行く末が気になるところです。

『f小学校のおまつりに行ってきました』
◎先日i市のf小学校で行われておまつり(発表会)に行ってきました。全校の児童が45人という小さな規模の学校でしたが、各学年ごとに地域学習の発表や合唱を精一杯やっていて、とても良かったと思いました。
 タイトルは「おまつり」でしたが、お祭りというよりも日頃の学習成果を発表することが主な内容で、見所が沢山ありました。特に3,4,5年生は学区にある地域の歴史や自然、産業を取り上げていて興味深かったです。その中には私の知らないことなども含まれており、子供たちが地域の方々からよく学んでいるなあと感心しました。
参考に発表のタイトルと主な内容を簡単に挙げてみます。
1,2年生「おもちゃ広場」・・・
  紙とんぼ、魚つり
3年生「湧き水について」・・・
  船尾の湧き水は病気が治る。
  結縁寺の花井戸は松虫姫が体を清めた。
  戸神の大清水は母乳がよく出る。
4年生「歴史・民俗」・・・
  火皇子神社、仁王尊伝説、毘沙門天伝説、
  印旛沼の歴史、印旛沼の漁業、
  江戸時代以降の沼の干拓
5年生「船穂の米作り」・・・
  田植えの準備、体験したこと、米作りカレンダー
   


   

6年生「職業体験と将来の夢」

 各学年の学習発表の後、体育館で合唱発表と近隣のf中学校の吹奏楽クラブの演奏がありました。この後、体育館に持ち込まれた臼と杵を使い餅つき体験がありました。
   


学習の経緯・・・f小学校は印旛沼流域環境学習実践モデル校として県から研究指定を受け、総合学習として各地区にまつわる自然や歴史、文化などからテーマを探し、学年ごとに取り組んできたそうです。


2017
10 31

◎ 11月1日は「川の恵みの日」だそうです。111が「川」の字に似ているから川に感謝し、川の環境と自然を考える日として設定されたものだそうです。

『k市の里山を歩く』
◎手賀沼に注ぐ大津川に沿った湿地帯や台地上に残る雑木林「粟野の森」やその周辺を歴史と自然を探して散策しました。台風一過の素晴らしい青空でしたが、まだ台風の影響で強い風が吹いている中での散策でした。散策の見所は、維新の志士赤報隊の隊士澁谷総司の資料館訪問や佐津間城趾などです。そして、前述の大津川に沿った湿地帯と粟野の森です。その中の幾つかを次に挙げてみます。
・宝泉院の石祠に納められている板碑
  この板碑(文明17年銘)は、昭和10年頃の大雨で総武鉄道(現東武鉄道野田線)六実駅付近の土手が崩れ、その修復の際に出土したものだそうです。
     
・澁谷総司の墓誌
 総司は澁谷家の次男であり、幕末に薩摩藩邸浪士隊に参加。その後赤報隊に参加したが、慶応4(1868)年偽官軍として斬首される。
     

・澁谷総司の生家
 現在も澁谷家本家であり大きな母屋を持つ農家です。
門の手前右側に「澁谷総司生家」と刻まれた小さな石柱が建っていました。
   


・手賀沼へ流れる大津川
 川に沿って木道が設置してあり散歩コースとしてとても良い所です。元々は田んぼの中を流れる三面張りの排水路だったそうです。
 今は板を外し昔の川に近くなっていて、地域のボランティア団体が川の浄化に取り組んでいるといいます。
   

・粟野の森
 大津川に下る斜面林は自然のまま残っており、最近地区公園として整備されました。
 台地からの伏流水と樹木は大津川の貴重な水源となっていて、里山再生のためのボランティア団体による活動が行われています。
   

   大津川のカモ
   
 
   赤と緑の実が美しいヒヨドリジョウゴ
   

◆大津川・・・大津川(おおつがわ)は、千葉県鎌ケ谷市・柏市を流れる利根川水系の一級河川。
 手賀川流域の24.2%を占め、手賀沼最大の流入河川となっている。


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