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2011
10.11

◎今年のノーベル平和賞はアフリカと中東の女性3人が、受賞されました。110年の受賞の歴史の中で女性の受賞は12人しかないといいます。
 そのうちの一人アフリカ女性初の受賞者ケニアの環境保護活動家ワンガリ・マータイさんが先月9月25日に71歳で死去なされました。
マータイさんは、NGO「グリーンベルト運動」を創設し、環境保護のために植林活動を開始、「もったいない」を世界へ発信したことはどなたもご存じの通りです。

 私が、ツバキの実で作っているエコキャラクター「もったいないぞうくん」もマータイさんの「ものを大切にし環境保護を訴える」気持ちに賛同して行っているものです。謹んでマータイさん死に哀悼の意を表します。 合掌

 『赤蕎麦の花に誘われて』
◎毎年行っていますどんぐりワークショップ(どんぐりを使ったクッキー作りとどんぐり笛やどんぐり独楽作り)を3日間北総花の丘公園展示室で実施いたしました。
 今年は10月8、9、10の3日間フルに行いました。特に8日の土曜日は参加者が多くスタッフ皆、てんてこ舞いでした。午前午後各2時間づつで合計約300人(パネル展見学のみの方も含んで)は来てくれたと思います。
 当日は3連休の初日、公園の緑と花のフェスティバルが行われていたこと、同公園が北総ウォークのゴールになっていたことなどが参加を高めたようでした。が、なにより表記の赤蕎麦の花を見るためたくさんの人が集まっていたことが大きかったのだと思います。それもNHKテレビのニュースで赤蕎麦の開花が報道された効果が出たようでした。

・いずれにしても、大勢の子供たちや大人たちが素朴などんぐりを材料に一時ゆったりとした時を過ごすことができたのではないかと思います。
ワークショプの会場に入るとクッキーの香ばしい匂いがし、大人からも「どんぐりって食べられるんだ?とか、面白そう」の声が聞かれました。当然子供たちはもう目を丸くしてその場を離れません。
親子であるいは友達同士で一緒に作ったクッキーを食べている姿は実にほほ笑ましいものでした。また、笛作りやコマ作りの人気も高くそれぞれ世界で一つしかない作品を作っていました。特に、どんぐりの中身を小さなドライバーで掻き出し、苦労して作った笛の音が出た時の笑顔は子供も大人もなく満面の笑みがありました。



  ワークショップの様子
   
   
  花の丘公園景色
    池の向こう側の赤い花が赤蕎麦の花
   

どんぐりクッキー…縄文体験として行っています。稲作がまだ行われていなかった縄文時代は、山でけものを獲ったり、山菜を見つけたり、海に行って貝や魚をとっていました。それと、主食のでんぷん食として貴重だったのがどんぐりだったといいます。どんぐりを粉にし、山の恵みである山芋や蜂蜜、鳥の卵などを入れ、海水を煮詰めた塩を入れ焼いたものが、いわゆるどんぐりクッキーだったのでしょう。古い時代では長野県大町市の縄文前期の遺跡から縄文クッキー状のものが出土しております。そのほかにも全国各地の遺跡から炭化したどんぐりを主成分にしたクッキー状のものが土器に付着して出土しています。

2011
10.19

◎F市の小学校のクラブ活動支援に行ってきました。子供たちの数はわずか9人で、担当教師二人、そして私たち支援スタッフが9人でした。どんぐりクッキー作りをしたのですが、子供たちにとって贅沢な体制の活動ですねと担当の先生が話していました。
 どんぐりクッキー作りは、子供たちになかなか好評でした。

 『市街地を流れる川に沿って』
◎F市の市街地をE川が流れています。E川はF市を南北に流れ東京湾に流れ込む2級河川です。
 東京湾の最奥部に広がる三番瀬にとって、真水を供給する重要な河川の一つです。
 頼朝が名づけたと伝えられるこの川は30年位前までは、大雨が降るたびに氾濫し下流の街並みに被害を出していました。現在は雨水調整池や河口の大型排水ポンプのお蔭で氾濫はなくなりましたが、この頃の異常ともいえる豪雨に対しても大丈夫なのでしょうか。

・このE川にはいくつかの支流があります。その一つであるN川にそって歩いてきました。
 以前は泡を立て臭いのひどい川でしたが思ったよりきれいな水でした。護岸はコンクリートで都市河川の様相そのものでしたが、川底には水草が生え、川底に段差があったり緩い流れの部分があったりといくらか変化がありました。
 魚の数や種類はとても少なかったですがそれでも大きな鯉の姿やボラの姿が見られました。
 他には亀(アカミミガメ)やサギ(コサギ)、カモ(カルガモ、コガモ)の姿も見られました。川にそって両サイドにずっと散策道が作られていて、ジョギングや散歩(イヌの散歩の人も)をする人が多かったです。


 川もN川親水公園(調整池)に近づくにつれ、少し水質が悪くなっている感じがしました。しかし、親水公園に到着すると公園内は湧水をもとにした池や上総掘りによる自噴井戸からの水が流れていたりとなかなかいい雰囲気でした。あまりきっちっと整備していないところがかえっていい感じがしました。
N川はさらにもう少し先まで続いているのですが、ここからT線のT駅方面に抜け川に沿っての散策を終了しました。その後、史跡博物館に立ち寄ってF駅まで帰りました。
  N川の中流域で見たカモ(写真下)
   

◆史跡博物館…正式名は、船橋飛ノ台史跡公園博物館です。ここは縄文時代の船橋市周辺の貝塚を展示する地上3階建ての建物です。
建物の外には縄文時代の住居跡が見られます。入館料は大人100円です。月曜休館、最寄駅東武野田線新船橋駅8分。

2011
10.23

◎明日10月24日は霜降。二十四節気の一つで露が冷気によって霜となって降り始める頃で楓や蔦が紅葉を始めるころといいます。
しかし、今里山は紅葉ではなく、樹木の葉が変色しているのが目につきます。先だっての猛烈な台風がまき散らした海水による塩害で、褐色に枯れてしまったのでしょうか。

 『香気はありません』
◎台風の強風によりあちこちで木が倒れたり、枝が落ちたりしていました。台風からひと月たった今は、斜面林に沿った細道に落ちた枝や蔓もほとんど片づけられ歩くのには支障はありません。
木に絡まるツタやカラスウリ、やぶを覆うカナムグラの群生、水田跡(休耕田)一面に茂ったススキやオギが見られます。

・ふと見ると、農道とあぜ道の境に青紫色の小さな花をつけた草丈50センチくらいの野草が目に入りました。すぐに種名は分かりませんでしたが、シソ科の多年草ヤマハッカでした。シソ科の野草はどれも似ていて見分けが大変厄介です。シソ科の仲間の花はどれもよく似ているので、花ではなく葉をしっかり見るのが大切だそうです。葉は葉脈や葉のふちの鋸歯(ぎざぎざ)がよく目立ち、葉柄にひれがあるのが特徴。ハッカに似て山に生えるので「ヤマハッカ」の名がついたこの野草は、山野の草地や林のふちなどに普通に見られる種です。ただ、名前は「ハッカ」でもハーブのハッカとは属が異なりスッとした清涼感はありません。見た目が似ているからついた名なのでしょう。なお、散策仲間のSさんにこのヤマハッカの同定について協力をいただきました。
・このほかにも、斜面林下の細道にはコウヤボウキ、スズメウリそして、キバナアキギリなどが見られました。今里山は野草観察にいい時期です。
なお、このコースは今月10月26日の印旛松虫コースの散策会の折に通ります。



   



   

ヤマハッカ…シソ科の多年草。山野には普通。高さ30~50センチメートル。
 秋、紫色の唇形花を多数付けた穂を出す。ハッカに似るが香気はない。(広辞苑参照)

2011
10.31

◎本日10月31日で世界の人口が70億人になったそうです。2050年にはなんと90億人に達するともいわれています。食糧問題、エネルギー問題、そして戦争など問題が山積している中での人口の増加です。根本的な対策が急務となります。

 『犬、猫、豚に白熊も…』
◎イヌタデ、ネコノメソウ、ブタナ、カシワバハグマ・・・。漢字で表すと犬蓼、猫の目草、豚菜、柏葉白熊と書きます。すべて野草の名まえです。

 このほかにもキジムシロ(雉莚)やキツネノマゴ(狐の孫)、ホタルカズラ(蛍葛)、ウシハコベ(牛繁縷)などと哺乳類や昆虫の名のついた野草は沢山あります。
 樹木の名にも、イヌシデ(犬四手)、ネコヤナギ(猫柳)など見られますが、やはり圧倒的に草花に動物などの名がついたものが多いです。
 その中でも犬の付いた名前が一番多いようです。前述のイヌタデ、イヌシデを含めイヌガシ、イヌガヤ、イヌガラシ、イヌコウジュ、イヌゴマ、イヌコリヤナギ、イヌザクラ、イヌサフラン、イヌザンショウ、イヌショウマ、イヌセンブリ、イヌツゲ、イヌトウバナ、イヌビワ、イヌホオズキ、イヌマキ、イヌヨモギなどときりがありません。これらの植物に犬がついたいわれは、物が劣っているとか、役に立たないといった意味があるようです。
 これって犬が知ったら怒ること間違いないですね。犬に比べると他の動物名の付いた植物の名の由来は植物の色や姿を動物になぞらえたものが多いようです。例えばネコヤナギは銀箔色の花穂が猫の尻尾に似ているとか、キジムシロは、草の生える様子を雉の座る莚に見立てたものなどです。


・以前、魚類の名が差別用語につながるという事で改名したという事を聞いたことがあります。ヘクソカズラという可愛そうな名を持つ植物もありますが、そろそろ植物名にも差別や蔑視につながる名の改名が必要かもしれないと思っています。皆さんの考えはいかがですか。

   
  ウシハコベの花.
   小さくて見づらいですが、めしべの先が5つに
   分かれているのが確認できます。

ウシハコベ…牛繁縷と書く。ハコベに比べて全体に大きいのを牛にたとえたものという。道端や田畑に多い2年草または多年草。ウシハコベの花はハコベに似ているがめしべの先の花柱が5つ(ハコベは3つ)に分かれているので見分けは簡単。山渓フィールドブックス及びポケット図鑑参照。
2011
11. 10

◎宗教は特権階級のものでした。それゆえ、南無阿弥陀仏と唱えれば誰もが極楽浄土へ行けると唱えた法然は革命的であったと本日の朝日新聞天声人語に出ていました。この法然と親鸞展が東京国立博物館で開催中です。今度行ってみたいと思っていますが、すでに行かれた方ありますか。

 『カラスとスズメ』
◎前回の便りは、動物の名のついた植物がテーマでした。今回もやはり動物の名のついた植物の話題です。ただ、今回は哺乳類ではなく鳥の名の植物です。
・それは、カラスウリとスズメウリです。カラスのつく植物には、カラスウリ・カラスザンショウ・カラスノエンドウ・カラスノゴマ、カラスムギ・カラスビシャクなどがあります。どれもカラスの黒い羽色や大きいという意味から使われたようです。ただ、カラスザンショウはカラスが好んで実を食べるという意味があるようです。
 スズメについても同様に調べてみました。スズメウリ・スズメカルカヤ・スズメノエンドウ・スズメノカタビラ・スズメノケヤリ・スズメノテッポウ・スズメノヒエ・スズメノヤリなどがありました。
 こちらはどれもみな小さいという意味からつけられているようです。
例えばスズメウリは、カラスウリより小さいウリということが名の由来です。
前回の便りの「イヌ」は、どれも犬を馬鹿にしたようなものばかりでしたが、こちらは形状や色にまつわるもので差別用語ではないようでした。

・今は自分で簡単に写真を撮りプリントできるし、多種多様な図鑑もあり、ネットの中ではあらゆるものの写真が簡単に見られますので、植物の見分けも分かりやすくなっています。しかし、昔簡単に映像が見られないときには、犬とか猫、熊やカラスなどの名をつけることによりイメージしやすく見分け判定に役に立ったのでしょう。



   
      カラスウリと、スズメウリ(右上)

そういえば、今日見た植物の中にやはり鳥の名のついた「ヒヨドリジョウゴ」というつる性の多年草がありました。この名の由来はヒヨドリが好んで食べたからといいます。しかし、実は有毒でヒヨドリが食べて頭頂部分の羽が逆立ってしまうこともあるといわれていますので、真偽のほどはよく分かりません。

・いずれにしても、動物の名のついた植物名は大変多いようです。皆さんもお暇なときに調べてみたらいかがですか。

スズメウリとカラスウリ…スズメウリは、果実がカラスウリより小さいのをスズメにたとえたのか、果実をスズメの卵に見立てたといわれている大変可愛らしい姿です。
 これに比べてカラスウリは実がカラスのように大きいから名がついたようです。どちらもウリ科。
スズメウリは1年草、カラスウリは多年草。
2011
11. 14

◎家内と友人でやっている菜園に、サツマイモの収穫に行ってきました。芋は植え付けの遅れ、無肥料・無農薬・無水やりにも関わらず、小ぶりですがそれなりに育っていました。もっとも形は色々でしたが。これも自然の力ですね。

 『ショコラ(チョコ!)ではなく、ショケラです』
◎市街地からほんの少し外れると昔からの道(旧道)に出ます。そこは江戸期からの道がそのまま幅を広げ、舗装されている道です。
 それらの道には、交差する場所や寺社の前の道端に、道祖神や道しるべ、お地蔵様などの石造物がよく見られます。

・その中で、もっとも多いものは、庚申塔です。印西市にも百庚申(百基並ぶ)を初め、街道沿いや寺社の境内、村はずれ(と思われる場所)に庚申塔がたくさん見られます。(今回の東日本大震災で破損した石塔も多かったようです)
・庚申塔は、後世のものは「文字庚申」といって、「庚申」の文字だけを彫ったものが多いのですが、江戸の中期から後期にかけてのものは、青面金剛(しょうめんこんごう)が刻像されているものが多いです。
先日、松虫姫の伝説の残っている地に行った際、刻像の庚申塔がたくさん並んで建っておりました。どれも青面金剛の像ですが、それぞれ少しずつ違っているのが面白かったです。

・庚申信仰とは、庚申の日(60日に1回)の夜に体の中に住む三尸(さんし)の虫が体から抜け出して天帝に罪過を告げに行きそれにより寿命が短くなってしまう。よって人々はその日を寝ずに過ごすという信仰です。もっとも、だんだん男性がわいわい集い酒を飲みながら一晩中過ごす息抜きの場になっていったのがほんとのことかもしれません。

・庚申塔の刻像に話を戻します。恐ろしい容姿の青面金剛はもともとは疫病をもたらす悪神であったのですが、改心し帝釈天の使いとして疫病を駆逐する善神となり祀られたようです。姿は六臂(ろっぴ)で六本の腕を持ち、それぞれの手に剣、鉾、弓矢、珠などを持っていました。ふと見ると、左手に何か子供のような像を抱えているのに気づきました。いや、抱えているのではなく半裸の女性の髪の毛をわしづかみにしてぶら下げているようでした。また足の下には踏みつぶされた鬼のような生き物が彫られていました。調べてみましたら、踏みつぶされているのは「餓鬼(がき)」、ぶら下げているのは「ショケラ」となっていました。どちらも疫病や禍など青面金剛が駆逐する三尸(さんし)の虫を表すようです。


 「ショケラ」の起源につきましてはいくつか説があるようですが、仏敵であるヒンズー教のシバ神、あるいはシバの女王といわれています。これらの説もはっきりしていないのが事実のようです。
 このほか、三猿(みざる・きかざる・いわざる)や鶏の像も刻まれているものもあります。
・平安時代には宮廷で。室町時代から民間に広まり、江戸の中期から後期になって全国の農村で広まったといわれています。今回見た刻像の庚申塔はほとんどが文政12年の文字が彫られていました。
今度、時間のある時に市街地から少し足を延ばしてみませんか、きっと皆さんの近くでも何か石造物が見つかるかもしれません。

   

◆庚申(こうしん)…
 ①干支の一つ。かのえさる。
 ②庚申待の略。
 ③青面金剛(しょうめんこんごう)の別称。
◆庚申待(こうしんまち)…庚申の夜、仏家では帝釈天及び青面金剛を、神道では猿田彦を祀って、寝ないで徹夜する習俗。広辞苑より
2011
11. 20

◎若き王と王妃が笑顔を振りまいている映像がTV画面に出ていました。ブータンの王夫妻が来日しています。昨夜はお二人の着物姿がニュースに出ていました。驚くほど日本人にそっくりでした。同じアジアですのでルーツは同じなのでしょう。顔つきは日本人に似ている同国ですが、国の目指す方向が大きく異なります。GNHとは、国民総幸福量であり、ほとんどの国が目指すGNP(国民総生産)とは対極を成す概念だといいます。このGNHを掲げた政策に国民がついていっているのでしょう。経済問題で比べるといろいろな意見に分かれるのではと思いますが、震災復興や原発問題を抱えてしまった日本もこの辺で国の将来を原点に戻って考える機会が来ているのだと思います。皆さんはいかがですか。

 『雨の中の散策』
◎早朝から雨が降っていました。天気予報でも一日中雨となっていました。鎌ヶ谷市に残る江戸期の牧跡の見学と市街地に奇跡的に残っている湧水地を訪れるのが今回の散策コースです。いつもの散策会は、雨なら中止を原則としていましたが、今回は郷土資料館の中での解説があり、午前中は実施としました。しかし、集合場所へ来ていただいた参加者は予約の3分の1ほどの人数でした。だんだん強まる雨、午後は大雨になるとの予報ではやむを得ないと思いました。

・このコースは何度か行っていますが、午後のコースが押しているのでいつも学芸員さんの解説の時間が不足気味でした。しかし、今回は午後がないために、時間にゆとりがあり、参加者からの質問の時間も取ることができました。これは、怪我の功名。しかし、やはり現地(小金中野牧捕込跡…国の史跡)の見学の行き帰りの雨で靴の中までびしょ濡れになってしまった参加者もおり、大変でした。


・夕方、参加者の方の数人からメールが届きました。その中に、「雨だったけど、楽しかった。また行きたいわ」という参加者の声が寄せられていました。やってよかったと思った瞬間でした。

   
   雨の中公園内に設置られている野馬の
   オブジェの前で解説を聞く参加者の方々

◆国指定「下総小金中野牧跡」…ここは、江戸幕府が軍事力を誇示し、全国支配を継続する一環として軍馬を安定的に確保するために設けた小金牧の一つ。捕込(とっこめ)は、放し飼いの野馬を追い込み選別するための施設で、土手で囲んだ場所です。公園に設置された野馬のオブジェの傍らに銅板の解説板があり、当時の馬のサイズが記してありましたが、サラブレッドなどの現在の競走馬と比べると随分、背が低く小形だったようです。
2011
11. 24

 『戸神調整池に白鳥飛来!』
◎今冬も千葉ニュータウン中央駅南にある戸神調整池にオオハクチョウがやってきました。
 昨年より1週間遅れでしたが、3羽のオオハクチョウが、11月16日(と思われます)に飛来しました。
昨日、今日と2日間経っており、例年と同じ場所で採餌をしておりましたので越冬のための飛来と考えます。
ただ、この数日動きがあるかもしれませんので、気をつけて観ていきたいと思います。池のお近くの方この1週間ほど注意深く観察してください。何か変化がありましたらご連絡ください。

≪飛来≫
・種名、数等
 オオハクチョウ 3羽 すべて成鳥
・飛来日 2011年11月23日と思われます。
※もし、これより前に見られた方ありましたら連絡ください。
・個体識別 2005年11月29日に初飛来したメス通称「ミル」とそのつがい相手「ギザ」と同じ固体かどうかは、特定に足る写真がまだ撮影できませんので不明ですが、似ているように思います。
。 ≪自然採餌≫

・ここ戸神調整池では、一切餌を与えていませんので、自然採餌をする本来の自然のなかでの白鳥の生態が見られます。ニュータウン大橋の上から下の池を見下ろす場所が一番見やすい場所です。ここからは、マコモも茎や根を食べる様子や水面で羽づくろいをする姿が見られます。白鳥が南側に移動している時には、池南端にある花の丘公園の芝生広場から見られます。
・橋の上(歩道)では、歩行者や自転車に十分気をつけて観察してください。



   
   採餌する白鳥
     餌は池に生える水草(マコモ)の茎や根です。

オオハクチョウ…カモ科オオハクチョウ。冬鳥として主に北日本や日本海側に渡来し、湖沼や内湾、広い河川や河口にいる。つがいと若鳥の家族群で行動する。逆立ちの姿勢で水中に首をのばし、水草の茎や根を食べる。全長140センチ、体重は10キロにも達する。

☆その他
 ・飛来の情報をいただきましたSさん、Uさん、SDさんありがとうございました。
 ・飛来場所等が分からないとか、白鳥の解説等が必要という方(個人でもグループでも)がありましたら、メールでご連絡ください。時間が空いていましたら出掛けて行きます


2011
11. 28

◎大相撲九州場所が終わりました。この「たより」で、話題に取り上げた3人の力士の成績は次のようでした。
西前頭9枚目の「若荒雄(わかこうゆう)」は、12勝を挙げなんと敢闘賞を受賞。西十両の「鳰の湖(におのうみ)」は、9勝を挙げて勝ち越し。ずっと以前取り上げた同じく西十両の「里山(さとやま)」は、残念ながら6勝9敗で、来場所はまた幕下に陥落の可能性大です。
 不祥事続きの相撲界ですので、今場所も大入りはわずか2日のみだそうです。いずれにせよ、若手がこれからの場所を引っ張っていかなければ衰退してしまいます。地道に稽古している力士の健闘を期待したいものです。

 『思ひ草(おもひぐさ)』
◎散策会のお昼は国指定天然記念物の「木下貝層」を含む木下万葉公園でした。公園の丘の上からは、木下の街並み、悠々と流れる利根川の流れが眼下に広がり最高の景色が見られました。
 この丘には、一気に上り下りできる階段もありますが、スロープ歩道がずっと設置してありました。スロープの道をのんびり歩くと万葉集に詠まれている植物が植えられていました。
 もっとも今の時季は、樹木は別として草本のほとんどは見られませんが、それでも何種かの草花たちはしっかりと顔を見せてくれていました。
 どれにも古名と現代名、そして和歌と詠み人名が記された表示板がついていました。坂の途中に、古名「思ひ草(おもひぐさ)」とついた表示板がありました。ちょっと見には、花らしきものが見当たりませんでしたが、周りを探すとススキ(?)の根本付近に独特の花の形をした姿がありました。その形はキセルの雁首の形にも見えます。この形からついた名がナンバンギセルでした。


・万葉集には「道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今さらさらに 何をか思はむ」作者不詳 の一首があります。ススキ(尾花)の下に咲くこと、頭を垂れて咲く姿などからこの「思ひ草」は、ナンバンギセルだろうという事になっているようです。万葉の時代からずっと愛でられていた小さな花に不思議な思いが湧いてきました。そっと一枚写真を撮って坂を下りました。

   

ナンバンギセル(思ひ草)…ハマウツボ科ナンバンギセル属の一年草。ススキやサトウキビ、ミョウガなどの根に寄生する。名は花の形をマドロスパイプ(外国のキセル)に見立てたもの。別名は、花が首を傾けて咲くから。花の大きさ 長さ 3~4センチ。(「野の花」ヤマケイポケットガイド 参考)
☆戸神調整池白鳥情報…3羽変わらずいます。採餌もしていますので、この地で越冬ということで良いかと思います。
数とか、何か変化に気づいた方はご連絡ください。

2011
12. 3

◎上野国立博物館平成館で開催中の「法然と親鸞展」の入場者数が20万人を超したと新聞に出ていました。
 私は11月30日に行ってきましたが、その時も30分待ちの入場制限があり、館内は大混雑でした。
 金持ちや貴族の特権であった仏教を庶民に開いたといえる法然や親鸞の教えが詰まった絵巻や書簡がたくさん展示してありましたが、落ち着いて見る余裕はありませんでした。
 ゆっくり鑑賞したかったです。

 『お酒の宣伝ではありませんが・・・』
◎12月1日の夜、NHKテレビを漫然と見ていましたら、女性醸造家の話題を取り上げた番組が放映されていました。
 それもたった一人でドイツのケルンで生まれた”ケルシュ”と呼ばれるビールをモデルに試行錯誤しながらビール造りをしているという事でした。
 途中、結婚・子育てなどを通し、挫折や困難をも経験した醸造家が、努力と周りからの助けのもとに大成したというフルーティーな香りの風味の非加熱の本生ビールがビア・セレクション2011に入賞をしたという事でした。

・女性醸造家が話をしている背景(TV画面)は、広い水田が続き遠くに水辺が広がっていました。
 ふとその風景を見ていましたら、見たことがある感じがしました。 その水辺は印旛沼でした。この醸造工場は佐倉市にあったのでした。
 余談ですが佐倉は、私の通った高校があったところですし、現在の住む町の隣接するところでもあります。そのような興味からさっそく、このビールを購入して味見をしてみました。
 確かにPR通り、フルーティーな香りであっさりとライトな感じのビールでした。
 きっと女性に好まれる味かも知れません。が、値段はちょっと高めです。
 やっぱり、お酒の宣伝になってしまったかもしれません。下戸の方、話題だけお付き合いください。





    
    女性醸造家のビール2種

ケルシュ…ドイツのケルン地方で伝統的に醸造されているビールのスタイルの一種。アルコール度数は5パーセント前後とされている。 なお、ビール純粋令では、ケルシュと名乗れるのはドイツのケルン地方で醸造されたビールだけとされていた。そのため、日本などで醸造されている同種のビールはケルシュ風スタイルと呼ばれる。(インターネット辞書 Wikipedia 参考)

☆戸神白鳥情報…本日も3羽変わらずです。橋の対岸(南側)の奥にいましたので双眼鏡でやっと見える程度でした。なお、池の斜面林はカワウのねぐらになっています。
・戸神の白鳥のことでなんでもいいですから、情報を下さい。例、橋の下で眠っていたとか、羽ばたいていた。餌を食べていた。飛んでいた。数が減った。増えた。釣り人が池に入っていたなど。


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