印西・谷津田だよりの43ページ

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2009 　5. 26	◎印西市結縁寺は源頼政の伝承の里です。源頼政は後白河天皇第3皇子、以仁王（もちひとおう）と平家打倒を企てたが、発覚し自害。1180年（治承4）のことでした。　最近日本の里100選に選ばれ結縁寺を訪れる機会がありましたら、老骨に鞭打って立ち上がったこの頼政を思いめぐらしてみませんか。今日5月26日は頼政の忌日です。　『化石貝・タマキガイ』 ◎谷津田の真中の川はニュータウンからの雨水の排水路でもあり、両サイドに広がる田んぼの排水路でもあります。先日この川で親子対象の川の生き物探検をサポートしました。・集合時間の前に現地に着いたので田んぼの上空を飛ぶツバメやセッカの姿を追っていると、一緒にいたIさんが「貝ですね」と、他の畔道の泥の中に混じっている二枚貝を拾い上げていました。もう一人のIさんが、直ちにタマキガイと同定してくれました。　環貝とも書き、古代腕飾りに利用されていたいう。たしかに貝殻が厚くしっかりとしていました。この種は海水の貝であり、10数万年前に、この地が海であることを証明している化石貝なのです。よく見るとタマキガイのほかにもイタヤガイやツメタガイなど化石貝が、畔の泥の中に覗いていました。子供たちの集まる前のチョットした間でしたが私たちにとって至福の時間でした。 ※右の写真は、この時見つけたタマキガイの化石（木下貝層）と、小笠原母島の浜辺で偶然拾ったカサガイ（天然記念物）の写真です。	タマキガイ（化石貝）-印西市- 　　　　　カサガイ（現代の貝）－小笠原諸島－　　　国指定天然記念物 ◆カサガイ…ツタノハガイ科の一種で笠貝と書く。陣笠形で、殻長9センチメートルに及ぶ。小笠原諸島特産で天然記念物。昔は食用に乱獲されたという。もちろん今は採取禁止。
2009 　 6. 1	◎今日6月1日は衣替えの日です。このところ暑かったり涼しかったりで、街行く人の服装はバラバラ、ショッピングの人たちを見ても特に衣替えという感じはしませんでした。いつもの便りです。　『黄金虫』 ◎亀成川上流の谷津に自転車で訪れてみました。散歩をしている方が2組ほど、あとは幅数メートルの川に釣り糸を垂れている人がいる位で谷津はひっそりして静かでした。　斜面林脇の細道を下流に向かってしばらく進むと新しい道路建設の場所に出ました。そこだけ谷津が開け、むき出しの赤土が目立ち周りの景観から浮き上がっている感じでした。またひとつ自然が消えてしまう感じがして残念でした。　斜面林には、桑の実やグミの実がなっており、口に含むと甘酸っぱく懐かしい味がしました。ふと見ると脇の木の枝にきらきらと緑色に輝く甲虫がいました。コガネムシ（黄金虫）でした。・その名の通り、美しい輝きをもつコガネムシは童謡にも歌われています。大正11年（１９２２）野口雨情作詞、中山晋平作曲の「黄金虫」がそうです。歌詞は、　　「黄金虫は金持ちだ　金蔵建てた蔵建てた　　飴屋で水飴買って来た　　　黄金虫は金持ちだ　金蔵建てた蔵建てた　　子供に水飴なめさせた　」 ◆コガネムシ…甲虫目コガネムシ科の昆虫。漢字では黄金虫と書く。その名の通り、美しい輝きを持っている昆虫。コガネムシの仲間の触角は扇子のように広がる。クヌギやサクラなど広葉樹の葉を食べる。完全変態。6月4日は虫の日。	コガネムシ（黄金虫と書く）　きっと黄金虫の黄金から金持ちを連想して作詞したのでしょう。　金持ちの割には飴屋で水飴を買って来てなめさせたという、庶民的な子煩悩さがいいですと書いてあるHPがありましたが、その通りですね。・ただ、一節によれば、雨情が思い描いたコガネムシは、ゴキブリ（チャバネゴキブリ）のことだったのではないかとも言われています。この説も面白いですね。これから、谷津の斜面林にはトンボやチョウそしてコガネムシの仲間達がたくさん見られます。
2009 　 6. 7	◎先週6月4日は、虫歯予防デーでした。　由来は６・４（虫）の語呂合わせです。この6月4日は同じ語呂合わせから、虫の日（日本昆虫協会制定）でもあります。　昆虫少年であった漫画家手塚治虫（虫プロダクション）が協会に働きかけて制定されたといいます。　実は、この昆虫少年手塚が通学していた小学校は、2001年6月8日痛ましい殺傷事件が起きたあの大阪大学付属池田小学校だったのです。　事件からまる8年がたった今日、6月7日の新聞に被害児童の母親の手記が載っていましたが本当に悲しい事件でしたね。　手塚は池田小学校で「命」について講演をしたことがあるといいますが、その数年後にこの痛ましい事件が起こったのです。この事件は勿論、昨今の多種の事件を見ても世の中が安定していない現れでしょうか。　『利休の愛した茶花』 ◎亀成川に沿って歩いていましたら、畑の境の低木に星の形をした黄緑色の実がついていました。　この実の形に見覚えがありましたので調べてみましたらバラ科の「リキュウバイ」でした。　・漢字では「利休梅」と書きますが、その由来は茶人千利休が好み、茶花として利用したということのようです。梅の花に似た5弁の白い花が清楚で茶花の趣が出ているというこの花は、日本人好みで私の好きな侘助（椿）に通じる美しさがあるように思います。　今の時期は花は終わっていましたが、実のついた枝にも味わい深い感じがしました。そういえば、散策会の際に訪問する古刹泉倉寺の境内に大変立派なリキュウバイがありました。　花期は4～5月ですので来年の花期に一度訪れてみてはいかがでしょうか。　今の時期、マユミやエゴノキ、ユズリハなど種々の樹木で実がついています。木の実を探す散策も楽しいですよ。	利休梅の実　　　　　　利休梅の花 ◆リキュウバイ…中国江蘇省から浙江省にかけて分布するバラ科の落葉低木、漢字では「利休梅」と書く。漢字名の由来は本文の通り。「まるばやなぎ」の別名があるのは、樹形が落ち着いてくると枝先が垂れ下がってくることからの名らしい。
2009 　 6. 15	◎「ブンナよ木からおりてこい」（水上勉著）を読みました。主人公の殿様ガエル「ブンナ」と生態系の頂点タカに捕えられた小動物達が葛藤する話です。今の時期、印西の里山でもこれと同じ光景が見られます。先日谷津田を歩いていたら上空を小さなヘビかトカゲのような生き物を爪に引っ掛けて飛翔するタカを目にしました。おそらく渡りの猛禽サシバと思われますが、ここでも、食べたり食べられたりの「命のドラマ」が日夜繰り返されているのでしょうね。　『谷津田に変わった鳥』 ◎先日、鳥見仲間のi氏から「田んぼのあぜ道に珍しい鳥がいます」の電話がありました。さっそく図鑑とカメラを携えて教わったフィールドに出かけて行きました。・谷津田の中を通る車道からほんの数十メートル離れたあぜ道にその鳥はいました。全体が煉瓦色、頭部は淡く顔は白。嘴は黒のカモが首を真っすぐ伸ばしてこちらを見ていました。カメラを向ける私のことを警戒するそぶりはありません。西日本には少数が飛来し、千葉県でも毎年数カ所で姿が見られ話題になるカモ目カモ科のアカツクシガモ（メス）の姿がありました。しばらく観察していましたら道路から15メートル位まで近づいて来ました。目が黒くまん丸で愛嬌たっぷりの可愛いカモでした。繁殖地は中国南部から中近東といわれており、その渡りの際に迷って来てしまったのでしょうか。あるいはどこかで飼育されていたものが逃げてきたのでしょうか。そのあたりは分かりませんが、仲間のいる所に帰れることを願うばかりです。	・この珍客が見られた場所は、以前たより（谷津田だよりHP30ページ：2007.6.12版）で紹介しましたハヤブサ科のカラカラが見られた場所とほぼ同じでした。この場所は何か特別珍客に魅力があるのカモ？。　　　アカツクシガモ　　　 ◆アカツクシガモ…カモ目カモ科の鳥。雌雄ほぼ同色で全体が煉瓦色。成鳥オスの夏羽には黒い頸輪が見られる。写真のものはメスなので頸に輪はない。まれな冬鳥として1から２羽で渡来。ネットによると千葉県で営巣例があるようです。
2009 　 6. 19	◎今日6月19日は太宰治生誕100年そして61年目の忌日です。桜桃忌と呼ばれている忌日は、1948年（昭和23年）6月19日。奇しくも太宰の誕生日でもあるこの日、愛人山崎富栄と共に玉川上水に入水し遺体が発見された日なのです。　最近また人気が出てきている太宰は短い期間ですが千葉県船橋市に居住しておりました。今回は少しこの話題に触れてみます。　『今日6月19日は桜桃忌』 ◎津島修治、太宰治の本名です。現衆議院議員津島雄二は太宰の長女園子の婿です。太宰は正妻美知子との間に１男２女、愛人太田静子との間に１女がいます。なお次女里子（佑子）の作品『火の山』は、NHK朝ドラの「純情きらり」の原案になったという小説です。また、太田節子との間の子太田治子も小説家です。・太宰は1909年（明治42年）6月19日、青森県北津軽の大地主で地方の名士の家に誕生しました。昭和3年19歳で『無間奈落』発表（未完）。昭和4年カモルチン自殺を図るが未遂。昭和5年東京帝国大学（現東大）仏文科入学。井伏鱒二に出会う。女給田部シメ子と投身自殺。シメ子のみ死亡。自殺幇助罪に問われるが起訴猶予となる。昭和8年この頃から作品をどんどん発表。　昭和10年、11年船橋在住時代です。都新聞（現東京新聞？）社の入社試験に落ち、鎌倉で縊死を企て失敗。東大中退、盲腸炎で入院。手術後腹膜炎を起こし鎮痛のため使用したパビナールのため中毒に悩む。第一回芥川賞候補に次席。11年には中毒が進行し入院するが、全治しないまま１か月あまりで退院。処女創作集『晩年』刊行。第３回芥川賞落選。この年『めくら草子』『虚構の春』などを刊行。12年内縁の妻小山初枝と自殺未遂。昭和13年『火の鳥』執筆に至るが未完。その後15年『走れメロス』。　戦後の22年『斜陽』は、発表されるや爆発的人気を呼び「斜陽族」という言葉さえ生みだしました。代表作『人間失格』そして遺作となった『グッド・バイ』。　昭和23年6月19日に玉川上水で遺体が発見されたのです。	・船橋宮本の太宰が居住していた場所に小さな碑が建っています。そして太宰が散歩していた海老川の橋に太宰の顔のレリーフと名作『走れメロス』の一文がこれもレリーフになって橋桁に設置されています。（九重橋）　　　　もっとも当時のものではありません。写真の橋は新しく架け替えたのもです。・また船橋市立文化ホールの広場に桜桃忌の石碑と太宰が宮本の家の庭に手植えしたという夾竹桃が移植されて元気に育っています。　太宰と船橋のつながりについて少し記してみました。 ※本文中の『』は、すべて小説名。 ◆太宰治…本名津島修治　小説家　太宰の記念館は、青森県五所川原市にある「斜陽館」国の重要文化財　木造2階建て入母屋造り。
2009 　 6. 21	◎今日6月21日は夏至です。TVでは、消灯イベントの映像が流れ、東京タワーの消灯カウントダウンなどはⅩマスか大晦日のようでした。ちょっとはしゃぎすぎです。ライトダウンはCO２削減、地球温暖化防止のためのキャンペーンイベントです。あまり大袈裟にならないよう家庭であるいは親しい人とローソクの火のもとで身近なエコについて話す機会としたいものです。2回目は7月7日七夕の日にあります。　　　　　　　　　　　　《我が家のライトダウン》　　　　※キャンドルスタンドは、学校給食の廃棄になったアルミ皿と無添加の野菜ジュース缶の空き缶です。　『F14かＦ22か？』 ◎先日、家内と家内の友人が借りている農園に草取りに出かけました。「草取り」と言っても正確には「草取り＆草刈り」が正しいです。トウモロコシやジャガイモ、トマト、カボチャ、ゴマなど10数種の作物のまわりには、作物の背丈以上の草がいっぱいです。その草を作物の背丈より低く刈り取っていく作業です。もっともシロザやオオマツヨイグサ、ブタクサなど太く大きくなる種は抜いてしまいます。隣との境にある道部分はしっかりと除草しました。除草した草の一部を作物の周りに敷いて終了です。　わずかな面積ですが結構疲れました。	農家の人の苦労に比べたら何百、何千分の一なのでしょうが大変さをちょっとだけ実感したような気になりました。・草取り終了後、チョコのかけらを２つ３つ食べながらペットボトルの水を飲んでい時、脇に敷いてあったビニルの上に一円玉より少し小さく、オレンジ色に黒の縁取りが鮮やかな蝶が止まっていました。　その止まり方ですが、後ろ翅を水平に、前翅を半開にする独特のスタイルが印象的でした。まるで米海軍の艦上戦闘機ｆ１４か最新のｆ２２など（グラマン社）を連想させるスタイルです。そっとカメラを近づけましたが逃げるそぶりはありませんでした。後で調べると低山地の疎林や樹林周辺の草原に生息するセセリチョウ科のキマダラセセリでした。初めて見たこの蝶のかっこいい姿に何か得をした感じがしました。　　　　　　キマダラセセリ ◆キマダラセセリ…セセリチョウ科の蝶。　飛び方は速く、好んで花を訪れる。生息地は本文中に記してあります。幼虫の食草はススキやチガヤなどイネ科の植物。近い種にヒメキマダラセセリがあるが、見分けは難しい。
2009 　 6. 28	◎フランス人の作家で飛行士といえば「星の王子さま」で知られるアントワーヌ・ド・サン＝テグジュベリです。岩波書店発行の絵本（翻訳　内藤濯）が知られていますが、今は翻訳の版権が終了しており、集英社・ちくま文庫など数社からも絵本が出版されています。私も読み比べていませんが、訳の違いなどを比較しながら読むのも面白いかもしれません。なお、サン＝テグジュベリは、1944年コルシカ島基地を偵察飛行のため発進したまま帰還しませんでした。1998年9月マルセイユ沖でサン＝テグジュベリの名入りの銀のブレスレットが発見されています。明日6月29日は星の王子さまの日です。（サン＝テグジュベリの誕生日1900年6月29日）　『頭のいいキノコ？』 ◎千葉NT中央駅近くにある県立公園の新ゾーンがすべてオープンし、全面積50ヘクタールの広大な公園となりました。先日実施しました探鳥会の後半は新オープンゾーンを巡りました。・斜面林脇の公園管理道路を進むと池を中心とした生態園に出ました。木道の中心部には屋根つきの休憩所となっており小休止にはもってこいでした。斜面に造られた階段を上がると広場と林が広がっていました。さっそくお弁当タイム。　ホオジロやヒバリの声を聞きながらの青空ランチは最高でした。　・食べていると（早くも食べ終わった）Ｙ氏が「あんぱんどうですか」とおどけた口調で何か差し出しました。合わせた両の掌の上に手作り風のあんぱんがひとつ。指先で突いてみると弾力があり本物のパンのようですがちょっと変です。・ひっくり返すと裏には短いが茎上のものがあり、茸であることが分かりました。ノウタケといい幼菌はまっ白ですが、成長するに伴いしわが刻まれ、色も褐色に変わり「脳」のような姿になります。	よく新聞で話題になるびっくりするほど大きいキノコ・オニフスベと同じ種のキノコです。これも探鳥（バードウォッチング）の余禄でした。・ひっくり返すと裏には短いが茎上のものがあり、茸であることが分かりました。ノウタケといい幼菌はまっ白ですが、成長するに伴いしわが刻まれ、色も褐色に変わり「脳」のような姿になります。よく新聞で話題になるびっくりするほど大きいキノコ・オニフスベと同じ種のキノコです。これも探鳥（バードウォッチング）の余禄でした。　　　写真…左に見える茸がノウタケ。後ろ側から見るとあんぱんに見えました。中央の大きな茸はテングダケ。 ◆ノウタケ…ホコリタケ科ノウタケ属のキノコ。和名「脳茸」。外皮は初めは白色だが、次第に茶色っぽくなる。傘は径５～８センチ。柄はなく、基部の高さ２～３センチ。若いうちは食べられる。
2009 　 7. 5	◎毎日が記念日といわれるほど、いろいろな記念日があります。なかでもこれこそ究極の記念日です。それは、今日７月５日は、「記念日の日」だそうです。　日本記念日学会が１９９８年（平成１０年）に制定したものです。これって「なんでもあり」という感じですね。　『食痕（しょっこん）発見』 ◎公園の新エリアがオープンして3か月たちました。調整池部分を含むと、50ヘクタールと広大なエリアとなります。スタッフを含めると約30人位。探鳥にはこの位の人数は適当です。・文化館前を出発し、緑道を通り新エリアに着きました。上空にはツバメとイワツバメが舞っています。ピチクリピチクリ高い空の雲間に鳴いているのはヒバリです。木々の間を波を描くような直線的に飛ぶのはヒヨドリです。・近くの樹上に目まぐるしく動いているメジロの姿を双眼鏡で追っていると、スタッフの一人が、「サシバ」と声をあげました。　南方から子育てのためにやってきている猛禽類、タカ科のサシバの勇猛な姿が見られました。ただ、数百メートル先の樹木の中段に止まっていて、肉眼ではほとんど分かりません。でも、しばらく止まっていたので双眼鏡と望遠鏡で全員が確認することができました。　　　オオタカ　成鳥	・その後、やはりタカ科のオオタカが何か足に獲物をつかんで飛び去る姿が見られました。　また鉄塔の先では、ハヤブサ科のチョウゲンボウの姿も一瞬ですが見られました。これで猛禽3種出現です。　アオサギやチュウサギ、ダイサギなどのサギ類の姿を観察し、池を中心とした生態園の中の木道を通り解散場所に戻りました。・生態園から戻る途中になんと首なしのハトが路傍に落ちていました。周りには羽毛が散乱しており、きっとオオタカの仕業に相違ありません。頭を食いちぎり、腹も裂かれていました。左足にブルーの足輪が見えましたので伝書鳩だとおもいます。きっと１羽で止まていたところを襲われたのでしょう。　そして（オオタカの）食事の最中に人が通りかかったか何かで餌を放り出してしまったのかもしれません。・食べたり食べられたり、弱肉強食が、自然の姿なのです。参加していた子供たちも恐る恐る食痕（食べ痕）を覗きこんでいました。　　　　　　食痕（ハト、左足にはブルーの足輪あり） ◆オオタカ…タカ目タカ科の猛禽。青灰色の頭と上面。　胸は白地に黒の横斑。ハシボソガラス大で留鳥。ハトやカモ類などの中型の鳥を捕えて食べる。　環境省準絶滅危惧種指定。
2009 　 7. 10	◎今日7月10日は「納豆の日」です。7（なっ）10（とう）のごろ合わせからの制定です。　納豆といえばやはり朝食ですね。 2005年国民健康・栄養調査によると20代の28.3パーセント、50代でも9.9パーセントが毎日は朝食をとらないとの結果が出ています。朝の欠食は一日のスタートに影響があるのではないでしょうか。明日は、納豆ごはんにしませんか。　『伊賀か、甲賀か？‥スゴイ奴』 ◎アンデルセン公園内に昨年オープンしたビオトープでの生き物観察が今月中旬に行われるので、先日何人かで下見に行ってきました。・田んぼや小川エリアでは、たくさんのザリガニ、ドジョウや小魚、ヤゴにエビなどが見つかりました。また水辺周りの昆虫エリアでは、シオカラトンボやノシメトンボ、シジミチョウやアゲハチョウ、そしてバッタや甲虫なども見つかりました。・湧水の源流にあたる丘には雑木林があり、早くも穴から這い出したニイニイゼミやヒグラシが見られました。ニイニイゼミの泥つきのぬけがらもいくつか見つかりました。　ぬけがら探しをしていた時、コナラの幹で何か動いたような気がしました。目を凝らし食い入るように探しましたが、ただ樹皮がゴツゴツしているだけでした。気のせいかと思い、またぬけがら探しをしようと思った時、触角が動き忍者のような姿を見つけることができました。・樹皮そっくりの姿をしていた昆虫は、カミキリムシ科のナガゴマフカミキリでした。	危険が迫るとじっと動かない姿は、忍者の隠遁の術そのものでした。写真を撮る時も液晶モニターには樹皮のみしか見えません。まさに伊賀か甲賀のすごい奴でした。これも天敵から身を守るすべなのですね。・ナガゴマフカミキリ　どこにいるか見えますか？ヒント：クリックすると分かります。ダブルクリックで戻りますよ　　　 ◆ナガゴマフカミキリ…甲虫目カミキリムシ科の昆虫。　全長13～22ミリ。黄褐色と灰色のまだら模様に細かな黒点をちりばめたカミキリムシ。サクラ、イチジク、フジ、柑橘類の枯れ木や伐採木に集まる。
2009 　 7. 13	◎日本の陸地で観察できる46年ぶりの皆既日食が来週22日に迫っています。　光学メーカーやカメラメーカでは観察用眼鏡の製造が間に合わないと新聞に出ていました。私も見てみたいと思いますが、天気はどうでしょう。　『小笠原諸島世界遺産候補に』 ◎豊な生物多様性で「東洋のガラパゴス」と呼ばれている小笠原諸島（東京都）の生態系の保全を強化するため、環境省は先日国立公園の区域を拡大、計画の大幅な見直しを表明しました。そして、このたび小笠原諸島を世界遺産の登録候補とし来年1月にも国連教育・科学・文化機構（ユネスコ）の世界遺産委員会に推薦することを決めたといいます。・同諸島を推薦する3つの理由として、アサヒエビネやアカガシラバト、オガサワラオオコウモリなど希少動植物が生息していること。蝸牛のカタマイマイなど島で独自に進化した動植物が見られること。　そして地球の進化を示す貴重な地形や岩石（枕状溶岩など）が見られることなどが挙げられています。・片道25.5時間の船旅でしか行けない島ですが、時間をかけても行ってみる価値はあります。いつか出かけてみませんか。 ◆枕状溶岩…長い枕のようなかたまりの集合でできている溶岩。玄武岩質の溶岩が海底など水中に流出して急冷した時にできる。	・カタマイマイ…　同じ種から27種にも進化したいわれる蝸牛　　　・枕状溶岩…形が枕そっくり
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