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2014
12  6

◎戸神川防災調整池にやってきていた白鳥がしばらく見えず、心配しておりましたが本日またやってきましたので、このところの推移を”たより番外”として送信します。

◎千葉NT中央駅南にある戸神川防災調節池のハクチョウ情報を送信します。
☆このところ、数に動きがありましたのでお知らせします。

・2014年11月25日
  オオハクチョウ6羽(成鳥2、幼鳥4)
・2014年11月28日
  オオハクチョウ8羽(上記の他に成鳥2飛来)
・2014年11月30日
  オオハクチョウ0羽 全てどこかに飛び去った
・2014年12月 6日
  オオハクチョウ9羽(成鳥5、幼鳥4)
  ※11/28の個体に1羽が加わった模様)

・今後まだ動きがありそうですが、6羽はこの地で越冬するかと思われます。 
※情報提供協力者⇒TU・RU・TF・TC・Nさん


☆観察する限りでは、2羽の成鳥と4羽の幼鳥(11月26日の個体)は、親子関係の模様。他の成鳥3羽は不明。
 2羽の内、1羽は今までずっと観察している♀のミルに酷似しています。
※写真は、家族群と思われる6羽の写真(12/6)を貼ります。全身が白い2羽が成鳥で、灰色の4羽が今年の夏生まれの幼鳥です。
   

◆オオハクチョウ…カモ科の水鳥。大型で全長約1.4メートル。
 体は純白で、脚と嘴は黒い。ユーラシア北部に広く分布し、日本には冬鳥として渡来。

2014
12 15

◎アベノミクス継続! 色んな人と話していてもアベノミクス大賛成という人は会った記憶がありません。
でも選挙結果では国民の大部分が継続賛成ということになってしまっています。やはり選挙システムが国民の総意を表わすものになっていないのでしょうか。

『発作。これも難読文字か』
◎我孫子、木下、安食、卜杭、そして発作。順番に読みを書きますと、「あびこ」、「きおろし」、「あじき」、「ぼっくい」、「ほっさく」です。
どれも成田線にそった地区の名前です。この難読の地区の一つ「発作(ほっさく)」に行って来ました。

・NT地区から谷津に下り、真ん中を流れる水路(浦部川)にそってのんびりと歩きました。田は冬枯れていて所々にアシが立ち枯れていました。枯れアシの中を小鳥がしきりに飛び交っていました。飛び立つ際に尾羽部分にちらっと白線が見えました。それにチチチ・・・の声。
 特徴から見てホオジロでした。5、6羽いたようでした。また、川の両サイドの枯れ草の中でチッ、チッの声。飛び立つ際、腹部の黄緑が目立ったのは、アオジです。数十羽で枯れアシに止まっていたのはカワラヒワとスズメでした。
 その後、川から離れ斜面林下の細道を歩いて行くと頭上の樹木の枝先からジュッ、ジュッ・・・の声、体はとても小さく細い尾羽が目立つ可愛い小鳥エナガの群れが小枝の先でしきりに何かをつついていました。20羽もいたようでした。一緒にメジロやコゲラも見つかりました(混群という)。
 また、川に沿ったの道に戻り歩いて行きました。川岸から急に飛び立ったのは嘴が黒く足先の爪部が黄色のサギ、コサギでした。
 この後、行く先々でこの個体が何度も見る事が出来ました。まるで道案内をしてくれているようでした。
 印西牧の原駅方面から流れてくる川(亀成川)との合流点に到着し休憩しました。休憩中にアオサギやノスリ、オオバン、ダイサギ、コガモ、カワウなどが見られました。それとコブハクチョウも数羽見られました。
                                        
ノスリ
   
・しばらく休んだ後、木下街道を横断して亀成川を下流に向かって右岸を歩きました。右岸に広がる水田地帯に黒と白が目立つ中型の鳥が羽を上下に大きく羽ばたきながらゆったりと飛んでいるのが見えました。チドリ科のタゲリでした。双眼鏡で探すと田んぼ4,5枚先に数羽が下りていました。


この辺りが今日の目的地「発作」です。さらに500メートルほど進むと亀成川と下手賀川の合流点です。

   

 合流点に到着し、土手の上に登り、上流部と下流部の写真を撮影して散策を終了しました。
 土手の上で休憩している際に、遠くの電線にスズメの群れと一緒に止まっている中型の鳥が見えました。
 大きく羽ばたいていましたのでタカ科のチョウゲンボウと思われました。
・なお、発作地区には今でも水塚と言って、昔洪水対策として土台を高くした上に土蔵や母屋を建てる家屋がいくつか残っています。
   
                 
発作厳島神社
 また、この地には赤松宗旦(利根川図志の著者)の子孫で松戸にある戸定邸の「使者の間」が移築されていたという赤松家もあります(現在、使者の間は戸定邸に戻されている)。


水塚(みづか)…洪水時に避難するために屋敷内の主屋のまわりの一部を盛土したものをいいます。発作地区にはこうした水塚と称するものがいくつか確認できます。

☆戸神川防災調整池白鳥情報
・オオハクチョウ成鳥5、幼鳥4 計9羽
この所、数日すべていなくなったり、家族と思われる6羽(成鳥2、幼鳥4)が見えなかったりと動きがありますが、現在は全て見られました。 【Uさん情報】


2014
12 22

◎今日12月22日は冬至です。冬至のつきものは、カボチャと柚子(ユズ)です。最近柚子湯には入った事がありませんが、柚子はたまに食べます。柚子は体にいいそうですので、細く刻んで野菜サラダの上にトッピングしてみようかと思っています。

『ナウマンゾウのオブジェ』
◎西印旛沼を右に見ながらしばらく歩くと印旛捷水路にぶつかりました。捷水路にかかる橋(双子橋)を渡ると目的地の「双子公園」に出ました。
 双子公園は印旛沼サイクリングコースの(山田)休憩所を兼ねており、トイレ・水道と小高い丘の上に設けた四阿がありました。また、ここはナウマンゾウ(絶滅した象の一種)のオブジェ像があることで知られています。

・ナウマンゾウについて、フリー百科事典『ウィキペディア』に次のように載っていましたので記してみます。
 様々な説があり、はっきりとした年代は不明だが遅くても65万年頃にすでに出現していたのではないかと思われる。約2万年前頃から衰退し約1万5000年前の新生代更新世後期まで生息していた。また、別のブログに1966(昭和41)年6月に印旛村(現印西市)ナウマンゾウの全身骨格の化石が発掘されたと出ていました。
 公園に一緒に行ったiさんに聞くと、発見地はこの公園から約2キロの山田橋近くで化石象はおよそ2万年前の個体とのことでした。ナウマンゾウは肩高2.5メートル~3メートルで、現在のアジアゾウと比べてやや小型で、氷河期の寒冷地に適応するために皮下脂肪が発達し、全身体毛に覆われていたのではと考えられているそうです。

・公園のオブジェは親子象で来園する人に愛されている感じがしました。2万年前に何が起こったのかは知る由がありませんが、湿地であったこの地で見つかったことから考えると深みにはまり絶命した個体であったと推察することはできます。



 少しだけ古代世界に思いを巡らし公園を後にしました。
公園は「双子」の名の他に「印旛沼自転車道山田休憩所」の別名もあるようです。
 皆さんも輪行(サイクリング)の際に、是非一度訪れてみませんか。親子のナウマンゾウが迎えてくれます。

   
   
双子公園のナウマンゾウのオブジェ写真

ナウマンゾウ…絶滅した象の一種。最初の標本は明治時代初期に横須賀で発見され、東京帝国大学地質学初代教授ハインリッヒ・ナウマンによって研究、報告された。千葉県印旛村(現印西市)で発見された個体(本文の話題の個体)実物は、現在国立科学博物館に収蔵されている。そのレプリカは房総のむら博物館(栄町)に展示されている。

☆戸神川防災調整池白鳥情報…
 オオハクチョウ9羽(成鳥5 幼鳥4)
構成は家族(成鳥2 幼鳥4)、別グループの成鳥2、そしてこれも別グループの成鳥1 のように思えます。ただ、この所、数日見えなくなったり戻ってきたりと日によって数がまちまちで安定していません。Uさん情報をもとにしています。

2014
12 29

◎朝から冷たい雨模様、久しぶりにTVをずっと見てしまいました。
 朝ドラ「花子とアン」の一挙放送で、8時から午後3時近くまで見ていました。例の榎(エノキ)の古木(印西市中根)も何度も出てきました。やはり、すべて別れの場面でした。

『ふくれみかん(柑子みかん)』
◎子供時代、知り合いからもらったミカンで直径3~4センチほどの小ぶりで皮がとても薄く味も淡泊だったのがあった記憶があります。ただ、この種類はお店で売っておりませんでつい忘れがちになってしまうミカンでした。以前筑波山に行ったときに麓で「ふくれみかんあります」の看板があり、懐かしい小粒のミカンが売っていました。
 その後、気をつけていると結構、あちこちで栽培されているのを見る事がありました。ふくれみかんは、柑子(こうじ)ミカンの別名で日本固有の品種であり、橘と他のかんきつ類との雑種(ネット参照)で古くから各地で栽培されていたようです。私は子供時代そのまま食べましたが、この皮を乾燥させて七味唐辛子の材料(陳皮)としても利用されるそうです。

・書物(印旛の歴史)によると、近世初頭、江戸に入部した徳川家康は、東下総一帯に蜜柑の一種である柑子みかんを植樹させ、江戸表まで柑子みかんを献上させた…。と載っていました。下総道は柑子みかんの献上のルートでもあったのです。

・先日、i市にある病院のロータリーの近くに鈴なりに実ったふくれみかんの木がありました。何個も落ちていましたのでおそらく採って食べる人はいないのでしょう。食べられることを知っている人も少なくなってしまったことでしょう。もったいないなーと思うのは私だけでしょうか。


   
    ふくれみかんの写真

ふくれみかん…漢字では「福来蜜柑」と書く。
 筑波ミカン、柑子ミカン、薄皮ミカンとも呼ばれる。
そういえば私の知っている人は、このミカンを皮ごと食べていました。皮が薄いので食べられたのでしょう。
 お正月のお供え餅に乗せる橙の代わりにすることもあるそうです。

☆戸神川防災調整池白鳥情報…
 オオハクチョウ6羽の家族を中心に年越しの様子(Uさん情報)。
 それと、オシドリが数十羽ここで年越しの模様です。

2015
1 1

◎昨年中は皆様方に大変お世話になりました。
 12月12日に清水寺森清範貫主の手で世相を表す漢字が発表されました。その漢字一文字は「税」でした。予測されていた字の一つだったかと思いますが、発表を知ってがっかりしたのは私だけでしょうか。
 今年も国内外色々と問題があるのかと思いますが、何よりも弱者を大切にする心を持ち、「こと」にあたって欲しいと切に願うばかりです。今年こそ良い年になりますよう!

 干支は未(ひつじ)。未の月にあたる6月は、多くの作物が成熟する大切な季節で豊作への願いが込められているし、群れなす羊は家族の安泰を意味しているとのことです。(Web 年賀状未年の由来参照)
未年の本年は、緑豊かで平和な世を願い少しでも前進できるように頑張りたいと思います。

『初日の出』
◎元旦の朝4時半に起き、毎年恒例にしています初日の出を見に出かけました。5時半にマンション下まで来ていただいたHさんの車で船橋三番瀬に行きました。三番瀬での初日の出詣では、これで確か7回目となります。
 07年のたよりに人出約100人と書いてありましたので、今はその5,6倍になっていると思います。干潟は風がありましたが、それでも例年の元日より寒くはない感じがしました。

・予定時間6:49になっても、太陽は厚い雲の向こうからまわりの雲をオレンジに照らすだけでした。何度か出るかなと思った瞬間もありましたがどれも今一でした。
 それでも待っていると雲の切れ目から日差しが少し見え、まだ暗い干潟の水辺を赤く染め出しました。

 干潟を群れ飛ぶシギやチドリの姿とちょっぴり出た日の出の写真を数枚撮ることができました。初日の出というより夕日のイメージでしたが、それでも来て良かったと思いました。
「ちょっぴり初日の出」を見た後、今三番瀬にやってきている水鳥を観察して干潟を後にしました。

 その後の元旦朝食会に見えたNさんご夫妻は、手賀沼で初日の出を見てきたと話していました。
 こちらは雲の合間からはっきりと太陽が見られたそうです。場所によって随分違うのですね。


・そういえば、日の出を待っている際に反対側(西側)には富士山がきれいに見えていましたし、手前に位置する観覧車(葛西臨海公園施設)がうまくマッチしていい情景を醸し出していました。
 今年も良い年になるといいですね。私は健康に気をつけぼちぼち進もうと思っています。本年もよろしくお願い致します。

   
   
三番瀬の初日の出(予定時刻より30分位後)

   
   
元日の三番瀬から臨む富士(山頂の雲は晴れなかった)

三番瀬…東京湾最奥部の1600ヘクタールに渡る浅い海域(水深メートル未満)のことで、古くからスズキ・カレイ・アサリ・バカガイ・ノリなどの漁場になっています。また豊富なエサを求めて、ハマシギ・コアジサシ・カワウなどの野鳥が訪れることでも有名です。渡り鳥たちはここで休息したり、越冬したりしています。
(ふなばし三番瀬海浜公園パンフレットより)

2015
1 5

◎お正月休みが明け、世の中が慌ただしく動き出しました。暖かく穏やかな仕事始めの(現役の人にとってですが)日です。皆さんいかがお過ごしですか。

『柴又七福神に行きました』
◎毎年恒例として行っている七福神参りですが、今年は柴又でした。
柴又の帝釈天には何度か行った事がありますが、ここの七福神コースは初めてでした。
 朝、京成高砂駅に集まり、高砂駅⇒柴又駅コースでスタートしました。総勢14名でした。
 まず、高砂駅から西へ5分線路わきにある観蔵寺です。ここには中国の神様で、長寿延命の神①「寿老人」が祀られていました。2
番目は医王寺、ここから2キロほど東で新柴又駅のそばにあります。
 パンフレットに出ているさくら道ではなく線路沿いの近道を通って行きました。ここには釣竿と鯛を抱える姿で知られる②恵比須天が祀られていました。恵比須天は日本古来の神で航海と漁業の守り神だそうです。
 医王寺から約3分で次の寺、宝生院に着きました。ここは、大きな袋と打ち出の小槌を持つ③大黒天が祀られていました。
 次は徒歩7分、中国の神で短身長頭で白髭の④福禄寿を祀る万福寺です。その次は今回のコースの中で最大の賑わいを持つ題経寺です。
 万福寺から4分ほどで到着したのですが、大勢の参拝客で境内がいっぱいでした。ここにはインドの神⑤毘沙門天を祀っています。


‥が、祀られているお堂に入るにも何十分もかかりそうなので堂の回りを一周し、お土産などを眺めて次に行くことにしました。山門を出て2分ほどで真勝寺に着きました。ここにはヒンズー経の女神を由来としている⑥弁財天を祀ってありました。弁財天は水の神として知られています。
 最後はここから約5分の京成金町線脇に位置する良観寺です。ここは中国の神で大きな袋を携えていることで知られる⑦宝袋尊が祀られています。約2時間のコースでしたが、皆でおしゃべりをしながら回ったせいか、あっというまに終わったという感じでした。
柴又駅前まで歩き「寅さん像」の前で解散しました。

※下の写真は、柴又七福神のお寺の写真(最後の良観寺の写真は撮り忘れてしまい、パンフレットの写真をコピーしました)

◆七福神とは…恵比須天、大黒天、毘沙門天、弁財天、布袋尊、寿老人、福禄寿を七福神とするのが現在では一般的であるといわれています。しかし、このようになったのは江戸中期以降と考えられています。柴又七福神では布袋尊を宝袋尊と表しています。(柴又七福神めぐり パンフ葛飾区発行より抜粋)

戸神川防災調整池白鳥情報  以下のようです。
 1/1 オオハクチョウ 10羽 Uさん情報
 1/2   〃      10羽 阿部確認
 1/4   〃      11羽 Sさん情報

       
  観蔵寺(寿老人)            医王寺(恵比須天)          宝生寺(大黒天)           万福寺(福禄寿)

     
  題経寺(毘沙門天)          真勝院(弁財天)            良観寺(布袋尊)          フーテンの寅さん
                                                              (柴又駅前)

 
2015
1 11

◎明日1月12日は成人の日です。今年の新成人の数は126万人(男65万人、女61万人)だそうで、新成人人口が21年ぶりに増加するそうです。新成人の皆様、就職や人間関係、社会保障など課題も多いと思われますがじっくりと足元を見定め、進んで欲しいものです。
新成人おめでとう!(何回目かの成人式の人も)。

『都鳥(ミヤコドリ)』
◎「名にし負はばいざ言問はん都鳥わが思ふ人はありやなしやと」は、皆さんご存知の通り伊勢物語に出ている在原業平の歌です。隅田川のほとりにやって来ていた業平が遠い京の都を懐かしんで詠んだ歌と言われています。
 元日に行きました船橋三番瀬干潟には、日の出の少し前から水鳥が群れ飛んでいました。
   

小型で白っぽく見えるのはハマシギです。それよりずっと大きな個体で黒白が目立ち群れ飛ぶ水鳥は「ミヤコドリ」でした。日の出後、干潟を散策した時は明るくなり、砂浜でたたずむミヤコドリの姿が見られました。
 ハマシギよりずっと大きく白黒のツートンカラーで真っ赤で長いクチバシが目立ちました。ざっと数えて
6、70羽位でしょうか。しばらく見ていると随分近くに近づいてくることもありました。全国的に見てもこれだけ多くの群れが近くに見られるのは珍しいと言われています。

・ただ、このミヤコドリと前述しました業平の歌の都鳥は、実は全く別物ということです。業平の都鳥は、江戸川や隅田川で現在も普通に見られる小型のカモメ科ユリカモメのことをさします。そして三番瀬干潟で見た水鳥はミヤコドリ科のミヤコドリで全くの別種です。
ミヤコドリは見栄えもするし、(私が思うに)剽軽な感じがして野鳥愛好家でなくても一度は見る価値のある水鳥と思います。
 干潟に伸びる堤防(防泥堤)の上を歩き、浅海域に浮かぶスズガモや潜水を繰り返すハジロカイツブリ、杭に止まっているセグロカモメなどを観察し観察を終了することにしました。


 三番瀬干潟砂浜に群れていたミヤコドリ
   
   
白黒のツートンで赤い嘴の鳥がミヤコドリ 
    後ろの大きなのはセグロカモ


   
  
 中央の3羽の白黒ツートンがミヤコドリ 
    右側の大きなのはセグロカモメ



ミヤコドリ…ミヤコドリ科の水鳥。
日本では数少ない冬鳥または旅鳥として渡来する(三番瀬では最近越夏の個体もあるという)。
全長45センチ、嘴は長くて赤い。頭部、首、体の上面は光沢のある黒色、翼は黒。胸から下は白色で目立つ。
バードウオッチングの愛好者の憧れの種のひとつ。


戸神川防災調整池白鳥情報
オオハクチョウ12羽(成鳥8羽、幼鳥4羽)成鳥2羽幼鳥4羽の家族群は定着していますが、他の個体は居たり、居なかったりと不安定な要素があります。(Uさん情報を元に考察)

2015
1 17

◎阪神大震災から20年、時が過ぎるのは早いものです。地震当日、6時半頃のTVニュースを見ていて、阪神地方で大きな地震で死亡者が1人か2人出たというニュースが流れた記憶があります。 この時点では各新聞社など、そして総理官邸にも正確な情報が入らなかったのでした。その後情報が入って、すさまじい被害がTVで映し出され、心が苦しくなったことを昨日のように覚えています。
 その年の6月神戸市長田区の小中学校に慰問を兼ねて視察に行って来ました。下車予定のJR新長田駅も倒壊し仮設でした。駅前の商店街も菅原市場も何もかも崩れ、あちこちの地面に亀裂が入って、電柱はひしゃげ、脇に聳える高速道路も傾いていました。視察した小学校も特別教室のある校舎は、被災者の方がお住まいでした。グランドもテントが並びやはり被災者の仮設住居となっていました。
 視察の中学校は、玄関のある場所の地面に亀裂ができており、渡してあった板の上を歩き建物に入りました(後日校舎は全て取り壊しになったという)。そんな思いが目に浮かんでくる次第です。

『鴛鴦って?』
◎「鴛鴦」とは、「えんおう」と読みます。
 よく結婚式の祝辞で「鴛鴦(えんおう)の契りのごとく…」という話が出てくることがあります。鴛鴦とは、カモ科のオシドリのことをいう古い言葉です。
「鴛」とは雄のオシドリで、「鴦」は雌のオシドリのことです。オシドリがつがいでよく水辺に見られることがあるので、ずっと添い遂げる夫婦をさす言葉となったようです。


☆戸神川防災調整池白鳥情報…
・16羽(成鳥9羽、幼鳥7羽)Sさん情報 1/13、14
・17羽 Uさん情報 1/14



・近くの調整池に今、このオシドリの群れが見られます。数も例年の何倍もの数のようです。ただ、池の対岸ですのでどうしても双眼鏡は必要でしょう。見られる場所は水辺の真ん中ではなく対岸の樹木が水面に覆いかぶさっているような薄暗い場所です。そういう場所を探して双眼鏡で覗いてみると、岸近くの水面をしきりに動いているのが見られます。じっくり見ると、岸辺の低い枝に乗っているものや、岸辺の土手で寝ているものも見られます。きっとまだ1か月程度はとどまっていると思われます。
◎オシドリ情報については、自然保護の立場から場所の問い合わせについてはお答えできませんのでご了解下さい。
   

オシドリ…カモ科全長45センチの水鳥。
 雄の美しい色彩と銀杏羽が特徴的。主に山間部にすみ、冬は暖地に移動するため市街地の池や調整池で見られる。
 ドングリなどの木の実が好物。繁殖は樹洞を利用する。「鴛鴦の契り」とは仲の良い夫婦の例えに用いるが、実際には繁殖後、卵やひなの世話は雌だけがおこなう。
2015
1 26

◎「命あっての物種」ということわざがあります。イスラム国に拘束されている2邦人事件がマスコミで大きく報道されています。今は、テロに屈しないという主張は一度押さえて人命第一の行動しかないと思います。1日でも早い解放を祈るばかりです。

『磯鵯(いそひよどり)』
◎6年前、小笠原諸島に行った時のことでした。父島が見えてくると船の近くに海鳥が現れました。ミズナギドリ科の水鳥がほとんどで、たまに大型の海鳥カツオドリも船について飛んでいました。港に接岸し25時間の船旅を終え上陸しても10分位まだ体が揺れていました。 歩くとなんだか雲の上をふわふわと進んでいる感じがしました。
 そんな時、港のそばの建物の屋根にブルーの羽が目立つ鳥が目に飛び込んできました。千葉県でも海岸でよく見られる鳥イソヒヨドリでした。イソヒヨドリは、雄の上面のブルーの美しさと雌の褐色にうろこ状斑紋が上品で美しい姿で見る人に心の休まりを与える鳥だと思います。島内のあちこちで見られました。

・イソヒヨドリは、私の住んでいるNTなどの内陸部ではほとんど見られず移動中の個体が年に2~3回、ほんの数日みられるだけです。
 そのイソヒヨドリが先日のNT地区の散策会時にたったの1羽でしたがゆっくりと見る事ができました。初めて見た人もありその姿の美しさに感激していました。
 ご一緒していたUさん(見られた場所の近くにお住まい)に聞くと、昨年の暮れからこの近くで1羽のイソヒヨドリが常時見られるといっておりました。きっとそれと同じ個体かと思われます。皆じっくり見たり、写真を撮ったりしていました。たった1羽のイソヒヨドリのお蔭で散策会の収穫がグレードアップしました。



※この散策会時に撮影(スタッフのEさん撮影)したイソヒヨドリの写真を貼ります。

   


イソヒヨドリ(磯鵯)
…ヒタキ科全長25センチから26センチ、雄は青藍色の上面で赤褐色の腹、雌は下面にある褐色のうろこ状斑が目立つ。
 全国の海岸の岩場に留鳥として分布する。川に沿って内陸部に漂行することもあり、近年では市街地での繁殖例も増えている。(永岡書店発行 「野鳥:真木広造監修」参照)


☆戸神川防災調整池白鳥情報
 …1月20日10:00 オオハクチョウ15羽
         (散策時の確認数)
      北帰行まで後1か月位か?


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