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 2007
 5. 13

☆大型ショッピングセンターのあちこちにカーネーションの花が飾られています。今日5月13日は、母の日です。ただ、私はどうもこの時期、持病の腰痛が出やすいのです。
 実は昨日から寝たり起きたりの生活です。トホホ…。
 2,3日は駄目ですね。 いつもの便りです。

 『クワッ・クワッは雨。キョッ・キョッは赤。
 ボォー・ボォーは牛。コロロ・コロロは、青?』
◎実は、みんな蛙の鳴き声です。雨蛙、赤蛙、牛蛙、そしてコロコロという可愛い鳴き声の主は、青蛙(シュレーゲルアオガエル)です。
・今日の主役の青蛙・シュレーゲルアオガエルは、名前から考えると外国からの移入種かと思われがちですが列記とした日本在来種です。・見た目には、皆さんがよく知っている雨蛙そっくりですが、目の脇に黒い帯状の模様がないので見分けは比較的簡単です。
 水田や森林に生息していて、繁殖期には、水辺に集ってきます。今の時期、谷津田に行くとコロコロコロ・・・とうるさい位に鳴いています。千葉NTでは、ごく普通の蛙です。
 この蛙は、雨蛙同様に指に吸盤があり木登りが大好きですので、梅雨時にアジサイなどの葉や枝に登っているのが見られると思います。その際には、目の脇の黒斑の有無を確かめて下さい。
 なお、似た種の雨蛙(ニホンアマガエル)には、皮膚から刺激性のある物質(毒)を出しますので、触った時には、その手で目をこすったりしないようにし、後で必ず手を洗うようにしましょう。特に小さなお子さんの場合には気をつけさせたほうがよいでしょう。
 いわば蝦蟇の油と同じような分泌液です。
 シュレーゲルアオガエルの場合は、特にそういうことはありません。


※下に、青蛙(撮影:印西市浦部谷津)の写真を貼り付けます。なお、その裏面に日向ぼっこ中のカナヘビ(撮影:印西市小倉台)の写真を付けておきます。どちらも可愛い映像ですが、爬虫類駄目な人は、ご遠慮下さい。

 ※写真上でクリックすると「カナヘビ」、
   ダブルクリックで元に戻ります
   

◆シュレーゲルアオガエル…日本に棲むアオガエル科のカエルの代表種です。模様のない鮮やかな緑色。繁殖は3~6月。印西では谷津田でごく普通に見られる。
 名前の由来は、江戸時代にシーボルトの持ち帰った標本を研究したオランダのライデン王立自然史博物館館長へルマン・シュレーゲルの名にもとづく。

◆カナヘビ‥爬虫類トカゲ科カナヘビ属の生きものです。つまりトカゲの一種です。トカゲより尻尾が長いので蛇の名が付いているようです。


 2007
 5. 15

◎初日はいい形になったが惜しくも黒星。昨日初白星でホッとしたとインタビューに答えていたのは、前に「便り」で取り上げた新入幕の西12枚目の「里山」です。幕内最軽量の力士ですが、今後の活躍はどうなるでしょう。
 ちなみに何度も書いていますが、特別フアンではありませんが、四股名の「里山」が(里山散策会主催者としては)やはり気になります。いつもの便りです。

 『ニュータウンに、シギ?』
◎”しぎやき”は、私にとって懐かしいお袋の味です。子どもの頃は、魚や肉は高価な食材でした。ですから日常の惣菜といえば基本的に野菜中心でした。
・そんな中でも母親は色々と工夫していました。茄子を油で炒め、味噌で味付けした”しぎやき”は、好みのご馳走の一つでした。
・この”しぎやき”を漢字で書くと「鴫焼」となります。実は本来の”しぎやき”は、鳥のシギ(鴫)の肉を焼き味噌をつけて食べたことに由来するそうです。もっとも、今、シギは、鳥獣保護法で保護されていますので鴫焼も話だけですね。
・さて、ここで話しに出ましたシギ(野鳥の方です)が、印西に今やって来ています。

・腰痛の為、まる2日静養していましたが、今日は体慣らしに千葉NTを東西に通る北総線の北側に広がるU谷津に自転車で出かけました。水田の稲は、20センチ程に伸びそよ風になびいていました。その畝と畝の間にチラチラ動いているのが見え、双眼鏡で覗きました。シギでした。
 ・京の女性の艶やかな姿をイメージしたことから、キョウジョシギと呼ばれているシギの群れが盛んに採餌していました。南半球からシベリアまで移動する途中、立ち寄って休息している最中です。



 他にムナグロ(チドリの仲間)や、コチドリ(これもチドリ、印西でも繁殖する)、クチバシの長いチュウシャクシギなども見られました。
 まだ、ここから目的地までは、3000キロも4000キロも残っています。ゆっくり休息して無事に旅立つことを願いたいものです。

   
 ※谷津田にやってきたキョウジョシギ(京女鴫)。
  (5/15撮影)

キョウジョシギ(京女鴫)…シギ類シギ科、全長約22センチの鳥。夏羽では頭部から胸は白地に黒、体の上面は、赤茶でとても上品で綺麗な姿。
 冬は南方で過ごし、夏シベリアで繁殖する。
日本には、春と秋に途中休息に寄る。こういう種類を旅鳥といっている。北総には毎年大相撲夏場所の頃にやってくる。早いものは数日、遅いものは1ヶ月くらいで北に旅立つ。

 2007
 5. 21

◎今日5月21日は、二十四節気の小満。草木が茂って天地に満ち始める頃という。今日、里山を歩きましたが、草も木も茂り始めではなく、すでに満開という感じでした。これも温暖化でしょうか。
※大相撲の里山は、3勝6敗。やはり軽量ゆえ連日厳しいようです。この後どうなるのか少し気になります。いつもの便りです。

 『タニギキョウ群生地』
◎田植えの済んだ谷津田は、とても静かでした。
 たまに犬の散歩をしている人やバイク(カブ)で田の水の具合を見回っている農家の親父さんに会うくらいです。
 野鳥の姿も少なくサギも空を飛んでいる2羽のみしか見られませんでした。
 でも植物は賑やかでした。
賑やかな谷津の植物をほんの2、3紹介します。
・まず、今の谷津田の代表といえるのは、ウツギです。
唱歌「夏はきぬ」に出てくる卯の花です。真っ白な花が遠くからでも見られ、谷津田を晴れやかに飾っています。

ウツギ…ユキノシタ科ウツギ属の落葉低木。
北海道から九州まで分布。幹や枝が中空なので空木(うつぎ)の名がある。花は白色、5から6月に咲き、野山の緑に白いオブジェのようです。
 ♫ 唱歌 ♫ 「夏はきぬ」の”卯の花”は、この樹。
・黄花で鮮やかさを醸し出しているのは、キク科の面々です。まずタンポポ、そして茎が長くタンポポそっくりなブタナ、それとハルノノゲシやオニタビラコ、コウゾリナなどがそうです。


・今の時期、赤(紅)色の花は、本当に少ないです。
この谷津にも数は少ないですが、赤(紅)色の花が咲いていました。それは赤というより紅紫の花のノアザミでした。とても目立つ存在でした。ほかにも、アザミに近い種類のキツネアザミも同じ色でした。
・最後に、今日見つけたちょっと珍しい野草をこっそりお伝えします。その野草は渓谷に生えるキキョウ科の花、タニギキョウです。山地から亜高山の林内の湿ったところに生えます。華奢で、直径1センチほどの小さな白花が上向きに咲きます。 葉は、円形でとても可愛いですよ。湧水の湧く谷津がこの保護生物指定(千葉県レッドデーターブック)の可憐な花を守っているんですね。
・なお、今週末27日には、散策会でこの谷津田を訪れる予定です。タニギキョウを見たい方はご一緒しましょう。

   
           タニギキョウ

 2007
 5. 28

◎昨日は30度近くあり、まさに夏‥と思うと、今日はそれより10度も低く半そでではいられない。外出前に一回玄関の外に出て体温度を確かめないといけません。そんな日が続きますが如何お過ごしですか。
 大相撲夏場所が終了。
 白鵬は、横綱として心技体ともに申し分ないと審議委員の誰かが言っていました。でも確か場所に入る前には、出稽古で若手に無理な技を掛け怪我をさせたなど、横綱を目指す者として問題だと言っていましたよね。勝てばそれもチャラなのでしょうか。
 ところで、前頭12枚目の里山の結果は7勝8敗でした。
 結果は負け越しですが、1勝6敗から立ち直ったので、次場所に向けてはいい形で終了したといっていいのではないでしょうか。次場所も幕内に留まるのは確実です。いつもの便りです。

『早くもナガサキアゲハだ』
◎昨日結縁寺の谷津は、静かでした。その静けさを破るのがカエルの声でした。
 日本で3体しかないと言われる銅造の不動明王を鑑賞した後、寺院前の池から谷津田に向かいました。
 街中は30度もありそうでしたが、ここ結縁寺谷津は、植物のお陰でしょうか結構さわやかでした。
・斜面林の際には、細い水路がありました。落葉が溜まってはいますが、綺麗な水でした。
 台地に降った雨が数ヶ月かかって、湧いてくるしぼり水が集った水路です。ちょっと薄暗い場所ですが、色々な植物の宝庫でした。
・植物を皆で堪能した後、頼政塚に向かいました。
 塚の脇には、いわれを記した看板が新しく建てられていました。Sさんの解説に皆聞き入っていました。


・ふと塚に生えている3本の合体木の内、葉に針があるヒイラギの枝に糸や紐が結びつけてあるのが目に入りました。農作業で手首が痛くなった時に、この糸を巻きつけると不思議に治るという言い伝えがあるそうです。直ったらお返しにまた糸を一束木に結びつけるのだそうです。

   

・そうそう、塚に行く手前で花が綺麗な庭があり、見ていると黒い蝶が舞っていました。早くもあの南国の蝶のお出ましでした。今年は、この南国の蝶・ナガサキアゲハが、ごく普通の蝶になりそうですね。
・その後、自然農を行なっているNさんの畑を訪問しました。・いい時期です、皆さんも里山に出かけませんか。

頼政塚…治承4年(1180)4月、平家打倒に挑んだ源頼政は、挙兵に失敗し自害したという。この頼政の首塚といわれるのが、この頼政塚です。ちなみに一昨年の大河ドラマ「義経」では、丹波哲郎が頼政役を演じました。

 2007
 6. 4

◎明日6月5日は、「環境の日」です。1972(昭和47)年ストックホルムで宣言された「人間環境宣言」が採択された日を記念し、決められたのです。印西市では、この日を「ノーレジデー」としています。明日の買い物は、是非マイバック持参で行きましょう。マイバックのない人は、家にあるレジ袋を持参しましょう。

 『ドクダミって、毒なの?』
◎子どもの時、誰かに「ドクダミは、毒だよ」と聞いた事があり、なるべく触らないようにしていた記憶がありました。でも実際には、籠を背負いせっせとドクダミを採取している方を見ることは多々あります。
・色々な薬効があり、毒や痛みをとるので「毒痛み」が名の語源といわれています。白く花びらに見えるのは総苞。花は、真ん中の黄色い塔に見えるところに小さい花が集っている。この花びら(総苞)は、普通4枚ですが、昨日公園の脇を自転車に乗って通っていたら、4枚じゃないのが目に入りました。降りて少し探したら5枚と6枚のが幾つか見つかりました。家に帰ってきてから写真を撮りましたので右に掲載します。

ドクダミ…ドクダミ科の多年草。やや湿った日陰に群落をつくることが多い。花びら(総苞片)は4枚。
※ドクダミのつらつら揚げのレシピ…ドクダミの葉の水分を切って、薄い衣をつけます。油の温度は170度位で、ゆっくり揚げます。よく火を通さないと臭みが残ります。漢方では十薬と呼ばれている。


 左は普通のもの、
 右は花びら(総苞片)が5枚のもの
   

・ドクダミといえば、印西には昔話「頼政塚と地獄そば」というのがあります。家来が、あの源頼政の首を運んで印西の結縁寺に来た時、馬が動かなくなってしまったという。そこで、近くの畑で草むしりをしていた百姓に墓守を頼んだところ快く引き受けてくれたという。そこで、お礼に「一番困っていること」をかなえてやることにしたという。すると「地獄そば(ドクダミ)}が生えないようにとの願いであったので、その願いを聞いてあげたという。その後、この村には地獄そば(ドクダミ)は、生えないといわれている。
・でも、私が見るところ、あちらこちらに元気にいっぱい白い花が咲いていたよ。もっとも、これは昔話(伝承話)ですからね。

 2007
 6. 12

◎ユダヤ人アンネ・フランクが「アンネの日記」をつけ始めたのが、1942年の6月12日でした。よって今日6月12日が「日記の日」となったのです。皆さんは、日記つけていますか。どんな形態のものでもいいようです。私は、日々の写真のPCへの取り込みが日記かも知れません。いつもの便りです。

 『カラカラって???』
◎うがいですか。それとも今年の夏のお天気の予報ですか。どちらでもありません。鳥の名前です。
・私のいつもチョッキのポケットに入っている「フィールドガイド日本の野鳥」の索引を見ても載っていませんでした。ちょっと厚い「鳥630図鑑」でやっと見つけました。このうがいの音のような、お天気の予報のような変な名前の鳥は中央アメリカや南アメリカの草原に生息し、正しい名をタカ目ハヤブサ科カラカラといいます。
・カラス位のコンドルとワシを合わせたような風貌で、地面をキジのように歩いている名前だけでなく格好も変な猛禽です。
・実は、このカラカラが、印西の里山(谷津田)にのっそりと歩いていたのです。
・ウエットランドガイド(WG)のスタッフであるI氏は、いつものようにデジスコを担いで里山を巡っていたそうです。
・水田に群れるアマサギをデジスコに捉えようとしていた時、ふと遠くのあぜ道の上に何か僅かに動くのを感じ、双眼鏡で捉えたそうです。キジではないし、タカでもないし、なんだろうと考えていると、走るような飛ぶような感じで移動していったといいます。
 距離も遠く、飛ぶように走るその姿は、手馴れたI氏のカメラでも撮影するのが難しかったようです。


それでも数枚撮影した一部をメールで送信してきたというのがその顛末でした。
・写真を見ると左足にロープか何か通すごつい脚輪が見えました。動物園というより、個人で飼育していた個体がなんらかの事故で野に出てしまったのでしょう。もし、顔の赤いコンドルのような変な大形の鳥を見つけたら連絡下さい。

   
   撮影場所は、千葉NT地区印西市。 
   撮影者は、印西市在住のI氏。

カラカラ…タカ目ハヤブサ科の猛禽。全長55センチ、北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカに分布。草原に生息し動物の死体やそれに集る昆虫などを食べる。動物を襲って食べることもあり、牧畜業者からは徹底的に嫌われていると出ていた。(参考:鳥630図鑑より)


 2007
 6. 18
 

★沖縄で負傷兵看護に当たった「ひめゆり部隊」49名が洞窟内で集団自決したのが1945年の今日6月18日でした。いわば負の記録であるが、絶対に風化させたくないものですね。いつもの便りです。

 『イーハトーブ、ビオトーブって何?』
◎NHK朝の連続ドラマ「どんど晴れ」に登場する喫茶店兼下宿屋の名前は、「イーハトーブ」です。イーハトーブとは、銀河鉄道、山猫、風の又三郎などで知られる花巻出身の作家宮沢賢治の造語です。岩手は旧仮名遣いで「イハテ」その「テ」をエスペラント風に「ト」と、さらにドイツ語で場所を表す「ヴォ」をつけてイハトヴォ、それが訛って「イーハトーブ」となったそうです。賢治にとっての「理想郷」を指したのでしょう。
・さて、ちょっと似ている言葉「ビオトープ」も最近よく聞かれると思います。こちらもやはり造語です。日本ビオトープ協会のHPによると、生命:バイオbioと場所:トポスtoposの合成語で生物の生息空間のことを言うようです。
・先日ウエットランドガイドのメンバー2人と一緒に船橋市のS小学校のビオトープの草刈を子ども達と一緒にやってきました。・今、子ども達の周りには水辺が殆どなくなっています。たとえ、近くに田や小川があっても防犯上、子どもだけではいってはいけない危険地区となっているのです。そういえば、夏休みのしおりにも子供だけで行っては行けない場所に川とか林と出ていました。
・そんな状況の中、学校の敷地内に作るビオトープは大切な水辺の生きものとにふれる貴重な場所になっているのでしょうね。
 学校ビオトープは、防水シートや水循環など作成は簡単にはいかない面もありますが、生きもの達が集る空間作りということなら、すでにあるちょっとした公園の池や、団地や企業の中庭の池に水草を植えるだけで数ヶ月で色々な生きもの、植物が見られるようになるのです。
・そうそう、ミニミニビオトープならベランダにプランター(水抜き穴をふさぐ)を置き、水草を入れ、小さな淡水の貝とほんの数匹のメダカやドジョウを入れるだけで出来ますね。
 ミズスマシやトンボのヤゴなど思わぬ生きものが知らぬ間にやって来たりします。

※右欄の写真は、船橋市のS小のビオトープで子供たちと一緒に作業した時の写真です。




   

葦や蒲が増えすぎてしまい、水面が減ってしまいました。 ビオトープは、時々手入れをする必要があります。
 メダカがいっぱい泳いでいました。
   

ビオトープ…ビオトープ(biotop)とは
 ドイツ語で「地域の野生の生きものたちが自立して生息する空間」を意味します。学校ビオトープは、学校の敷地内に野生の生きものたちが生息・生育できる場を保全・創出したものです。今でもあちこちで見られるコイが泳いでいるコンクリートの池は、ビオトープとは言えません。鑑賞する施設ではなく多様な生きものが生息する場所がビオトープなのです。

 2007
 6. 20

◎6月22日は、夏至。太陽が天球上で夏至点に達し、半球の昼の最も長く最も短い時をいう。この夏至の日のイベントの紹介及び環境に関する映画の紹介です。

 『100万人のキャンドルナイト』
◆夏至の日に「電気を消してスローな夜を」と2003年に始まった「100万人のキャンドルナイト」。
 ・6月22日夜・
 今では日本全国で子どもからお年寄り、企業や自治体など、664万人が参加して全国で2万2716ヶ所の施設がライトダウンする一大エコ・イベントに成長したといいます。
・さらには、韓国、オーストラリア、フランスなどにもスローな夜が広がっているそうです。皆さんもできましたら取り組んで見ませんか。
 30分でも1時間でも都合のよい時間にどうぞ。さっそくローソクの用意をしましょう。
   


 『映画「不都合な真実」上映会』
◆ゴア元米大統領が制作、温暖化により危機に瀕している地球を紹介したアカデミー賞受賞映画「不都合な真実」の上映会があります。印西市で行なわれますが、市民以外の方も見られます。夏の一日足を運びませんか。

・日時 8月5日(日)午後2時(開場1時)
・場所 印西市文化市民ホール
・主催 上映実行委員会
・その他 後援 印西市教育委員会
・入場無料だが、参加申し込みは、往復ハガキに映画「不都合な真実」鑑賞申し込みと書き、氏名、住所、電話、申し込み人数を記入し、印西市役所生活環境課内「不都合な真実」受付係(印西市大森2364-2)まで。
・締切は7月15日(消印有効)、先着500名。

 2007
 6. 25

◎ 明日6月26日は、「雷記念日」です。930年平安の都で落雷があり、藤原清貴が死亡。都ではもっぱら菅原道真の祟りとの噂が流れたそうで、これをきっかけに道真の名誉が回復されたそうです。
 その後道真は、雷の神と同一視され「天神」と呼ばれたそうです。
また今日25日は、道真の誕生日であり、「天神の縁日」です。この天神様も各地の村の鎮守になっている神社です。今日は、印西の別所に行ってきました。ここには熊野神社があり、境内には、欅や杉、スダジイなどの大木がそびえていました。これも鎮守の森一部です。

 『告天子大温補虚塩蔵者能止泄痢』
◎止みそうで、とうとう最後まで小雨が降っていた雨の散策となりました。でも寒くもなく雨の量が少なかったので参加者もさほど降雨を気にせずに歩けたようです。
・お目当てのサシバはとうとう姿を出さず、持参した挿絵のコピーだけのデビューでした。
・もう一つの目玉ホトトギスは、きれいな声で何度も何度も鳴いていました。
・野鳥の姿は少なかったですが、雨に濡れた里山の緑がとってもきれいでした。特に地蔵寺・熊野神社の境内にあるシイなどの樹木には威厳さえ感じました。(この神社では、8月24日午後4時から別所の獅子舞が行なわれます。)
・行き帰りとも、駅前の原っぱ上空では、しきりにヒバリが囀っていました。雲間に羽ばたくヒバリの姿は目がなれないとなかなか見えませんが、一旦見つかると今度は直ぐに捉えられます。
 羽ばたくその羽は、以外に大きく見えました。上空でピチクリピチクリしばらく鳴いていて、ふと気がつくとスーと下りてきます。しばらくするとまた、上昇していきます。
 その繰り返しが、見ていて少しも飽きません。ヒバリは、「雲雀」とか「日晴」とも書きます。俳句の季語に揚雲雀、落雲雀という言葉がありますが、これはヒバリが上昇、下降している姿をあらわしたものです。


・ヒバリについて少し調べていましたら、ちょと面白い記述を見つけましたので紹介します。
◎ 江戸期に出版された「大和本草」宝永6(1709)年貝原益軒著に「告天子」(ヒバリの別称)について次のような記述がありました。
「告天子大温補虚塩蔵者能止泄痢」。これを訳すと「告天子(ヒバリ)は、体を温め、虚弱を補い、塩漬けして保存したものは、よく下痢を止める」となります。当時は、ヒバリも薬に利用されていた事が伺えます。今では考えられないことと思いますが、当時は草木、獣など医薬品として用いた人々にとっては普通の事だったのでしょうね。
 ちなみに今流行のバードウオッチングが一般に知られるようになったのは、日本ではこの十年、二十年のことです。


   
 ※ ヒバリは、告天子、日晴、雲雀などと
   表記される。
  (印西市を流れる利根川土手上空にて)


ヒバリ…ヒバリ科の留鳥。頭に冠羽があり、時に立てる。ピュルピュルと鳴き、繁殖期には飛びながら複雑な声で長時間さえずる。


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