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2009
3. 2

◎先週は雪が降ったり北風が吹いたりと荒れたお天気でしたが、今日3月2日は、青空で気持ちがいい日です。
 明日はひな祭り、そして5日が啓蟄となります。「冬ごもりの虫声
を啓く」の如くそろそろ虫達が活動を始める次節です。
いつもの便りです。

 『春先は、黄花が美しい!』
◎厳寒の真冬に咲くロウバイの黄花が終わり、これも黄花がきれいなマンサクが満開となっています。
ちょっと変わったこの名は、枝いっぱいに花をつける姿を「豊年満作」にちなみつけられたという説と、春一番に花が咲く「まず咲く」の転訛の説があります。どちらの説も庭先に咲くマンサクの花の姿を見事に表しています。

・近くの公園にマンサクが2本並んでいる場所がありました。ふと見ると一方には葉がなく、もう一方には枯れた幅広の葉がいっぱいついていました。写真を撮り家で調べてみると、花がいくらか大きめで枯れ葉がついている方は、中国原産のシナマンサクのようでした。ただ、このほかにも交雑種が多く流通しているようですので見わけが難しいようです。

・そろそろ、やはり黄花が美しくハルコガネバナ(春黄金花)の名でも呼ばれるミズキ科のサンシュユが咲き出します。黄花が映える次節です。身近な自然を楽しみに近くの公園などにお出かけしませんか。


   
 シナマンサクの花 枯れ葉がたくさん残っている。


シナマンサク…マンサク科の落葉小高木。マンサク科の樹木は花の少ない時期に花が咲くので庭や公園によく植栽される。
 シナマンサクは、在来種のマンサクより花も葉もかなり大形。開花時に前年の枯れ葉がかなり残っているなどが見わけのポイント。なお葉のついている時期なら、葉の表面が無毛ならマンサク、有毛ならシナマンサクで見分けられる。

戸神ハクチョウ情報…この数日いなくなったり、戻ってきたりと忙しい。 昨日3月1日には3日ぶりに戻って 来ていました。
 6羽全部そろっていました。今日2日の早朝また飛び立ってしまい、現在はおりません。
 いずれにせよ、北帰行は間近でしょう。

 2009
3.12

◎河津ザクラが満開ですが、ソメイヨシノのつぼみも急に膨らんできたこの頃です。今年の桜前線の予報は昨年より4,5日早く千葉では25日あたりになりそうです。段々温暖化により早まっているとTVで言っていました。また単に早くなるだけでなく桜の木がどんどん傷んで枯れているといいます。今回の便りは桜の木についてです。

 『桜(ソメイヨシノ)が瀕死』
 武蔵野線新八柱駅から21世紀の森と広場に向かう途中にある「日本の道100選」の常盤平の桜(ソメイヨシノ)並木が随分枯れていました。この数年樹木医による診断と治療をしているようですが、どんどん枝、時には幹も枯れていくのが分かります。

・枯れる理由は、舗装道路のため根が張れない。
 天狗巣病などの菌類による病害。
 ベッコウダケなどのキノコによる枯れなど
の原因といいます。この内のベッコウダケなど腐朽菌による枯れの増大は温暖化による気温上昇と豪雨が原因ではないかということです。
常盤平の桜並木も気にして見ると、枝が枯れていたり、幹の根元にキノコが生えていたり、幹に苔がびっしりと覆っていたりしていました。
(このうちのコケについては枯れの影響はないようです。)

・特に日本人好みのソメイヨシノは、寿命も短く病害虫に弱いそうです。その寿命は、せいぜい60年位だろうと聞いたことがあります。その点ヤマザクラやエドヒガン、オオシマザクラなど自生の種類は寿命も長く病気にも強いようです。やはり人が人為的に作出したものは弱いみたいですね。
つかったといいます。これらは今後の課題になることでしょう。


   
   
サクラの根元から生えていたキノコ「ベッコウタケ」

★ ソメイヨシノといえば、受粉も結実もしないと思っていましたが、先日朝日新聞に「野生桜遺伝子の危機」の見出しで花見や緑化に移植されたソメイヨシノの花粉で、自生種の桜が交雑していると載っていました。生物は地域ごとに独自に進化して、その地域に合った有用な遺伝子を受け継いでいる。そこに他の遺伝子が混じると病気や気候に対する抵抗力などに影響が出かねないということです。また、反対に別の桜の花粉で結実している種子もあり、すでに芽吹いているものも見つかったといいます。これらは今後の課題になることでしょう。

ソメイヨシノ…染井吉野 サクラの一種。各地に普通に栽植。花は葉の出ぬ先に開く。成長は早いが木の寿命は短い。エドヒガンとオオシマザクラの雑種とされ、東京染井の植木屋から売り出されたという。栽培は取り木や接ぎ木による。

 戸神ハクチョウ情報(北帰行)…2月25日から、いなくなったり、又戻ってきたりと不安定でしたが、3月5日(木)の午後4時半ごろに、幼鳥1羽が飛んで行くのを見たという情報を最後となりました。よって、今冬の戸神調整池のオオハクチョウの北帰行を平成21年3月5日にします。 もし、その後に見たという方、いらっしゃいましたらご連絡ください。

 2009
3.16

◎14日(土)は春の嵐、公民館の玄関前で行う予定だった「紙芝居」は中止。15日(日)は暖かくお天気も良くフェスタ会場は、人がいっぱいでした。
 組み立て式紙芝居台(段ボール利用)を設置し、ショルダー型スピーカーを携え4公演(1公演4話)を行いました。対象が子供のためマンガ主体ですが、必ず一つは環境に絡んだものを入れました。
 ホールは駄菓子のブースがあったり、外から和太鼓の音が響き、ぬいぐるみのキャラクターが館内をめぐるなど、子供たちの興味が分散してしまう条件での上演でしたが、それでも子供たちは満足していたようでした。いつもの便りです。

 『しいたけ栽培セットなるもの購入』
◎子供の時、冬休みになると貯金箱を作っていたことを思い出します。
 それは、お金を貯めることより貯金箱を作ることが楽しかったようです。物不足の時代でしたので、材料と言っても物干し竿の端からせしめた竹利用とか新聞紙と”ふのり”を煮て作った紙粘土などでした。また壊れた柱時計の板やゼンマイなど当時としては最高の材料が手に入ることもありました。
・ところが現在は工作セットなるものがあり、貯金箱も同様のようです。さて、セットというと鍋・漬物・大きいものでは物置もあり便利な世ですが、なんと「しいたけ栽培セット」なるものを見つけました。木のチップを固めて作った菌床と保湿ビニルのセットです。早速購入し、栽培に挑戦してみました。挑戦といっても大げさなことは何もなく、ただ置いて眺めているだけでしたが10本もの収穫がありました。
 現在は菌床を休ませていますが、水分補給をして再収穫できるようです。収穫した中の形のいいもの4本を天日干しし、どんこ(乾しシイタケ)を作ってみました。なんだか食べるのがもったいない感じがしました。
 しかし、やっぱり雑木林の中で榾木を使用して作るのが本来ですね。


   
      しいたけ栽培開始時

   

      しいたけ収穫直前時

しいたけ…椎茸 マツタケ科の食用きのこ。シイ・カシ・クリ・クヌギなどの広葉樹の枯木中に生じ、傘の外面は紫褐色または黒褐色で、裏面と柄とは白い。生のものは淡味、干したものは香りが高い。栽培は榾木で行う。

 戸神ハクチョウ情報(北帰行)…(昨日3月15日午後4時現在)…オオハクチョウ2羽・成鳥1羽、幼鳥1羽 確認。 (ヘル親子と思われます) よって本調整池の白鳥の北帰行はまだとします。

 2009
3.22

◎船橋大神宮の境内には、土俵があります。ここで毎年10月に子供相撲が行われています。2代将軍秀忠に地元漁師の子供たちが将軍の前で相撲大会をしたのが始まりという。この子供相撲の出身の力士若荒雄(阿武松部屋)は、今場所好調中日で7勝1敗。さて、毎場所後半に弱いが今回はどうなるでしょう。因みに船橋大神宮には、4月5日の散策会の際に寄ります。いつもの便りです。

 『渡良瀬遊水地で葦焼(よしやき)がありました』
◎朝8時ちょっとに火が入り、恒例の葦焼が始まりました。10時頃、東武日光線柳生から板倉東洋大前駅に差し掛かると車窓からの景色が一変しました。今までの青空が黒雲に変わってしまいました。よく見るとまるで竜巻のような煙が空に向かって舞い上がっていて、TVで見た9・11か空爆最中のバクダットような様相した。

・藤岡駅で下車し、煙の立ちあがっている方向にしばらく歩くと、目的の渡良瀬遊水地が見えてきました。毎年遊水地に茂る葦などの雑草を焼却しているのです。害虫駆除、樹林化防止、湿地としての環境保全等のためといいます。先日の大分由布の野焼きでの事故の影響か消防などが万全の態勢を敷いているようでした。
・10時半を過ぎていたので、葦焼も終了に近づいていましたがそれでも時々そこかしこで大きな炎が空に向かって立ちあがっていました。地面には一面に葦の燃えかすが降り積もっていました。この日は一帯が洗濯物外干し禁止だそうです。

・帰りに、案内してくれた渡良瀬遊水地で自然観察をしているAさんとSさんの車で野木神社(下都賀郡野木町)に連れていって頂きました。神社境内には、坂上田村麻呂お手植えと伝えられている樹齢1200年の銀杏が現存していました。この銀杏の木は出産女性のお乳の出が良くなるという民間信仰があるそうです。
・また境内の脇から始まる湿地の入口付近にニリンソウの群生地があり、白い可憐な花がいっぱい咲いていました。ふと見るとあまり見なれない蝶が止まっていました。下唇のひげが長く飛び出している独特な姿から”テングチョウ”の名がある蝶でした。来年は頑張って葦焼の火入れの時間に間に合うように行ってみたいと思いました。



   渡瀬瀬遊水地葦焼
   

   下唇が天狗の鼻のように見えるテングチョウ
   


渡良瀬遊水地…洪水対策及び鉱毒沈澱無害化することを目的に渡良瀬川下流に作られた遊水地。
 鉱毒反対運動に立ち上がった(1901年天皇に直訴)田中正造は、教科書にも載っている

 2009
3.25

◎日本列島がWBC2連覇で沸いています。が、その反面千葉県知事選はあまり沸いていません。これからの県政どうなるのか心配ですね。29日が投票日。
いつもの便りです。

 『甘ーいおまけにつられ、ありさんがお手伝い』
◎船橋市アンデルセン公園一角の斜面林の一部が、ボランティア管理している野草園です。今の時期は、管理と言っても特になく風で落ちた雑木の小枝を拾い集める程度です。

・ふと見ると道路に近い斜面に薄紫の花の野草が群生していました。蕾みのものを含めると30余り見られました。それは雑木林に咲くカタクリの花でした。小さいながらもその存在感は大きく見る人を吸い寄せるような気高く清楚な姿をしていました。

・カタクリは種から開花まで7年もかかり、群生が見られるのは自然が破壊されなかった証しでもあります。種はタンポポのように綿毛で移動することはせず、アリに運んでもらうのです。
種の端にアリが好むエライオソームと呼ばれる物質がついていて、これを狙ってアリが運び、必要のない種を巣穴の外に捨てるのです。アリ任せの子孫存続法ですね。

☆大相撲若荒雄(阿武松部屋・船橋市宮本出身)情報…今日で10勝1敗、十両力士中なんと1位です。さて、後半はどうでしょう。


・雑木林のふかふかの落ち葉の下から現れ、存在を主張しているカタクリの見ごろは今月から5月頃までです。根には鱗茎がありかつては片栗粉の原料にされ、今でも山菜の本には載っていますが、楚々と咲くこの花を食べようとはだれも思わないことでしょう。

   
   雑木を背景に野草園に咲くカタクリの花


カタクリ…ユリ科カタクリ属の野草。片栗と書く。春の花として、万葉の昔から人々に愛されてきた植物です。花期3〜5月。花は温度によって開閉し、17から20度以上で花びらが開き、25度では完全に反り返る。温度計持参で確かめるのも面白そうですね。
 戸神ハクチョウ情報(北帰行)…(3月23日確認)…まだ2羽います。まだいるとなると北帰行出来るのか心配になります。ミル家族(4羽)の北帰行を09年3月5日とし、今いるヘル親子(2羽)はまだとします。

 2009
3.31

◎桜前線もやや停滞ですが、いかがお過ごしですか。明日は早や4月、学校も会社も新年度となります。今年度もよろしくお願いします。いつもの便りです。

 『ただアゲハ?』
◎船橋大神宮の境内に土俵があります。土俵のある場所は本殿の位置する場所より1段低いところです。ふと土俵から少し離れた場所に石碑が建っているのに気づきました。同行したI氏は、石碑の文字からするとこの場所に池があったと話してくれました。丁度通りかかった神社の職員の方に聞いてみると、駐車場を作る前に池があったといい、池を埋め土俵をそこへ移動したのだそうです。

・この土俵で毎年。10月20日の例大祭に催される奉納相撲は、家康公の鷹狩の際船橋に滞在した折、土地の子供が相撲をとってもてなしたことに始まるといいます。その名残でしょうかいまでも奉納相撲のほかに子供相撲も行われています。
この大神宮の子供相撲出身の力士若荒雄(わかこうゆう:十両・阿武松部屋)は、春場所惜しくも十両優勝を逃してしまいましたが夏場所に期待されます。
この大神宮には4月5日の散策会の折訪問します。

アゲハチョウ…人家の周辺にもっとも普通にみられるアゲハチョウで、山地にはかえって少ない。ツツジ類やヤブカラシなど多くの花で吸蜜、湿地で給水することが多い。3〜10月出現、蛹で越冬。今見られるのは春型、夏型より小さい。



・帰りがけに、大神宮の西に位置し、地元で「西向き地蔵」と呼ばれる地蔵群を見に行きました。九日市町と海神町の境に位置する地蔵はきれいな花と水が備えられ地元の人が大切にしていることが一目で感じられました。
 ふと見ると地蔵様と裏通りを仕切る塀下の地面に蝶が止まっていました。カメラを近づけても逃げないの、よく見ると死んでいました。翅もきれいで傷んでいませんでした。翅の模様からして、アゲハチョウ(春型)でした。最近ナガサキアゲハが話題になりどちらかというと黒いアゲハが話題になりますが、この普通のアゲハチョウもとても綺麗です。黄みの強いキアゲハと区別して今回は「ただアゲハ」としました。
 大変綺麗で生きているように見えました。

   

 戸神ハクチョウ情報(北帰行)…(3月30日現在)…オオハクチョウ幼鳥1羽確認。 成鳥(親)はいない。

 2009
4.20

◎先日クマバチの巣穴の開いた枯れ木からクマバチ(蜂)が出て来て、窓際のカーテンにじっと止まっていました。しばらく様子を見てからそっと外に放しましたが、すぐに戻ってきてしまい困りました。
 やはり、古巣が懐かしかったのでしょうね。いつもの便りです。

 『ウワミズザクラ見事!』
◎久しぶりに結縁寺谷津に出かけました。薄手のジャンバーで歩くとちょっと暑いかなと思う気持ちの良い散策日でした。

・途中、何カ所かまっ白な花を満開に咲かしている樹木が目につきました。
 双眼鏡で覗くと、花は白いブラシのように見えました。木の高さは10から15メートル位でしょうか。斜面林の緑の絨毯の中にブラシ型のまっ白い花が木全体を覆っている様は見事でした。
 この木は、サクラの仲間の原種といわれ桜らしくない桜の代表ウワミズザクラでした。このブラシのように見えるのは5ミリほどの花から飛び出している雄しべの集まりなのです。

ウワミズザクラ…バラ科サクラ属の落葉高木。ウワミゾザクラ(上溝桜)の転訛という。上溝は昔亀甲占いで、この材の上面に彫った溝。その他、諸説あり。



・図鑑で調べてみましたら、つぼみや若い実は山菜として利用され、樹皮は桜細工に使うようです。この木の清楚な美しさに感激しつつ先に進むと公園に着きました。
 ふと見ると公園の奥にもウワミズザクラが咲いていました。と思ったのですが、よく見るとこちらはハナミズキのまっ白な花でした。ハナミズキも満開に咲いていました。今この2種の白花が美しい時季です。

   
   ウワミズザクラ


  戸神ハクチョウ情報 (今冬最終のお知らせ)…
○飛来08年11月6日 オオハクチョウ成鳥3羽・幼鳥3羽
○北帰行09年3月  5日 成鳥2羽・幼鳥2羽 
      09年3月30日 残った成鳥1羽
      09年4月  8日 最後の幼鳥1羽北帰行) 

 2009
4.27

◎ 4月の前半に小笠原諸島に行ってきました。
  小笠原の自然の様子を ”谷津田だより(番外編)” として書きましたので覗いてみて下さい。

 2009
5. 3

◎小笠原で植物ガイドのHさんが、島に流れ着いた植物が気の遠くなるほどの時をかけて、環境に適応して進化している姿を「適応放散」と云うと教えてくれました。ウイルス4種が混合して変化してきたという新型インフルは、ウイルスの適応放散みたいですね。いずれにせよ、このところ何かと不安の多い世の中です。高速道路は1000円渋滞、海外は自粛とすると連休は近場で過ごすのもいいでしょう。いつもの便りです。

 『鮮やかな紅色の翅をもつカミキリ虫がいた!』
◎利根川土手の斜面には、スカンポ(スイバ)の花が一面に咲き「土手のスカンポ、ジャワ更紗(スカンポの咲く頃・作詞北原白秋、作曲山田耕作)」の歌詞そのままでした。

・土手を上がりきると、目の前に悠々と流れる利根川の全貌が現れました。昔から坂東太郎のあだ名のある暴れ川であった利根川も今日はゆったりと穏やかで平和の象徴のようにも感じました。オオオヨシキリの声やセッカ(ウグイス科)の声を楽しみ、土手に咲く野の花を調べたりしながら1時間半ほど歩きました。頬に当たる川風が心地よく、気分が落ち着く感じがしました。その後、土手近くに建つ公民館に戻り、昼食の時間にしました。午後は旧木下河岸問屋の土蔵見学や木下貝層の見学でした。

・途中、草むらを覗く参加者の指さす先に紅色の美しい甲虫の姿がありました。さっそく図鑑で調べましたら、紅色の翅の特徴から「ベニカミキリ」と分かりました。ひときわ目立つ紅色の姿では、鳥などの敵にすぐ見つかってしまうのではと思いました。帰宅後調べてみましたら、毒を持つやはり紅色の美しいベニボタルに擬態しているのだろうと出ていました。この艶やかな紅色は身を守る手段だったのですね。
昆虫の世界は面白いですね。



・このほかにも今回の散策会では、ナガサキアゲハ、アオスジアゲハ、ツマグロヒョウモン、ジャコウアゲハなどの何種類かの蝶の飛ぶ姿が見られました。
 近くの公園や緑地に出かけてみませんか。きっと新緑の中色々な発見に出会えるかもしれませんよ。

   
   ベニカミキリ♀ 触角の長さが体長とほぼ同じ。
   ♂はもっと長い。

ベニカミキリ…コウチュウ目カミキリムシ科の昆虫。体長17ミリ。
 和名からもわかるように体の表面は鮮やかな紅色をしている。体色の紅色は、昆虫を捕食する動物に毒を持っていると思わせる警戒色でもある。
 しかしベニカミキリは、実際には毒を持っておらず、有毒のベニボタルに似せている擬態の姿という。食草(幼虫の餌)は枯れたモウソウチクやマダケ。

 2009
5.11

◎昨日5月10日からバードウィーク(愛鳥週間)が始まりました。小鳥たちの沢山いる環境をずっと守りたいですね。いつもの便りです。

 『お任せ農法?』
◎前に(08/8/17)、『自然の大地の力にゆだねる』のタイトルで自然農提唱者の福岡正信さんのことを紹介しました
。福岡さんは作物も雑草の一つとの考えから、耕さず、肥料も薬も使わず、草もとらずという農法を世界に広めてきました。
 昨夏逝去した今日もこの自然にゆだねる農法が少しずつ広がっています。

・家から自転車で5,6分の所に民営の家庭菜園用地を借り、家内の友人を中心に家内と3人で福岡さんの農法を少し取り入れた畑をやっています。
 種まきの折には最小限に耕し、有機肥料をほんの少し使い、草も背丈が作物を超えそうになると刈っていますが、農薬は一切使いません。
 畑にはハムシやテントウムシ、バッタなどが現れますがそのための被害はさほどないようです。
 昨年は、水も種まきの時以外はかけず、自然のままに任せておきました。でも刈り取った草をかぶせてある土は、いつも適度な湿り気を持ち土も柔らかでした。
 ミニトマトは、ものすごく豊作で1回に何十個も収穫でき食べきれなかったです。それにサイズは可愛らしかったですが美味しいスイカもとれました。

・今年もジャガイモやナス、トマトなどをはじめ10種以上の野菜の種を播きました。ジャガイモの成長は最初ちょっと悪かったですが今は葉も茂り良くなりました。

・2年目の今年も福岡さん方式を取り入れた「自然にお任せ農法」でやろうと思っていますが、どうなることでしょう。
 因みにまわりにも家庭菜園がありますので通路際の草取りなどはしっかりやっています。


   
   たった2粒のイチゴは、撮影後すぐに食べて
   しまいました。甘かったです。

   
   キヌサヤの花がとても綺麗でした

福岡正信…自然農法の創始者(1913/2/2〜2008/8/16)。1937年に帰農、実験的に自然農法を始める。高知県農業試験場勤務を経て、1947年からは自然農法一筋に生きる。栽培形態が最も自然に近い独創的な農法を実践、普及。

 2009
5.18

◎市営の青空駐輪場で自転車の倒れている様を見て昨日の強風が思い出されました。この所天候が不順ですし、TVでは新型インフルの拡大による保存食の買いだめの報道がされているなど気にかかることが続きます。いつもの便りです。

 『5月18日は里山の日(千葉県制定)です』
◎千葉県では、「千葉県里山の保全、整備及び活用の促進に関する条例」を制定し、5月18日を「里山の日」と定めています。近頃では、「里山」だけではなく、「里海」や「里沼」はては、「里川」などの造語が多々遣われております。これらは単に裏山だったり池や沼なのでしたが、文明社会の名のもとに行われた開発のためなくなってしまったり、荒れてしまった農村地区の田んぼや川、林や森などに対する現代人の自然に対する思いが、このような造語を作りだしていったのでしょう。

・私の住む印西市は、ほかの地区からするとまだ「里山」が残っていると思います。しかし、活動を始め6年目となりますが、田の真中を通る水路は濁り、田は埋め立てられたり放棄されたり、豊なため池の水が枯れたりと徐々に里山が病んでいる姿をいくつも見ております。
 5月は里山月間でもありますが、皆さんもずっと里山に関心を持って欲しいと思います。

・今、里山を歩くと「ホー、ホケキョ」の声が聞こえます。誰でも知っているウグイスのさえずりです。今回はこの里山を代表するウグイスの鳴き声を初めとして、鳥の鳴き声について書いてみました。
(聞きなし)
 野鳥の声の識別は、難しいものです。そこで、たとえばウグイスなら「ホー、ホケキョ(法、法華経)」のように”聞きなし”で覚えておくのも良い方法です。そこで他の小鳥の”聞きなし”についていくつか紹介たします。
・コジュケイ →「ちょっとこい、ちょっとこい(チョットコイ)」
・ウグイス →「法、法華経(ホー、ホケキョウ)」
・ホトトギス →「特許許可局(トッキョキョカキョク)」
・ツバメ →「土食って虫食って渋い(ツチクッテムシクッテシブイ)」
・ホオジロ →「一筆啓上仕り候(イッピツケイジョウツカマツリソウロウ)」
 まだ、いろいろありますが省略します。
このような「聞きなし」が昔から伝えられています。実際の鳥の鳴き声と比べてみると面白いですね。何度か聞いているとこの聞きなしの言葉に聞こえてくるのが不思議です。


   


   

※写真上は、この辺りに普通にいるウグイス
 写真下は、小笠原の固有種のハシナガウグイス
 ※ハシナガウグイスは「ホー、ホッケ」と舌足らずに鳴きます。

ウグイス…ヒタキ科の留鳥。茶褐色の体。淡い眉班、やや長めの尾羽。
 ホーホケキョと鳴く。ケキョケキョケキョとも鳴くが、これは警戒音の意味。地鳴きはチャッ、チャッと鳴き笹鳴きと呼ばれる。
 庭の梅の木に来るウグイス色の小鳥は、ウグイスではなくほとんどがメジロ。


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