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  2009
 10. 12

◎八街(千葉県)で農業をしている”いとこ”の家に法事に出かけ、土産に特産の落花生をもらってきました。早生(わせ)種で茹でて食べると美味しいとのことでした。掘りたての生の落花生です。
実が充実し、甘くて美味しかったです。そういえば今秋から千葉県が14年かけて品種改良をして作った落花生「おおまさり」が発売されるとのことです。
 先日Nさんが、届けてくれました。普通の落花生の2、3倍はあり存在感のある落花生でした。皆さん、食べたことありますか。

   
    おおまさり(左の大きなのが話題のおおまさり、
    右は、早生種で大きさは普通サイズ


 『縄文クッキーを作る』
◎おいしいよ! 思ったよりうまい! 素朴な味! 香ばしい! かたいね! 中には、普通の方がいい!
これは、印西市にある県立H公園の花フェスタの一環として行いました”どんぐりワークショップ”の「どんぐりクッキー作り」コーナーに訪れた人たちのつぶやきの一部です。
・どんぐりクッキーとは、どんぐり(アクのほとんどないマテバシイ)を粉にし、つなぎにヤマイモを入れ、塩とはちみつで味付けをして焼いたクッキー状の御菓子です。まだ稲作を知らない縄文時代の人々にとって、森に大量にあるどんぐりは貴重で普通にある食べ物だったのです。


 人々は、大量に採取してきたどんぐりを土器に入れ何度もゆで、あく抜きをして食べていたようです。
はっきりしている食べ方にクッキーのような食べ方があったようです。縄文土器のそこにこびりついた炭化物から、どんぐり粉にシカなどの獣肉を混ぜ焼いたことが解明されています。

・縄文体験をテーマにどんぐりの殻を割ることからすべて手作業で行いました。小さな子供たちもお母さんやお父さんに手伝ってもらいながら、小型ハンマーやすりこぎ棒を手にボランティアガイドのリードで直径5センチほどのクッキーを焼きあげ、大事そうに持ち返っていました。

・どんぐりを食料に利用したら日本の食糧自給率も上がるよね。‥などの雑談も出る和気あいあいの雰囲気の中、2日間のイベントが終了しました。
・皆さんもドングリでお料理作ってみませんか。

   
どんぐりワークショップのスナップ(写真下)
   

どんぐり…団栗と書く。トチグリの転訛か。
 カシやクヌギ、ナラなどの果実の俗称、椀状の殻斗(かくと)があり、果実の下半を包む。あくのある種類が多い。
 2009
 10. 25

◎「寒くなりました」の挨拶が交わされる時節となりました。新型の予防接種は年明けになるのでしょうか。とにかく自衛するしかありませんね。

 『冬鳥がやってきました』
◎印西の戸神調整池に今季初めて、渡りのカモ・コガモの姿が見られました。まだたったの4、5羽ですがこの池の冬の一番乗りです。

・また、昨日調整池の南側に広がる谷津田脇の杉の梢には、これまた冬に訪れる猛禽ノスリの雄姿が見られました。これからモグラや野ネズミを狩る姿が見られることでしょう。そしてきっと、あと数週間で4季めとなるオオハクチョウの家族もやってくるかもしれません。いよいよ水辺が楽しい時節です。

・調整池先の花の丘公園の新ゾーンにある生態園は、トンボやチョウを初め昆虫の姿がめっきり少なくなり静かになってきました。
生態園内の木道を歩いていると貝に詳しいI氏が木道の床部を見つめていました。

ノスリ…ワシタカ科の猛禽。全長54センチ。トビより小さく体は褐色。冬は全国の平地や農耕地や河原などで見られる。



 そこには螺旋状の不思議な模様が描かれていました。
規則正しいようでそうでないような昔、大道芸で見た水墨で龍や蛇を一息に描く筆跡のような模様でした。
 I氏の説明によるとカタツムリの食痕だそうです。
 木道床部にうっすらとついた有機物やコケなどを食べた跡が模様になったものだそうです。
 見れば見るほど不思議な模様でした。

   

    蝸牛の食痕  花の丘公園生態園

 2009
 11. 2

◎寒波がやってきています。明日は一気に11月下旬から12月上旬の気温だそうです。風邪を引かないようにお互いに気をつけましょう。

 『直江兼続が米沢に持ち込んだ?』
◎ウコギは山形県南部の米沢地方では、古くから食用を兼ねた垣根として利用されてきました。NHK大河ドラマ「天地人」の主役:直江兼続が米沢に持ち込み、9代藩主の上杉鷹山がウコギ垣根を奨励されたという言い伝えが残されています。

・日本には、ヤマウコギ(ウコギ)、ケヤマウコギ、エゾウコギなど7種のウコギが自生しているそうです。ただ、上述の垣根に利用しているものは、中国原産のヒメウコギという種類で、ヤマウコギやケヤマウコギよりも食用に向いているそうです。
またその枝に着く棘は敵の侵入を防ぐ目的もあったといいます。
ウコギの食べ方は、春から初夏にかけての新芽が美味しく和え物やお浸し、天ぷらなどがいいようです。中でも新芽を炊き込んだ(新芽を塩茹でにし炊きたてのご飯に混ぜる)うこぎ飯は美味しいといいます。

ケヤマウコギ…ウコギ科の落葉低木。樹高は1から3メートル。北海道から九州までの丘陵地帯に生育する。別名オニウコギ。美味しいのはヒメウコギというが、本種も食べられるようです。



・先日、八ヶ岳高原を散策していましたら、山道にあった低木の枝に黒い2センチほどの球形の実がいくつもぶら下がっていました。
 一瞬サネカズラ(美男カズラ)かと思ったのですが、葉が全く違いました。さっそく樹木図鑑で調べましたら、ケヤマウコギの実に間違いありません。球体の実をよく観察すると小さな実が何十個も集まった集合体でした。
 このほか、カマツカ、マタタビ、ウツギ、マユミなどの実も見られました。今、木の実が面白いですよ。


   
 ケヤマウコギの実
  一つに見えますが、実は小さい実が幾つも
  集まった集合体。

 2009
 11. 9

◎学生時代からずっと友だった仲間が先日逝ってしまいました。脳溢血とのことでした。
 定年を過ぎこれから好きなことを楽しもうとしていた矢先だったと思います。健康について考えさせられてしまいました。

 『もしかして、あの白鳥さん?』
◎11月5日の朝、「千葉NT中央駅南に広がる調整池に白鳥が来ています」と、Uさんが電話をくれました。松戸にある21世紀の森と広場での探鳥を済まし、午後3時過ぎに調整池に行ってみましたが見られませんでした。次の日Sさん、Hさんからも1羽いますとの連絡がありました。

・たった1羽の白鳥は、体全体がまっ白で首をすっくと立て水面に浮かんでいました。その姿は調整池の光景にマッチしておりました。さっそく、望遠鏡で覗いてみましたところ昨年で3回目の飛来となった白鳥「ミルさん(注1)」に似ている感じがしました。もし、そうであれば今季で4回目の飛来です。
   


・コハクチョウの個体識別はクチバシの黄斑で大体分かりますが、当池に飛来しているオオハクチョウは、黄斑の形がどれも似通っていて個体識別が難しいです。
 でも丁寧に見るとそれぞれ微妙に異なりますので数の少ない個体群内の識別なら可能ですね。

・確かに黄斑の形が似通っています。というよりそっくりでした。
‥となると2006年の冬にたった1羽でこの池に初飛来したオオハクチョウの「ミルさん」かもしれません。
 ただ、昨冬「ミルさん」は、連れ合いの「ギザ氏」と子供2羽と一緒に来ていましたので、1羽での飛来なのでいま一つ確定できないのが実際です。

・いずれにせよ、この1、2週間気をつけて観察しようと思っています。
 皆さんもお時間がございましたら戸神調整池に来て下さい。運がよければ橋のすぐ下で採餌(注2)している姿が見られます。

◆「ミルさん」…オオハクチョウ。この池に昨年まで連続3期飛来しているメスの個体。

(注1)ミルの名の由来は、初飛来の時はまだ幼鳥で全身が灰色で、まるでアンデルセン童話「みにくいあひるの子」の主人公の白鳥のようなので、みにくいの「ミ」と、アヒルの「ル」をとり、「ミルさん」にしました。

(注2)採餌については、この池では餌を一切あげていませんので、池に生えている水草のマコモを主食にしています。
 2009
 11.15

◎昔は子供の死亡率が非常に高く、子供は7歳になるまで神が守ってくれると信じられていた。そのような考えから生まれたのが七五三。今日11月15日は七五三の日です。

 『南の島からの鳥だより』
◎先日船橋の北部を流れる二重川を散策している時、今冬初となるツグミ(冬鳥)を見ました。また、千葉ニュータウンの調整池に白鳥(オオハクチョウ)が渡ってきました。現在戸神調整池に1羽、清水口調整池に2羽来ております。渡り鳥が移動している真っ最中ですね。

・先日野鳥写真を添付したメールが入ってきました。なんとここ印西市から1000キロを超える南の島、小笠原列島の父島からでした。ペンションを経営しているF女史からで、庭に見かけない小鳥が来たので名前を教えてほしいということでした。
・添付写真を開いてみると印西市(内地)では、ごく普通に見られる冬鳥ジョウビタキ(♂)の可愛い姿がありました。図鑑で確かめてみると日本の越冬地は三宅島辺りまでになっていました。きっと、ちょっと風に飛ばされて少し南まで行ったのでしょう。
・さっそくF女史に返事を出しますとメールで丁寧なお例と7月の皆既日食の写真が送られてきました。

・里山ではこれから冬鳥が見られ面白い時期ですよ。寒さ対策をしてお出かけしてみませんか。

◆ジョウビタキ…ヒタキ科ツグミ亜属、全長14センチの小鳥。
 雄は灰白色の頭上と黒い顔。橙色の下面。雄雌共に翼の白斑が目立つ。この白斑から紋付鳥の異称もある。千葉県では冬鳥として普通に見られる。

☆戸神調整池 白鳥情報…現在オオハクチョウ1羽 特に変化なし。


   

   
 ジョウビタキ(オス)
 ※どちらも、小笠原父島で撮影。
  ペンション「K」 オーナーF女史撮影です。


 2009
 11.22

◎今日11月22日は「いい夫婦の日」。おしどり夫婦のもとになっているオシドリが、戸神調整池に「この日来たらいいなあ」と思っていたのですが無理でした。

 『落葉した雑木林に一際目立つ黄緑色の繭(まゆ)』
◎今の時期、雑木林や民家の庭の樹木の枝先にきれいな黄緑色の繭(まゆ)がぶら下がっているのを見たことありませんか。
この繭(まゆ)は、夏には目立ちませんが木々が葉を落とす今の時期大変よく目立ちます。

・成虫の姿よりも、枝からぶら下がったユニークな形の繭で知られるこの蛾は、ヤママユガ科に属す「ウスタビガ」という大型の蛾です。普通、繭は目に付く時にはすでに中身は空っぽです。
・私も何度かこの綺麗な繭を見つけたことがありますが、成虫(蛾)は見たことがありません。他の蝶や蛾と異なり、11月ごろに羽化して蛾になると何も食べずに交尾・産卵を終えると死んでしまうそうです。

・先日マンションの階段踊り場で落ちているのを見つけ写真を撮りました。翅を広げるとおよそ9センチ、4枚の翅のどれにも半透明の紋が目立つ綺麗な蛾でした。

ウスタビガ…ヤママユガ科、開帳75〜110ミリの蛾。ユニークな繭の形から、ヤマビシャク、ツリカマスの別名を持つ。ウスタビガは、漢字では「薄手火蛾」とか「薄足袋蛾」と書く。「手火」とは、ちょうちんのことで、繭の形が提灯や足袋の形に似ていることから名がついたといいます。
 メスはおなかの先からフェロモンを出し、オスを呼ぶといいます。

☆戸神ハクチョウ情報…1羽変わらず。


   
   ・ウスタビガの繭(まゆ)

   
   ・ウスタビガの成虫(♂)
 2009
 11.30

◎明日から12月です。台風が来ていたり、春のような天気だったり、急に寒くなったりと不安定な天候が続いております。小学校では新型インフルエンザによる閉鎖や休校が報道されていますが、皆さんも健康に十分気をつけて下さい。

 『大仏コロッケって?』
◎先日、白井市の郷土資料館に行ってきました。ちょうど「印西牧場之真景図」が展示されていました。
 江戸時代、下総台地には、広大な馬の牧場「小金牧」が広がっており、印西牧もその一つでした。
発作新田(現・印西市発作)の絵師腰川芳濟に依頼し描かせたといわれるこの図の中心を斜めによぎって描かれているのが、鹿島道(現在の木下街道)です。

・この街道を江戸(行徳)に向かっておよそ10キロの辺りに鎌ヶ谷宿がありました。現在の新京成鎌ヶ谷大仏駅の周辺がその宿跡です。
・駅周辺には、旅籠丸屋(新井白石も泊まった)の建物や魚文(芭蕉の流れをくむ俳人)の句碑、牧士(小金中野・下野牧の役人)清田家の墓などが残っています。
 それとこの駅の名のもとになっている鎌ヶ谷大仏の姿が街道沿いに見られます。

・10月に歩いた際、この木下街道と松戸につながる道路が交差した鎌ヶ谷十字路の角にあるk肉屋さんに寄ってきました。大仏様のはす向かいの位置にあるこの肉屋さんには隠れた名物があるのです。


 その答えは店先の張り紙に出ていました。「鎌ケ谷大仏コロッケあります」の表示でした。
 訪れた時間帯には売り切れており、一回りしてきた後にひとつ購入(一個80円)しました。大仏をかたどって雪だるまのような形をしたコロッケ。それを鎌ヶ谷大仏のスタンプが押してある紙袋に入れてくれました。たった一つでしたが、家に持ち帰り写真を撮ってから大切に食べました。歴史のこもった(?)素朴な味で美味しかったです。
・この鎌ヶ谷の宿場跡には3月の散策会の折に立ち寄ります。その際に大仏コロッケ如何ですか。

   

鎌ヶ谷大仏…安政5年(1776)、鎌ヶ谷宿の大国屋(福田)文右衛門が、祖先の供養のために建立したもの。高さ1.8メートルの露座の大仏。


 2009
 12. 3

◎シルクロードを描いた画家平山郁夫が亡くなりました。平山氏は東京芸術大学の学長もしており、日本の芸術界を代表する人でした。また昭和の大物が一人いなくなってしまいました。

 『葉重ーHAGASANEー』
◎先日探鳥会終了後、京成佐倉駅南口近くにある老舗の和菓子屋「木村屋」に行ってきました。店のすぐそばにある佐倉市立美術館の中庭には東京美術学校(現東京芸術大学)の教授でもあった郷土の画家浅井忠の銅像がありました。佐倉藩の藩士の子として生まれ、維新後は西洋画を学び教壇にも立った人物だったといいます。

・「西に長崎、東に佐倉」と言われた蘭学発祥の地、佐倉の藩主
堀田家に家宝として伝えられた石「蔵六石」の形から名がついたという銘菓「蔵六餅」は、この老舗木村屋の代表菓子です。
上品な餡を用いた亀甲型の最中です。
   
   
蔵の見学料とお茶付きで500円。菓子は「蔵六餅」

◆木村屋…銀座木村屋はあんぱんを発明して売り出したことで有名なパン屋の老舗です。この木村屋より二号店として明治15年に創業をしたのが、この蔵六餅本舗の佐倉木村屋です。中庭の蔵は江戸期1800年頃のものだそうです。2007/4/4の谷津田だよりに関連記事あり。


この木村屋が今年から製造・販売を始めた菓子の名は「葉重(HAGASANE)」といい、木村屋と他菓子屋3店と千葉大学大学院の学生さんとの共同開発・千葉銘菓プロジェクトの第一弾と言います。
   
   
ウエットランドガイドスタッフのF氏お奨めの「葉重」

 さくさくとした最中の皮には米粉とピーナッツを使用、コクのあるクリームはクラッシュピーナッツとレーズン入りです。
 千葉を代表する菓匠やパティシェのこだわりと技の結集だそうです。

・銘菓のブランド名(葉重は、その一つ目)は、千葉集(せんようしゅう)といい、千葉県庁前にある「羽衣の松」伝説の千枚の葉を持つ蓮の花からつけたそうです。
・木村屋の中庭に土蔵があり、民具などが展示されておりました。

 見学は、お茶(菓子付き)代込みで500円でした。ちょっと高いかと思いましたが、郷土の歴史の重みを感じる時間を持てました。


☆戸神白鳥情報…相変わらずひとりぼっちです。
 2009
 12. 6

◎スキー場開きに雪がない。芝生がむき出しのゲレンデでの安全祈願祭をしている様子をTVで放映していました。今年も暖冬なのでしょうか。

 『幻の成田名所せんべい』
◎このところ2回続けて食べ物の話題が続きました。「谷津田」との話題が離れてしまいましたが、今回も食べ物話題とさせていただきます。(食べ物話題はこれでいったんおしまい)

・JR船橋駅南口から大通りを進み、スクランブル交差点左折、数百メートル進むと海老川にかかる橋があり、橋の少し手前右手に和菓子屋「広瀬直船堂」がありました。店のご主人は実直で無口、奥さんは話し好きで色々と教えてくれました。
 掲げられた古い木製看板が立派でしたので、お店の歴史についてお聞きしました。
 ・創業は安政年間(1854〜1860)、江戸時代には「成田名所せんべい」を販売、大正から昭和にかけては「真中まんじゅう」を売り、船橋の名物となっていたお店とのことでした。
 店内奥の鴨居には「成田名所せんべい」と書かれた山岡鉄舟直筆(と言われている)額が飾ってありました。
   
                    
名所せんべいの額

店から数十メートル離れた場所に昔明治天皇が利用されていた桜屋旅館があり、天皇にせんべいを献上したと思われ、山岡鉄舟の額もその時期に書かれたものと推測されます。

・現在、名所せんべいも真中まんじゅうも作られていませんが、店にはいろいろな和菓子や駄菓子などが並んでいました。現在、店で作っているのは大福とお団子だそうで、お団子と豆大福を購入し、店を辞しました。


 豆大福は大きくしっかりとした味で美味しく、お団子も懐かしい味がしました。大福1個100円、お団子1本80円でした。
なお、このお店のある通りは江戸時代に旅人で賑わった船橋宿。この船橋宿も戊辰戦争(市川船橋戦争)で焼かれて焼失してしまいました。
    
広瀬直船堂全景
   

   
     
豆大福

山岡鉄舟…幕末・明治の政治家。無刀流の創始者。戊辰戦争の際、西郷隆盛を説き、勝海舟との会談を成立させた。明治天皇の侍従をつとめた。子爵
 2009
 12. 9

◎昨日辺りから底冷えがするお天気です。大雪(たいせつ)も過ぎいよいよ本格的な冬となりました。

  『パソコンのキーボード上に虫!』
◎家内の友達が中心にやっている自然農の畑では、小さな虫たちがいつも見られました。でも今日の話題はこの畑ではありません。
 先日PC(ノート)で文書入力をしる時、キーボードの隅の緩やかに傾斜しているところに小さな虫が一生けん命によじ登ろうとしては滑り落ちる、これを繰り返しているのに気がつきました。ちょっと見には蚊に見えました。でも蚊にしては足が短いように思えルーペで拡大してみました。やはり、蚊ではありませんでした。

・図鑑で調べるとメクラカメムシの一種コアオメクラガメのようでした。
 PCの角の傾斜部を必死に登っては落ちる、これの繰り返し。「やせがえる 負けるな 一茶これにあり」の句がなぜか浮かんできました。
その後、虫はキーボードと液晶モニター部の接続部分の隙間に落ちてしまい動けなくなってしまいました。仕方がありませんのでティッシュでこよりを作り救出しました。

・虫はどこからやってきたのでしょう。この疑問はすぐに解決しました。図鑑で調べるとコアオメクラガメは、ヨモギやキクなどキク科の植物につくと出ていました。窓際のテーブルに置かれた花瓶には、数日前まで前述の畑から採ってきた菊の花がさしてありました。この菊についてやってきたのだろう思われました。


救出した虫はベランダで栽培している野菜の鉢の上に放してやりました。もう虫たちも姿を消す時節です。

   
   
コアオメクラガメ PCのキーボードの上にいました

コアオメクラガメ…メクラカメムシ科の昆虫、体長5.2ミリ。光沢のある淡緑色。秋に発生する個体は背面に不明瞭な暗色縞が現れる。
 ヨモギやハギなどの植物に寄生、キクやチャを加害することもある。北海道、本州、四国、九州に生息。


☆戸神調整池の白鳥情報…相変わらずひとりぼっちの白鳥です。


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