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2012
11. 12

◎11月15日は、七五三です。男の子3歳と5歳、女の子3歳と7歳の年に成長を祝って社寺に参詣する。3歳は髪を伸ばす「髪直」、5歳は初めて袴をつける「袴着」、7歳は本仕立ての着物と丸帯という大人の装いをする「帯解」をそれぞれ祝う意味がある。今日では11月15日にこだわらずに10月から11月の間に行われるようです。

 『紅葉がきれい』
◎旧印旛村松虫地区を歩いてきました。
 集合場所の松虫公園から谷津を見下ろすと、斜面林がとてもきれいでした。山桜やコナラなどの落葉樹の葉や、ところどころに散らばっているヌルデや蔦類の葉、モミジ葉、そして常緑の木々の葉が、素敵なハーモニーを醸し出していました。
・斜面林に沿って歩くと、色々な木の実、草の実が目につきました。
 赤系の実は、ノイバラ、ガマズミ、ゴンズイ、サルトリイバラ、ナンテン、カラスウリ、それにウラシマソウの実もありました。
 青(紫)系は、ノブドウ、ムラサキシキブ位でした。そのほかに黒い実のアメリカイヌホウズキなどたくさん見られました。また、寒くなりましたが、昆虫はまだ健在でした。赤トンボのアキアカネ、イトトンボのオオアオイトトンボ、イナゴ科のツチイナゴ、バッタではトノサマバッタやオンブバッタ、ショウリョウバッタモドキなど。
チョウでは、キチョウが飛んでいました。そのほか、カマキリやハムシ類、カメムシ類等も健在でした。もちろんクモもまだまだ元気で、あちこちにジョウロウグモの姿が見られました。もちろん体の小さな雄グモや1ミリくらいしかないイソウロウグモも見られました。それと相変わらず、斜面林脇の細道は夜間にイノシシが掘り返したようで、でこぼこぐじゃぐじゃで歩きづらかったです。


 午前中行事でしたので、この後、松虫寺によって集合場所に戻りました。車や電車で遠くまで紅葉見学に行かなくても近くの里山でも十分楽しめます。里山にお出かけしてみませんか。
 帰り際に公園でやっていた「いには野秋祭り」をのぞいてきました。

    
     ガマズミ            ギンナン

    
    
カラスウリ            ノササゲ

ムラサキシキブ…クマツヅラ科の林縁に自生する落葉低木。花期は6から7月、多数の紫色の小さな花をつける。実は球形で紫色に熟す。

☆戸神調整池白鳥情報…11月2日に4羽に増えたのですが、現在11月12日段階では0羽となっています。仲間をつれて(Uさん情報です)戻って来ることを期待しましょう。
2012
11. 20

◎11月18日、昨年より23日遅く「木枯らし1号」が吹いたそうです。
船橋市では小学校でインフルエンザによる学級閉鎖が出たといいます。皆様お体ご自愛ください。

 『水戸家最後の藩主の屋敷 戸定邸』
◎松戸駅から西に少し歩くと松戸市内を流れる坂川に出ました。確か、かつて河川汚染ワーストワンの汚名を着せられていた川だったと思います。その後、市民団体と行政が一緒になって水質改善に取り組み現在はずいぶんよくなったと言われています。確かに水中にはエビモのような水草がびっしりと生えていましたが、水はまあまあきれいに見えました。それにカモたちも沢山休んでいました。

・坂川沿いに200メートルも歩くと松戸神社に到着しました。境内は、七五三の参拝客が何組もいて、思い思いの場所で記念撮影をしていました。一緒に行ったHさんは、さっそくシャッター押しを頼まれたりしていました。

・ここから、また少し川に沿って歩き、急な石段を上がり、JRの線路の下をくぐると広大な庭園を備える水戸家最後の藩主徳川斉昭の18男で、徳川慶喜の実弟徳川昭武氏の屋敷に出ました。この地の古い地名から「戸定邸(とじょうてい)」と呼ばれています。今は戸定が丘歴史公園となっていて、一般開放されています。歴史資料館とセットになった共通入館券を購入して、邸の中に入ると、無料ガイドの男性が声をかけてくれ、早速解説をお願いし、中を案内していただきました。 (途中、略) 24もの部屋を持つ邸の最後に案内していただいた場所が、「使者の間」でした。実は私が一番見たかった部屋がここでした。というのは、屋敷の一部である「使者の間・従者の間」が終戦前後に切り離されその行方が分からなくなっていたそうです。



 その部屋が印西市発作にお住まいだった「利根川図志」の著者赤松宗旦の玄孫、赤松富美さんの住居として移築されていたということでした。
 富美さんが日本橋三越に働いていたころ、秋武の次男で工学博士であった武定氏と知り合ったことが縁になって移築につながったと思われます。その部屋は平成9(1997)年に印西市から松戸市に移管され、戸定邸に戻されたといいます。

・この歴史のある邸が松戸と印西をつなぐ架け橋の一つになったのでしょう。帰りにチケット売り場で、戸定邸の図案が入った風呂敷(500円也)と徳川家の系図(50円也)を購入して邸を後にしました。

   
   
※チケットに載っていた戸定邸の写真のコピー

◆戸定邸…徳川昭武の邸宅。1884年建設、木造平屋一部2階建て。明治前後の大規模な上流住宅の姿を示すものとして、全国的に貴重な建物です。2006年には建物が国の文化財になりました。

☆戸神調整池の白鳥…11月14日、朝4羽が戻ってきた。夕方またいなくなった。 現在0羽です。(Uさん情報)

2012
11. 25
 

◎今日11月25日は「憂国の日」。この日は小説家三島由紀夫の忌日。昭和45(1970)年のこの日、三島は自ら主催する「盾の会」のメンバーと東京市ヶ谷にある陸上自衛隊東部方面総監部に立てこもり、自衛隊員1000人の前で決起を訴える演説をし、その後割腹自殺をしました。昨今の日本も何かきな臭い感じがします。こんな時こそ、国政に関心を持ち一票を大切にしていくことが必要なのでしょう。12月16日は、国政選挙です。

 『いんば学舎の収穫祭』
◎印西市草深にある障害を持った方の社会福祉法人いんば学舎・草深校舎に行ってきました。今日は年に一度の収穫祭の日で会場はたくさんの人たちで賑わっていました。
 テントの中では、収穫した野菜やお米、焼きそばや水餃子トン汁、そのほか機織りの作品など盛りだくさんでした。
 また、入り口の両サイドの建物の中には陶芸展が行われていて、手作りの作品が販売されていました。校舎を通り越して畑の方に行ってみましたら、もみ殻を盛り上げ煙突をさして何やら行っている方がおりました。近寄ってみると焼き芋を焼いている最中でした。
 時々もみ殻に手を当てているのは火のまわり具合を確かめているとのことでした。焼き芋は予約でいっぱいで、購入することはできませんでしたが、係の人と昔の落葉焚きなどの話をたくさんすることができました。

・本館に戻ると校舎前の広場は人がいっぱい。正面ステージでアフリカの太鼓と日本の横笛の混成チームの演奏の真っ最中でした。心地よい軽快な太鼓のリズムと日本独特の横笛の調べが聴いている人の心にすっと入ってくる感じがしました。
その後、八千代高校の和太鼓の演奏がありました。
 陶芸の皿などを数点を購入し、隣にあるオソロク倶楽部に移動しました。
 ここは、いんば学舎の施設の一つ石窯パン工房です。職員と一緒になってメンバーがパン生地をこね、成形、焼いて作ったパンの販売を行っていました。
 また、パスタやピザを中心にしたレストランがありました。メンバーたちがそれぞれ役割を分担し営業していました。一緒に行った二人はパスタと飲み物、私はピザとビールを注文し、ゆっくりとした時間を過ごすことができました。

パンの販売所とレストランは一般の方がいつでも訪れることができます。(休みや営業時間を確認してから出かけること)


   

   
◆いんば学舎・草深…自然を感じ、自然と共に、四季折々の作業を行っています。【陶工房草風窯】【にわとり農場】【有機農園】【きのこ農園:現在休止中】 ・いんば学舎・オソロククラブ…pizzeria osorou 本格ナポリ風ピッツァがメインのレストラン。石窯パン工房 オソロク倶楽部 溶岩窯で焼いたパンは絶品。

   ☆戸神川防災調整池 白鳥情報  ”ビッグニュース”です。 オオハクチョウ2羽飛来…4羽のオオハクチョウがいなくなり心配していましたが、11月22日(木)に新たな2羽が飛来しました。(Uさん情報)その後本日(11月25日)も2羽とも見られます。ビッグニュースとした訳ですが、25日に確認に行って気づいたのですが、今回飛来した2羽が7年目になるメスのミルとつがいの相手ギザと思われます。よって前に飛来したミルとギザと推定した個体は、別個体とさせていただきます。前の個体は微妙にクチバシの黄色部分の形が違っているように見られましたので訂正を致します。前の4羽は、この池を通過点としていた可能性が多いと考えます。いずれにしても、しばらく現在の2羽(ミルとギザと思われる)の観察を注意深く続けていく必要があります。

 
2012
12. 3

◎今日12月3日は奇術の日だそうです。奇術(手品)につきもののかけ声「ワン(1)ツー(2)スリー(3)」から決まったそうです。日本奇術協会が1990(平成2)年に制定。福祉も経済も原発も「ワン、ツー、スリー」でリセットしたいものです。

 『戸神川防災調整池のオオハクチョウ情報』
◎10月22日調整池にオオハクチョウがやってきました。その後、数が増えたり減ったり、時にはいなくなったりと今冬は、まだ落ち着いていません。ただ、現在の動きを見ている限り、初めやってきた個体は毎年やってきていたメスの個体(ミル)ではなく、1週間後に4羽になった時の個体もミルのつがいの相手(ギザ)でもなかったようです。【11月4日付の谷津田だよりの白鳥の情報は訂正いたします】 この4羽が暫く池を出たり入ったりし、その後4羽ともいなくなりました。
そして、11月22日にやってきた2羽が、例年やってくるこの池の主ミルとギザのようでした。その後も数は10羽に増えたり、4羽になったりしていますが、つがいのミルとギザの2羽は動いていないようです。どうやらこの2羽はこのまま当池で越冬すると思われます。いずれにしても、もうしばらく動きがありそうですので注意深く観察をする必要がありそうです。現在は4羽になっています。

・今冬初飛来から今日までの数の増減は下記の通りです。
≪戸神川防災調整池オオハクチョウ飛来状況情報10月~12月分≫
 ・10月22日 1羽 当池今冬初飛来
 ・10月23日、24日 1羽
 ・11月 2日   4羽 (幼鳥1羽) 
 ・11月 7日   1羽
 ・11月10日 朝4羽 昼過ぎから0羽
 ・11月14日  4羽戻る  午後0羽
 ・11月22日  朝2羽
  (頭首とも汚れなく明らかに別個体)
 ・11月24日  2羽変わらず
  (写真によるとミルとギザと思われた)
 ・11月29日  10羽確認
 ・11月30日  2羽となった
     (ミルとギザと思われる)
 ・12月 2日   4羽(現在)
・10月にやってきた個体はおそらくミルやギザの関係の個体(子など)と想像しています。
・情報は池の近くにお住いのUさんを中心に、SさんやNさんの情報も合わせて活用させて頂いております。


今後の情報については、谷津田だより等でその都度お知らせします。また、この戸神川防災調整池の場所が分からない時にはご連絡ください。必要なら解説をしますのでご遠慮なくお申し出ください。

   
  ※手前が”ミル”、奥側が”ギザ”と思われる写真

◆戸神調整池のハクチョウ…2005年11月29日にやってきた1羽の幼鳥がこの池初のオオハクチョウのメス「ミル」でした。
 その後、つがいの相手ギザと飛来したのが2008年11月7日。
今冬でミルは7年目の飛来、ギザは5年目となります。
 この池では、餌づけをしていませんので、本来の白鳥の採餌(水草の茎や根を引っ張り出して食べる)の様子が見られます。

 また、見学する場所の橋から池の水面まで10メートル近くもありハクチョウにプレッシャーを与えずに観察できます。例年ですと2月の下旬位まで見られます。
 場所は千葉ニュータウン中央駅南口から徒歩5分、高層マンションの脇です。
 トイレや野鳥観察デッキもすぐ近くにあり便利です。観察後県立花の丘公園を訪れるのもよいでしょう。
なお、個体識別に関してですが、私は識別の専門家でもありませんし、個体に標識等を取り付けたりしてもいませんので、あくまでも推測の域での判別であることを了解ください。なお、判別は、クチバシの黄色部分の微妙な形をもとにしました。
2012
12. 10

◎44年前の今日1968(昭和43)年12月10日、白バイ警官に扮した犯人に東芝工場で支給される予定であったボーナスが、強奪されたいわゆる「3億円事件」が起こりました。多くの物証がありながら、迷宮入りし、1975(昭和50)年に時効となってしまいました。今この犯人は裕福に暮らしているのだろうか、或いはあぶく銭となって案外困窮しているのかもしれません。ところで、今年のボーナス事情はどうなのでしょう。

 『東京ミネラルショー』
 友人のIさんに誘われて東京ミネラルショーに行ってきました。会場のサンシャインシティ文化会館2階・3階の会場の中には子どもから年配の方、女性も男性もいっぱいでした。会場いっぱいに出展業者のブースが並んでいました。国内226店、海外からの店舗87店合計313店舗に及んでいました。大きく種別を分けるとマンモスやアンモナイトなど様々な化石を販売する店舗、オパールや水晶などのジュエリーを中心とした店舗、及びその両方を扱う店舗でした。気になっていた隕石を扱う店も数店ありました。また店舗の並ぶ広場には巨大古代鳥類の復元全身骨格(レプリカ)が展示(販売されていました。
翼を広げると大きさが5メートルを超す大物でした。またすぐ横にはサーベルタイガーの骨格標本も展示(販売)してありました。混雑する店舗をぐるぐる巡って、いくつか手ごろな(ごく安い)値の品を購入し3階に上がると企画展福島県石川町で産出する鉱物ペグマタイト関連の展示「日本産鉱物のふるさと」をやっていました。

・2時間ほど回って店舗に並ぶ様々な化石や宝石の原石などを手に取って楽しみました。私の購入したものは化石3点(直角貝化石2点モロッコ産、アンモナイト化石1点 モロッコ産)となぜか根付1点(中国製と思われる観世音菩薩の半身像) 合計2650円也でした。一緒に行った植物好きのSさんは、シダの化石を購入し満足そうでした。

初めて行ったショーでしたが、地球の歴史の深さ神秘さを間近に感じた時間を持つことができました。毎年この時期に4日間行われるということです。皆さんも来年行ってみたら如何ですか。化石の好きな方だけでなく宝石大好きな方にとって魅力的なショーです。


 写真は、当日購入した品と展示(販売)されていたシーラカンス(レプリカ)
   

    生きた化石「シーラカンス」レプリカ
    マダカスカル島産 展示販売用

   
   
   右の品から時計回りに アンモナイト化石⇒観世音菩薩頭部根付
    ⇒蟹根付⇒直角貝化石(3点とも)⇒羊歯化石⇒サメの歯の化石
    (3点)⇒テクタイト(隕石衝突によってできた天然ガラス物質)


アンモナイト…軟体動物頭足類のアンモナイト亜綱に属する化石動物の総称。古生代のデボン紀から中生代末まで生存。殻の構造はオウムガイに似て、大きなものは直径2メートルに及ぶ。
☆戸神防災調整池白鳥情報…4羽越冬中。12月1日に4羽になり現在に至る。昼間見当たらないことが時たまありますが、橋の下または、対岸の護岸にいることがありますので探してください。

2012
12. 20
 

◎天声人語に創作四字熟語が載っていました。年末恒例だそうで、その一つに「紙前党多(しぜんとうた)」という熟語が出ていました。まさに今回の多党政党による選挙で投票用紙を前にしても迷った様子を表しています。結果は小選挙区制度により独り勝ちをした政党が大勝利をしました。奢ることなく民意を掴み生かして欲しいものです。

 『イソヒヨドリ』
◎朝、ゴミ出しのためエントランスから駐車場脇にあるゴミの収集場に向かい歩いていましたら、駐車場の街灯の上に野鳥が止まっているのに気がつきました。残念ながら双眼鏡もカメラも持っていません(ゴミ出しに来たのですから当たり前ですね)ので、そっと街灯まで20メートルほどに近づいたところ、やはり飛んでしまいました。

・全体に黒っぽくてムクドリ大の鳥でした。何の鳥だったか考えながら奥に並んでいる車の上を見回していましたら、一台の車のバックミラーにちょこんと止まっているのを見つけました。光線も良く肉眼でも青い胸、赤い腹がはっきりと見えました。この独特の色彩からまず見間違うことのないヒタキ科ツグミ亜科イソヒヨドリの雄の姿がそこにありました。ゴミ出しに行ってイソヒヨドリを見られたのは大変ラッキーでした。

・イソヒヨドリは全国の海岸地帯に留鳥として普通に生息している鳥で、海岸の岩場やコンクリート護岸、テトラポット等の上にじっと止まっている姿を見た方は多いと思います。しかし、海から遠く離れた市街地で見ることは少ないようです。私の住居のまわりでも年間に2,3回しか見られません。ただ、川に沿って内陸部に漂行することもあり、市街地のビルなどに営巣することもあると図鑑に載っていました。

・ほんの30秒か1分位の間でしたがしっかりと見ることができました。イソヒヨドリは、その後ビルの向こう側に飛び去ってしまいました。今日は何かいいことありそうかな。そんなことを考えながらゴミを出してきました。

   ※ 写真下は、以前撮影したイソヒヨドリの写真
   
                イソヒヨドリ ♂
   
               イソヒヨドリ ♀

イソヒヨドリ(磯鵯)ヒタキ科ツグミ亜科の鳥。オスは青藍色の上面と、赤褐色の腹。メスは下面にある褐色のうろこ状斑が特徴。全国の海岸の岩場に留鳥として見られる。ほとんど単独でいる。全長25.5㎝ 近年では市街地での繁殖例も増えている。(「野鳥」長岡書店 参照)

 
  ☆戸神川防災調整池白鳥情報…オオハクチョウ 8羽(含む幼鳥2羽)が別行動をしていたので、今までいた4羽と今回飛来した4羽で合計8羽いることは確かです。橋から見られない時、橋の北側又は、橋の下にいる可能性があります。

2012
12. 23

◎古代マヤ暦の予言では一昨日の12月21日が“人類滅亡の日”でした。海外ではこのデマで生活必需品の買い占めなど混乱が起こったところもあるといいます。人類の話ではありませんが、生き物たちの“滅亡(絶滅)”の話は事実です。
 Yさんから頂いた「田んぼのいきものハンドブック」のページをめくっていましたら、貝類の欄に乗っていた「マルタニシ」に準絶滅危惧種の文字が記載されていました。
 「マルタニシ」とは皆さんもご存じの普通のタニシです。メダカは絶滅危惧種、タガメは絶滅危惧種、ゲンゴロウも準絶滅危惧種、当たり前に見られた生きものがいつの間にか見られなくなってきている。まさに“生物滅亡”です。

 『浅草散歩』
◎お昼近くからの雨脚が強くなった中、雷門から浅草寺界隈を散策しました。雨にも関わらず、大勢の人が出ていました。浅草寺にお参りした後、浅草演芸ホールに落語を聴きに行きました。
 出し物は、落語11、曲芸や漫才など7と盛りだくさんで、11時40分から4時30分の長丁場でした。前半はちょと眠くなってしまった時もありましたが、後半の出し物は皆ベテランでとても面白く眠気は飛びました。

・演芸ホールを後に仲見世通りや伝法院通りをぶらぶらしました。色々な店をひやかしながら歩き、お土産もいくつか買いました。そのうちの二品を紹介します。
 その一 歯刷子(ぶらし)…伝法院通りにある刷毛(はけ)と刷子(ぶらし)の専門店Kで購入しました。店内には、手作りの色々な大きさ、形の刷毛やブラシが棚や壁面一面に置かれていました。また、
壁には座敷箒(ぼうき)や、しゅろ箒も下がっていました。座敷箒は一本数万円の値がついていましたが、店員の話では一生ものだそうです。いろいろ見ながら豚毛の歯ブラシ350円也を一本購入しました。次の朝、さっそく使用してみましたが、歯へのあたりも良くなかなか良さそうでした。
 その二 手拭(ぬぐい)…伝法院から柳通りへ進み角を曲がった路地にオリジナル手拭で知られるF屋はありました。
 狭い店内いっぱいに並べられた手拭の柄はすべてオリジナルで、型を一つ一つ作って印刷したものだそうです。



 人気の柄「目鯨」や「めで鯛」など色々見ながら、白地に3本の青色の縦線その中に白抜きの絵文字が染められているもの、850円也を一本購入しました。
 柄の絵文字(斧 琴 菊)は暗号のようで全く読めませんでした。店員さんに伺いましたところ、「斧は関西で『よき』といいい、琴はそのまま『こと』。菊は尾上菊五郎の家紋で『きく』。よって『よきことをきく』(良き事をきく)」と読むそうです。

   
   絵文字解説 真ん中の斧から下へ 斧の図→よき
        琴の絵文字→こと 菊の花の図→ きく
        合わせて「良き事をきく」


 ぶらぶらした後、浅草名所のデンキブランでおなじみの神谷バーに寄ってから帰路につきました。スカイツリーもいいと思いますが、年末の浅草散歩も味のあるものです。

◆デンキブラン…電気ブランデーは、明治15年に初代神谷傳兵衛が製造、販売を開始。名前の由来は当時文明開化の影響から、西洋の洒落たものは「電気○○」と名がつけられたことによります。今ではデンキブランの名になりました。浅草1丁目1番地1号 神谷バー

☆戸神川防災調整池白鳥情報…12月23日 オオハクチョウ13羽(含む 幼鳥4羽)になる。


2013
1. 1

 新年あけましておめでとうございます。
東日本大震災の津波、原発事故から早や1年10カ月になろうとしていますが、今だ2700人を超える方が行方不明のままです。昨年は政権もばたばたと変わり不安定な一年だったと思います。
本年こそ良い年になるようお祈り申し上げます。

 『巳年を迎えて』
◎今年は巳年、動物に当てはめると「蛇年」です。「巳(み)」の字
は、胎児の形を表す象形文字であり、蛇が春になり地中からはい出す姿を表しているのだそうです。古来、「巳」の字は「蛇」を表し、その蛇は谷津や湧水地区を守る信仰の対象にされていました。まさに里山の「神」、自然神です。また「巳」は、探究心・情熱・恩返しに通じるといわれます。私の友人や兄弟、親戚にもたくさん巳年がいますので、皆で一緒に協力し、「巳」のごとく長くしぶとく頑張っていこうと思います。
 本年もよろしくお願いします。

・昨年、一昨年は、冬鳥の小鳥たちが里(低地)にあまりやってきませんでしたが、今年は大陸や日本の高地からやってきた小鳥たちの姿があちこちで見られます。エナガやシジュウカラ、メジロなどの混群のほかに、ヒガラやウソなど珍しい小鳥や黄色い鳥のマヒワ、赤い鳥のベニマシコ、青い鳥のルリビタキなどの姿が皆さんの近くでも見られるかもしれません。寒い中ですがお天気の良い日に散歩がてら、近くの公園などをのぞいてみませんか。



  冬鳥としてやってきたピンク色が大変きれいな小鳥
   「ウソ」(写真下)
   

ウソ…黒い頭に頬からのどにかけて鮮やかなピンク、スズメより少し大きめなアトリ科の小鳥。本州中部以北の亜高山帯の針葉樹林で繁殖し、冬に低地にもやってきます。各地の神社で行われる「鷽替え(うそがえ)」の神事は、ウソを「嘘」に例え、木彫りのウソを取り替えることで厄払いをするといわれています。この鷽替えの神事に使う木彫りのウソは、この小鳥がモデルです。

☆戸神川防災調節池白鳥情報…オオハクチョウ11羽で年越しの模様です。ハクチョウの数などの変化に気づいた方は、連絡ください。
2013
1. 7

◎1億5540万の高値がついたマグロの話題を話しながら、七草粥を食べた方は多かったのではありませんか。「食とは何ぞや」の話題提供のニュースですね。
 いつものたよりです。

『冬鳥を探しに』
◎正月の4日、茨城県霞ヶ浦の西南にある稲敷市江戸崎に冬鳥を探しに行ってきました。
 土浦から江戸崎行のバスに乗り約1時間。稲敷市の役所前から小野川に沿って2キロ程下流に歩くと水田の一角にお目当ての鳥はいました。
川沿いの農道から田んぼで2~3枚程度、距離はおよそ7~80メートルほどと思われる水田に、二番穂(稲)の実を主食としている大形のガン科の冬鳥オオヒシクイが群れていました。
 風が強かったせいか一枚の田にほぼ横一列に集まりじっとしていました。その姿はカルガモよりずっと大きく首はハクチョウのように伸ばし、ゆっくりとまわりを見回している姿は悠々として、威厳すら感じました。
 望遠鏡を覗き数を数えましたが、二番穂に隠れ何度数えても数が一致しませんので大まかに60羽程度とメモをしました(この後、江戸崎雁の郷の会の方にお聞きしたらなんと82羽とのことでした)。
 その後、冷えた体を観察小屋のストーブで暖め、弁当を食べながら会の方から保護や苦労話を聞きました。
帰り道、タゲリ、チョウゲンボウ、タヒバリ、シロハラ、ノスリなどの鳥を観察しながらバス停に戻りました。

・当日は土浦に泊り、翌日バスで筑波山に向かいました。
 往路はケーブルカー、復路はロープウエーという楽々登山でしたが、それでもケーブルカー駅から女体山までのおよそ600メートルには、石が重なり合った山道もありちょっとした登山気分を味わうことができました。
 歩き始めの場所に望遠レンズをつけたカメラを持っている一団がいました。聞いてみるとハギマシコ(アトリ科の冬鳥)が来ているとのことでした。
 しばらく待っていましたが鳥達がやってくる気配を感じられず、あきらめて歩き始めました。その時、カメラマンが一斉に動きました。すぐに戻り皆のカメラの先の草地を見ると紫がかった紅色が美しい冬鳥、ハギマシコの群れがしきりと草の実を啄んでいるのが目に入りました。

 ざっと見て10~15羽位。夢中で採餌していているせいかカメラのシャッター音にも無頓着のようでした。


 5分ほど撮影をして、女体山山頂へと向かいました。帰りはロープウエーでつつじヶ丘駅、バスで筑波エックスプレス駅に行き、電車で帰ってきました。
   
    (上) オオヒシクイ  (下) ハギマシコ
   

オオヒシクイとハギマシコ…カモ科のヒシクイは、マガンより大きく、黒いクチバシの先に黄色い斑が目立つ。
 亜種オオヒシクイはやや大型で日本海側に多い。国の天然記念物。全長83cm。
 アトリ科のハギマシコは、主に北日本に渡来するが少ない。河岸、崖、草地などに群れる。腹の薄紅色は美しい。全長16センチ。

☆戸神川防災調整池白鳥情報…1月7日現在
  オオハクチョウ11羽(含む幼鳥2羽)。飛翔あり。

  
2013
1. 14

◎金原亭馬治(きんげんていうまじ)という若手落語家の新春寄席が近くのコミュニティーセンターであり出かけてきました。100人を超える客で大入り満員の会場にさわやかな笑いが響きました。ちな
みに金原亭の「金原」は、江戸期の印西の地にあった将軍家直轄の野馬の放牧場、小金牧の「金」と原野の「原」からつけたといわれています。

『ヒヨドリの葉食(ようしょく)について』
◎外は、雪がちらつき今季の初雪となりました。こんな時、野の鳥達はどうしているのでしょう。
 先日、知り合いのIさんから「ロウバイの葉をヒヨドリが食べるているというが、どうしてなのか」という質問をいただきました。ロウバイの花を鳥が食べているのは聞いたことがありましたが、葉を食べるということは知りませんでした。そこで、即答を避けWebで調べてみました。

・鳥達にとって冬を乗り切ることは並大抵のことではないようです。調べた中にヒヨドリの月ごとの体重変化について出ていました。要約すると12月~2月に体重が重くなり、その後減少、5月に一番軽くなり、以後は少しづつ増加。このことから、10月~12月にかけて昆虫類に加え液果(木の実)を沢山食べることが体重増加につながり、液果を食べつくした2月初めごろから体重が徐々に減少するということでした。

・液果を食べつくした後は、草や木の葉、芽、花(及び蜜)などを食べ凌いでいるということになります。ユズリハの葉をヒヨドリが食べているのを見たことのある方は多いと思いますが、この他にもハボタンや畑に残っている葉物、草の葉なども食べるようです。それらから考えても、ロウバイの葉を食べるということは推測できます。ただし、ロウバイはアルカロイドの一つであり、かなり毒性の強いカリカンチンを含んでいるそうです。その成分は主に種子の中にあるのですが、葉にもアルカロイドの一種キモナンチンが含まれていて種子ほどではなくても毒性を持つようです。きっとヒヨドリは、中毒しない程度にこの葉を啄んでいるのではないでしょうか。
 ・このような内容をIさんにメールしておきましたが果たして質問の内容に答えられたのかどうか心配です。


 ・ヒヨドリなどの鳥達は勿論ですが、それ以外の野生の動物たちにとって食糧難の冬を過ごすことは大変なことなのです。ヤマガラなどの鳥達、リスなどの動物は、秋の間にせっせと貯蓄をします。冬眠をする熊たちなどは、食べられるだけ食べ、脂肪を増やし春まで耐えます。これらのことから考えてもクロガネモチやマンリョウなどの液果、クヌギやブナなどの堅果(いわゆるどんぐり類)を初めとした自然の恵みの大切さを感じました。

   

◆カラスウリの実とヒヨドリジョウゴウゴの実…カラスウリは、ウリ科のつる性多年草で、秋に朱色に染まる長さ5センチほどの実をつける。
 カラスウリの名前から、カラスが好きなのかと思っていましたが、まだ木の実をカラスが食べているのを見たことがありません。そしてヒヨドリジョウゴは、ナス科の落葉低木。
 その実は、ソラニンを含み有毒。ヒヨドリがその実を食べ酔っぱらってしまう意味からついた名だと出ていましたが、これも食べている姿を見たことがありません。やはり毒なのでしょう。


☆戸神川防災調整池白鳥情報…変わらずに越冬中。先日の確認ではオオハクチョウ11羽(幼鳥2)


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