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2017
3  21

◎ 先日F市立の小学校の合唱部定期演奏会に呼ばれ、聴きに行ってきました。小規模な学校で合唱部の子供たちは12人しかいませんでしたが、皆精一杯歌っていました。ミュージカルの中の曲を含め全部で17曲あり、子供たちは大活躍。1時間余りでしたが良い時間を過ごしました。

『自然農の畑は春いっぱい』
◎3月20日の春分の日は、とても暖かく春を思わせるような陽気でした。外を歩いていると虫たちや鳥たちも待っていたかのように動き始めていました。野草たちも花を開き始めていました。
 家内と家内の友人の二人でやっている自然農の畑にも春がやってきていました。
   
 冬の間頑張っていた大根やブロッコリーやニンジンはすでにありません。代わりにソラマメやキヌサヤなどが育ち目立ち出しました。ルッコラや白菜は茎が伸び花が咲き出しています。それと忘れてはいけないのが雑草たちです。
   
 無農薬無肥料を基本としている自然農畑には草たちの助けも大切です。野菜の周りや畝の間に生える草たちが朝露をとどめ乾燥からから守ったり、風よけや虫たちの住む場所になったり、もちろん肥料にもなるのです。つい先日までやや寂しい感じの畑も草たちの成長で今は賑やかになりました。

簡単な農作業を行った後、畑で春探しをしてみました。
・白菜やルッコラ、そして野草のホトケノザやナズナ、オオイヌノフグリの花たちが一斉に咲き、畑で始まる種まきを歓迎している儀式花の様な感じです。
   

・畑にはチョウやセイヨウミツバチ、小さなアブが飛んでいました。
白く見えるのはモンシロチョウ、オレンジ色に黒い斑点が見えるのはキタテハです。
   


 ミツバチはオオイヌノフグリの花などで蜜を吸っていました。
南側の野原にはキジのメスがいたようで、突然びっくりする程の羽音をたてて飛び上がりました。
・隣の畑にはヒバリがいました。
   
 しばらくすると飛び立ち、たちまち空高く舞い上がり、ピーチクピーチクと激しく鳴き始めました。

・この他にも種まきのために草をどけると瑠璃色の大型甲虫のヒメマイマイカブリ(カタツムリなど肉食)や、これも瑠璃色の美しいルリクチブトカメムシ(チョウやガの幼虫食)もいました。
   


   
 また掘り起こした土くれに小さな虫たちが見られました。

畑は作物を生産する場ですが色々な生き物たちの暮らす場でもあるのです。

そういえば、ここ数年、まわりのいくつかの菜園でソラマメがアブラムシにやられるのでソラマメはもう作らない方が多いのですが、自然農畑のソラマメは、アブラムシをテントウムシの成虫幼虫とヒラタアブの幼虫が食べ、無事毎年収穫できているようです。
 これって食物連鎖のひとつの姿ですね。


家内のやっている自然農…必要最小限以外はあまり耕さない。
 ・肥料は畑の敷地内の草置き場で作ったもの以外は使わない。
 ・農薬除草剤は用いない。
 ・ビニール、プラスチック類もなるべく使わない。
 ・草や虫を敵とせず味方にする。
 ・水も種まき時など最小限に使用するだけ。
 ・種はなるべく採取したものを使う。
後は、〝自然に任せて天命を待つ”ということのようです。

2017
3  27

◎ i市の伝統校e小学校が今月末で閉校となります。
 明治6年3月開校の創立144年を迎えた学校がなくなるのはとても寂しいものです。
 卒業生や地域の方々の気持ちを思うと複雑な想いに駆られます。私たちの会の協力員のmさんがボランティアで消えゆく学校の記録写真を撮り続けていました。

 その写真を校舎内の廊下掲示板に掲示してあると伺い、先日観に行ってきました。
   

 学校の長い歴史を語る明治、大正、昭和の記録写真や入学式、卒業式、運動会、競技会、地域の特色を生かした神楽体験など学校行事や文化活動など幅の広いテーマの写真がたくさんあり、見応えがありました。

 この小学校の校庭の真ん中には大桜の木があります。種類はソメイヨシノで100年以上の古木といわれています。
 まだ咲いていませんでしたが蕾がふくらんでいました。
見応えのある桜ですので開花時に出かけてみるのも良いですね。
   

『春の里山を歩く』
◎e小学校で写真を観た後、近くにある神社(大六天)に行ってみました。
 数年前に行った時は鬱蒼としていた神社の森が、なんだかすっきりしていました。
   

木々が落葉し明るくなっていたのもありましたが、それだけではなく沢山の樹木が切り倒され、色々な種類の水仙などの草花が整然と植えられており、公園のような感じに整備されていました。

 また、森のあちこちに真新しい切り株がありました。
また切り倒した木の輪切りが幾つも置かれていました。
そこに座って休んだり景色を見たりすることが出来るようです。
太めの切り株の年輪を数えてみると70~80年位でした。


   
 ここは、手賀沼の眺望が売りの場所の為多くの木が伐採されたのでしょうか。確かに前来たときより沼(下手賀沼)がよく見えますが…。
・その後、谷津に沿った道を自然を探しながら帰りました。

途中、畦道や斜面林には春の野草の花がたくさん見られましたし、野鳥や虫の姿も見ることができました。そのいくつかを書いてみます。
・ヒメオドリコソウ…
   
水田脇の土手に一面に咲いていました。その中に、白花のものも混じっていました。
・ホトケノザ、ミチタネツケバナ、タンポポ、ノゲシの花も見られました。
・ヨコヅナサシガメ幼虫(越冬体)…
   
 コナラの木の幹の樹皮がひび割れている隙間を覗くと越冬している個体が何匹もいました。
・谷津を過ぎて台地の上にある家庭菜園に寄ってみました。そこで今期初見の野鳥に出会いました。雀ほどの大きさの美しい小鳥ベニマシコのオスでした。
   
5メートル位まで近くに寄ってきたので肉眼でよく見ることができました。

ベニマシコ・・・アトリ科全長15センチ。
 オスは、紅色の胸と腹が目立つ。フィーフイーと鳴く。本州以南では冬鳥として渡来し、平地から山地の林縁や河原の草地に小群ですむ。バードウオッチャーの憧れの鳥「赤い鳥」の一つ。


2017
4  3

◎ 先日千葉市にある千葉県立中央博物館へ行ってきました。企画展は「北総の4都市巡り」でした。4都市(佐倉、成田、佐原、銚子)は、平成28年4月文化・伝統を語るストーリー「北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み」として日本遺産に認定されました。各町はそれぞれ城下町、門前町、河岸、漁港という異なった特徴を持って百万都市江戸を支えてきたといいます。とてもコンパクトにまとまった展示で面白かったです。

『「歩いて調べたいんざい里山マップ」完成』
◎今まで何度か本HPで取り上げた「里山マップ」が完成しました。
北総に位置するi市の環境保全課から“合併し旧市の2倍の広さになった市域の里山を調べてくれませんか”の声かけがあって3年、やっと調査のまとめとしての「里山マップ」が完成しました。

・マップは市域を4分割に分け、それぞれの区域の地形の特徴や自然の様子、植物や野鳥、虫、歴史的なものなどを私たちが歩いて調べたデータを元にまとめたものです。マップは白地図の等高線に沿って色鉛筆で彩色し、里山の雰囲気を出すようにしてみました。
 また、マップ上にはビューポイントや穴場スポットなど実際に歩いて気づいたことや地域の人から直接聞き取った情報(古老の話)も載せました。写真やイラストは、私たち印西ウエットランドガイドのスタッフ・協力員の作品ですので見て下さい。(表紙イラストはプロの作品、カミツキガメと印旛沼公園展望台の写真はi市提供。)  尚、マップは里山歩きのガイドマップとして使えるのは勿論のこと、市内の里山の様子を調べた結果もふんだんに盛り込んであります。ぜひマップを元に歩いてみて下さい。(市全域で12カ所の代表コースが載っています)
   
   上記はi市広報の記事


・「歩いて調べたいんざい里山マップ」は、i市のHPからダウンロードして印刷できます。HPのURLは下記の通りです。これをクリックすればi市のHPの里山マップのページに入れます。
★歩いて調べたいんざい里山マップのURL
   http://www.city.inzai.lg.jp/0000006481.html  

 また、「谷津田だより」のトップページにi市のHPにリンクできるアイコンを作りましたのでこちらも試してみて下さい。

◆里山マップ編集後記(マップケースの内側に印刷されている)より
 いんざい里山マップの作成にあたって…「里山の自然の中をのんびり歩くとゆったりとした気持ちになり、いつも心が満たされます。それは、行くたびに田の稲の様子の変化が見られたり、路傍の野の花や虫たち、樹上の野鳥たちなど動植物の息吹を直接感じることができるからです。しかし、歩いていて気になることもいくつかありました。
 それは近年、里山の動植物が減っていることです。開発による緑地の減少や放棄された田や畑の増加、斜面林の雑木林や竹林の荒廃などが影響しているのではないでしょうか。このほかにも家電などのゴミの不法投棄、最近話題になっている不法ヤードや残土問題なども気になります。私たちが、日頃から里山に関心を持って生活していくことが、里山の豊かな自然が後世に引き継がれていくことにつながると思います。あなたも本マップを片手に、家族や友人と里山を訪れてみませんか。」
   
   表紙イラスト(作画あさののい)

2017
4 10

窓下に見えるソメイヨシノは満開が過ぎようとしています。
そろそろ里山に見られる山桜の時期です。i市の天然記念物になっている「吉高の大桜(山桜)」は今週末が見頃でしょう。
 その桜の開花に合わせて行われる桜祭りは、週末の4月15日(土)16日(日)となっています。

『光堂観音杉』

◎ i市の里山には巨樹巨木があちこちで見られます。
特に古いお寺や社には銀杏やスダジイ、楠などの大木があります。中にはしめ縄が張られ御神木として大切に守られている樹木も多いです。その他集落内の農家の庭や裏山には欅や杉などの巨木が見られます。
 しかし、全体的には巨樹巨木の数は限られています。それは明治以降の一村一社令による神社の廃止や廃仏毀釈による影響からの鎮守の森が無くなったことや大きな開発による森の減少などが原因と考えられます。
 先日出かけたi市小倉地区の宝珠院観音堂(通称光堂)には幹周り及び樹形の美しさのどちらも市内屈指の樹木(杉)があります。
その木は鬱蒼とした森内の狭い境内に建つ室町期建立のお堂の正面向かいに竹垣に囲まれ、太い幹にしめ縄が張られて立っています。
 おそらく樹齢500年以上といわれている「観音杉」です。
   
   観音杉のアップ


 ミニコミ紙によると"北総地区の丘陵地は、水はけが良すぎるためか杉の古木が少なくこの観音杉の他に、香取神宮の大杉、s市富塚の大杉の3本程度”だそうです。一度観音杉に会いに行ってみませんか。5月17日の散策会は、光堂に寄りますので、観音杉を見ることができます。
   
   境内の様子(右端が観音杉)

   
    室町期建立と言われる光堂

光堂の観音杉…樹種:スギ (小倉地区、宝珠院)
 幹周り 5.75メートル
 直径 1.83メートル、
 樹高 19メートル
(数字は、i市民アカデミー第12期生巨木グループ調査表による)


2017
4 17

◎ このところ、寒かったり25度を超える夏日だったりとお天気が安定しません。体調管理に気を遣う毎日ですが、皆さん如何お過ごしですか。

『吉高の大桜満開!』
◎i市の天然記念物に指定されている“吉高の大桜”が満開との情報を得て、週末に仲間と一緒に行ってきました。
 桜見物の一般的なアクセスは、現地から2キロ余り離れた中央公園まで車で行き、そこから徒歩で25分となっています。
 自然派の私たちは印旛日医大駅から谷津に沿って自然を観察しながらのんびりと歩いて行きました。田んぼの畦一面に咲く野の花を観察したり、ウグイスや蛙の鳴き声を聞いたりしながら里山を歩くと心がほっとする感じがしました。しばらく歩くと、南方からやってきたばかりのツバメやサシバ(渡りの猛禽のタカ)の飛翔が見られました。
 また、斜面林に立ち並ぶ木々の枝に薄い黄緑色の小さな花がぶら下がっていました。それはイヌシデやコナラです。所々、自生の山桜の花も見られ、ソメイヨシノとはまた違う春の趣を感じうれしくなりました。
     
谷津の途中に見られたキブシ(木五倍子)
   

・コースの目的地に近づいてくると大勢の人が歩いている道に合流し、桜祭りのムードが一気に高まりました。所々にテントや小屋が置かれ、野菜やまんじゅう、団子、お米などの販売が行われていました。さらにしばらく歩くと畑の中にドーム型に広がる“吉高の大桜”が見えてきました。
   
       
 畑の中に聳える吉高の大桜


どんと根を張りそびえ立つ存在感のある大桜の花と、根元を取り巻く菜の花の黄色のツートンカラーが背景の林とマッチして一服の絵画を見ている感じがしました。
 民有地にあるこの桜は一時枯れそうになり、復活させるのに大変なご苦労があったと聞いています。
 現在では、この樹を守る為に15人のメンバーからなる桜守の皆さんが努力されており、そのおかげで毎年素晴らしい花が咲いているのだそうです。
 これからもずっと咲き続けてくれることを願い、大桜を後にし帰路につきました。
      
大桜の前で由来を読んだり、写真を撮る人たち
   

   
   
 途中にあった長屋門(家は現在無人)
  ここは、安政年間に「利根川図志」著者の赤松宗旦が若き日に修行した医師の家です。


吉高の大桜…畑の中に立つ株立状の独立木で、根元は周辺より1メートルほど高い塚となっており、所有者宅の氏神が祀ってあります。
 樹種はヤマザクラ、樹齢300年以上、根回り周囲6.65メートル、樹高11.7メートル、枝張り最大幅24.5メートル。
 花期は4月上旬~中旬。(i市ガイドマップより


2017
4 28

◎ 八十八夜は来週の5月2日です。立春から88日目。
 この日は播種の適期とされており、農家にとって重要な時期となります。童謡の「茶摘み」の歌詞にも ♪夏も近づく八十八夜~♪ とあります。
 暦の上でも実際の気候でも夏バージョンとなります。
この時期体調を崩す人が多いとも聞きます。体が急には夏の気候について行けないことから体のバランスが崩れるからだそうです。気をつけましょう。

 『畑の周りは初夏の香り満載』
◎家内と家内の友達がやっている家庭菜園に行ってきました。
 野菜農家を営む知り合いから“野菜の種や苗は5月の連休頃までに蒔くのが良い”と聞き、家内は早速準備をして畑作業に出かけました。
 しばらく立ってから私も手伝いに出かけることにしました。
この家庭菜園は“雑草も友達”の自然農法方式を基本にしているため、畝の回りにはしっかりと草が生えています。
   
    ナズナ(ペンペン草)
 その中にキヌサヤ、グリンピース、ソラマメ、ハーブの“ルッコラ”などが元気に育っていました。
 今日の手伝いは、畑の西側のまだ使っていない場所の畝作りです。茅などの根が沢山あり一寸した開墾の様でした。
 それでも畳1枚ほどの幅広の畝を3枚ほど作り、手伝いを終わりました。

・終わってから折りたたみの小さな椅子に座り周りを眺めてみました。
 畝と畝の間に咲くホトケノザやカラスノエンドウの赤花の美しいこと、ルッコラの白い花、隣の畑には大きなねぎ坊主の姿が愛らしい。
   
    ルッコラの花


   
    ネギ坊主

 頭上を行き来するのはツバメの群れ、見ていると羽虫をしきりと啄(ついば)んでいました。 ふと気がつくと、今まで上空で大きな声で囀っていたヒバリが、隣の畑の豆の支柱の横棒に止まってしきりに鳴いていました。
   
 その後、隣の畑をちょこちょこ歩いているのが見られました。(支柱のヒバリかどうかは分かりません)テントウムシやチョウ、小さなハチたち、その他いろいろな虫たちも活動を始めていました。
   
 畑周りの木々、サクラ、グミ、ウツギなどの枝には若葉がいっぱいについていました。まさに初夏の香り満載でした。

◆童謡「茶摘み」の歌詞…文部省唱歌
 1 .夏も近づく八十八夜  野にも山にも若葉が茂る
   あれに見えるは茶摘みぢやないか
   あかねだすきに菅(すげ)の笠
 2 .日和(ひより)つづきの今日このごろを
  心のどかに摘みつつ歌ふ
    摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
      摘まにゃ日本(にほん)の茶にならぬ
  (歌詞はウエブのWikipediaより)


2017
5  1

◎ アクセス線は、大きなキャリーバックを携えた客でごった返しています。皆成田から出国なのでしょうか。しかし、私達リタイア組は特別連休も関係なく普段通りに過ごしております。皆さんの所は如何ですか。

 『菜園の自然観察その2』
◎このところ気温が高い日が続いたり、また急に時雨れることもあり天候が不安定です。しかし、今畑は作付けの適時とのことで、家内は畑仕事に忙しい模様です。そんなわけで私も先日途中になっていた豆(グリンピース)の畝の支柱立てに出かけてきました。足ら
ない竹を取りに行くことから始め、畝の周りに竹を立て周囲にネット張りをし完成しました。豆のネットにしては大げさな感じになってしまいましたが、今後あるかもしれない強風に備えるにはしっかりしていた方がいいかもしれません。
   

・終了後、野菜の花のスナップ写真を撮りました。
 撮影していたらモンシロチョウがじっと動かずにギシギシの葉裏にぶら下がっているのが見られました。きっと羽化直後の個体だろうと思われました。また、同じギシギシの上の方の葉にはベニシジミがとまっていました。
これから畑の野菜や雑草などの植物も地中のミミズやケラ、花や葉にやってくるアブやハチなども皆、生き生きとする時期です。畑には畑の食物連鎖の生態系ピラミッドが構成されます。これからも時々この畑の様子をお伝えしようと思います。
   
   ルッコラの花

食物連鎖…生物が群集内で互いに捕食者・被捕食者(食う食われる)の関係によって連鎖的につながっていること。(広辞苑より)



   
   モンシロチョウ
   
   ベニシジミ
   
   ソラマメの花
   
   キヌサヤの花

   
2017
5 15

◎ 田植えが終わった水田は、水がたっぷり入って大きな池か湖のようです。
 今、里山は水と緑が美しく見頃の時期です。

 『sさん宅のミニサンクチュアリのお庭から』
◎今までに何度か紹介しているf市在住のsさんのお庭ニュースが届きましたので掲載します。

《ニュース》2017年5月11日14:55
 “まぶしいほどの日差しに元気をもらっています。5月3日の夕方、軒で冬を越したジャコウアゲハの蛹が羽化しました。気温が20度と低いので心配でしたが、朝見ると、すっかり乾いた翅でじっとしています。8時過ぎ気温が上がるのを待って、翅を広げてひらりと飛び立ちました。しばらくアジサイの葉にとまっていましたが、いつの間にか姿が見えなくなりました。
   
   ジャコウアゲハの蛹(お菊さん)

 そのチョウが今、帰ってきました。新緑の輝く中、ゆらりと飛ぶきれいな姿にみとれました。
 まさにお菊さん(注1)の化身です。 ” n.sより


 sさんから届いた際に添付されていた写真を掲載します。
   
    羽化したばかりのジャコウアゲハ
   
    帰ってきた(と思われる)ジャコウアゲハ

お菊さん…注1のお菊さんは、ジャコウアゲハの蛹のこと。蛹の姿が番町皿屋敷のお菊の亡霊に似ていることからジャコウアゲハの蛹は“お菊さん”と呼ばれている。

2017
6  2

◎ 去る5月22日環境省は、種の保存法に基づく国内希少野生動物種(希少種)からオオタカを外す(解除する)方針を決め、有識者らの小委員会に示しました。
 オオタカは個体数が回復したと判断され環境省のレッドリストで絶滅危惧2類から準絶滅危惧に格下げされていました。
 しかし、オオタカは里山の象徴であることは変わりませんし、今回の希少種解除によってさらに開発が進む可能性が大きくなり懸念されています。

 『千葉県環境功労者知事感謝状の授与』
◎前に一度お知らせ致しましたが、私達のボランティア団体「印西ウエットランドガイド」が千葉県環境功労者知事賞を頂きました。
 6月1日にスタッフ4名とi市の環境保全課職員2名、合わせて6名で授賞式に行って参りました。
 式は千葉県庁5Fの大会議場で行われました。今年度の環境功労者は個人が3名、団体が4団体でした。

 ・今回の受賞は、私達がずっと続けてきたi市と協働で行ってきた市民対象の自然探訪(旧自然探検隊)や3年がかりで作製した「里山マップ」など諸々の活動が評価されたものだそうです。
 大勢のスタッフが手弁当で行ってきた活動の積み上げの成果だと思っております。
 スタッフ・協力員、またそれらの活動を直接的及び間接的に支援して頂いた方々のお陰だと思っております。
 改めまして御礼申し上げます。ありがとうございました。

   
       功労賞受賞者(後方左端が私)

※授賞式のスナップと式終了後に立ち寄った県庁前にある羽衣公園の「羽衣の松(千葉家にまつわる伝説の樹)」の写真を貼ります。


   
          表彰状
   
        式に参加したスタッフ
   
    千葉家にまつわる伝説の羽衣の松

◆環境功労者知事感謝状授賞団体…参考に受賞した4団体の名をあげておきます。
 1.安房生物愛好会
 2.鴨川シーワールド
 3.いちかわネイチャーゲームの会
 4.印西ウエットランドガイド  以上



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