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2013
5 27

◎今日5月27日はコマツナ(小松菜)の日だそうです。数字のごろ合わせですね。
なお、コマツナは西船橋(船橋市)が最大の産地だそうです。船橋と言えば地域ブランドになっている「船橋人参」も有名です。千葉都民といわれる都心のベットタウンと思われている場所ですが、どっこい畑も多く農家の方ががんばっている所です。私の友達のHさんもここで営農している都市農家のお一人です。

 『子ども達の満足げな笑顔がいい』
◎昨日の日曜日、先日下見をした江戸川(放水路)右岸での河口干潟観察会がありました。
 10時からのスタートですが、子ども達が集まる前に貝掘りをしました。二枚貝を使った海水浄化実験の材料探しです。アサリを採りたかったのですが、昨年の青潮の影響か稚貝ばかりで、やむなく最近知られてきたホンビノスガイとオキシジミを採り、実験準備を終了しました。あとは子ども達の到着を待つばかりです。

・9時半過ぎにM駅から歩いてきた子ども達32名と職員3人が到着しました。リュックにお弁当と着替え、手には小さな網やプラスチックの入れ物、ミニシャベル、肩から大きな水筒を持つ姿は、まさに干潟探検家の出で立ちでした。オリエンテーションでは、グループ担当ガイドの紹介や江戸川干潟の説明、生き物はすべて海の生きものであること、観察時に気をつけることなどの話が主担当ガイドのiさんからありました。その後、採取した貝を使った浄化実験(海水を入れた容器に米のとぎ汁を入れ、貝を数個入れる)を行いました。実験結果は、干潟観察の後です。

・1グループ6から7人の子ども達にガイドが1人か2人つき干潟へ下りて観察開始です。私のグループは小学1年生2名、2年生2名、3年生2名、4年生1名計7名に私で総勢8人のグループです。
 ここは、三番瀬と異なり、干潟が泥っぽく泥で足元をとられ、水っぽい所を歩くときはよほどの注意が必要でした。干潟一面の砂地に見られる小さなカニ(チゴガニ)を追いかけ、ゴロゴロとある石をひっくり返し、少し大きめのカニ(イソガニ)やヤドカリを夢中でつかまえていました。この他、潮溜り(タイドプール)に残されたハゼの稚魚を追い、泥の中のゴカイや貝を掘りだしたりしました。そうこうしているうち大きめのカニを追いながら干潮でどんどん広がっていく泥干潟の中心部に行くと、泥に足をとられ動くのもままならずという状態になってしまいました。片足ずつゆっくり抜き、一歩下がるという動きで泥深い所から脱出しました。見ると手も足も中には顔も泥んこです。


 一旦観察を中止し、河原に上がり水道まで行って手足と靴のお掃除です。この後再び干潟に戻り自由観察をしてから、採取物をリリースしグループ行動を終了しました。
 全部のグループが集まってから、浄化実験の結果を観察しました。水がきれいになったのは、1番がアサリ、2番オキシジミ、そして3番ホンビノスガイの順でした。その後、iさんの講評を聞き干潟観察会を終了しました。帰りの時、子ども達が満面の笑顔で手を振って送ってくれたのが印象的でした。
   

   

◆江戸川放水路…ずっと水害に悩まされていた行徳地区に、治水のため放水路が大正9年(1920)年に完成し、これ以降本来の江戸川は旧江戸川と呼ばれるようになりました。可動堰から下流は海水ですのでいきものは全て海の生きものです。


2013
6 5

◎昨日6月4日は虫歯予防デーでした。6と4でむしのごろ合わせです。このところ歯医者にご無沙汰していますが、そろそろ行かないと歯がガタガタになりそうです。

 『戦跡巡りと仏像展見学』
◎今回の「地区を歩く」はJR千葉駅をスタートし、駅北に位置する千葉公園と南東に位置する亥鼻山の千葉城(千葉市郷土博物館)を訪れました。千葉公園では、旧陸軍鉄道第一連隊の関連施設跡をまわりました。公園の入り口にある旧陸軍施設の案内板を見てから、池の西側に位置する築山・荒木山、架橋演習に使用したコンクリート製の橋脚やトンネル工事演習に使用したコンクリート製ドームなどを見学しました。
   
   

 又、池(綿打池)の西岸には大賀一郎博士の発見した古代蓮が一面に植えられていました。葉が密集している隙間から数多くの蕾が立ち上がっているのが見え、さらに根気よく探したら全部で3つ、鮮やかなピンクの花をつけているのを見つけました。2000年前のハスを十分堪能してから公園を後にしました。
   


・公園を出てモノレールに沿って歩き、千葉神社のそばにある蕎麦屋でお昼にしました。正午になると席が取れないかもと聞いていたので、少し早いが11時30分少し前に到着しました。店内は客の姿はなく、テーブルを3つ確保し、人気の蕎麦バイキングを注文しました。蕎麦は一人3枚までですが、他の惣菜やサラダ、カレーライスなどお代り放題でした。私は蕎麦を2枚食べ惣菜やカレーも味わいました。同行の仲間も皆満足そうでした。帰るころにはやはり混んできました。

・午後は、二つ目のメーンである美術館の企画展「仏像半島」見学です。蕎麦屋から200メートルも歩くと大きなビル・中央区役所に到着しました。役所の入り口は旧川崎銀行の建物を覆う鞘堂造りでした。この建物の7・8階に美術館はあり、8階でチケットを買い館内に入りました。館に入った途端、一体の仏像が目に飛び込んできました。今回の目玉であり、門外不出とされていた龍角寺(印旛郡栄町)の秘仏・薬師如来立像です。この仏像は、飛鳥時代後期の作で「関東の白鳳仏」として名高い仏像です。頭部のみ当時のもので、後は後世の作だそうですが、慈悲深く高貴な雰囲気を醸し出している姿に圧倒されました。その後、約1時間半ほどゆっくりと平安から鎌倉、室町時代の仏像を見てまわることができました。千葉県内の秘仏をこれだけ数多く集めた企画に脱帽するのみでした。

私の居住地、印西市のお寺からも出展されていました。
 松虫寺の「七仏薬師如来」、
 宝泉院地蔵寺の「地蔵菩薩立像」、
 西福寺の「不動明王立像・毘沙門天立像」、
 結縁寺の「不動明王立像・観音菩薩立像・
        地蔵菩薩立像」、
某寺の「薬師如来立像」でした。
 特に結縁寺の不動明王立像は、龍角寺の薬師如来に並ぶ企画の目玉でした。仏像展を見学するうち、改めて北総地区の古代から中世にかけての文化の高さに驚かされました。この美術展は、6月16日まで千葉市美術館で行っています。

◆企画展「仏像半島」…房総半島から選りすぐられた仏像たちが一堂に会しています。やはり関東の白鳳仏・龍角寺の薬師如来坐像、それから二十八部衆立像及び風神・雷神像などは見ごたえがあります。そのほか仏像以外では、波の伊八(武志伊八郎伸由)の彫刻が展示されています。こちらもなかなかいいです。


2013
6 8

◎千葉ニュータウンから新鎌ヶ谷駅まで直行便を走らせる計画が、交通問題の専門家と住民で検討されているとミニコミ誌に出ていました。安価で行ける交通手段の早期実現を期待しています。

 『仏人のご夫妻を自然農の畑に案内して』
◎自然農法を推奨している「わら一本の革命」の著者福岡正信氏(故人)の考えに傾倒しているというフランス人のご夫妻に印西地区の自然を案内して欲しいとの依頼が入りお受けしました。

・依頼の仲介は横浜在住K大学で心理学を教えられているKさんでした。お話を伺うと知り合いで仏国の心理学者のV女史夫妻が来日し、成田空港の近くの里山を訪れたい。そしてネットで調べた自然農法の畑にもできれば寄ってみたい。このようなお話でした。
 さっそく家内と相談の上、自然農法を実践しているNさんに事情をお話ししたところOKとなり、実現した次第です。

・事前に当日のコースをKさんと打ち合わせし、K寺の境内で待ち合わせをしました。バスを下り、5分ほど歩くとK寺につきました。
境内には、すでにKさん及びKさんの娘さん、そしてV女史ご夫妻が待っていました。
 最初、K寺の本堂内を見学した後、谷津を歩きました。水田や寺院前の池の小島にある弁財天などを見ながら、この地伝承の「頼政塚」に寄りK寺の里山散策を堪能しました。通訳はKさんが英語、娘さんがフランス語でサポートしていただき、私はいつもの散策会と同じように行うことができました。V女史ご夫妻はやはり10時間の長旅でお疲れ(特にご主人)の様子で、散策は早めに終了し、本日のお目当てである「自然農の畑」に向かいました。畑のオーナーのNさんは、道路まで出て迎えてくれました。お二人とも自然農の畑を前に元気を取り戻し畑の中を歩きながら色々と質問をしておられました。作物の間にハーブを植え害虫対策にする話、ライムギは地中7メートルもの深さから養分を吸い上げる話など、どの話にも関心をもっていました。


特に木で熟した無農薬のユスラウメやビワ、ジューンベリーなどを直接口にし、自然農法について関心が一段と増したように思いました。

・その後、木のぬくもりが素敵なNさんのリビングで仏・日の農の話に皆、夢中でした。言葉は違っても食に対する思いは同じだなあと実感した次第です。南フランスで暮らしているV女史ご夫妻の食についての思いなど小一時間もおしゃべりをしてから、見送りをし本日のガイドを終了しました。
 V女史夫妻がフランスから買って来てくれたパンを畑の中に置いたテーブルで頂きました。Nさんの畑でとれた果実とパンがマッチし、とても美味しくまさに至極のひと時でしたことを追記します。
   
   自然農の畑でのスナップ
   (黒の服装をした二人がV女史夫妻)

◆自然農法(しぜんのうほう)…不耕起(耕さない)、不除草(除草しない)、不施肥(肥料を与えない)、無農薬(農薬を使用しない)を特徴とする農法。ただし、自然農法の実践者であっても手法はさまざまであり、耕起や除草を許すかどうかに違いがある。【web ウキペディアより】
2013
6 18

◎今日6月18日は、「おにぎりの日」です。石川県鹿西町(現中能登町)が、町内の遺跡から日本最古の「おにぎりの化石」が発見されたことから制定したといいます。昨日は、おにぎりをリュックに入れ里山散策に行って来ました。

 『紫陽花の花が咲く中』
◎「つゆの合間の晴れ」ということか、本コース過去最多の62名という人数で千葉ニュータウン駅をスタートし、浦部谷津から光堂、泉倉寺と回ってきました。
 午前中は、浦幡公園の池周辺で野鳥や虫たちを探し、木刈3丁目の外れから谷津に下りて、川沿いに散策しました。谷津の斜面林下の道路を歩くと、チョウやトンボ、そして小さな赤ちゃんガエルなど沢山見られました。薄暗く幽玄な中、ひらひらと飛ぶ黒いトンボ、ハグロトンボの姿には魅せられました。そのほかにも小さな昆虫たちやアケビやガマズミ、サルトリイバラなど木の実も面白かったです。特に、渡りの猛禽サシバ(中型のタカの仲間)が、1メートル以上もありそうな蛇を爪でがっしりと掴み青空の中を悠々と飛んでいく姿は圧巻でした。

・午後は、国の重要文化財通称「光堂」に立ち寄り500年以上の歴史の重みを感じました。お堂前に聳える観音杉(推定樹齢500年)も堂に並ぶ重厚さでした。
 光堂から生垣沿いの細道を抜けると最後の訪問地天台宗の古刹「泉倉寺」に着きました。比叡山延暦寺の焼き討ちは有名ですが、この焼き討ちより前に、いわば日本で初めての寺焼き討ちにあったのが当寺の前身であった先蔵寺だということでした。


県重要文化財指定の木造延命地蔵菩薩坐像が客殿に安置されていました。優しさとあたたかさに気高さを感じるお顔の地蔵菩薩の前でi住職の面白く、そして中身の濃い法話を聞きました。途中住職の顔と地蔵菩薩の顔が似てきたように感じましたのは私だけだったのでしょうか。

   

◆光堂…正式名は、宝珠院観音堂。
 永禄6(1563)年頃の建立と考えられている。
茅葺寄棟造りのお堂、堂には左甚五郎作といわれる竜の尻尾が欄間にあると伝えられているが、本当のところは分からないらしい。国重要文化財指定、印西八景の一つ。
2013
6 24

◎「人種差別は魂の病だ。どんな伝染病よりも多くの人を殺す。悲劇はその治療法が手の届くところにあるのに、まだつかみとれないことだ」
 ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領の言葉です。アパルトヘイトの反対闘争を続けてきたマンデラ氏が今危篤状態だと報道されています。心配ですね。

 『野鳥観察』
◎ここのところ、じっくり野鳥観察をしたことが無かったようで望遠鏡と双眼鏡、そして野鳥図鑑の3点セットをリュックにしまうと、ちょっとわくわくする感じがしました。本日は
今週後半に実施予定の探鳥会の下見です。一人で出かけるのですから、いつやってもいいのですが日程や出発点、コースも一応全て当日の予定に合わせての実施です。

・駅前から早速、開始です。駅舎のはるか上空を飛ぶ、イワツバメとヒバリの姿を確認し、記録用紙に書き込み出発しました。ごく普通に見られる、カラス・ムクドリ・ハクセキレイ・ヒヨドリなどが出現し、メモに加えながら歩きます。一つ目の調整池ではカワウやダイサギ、アオサギ、カイツブリ、オナガの姿が見られました。ふと見ると、あちこちに亀(ミシシッピーアカミミガメ)がたくさんいました。水面下には鯉とブルーギルの姿も見られました。これもその他の欄にメモをして次のポイントに向かいました。
 次は、神社の寺社林です。畑の真ん中にこんもりと見える森がそれです。近づくと、オナガやホオジロ、それにギョギョシ、ギョギョシの声はオオヨシキリです。ふと上空を大型の鳥が二羽ゆったりと旋回していました。渡りの猛禽サシバの勇姿でした。その後、水田の真ん中を通る水路にそって歩き、公園に着きました。水路沿いの水田では、アマサギ、チュウサギ、オオヨシキリ、ホトトギス(声)、カワラヒワなどを見ました。公園で休憩し、調整池の東側に沿って歩き下見を終了しました。


・今日の野鳥の出現は26種で決して多くはありませんが、探鳥会当日はベテラン参加者が大勢いいらっしゃると思うのでもっと探せるかと思います。
 鳥のほかに、キノコが2種類、蝶が7,8種類、植物も沢山観察することができました。それから途中の小さな池の水面が赤茶に変色していました。淡水赤潮の仕業です。鞭毛藻類の異常発生が原因のようです。帰宅後すぐにデーターの整理をして完了です。やっぱり、鳥見は楽しいですね。これから昼は暑くなります。涼しい内の散歩がいいかもしれません。
   
  この時撮影しましたサシバです。

サシバ…鸇・差羽と書く。
 タカの一種。大きさはカラス位。
本州以南に生息、春に南方から渡ってきて、秋にまた南方に渡る。環境省レッドリスト、絶滅危惧種Ⅱ類に指定されている。

2013
7  2

◎今日7月2日は七十二候の一つ「半夏生(はんげしょう)」。夏至から十一日目にあたり、日本では畑地の神(地荒神)を祭り、小豆飯や麦団子を供える。竹林に入るなという禁忌もあったという。皆様、暑くなりますのでお体ご自愛ください。
なお、7月7日は印西市ではライトダウンキャンペーンが行われます。午後8時から10時一斉消灯に協力しませんか。

 『交通事故? ぺちゃんこの○○○がいた!』
◎久々に他の団体の散策に参加して来ました。集合場所には70人を超える人が集まっており、黄色と緑グループの2班に分かれて出発しました。
 今回は古刹を4寺、神社を2社そして中世の城址跡3か所巡るという盛りだくさんコースでした。目的の神社仏閣につくと必ず、解説担当のスタッフの話がありました。

 県立公園にもなっている師戸城跡は規模も大きく土塁や空堀がしっかりと残っていて圧巻でした。午後は気温が上がり参加者たちは皆、ばて気味でしたがそれでも最後まで頑張って見学していました。
 禅寺の東祥寺では住職の話が聞けました。その際寺で出してくれた一杯の冷茶は、暑さで火照った体にとって何よりの御馳走でした。

・見学地の間の移動も空を舞う渡りの猛禽サシバの姿や野辺に咲く野草や昆虫の姿が見られ楽しかったです。ただ、全行程13キロ近い長丁場であり、道端での観察等の時間がとれず残念な気はしました。移動の途中、なんと2種類の蛇の死体(車にひかれてぺっちゃんこ)を見つけてしまいました。それもマムシとシロマダラでどちらも希少種です。
 ちなみに私は、里山活動を始めて10年位なりますが、マムシ(死体も含め)は初見、シロマダラは3回だけです。
 この時撮影の蛇(死体)を貼りますので嫌でなければ見て下さい。(ぺちゃんこですのできっと怖くはありません)


 イラスト上にマウスを置くと写真表示
   
      マムシ

   
   
  シロマダラ

◆ニホンマムシ…クサリヘビ科全長40~65センチ 
 森林から平野の田畑まで広く生息する。
 背面は銭形模様が特徴的。全体的に太く短い。毒蛇として知られるが、実際にはおとなしく一方的に人に向かってくることはない。千葉県レッドデータ―ブックには、Bランク 重要保護生物と出ている。 ちなみにシロマダラ(無毒)も同じくBランク。

2013
7  9

連日の猛暑日でマイパソコンがたまらずダウン !!
目下PC修理工場へ入院中?のため、しばらく休稿させていただきます。

2013
7  27

◎PCがクラッシュし、3週便りを出すことができませんでした。HDの読み取り機能が壊れてしまったということでしたが、幸いPCの病院でデーターを取りだすことができ、復帰後の作業に支障はありませんでした。
 原因は不明ですが、とにかくPCデーターのバックアップをこまめにとっておくことが必須です。

『Ⅹはラテン文字の24番目の文字、今回のⅩは、・・・?』
◎「Ⅹ」は、ギリシャ文字のⅩに由来するという。里山の斜面林脇や畔に生えている低木の枝などに白いⅩ字を見ることがあります。
先日も古木の幹にこの白いⅩ字を発見しました。よく見ると蜘蛛の巣の真ん中あたりにⅩ字がくっきりと浮かんでいました。撮影しようとカメラを近づけるとと動いたものがありました。それは巣の主で、Ⅹ字の製作者であるクモ目コガネグモ科のコガネグモでした。調べてみると造網性のクモで円形に近いきれいな円網を作り、中心に糸の帯でできた白いジグザグ模様をⅩ字状に作るようです。この白い模様は隠れ帯と呼ばれ、主のクモが8本の脚を2本ずつ束ねてⅩ型の帯の上にぴったりと張り付いていました。隠れ帯の役割は、クモが身を隠すためなのか、鳥などが蜘蛛の巣を破らないためなのかよくわかっていないようです。
・鹿児島県では今でも、このコガネグモを戦わせるクモ合戦が盛んに行われているといいます。一本の横棒の上で2匹のコガネグモを対戦させるクモ合戦は、薩摩藩主島津義弘公が兵士の士気を高めるために始めたということです。


 隠れ帯の形はシンメトリー(左右対称)でまさにギリシャ文字のⅩそのものでした。この自然の造形に感心しつつ散策の続きをしました。

   
※写真上は、このとき撮影したコガネグモの隠れ帯。中心にいるのが主のコガネグモです。

コガネグモ…コガネグモ科のクモ。南方系で、関東地方南部から南に普通にいるが近年減少している。クモ合戦に使うクモ。体長♂は5~6ミリ、♀20~25ミリ。地方名が多く、ジョロウグモと呼ぶ地方もあり、混乱を招く。千葉県ではカテゴリーC要保護生物に指定。

2013
7 29 

◎PCが壊れてから「壊れ連鎖」が始まったようです。
 PCクラッシュ・HDが壊れた→PCの病院で修理・PC復旧→外付けHDダウン→家内のPCのメールの送受信不能(知り合いからのアドバイスで3日ほどで回復)→外付けHD購入→携帯電話の液晶画面に線が入り買い替え今はどれも回復(修理・購入)しましたが、本当に困りました。
夢の中にも壊れPC(のお化け?)が出てきました。

 『蝉の季節』
◎広島平和記念式典が1週間後の8月6日に行われます。この数年猛暑の中での開催ですが、今年もやはり暑い日となるのでしょうか。

・例年TVで式典の様子が放映されると、大型のセミ、クマゼミの「シャワ、シャワ」の大声がTVから聞こえてきます。ここ印西市でも例年この日の前後に「シャワシャワ」の声が聞こえ出します。
 ただ、今年は私の住む団地の駐車場で7月19日に1,2度聞こえました。が、その後はほとんど聞こえません。きっと来週の前半あたり、平和式典のTV放映に合わせて一斉に鳴き出すのではないでしょうか。

・印西市では本格的なクマゼミの鳴き声はまだですが、ほかのセミたちは本格稼働しています。
 夕方、団地前の公園を一周しましたら、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシとオールキャストの揃い踏みでした。

 ふと、地面に空いた穴を覗いてみたら、外へ出る準備をしているアブラゼミの幼虫がいました。
暗くなってからもう一度見に行くと、歩道や車道をよちよちと歩いているセミの幼虫を見つけました。
 さっそく、救出し安全な場所に移しました。
暗くなった公園の樹木には、幹につかまって羽化の準備をしているものやすでに枝先の葉にぶら下がり殻を脱ぎ、羽を伸ばしているものもいました。
 セミの羽化の観察をするのには、夜の公園は興味深々の場所です。子どもたちも大人と一緒に懐中電灯とデジカメ、虫よけを持って夜の公園に出かけませんか。

・8月4日には、木刈地区にある浦幡公園でセミの羽化の観察会を開きます。
※HPには、本日公園で撮影したセミたちの写真を貼ります。

アブラゼミ…最もふつうに見られるセミで、羽が茶色で町中にも多い。午前中と午後3時ころから夕方までの間、ジ・ジ・ジと鳴く。大発生して果実を吸汁し、害虫とされることもある。(文一総合出版「むし」参照)


 アブラゼミの羽化
   
   
(羽化の場所を見つける)
   
    (暗くなるの待つ)
   
   (羽化)
       ***********
   

  ※高村光太郎作「蝉3」
 (高村光太郎展パンフより 8月18日まで)

2013
8 5 

◎1945年8月6日、広島で被爆し、世界で初めて「原子爆弾症」と診断された女優、仲みどり(享年36)さんのカルテの一部が見つかったと新聞に出ていました。明日8月6日は、その広島の原爆投下から68年目となります。今また放射能被爆が騒がれている現実にたまらない思いを感じる今日この頃です。

 『里山散策コースマップ作り』
◎印西ウエットランドガイドの活動は、この8月24日で10年を迎えます。数か月前、散策会の反省会時に10周年の記念に何か作りたいねという話が出て、記念誌ではなく実際に使える何かを作ろうと決まり、何ができるか皆で考えました。その結果、持ち歩いても使える里山散策コースのマップを作ることになりました。

・スタッフの中には、パンフやチラシ作りに熟達している方もあり、素人の集まりではありましたが、役割分担をしたり、互いに校正をしたりと何とか元版完成にこぎつけることができました。コースマップに挿入する写真も20人近くの方から提供があり、中身が濃く、そしてバラエティのあるものとなりました。

・明日6日に入稿(印刷屋に完成データーを入れる)となり、20日前後には刷り上がる予定です。A3・ツヤあり両面カラー版、8つ折り1枚で、ポケットやバックにポイと入れておけるものです。A面には、9か所の散策コース、B面には、広域マップに20か所の散策地点が入っています。


◆コースマップは完成後、公募散策会や自然探訪などで配布していきたいと思います。また、印西市内あるいは市外のいくつかの公共機関などに置く予定です。皆様方で欲しい方がおられましたら手渡しや郵送でお渡ししたいと思います。その方法につきましては印刷完成後に「谷津田だより」にて連絡します。ぜひこのコースマップをもってお時間のあるとき散策して下さい。
 
  画像をクリックで、中身(PDFファイル)が見られます


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