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 2007
 1.15

〇日本の歌百選が発表されました。文化庁の公募に6600を超える応募があったといいます。選定の結果1曲多い101曲が発表されました。
 童謡、唱歌や最近の歌謡曲まで幅は広いようです。
 その27番目に童謡「肩たたき」が選定されています。皆さんどなたでもご存知の「母さんお肩をたたきましょう タントンタントン・・・」のメロディの童謡です。
 この曲は童謡から流行歌まで幅広く手がけた作詞家西条八十の作品です。中山晋平作曲のこの歌は小さい子から大人まで親しまれている曲です。なお、今日1月15日は西条八十【明治25(1892)年】の誕生日でした。

 『【味がも】って?』
◎先週の成人の日は暖かく観察会日和でした。印西・戸神の調整池の2羽の白鳥は、水面をのんびりと気持ちよさそうに泳いでいました。
・観察デッキから対岸(約80メートルくらい)の水際を望遠鏡で探っていましたら、ふと他のカモと違う模様が目に入りました。水面にかぶさるように垂れている木の枝に見え隠れし、全体像が見えません。周りにいた人たちも,、なかなか姿をとらえることが難しいようでした。
・雄の目のまわりに黄と緑と白のともえ形の特徴ある模様が美しいカモ・トモエガモでした。この戸神調整池では、何年か前に見られたという種類のカモでした(私は、この調整池では初認)。
・トモエガモは、数十年前には何百、何千という数で群れて渡来していたそうで、狩猟をする人たちがこのカモの肉が美味しい、味がいいと狙ったという話から、アジガモ(味ガモ)と言われたということです。もっとも、今はこの種は、狩猟鳥から外れていますので、獲ることはできません。


・しばらく、待って明るい水面に出てくるのを待っていましたが徒労に終わりました。今(1/14現在)は、もういなくなってしまったようです。‥が、コガモやマガモ、オナガガモなどの綺麗な羽のカモたちがまだ、沢山見られますので、時間がありましたら戸神調整池の西側にある野鳥観察デッキ(1年中入れます)にお出かけ下さい。

トモエガモ…カモ科の中型のカモ。全長40センチ。雄の顔にはともえ印がある。冬鳥として渡来するが今は多くない。印西では非常に珍しいカモである。雌は羽の色が全体に褐色で目立たない。

   

※上の写真は、距離が遠くともえ形がはっきりしていないので、見づらく恐縮ですが、参考までに写真を添付しておきます。
 撮影場所は、牛久沼(茨城県)です。

 2007
 1.19

〇”里山(さとやま)”の踏ん張りが面白い‥といっても、いつもの”里山”ではありません。大相撲・十両力士の名前です。十両東3枚目尾上部屋「里山浩作」は、今日勝って6勝7敗。後がないですが、きっと踏ん張ってくれるでしょう。
 私は、特別にこの力士が好きというわけでもないのですが、なにせ名前が私のフィールドの「里山」ですので気になって仕方ありません。明日はどうかなあ。
いつもの便りです。

 『一富士、二鷹、三なすび』は、初夢の縁起物ですね。年末から正月にかけて窓から富士山が良く見えました。茄子は与一漬か、辛子漬でしたが、鷹は、良く見ます。でも、夢の話ではありません。

・北総線千葉ニュータウン中央駅南側に位置する戸神防災調整池は、「2羽の白鳥飛来」でずっと観察をしている池です。ここは、白鳥のほかにカモたちが沢山飛来しています。そのカモを狙っているのが、猛禽のオオタカです。
・水面をゆったりと泳ぐカモたちが、突然一斉に羽ばたく。オオタカです。見ているとその攻撃は一撃のもとというより軽くジャブ攻撃をしているようで殆ど空振りに終わっています。
・カモたちも、オオタカの一撃が失敗し、斜面林の樹木に入っていくと、もう何事もないように水面でのんびり休んでいます。このような光景が日に何度か繰り返されているようです。


・又、中央駅北側に位置する浦幡公園防災調整池でもオオタカの狩の様子が見られました。これも失敗でした。ふと気がつくと、その後にもう一羽が飛んでいました。羽の色が少し違い尾羽の黒い線模様は殆どありません。これは、やはり猛禽のノスリでした。その後、さらに一度、2羽で狩をしていました。これまた失敗でした。
・鷹の初夢は見られませんでしたが、鳥見のフィールドで鷹を見る機会が比較的多いのがこの頃の様子です。
 
写真下:絶滅危惧種・オオタカの若鳥 撮影は、習志野市
   
オオタカ…タカ目タカ科の猛禽。全長雄、50センチ。雌56センチ。ハシブトガラス位の大きさのタカ。採餌は鳥類を主として、ネズミやウサギも獲る。印西には一年中いるが、普段はなかなか見られない。環境省の絶滅危惧種指定の鳥。

 2007
 1.22

”里山”の粘りも後一歩で、初場所は負け越しで終了。春場所(三月場所)での、活躍を期待したいです。なにせ、四股名が”里山”ですので。(1/19号参照)いつもの便りです。

 『流氷接岸早いか』
◎1/21夜のNHK・TVニュースで、羅臼漁協のスケトウダラ刺し網漁船が国後島沖で拿捕されたと言っていました。確か昨年の11月にもありましたが、早く解決するといいですね。

・さて、そろそろ、この羅臼のある知床半島に流氷が来る時期かなと思い、ネットで探ってみました。網走沖では、昨年より5日も早い1月18日に確認(流氷初日)されているそうです。そうすると接岸も早まるでしょう。ただ、知床半島の東側に位置する根室海峡にやってくるにはまだ3、4週間かかるのでしょう。そうするとやはり2月の15から20日前後でしょうか。
・05年に世界遺産に登録された知床の冬は厳しいですね。そんな冬の厳しさの中でもしっかりと生きもの達は暮らしているのです。知床の遺産の範囲は陸だけではなく、豊かな生きものの棲む海も含みます。
・この海の豊かさを保っているのがカムチャッカ方面からやって来る流氷の恵みなのです。国の天然記念物のオオワシやオジロワシも流氷と一緒にやってきますが、スケトウダラなどの魚類やタラバガニなどの甲殻類も流氷についてやってくる無数のプランクトン、小魚などの恵みを受けているのです。まさに冬の恵みをもたらすのは、流氷なのです。


・3年前に羅臼港から数キロですが、半島を一人で歩いた爽快感は忘れがたいものがありました。ふと何か視線を感じ崖の上を見上げるとじっと見つめているエゾジカの群れがいたり、頭上数十メートルを、羽を広げると2メートル半もありそうなオオワシが悠然と羽ばたいていたりする。それが、知床です。それも、港からほんの数百メートルのところのことでした。
   
 
   ※流氷の海に舞う大鷲 遠くに霞むのは国後島
               撮影04年2月知床半島羅臼港沖 

◆流氷…流氷は、アムール川の水の流れと寒気からもたらされる。オホーツクの海には、アムール川の流れ込む水が対流し、海面から50メートル程のところまで塩分が極端に低い層ができる。この層がシベリアからのマイナス40度にも達する寒気で流氷となる。ちなみに、オオワシは飛ぶのがあまり好きでないのか、この流氷にちゃっかり乗ってやってくるという。帰りはどうするのかなあ。

 2007
 1.25

◆文化庁は、1/23ユネスコ世界文化遺産登録のための暫定リストを発表しました。その中には、富士山(静岡、山梨)が入っています。ニュースを聞いていて、前回は確か、富士山を世界自然遺産登録にしようと各県が運動していたことを思い出しました。 結局、富士山麓に散らばる投棄ゴミの問題や山小屋のし尿処理などの問題がネックとなり候補から外れてしまったのです。
 今回ニュースを聞いて、それら問題の解決の見通しが付いたのかと思ったのですが、そうではなく信仰・文化の対象としての申請だそうです。
 山梨県では、富士をテーマにした浮世絵など色々購入し、富士の文化的価値をアピールしているという。それも、いいけれどやっぱりゴミなどの問題を解決して、自然遺産登録を目指した方がいいのかなあと思いますが、皆さんの考えはいかがでしょう。

 『美男葛(びなんかずら)…』
◎正月があけてから明治神宮に行ってきました。恒例の初詣を兼ねた探鳥会です。大正時代に作られたこの神宮の森は、元々あった樹木に各地から寄贈された10万本の樹木を植栽し作られたものと聞きます。
 他の公園のように樹木の剪定などはできるだけせずに、自然に近い形の管理をしてきたというだけあり、鬱蒼とした大木の立ち並ぶ荘厳な感がある森です。
・目当てのヤマガラやルリビタキを見ながら歩いていると垂れ下がった蔓に直径2〜3センチの赤く熟した球形の実を見つけました。
・サネカズラ(実葛)の実でした。
 照葉樹林帯に見られるつる性の樹木であり、実が美しいことからこの名前が付けられたという。
・赤い実が、この森の背景の中に際立って目だっていました。ただ、すでに小さな房状の実はすでにつぶれてなく、真っ赤な色をしたライチ(果物)のようでした。
・この実は美味しそうに見えますが、食用ではなく若い蔓からとれる粘液で髪を整える整髪料にしたという。ただ、鎮咳・強壮の薬に使ったそうだ。


   明治神宮で撮影した房状の粒のなくなった実の写真
   

   
印西・浦部採取のサネカズラの実
   

◆サネカズラ…モクレン科サネカズラ属のつる性樹木。実が美しいカズラ、という名前の由来のとおり、秋になると赤く熟した実がなる。蔓からとった粘液で髪を整えたことから美男葛(びなんかずら)の別名がある。

 2007
 1.29

◆給食の始まりは、山形県鶴岡市で明治22年貧困で弁当を持って来られない子に提供したことだという。ちなみにその時のメニューは、おにぎり・漬物・焼き魚だったそうです。今、連日給食費の未払いの問題がマスコミを賑わせている。ある新聞には、県内(千葉)の市町村の未納の率まで載っていた。どの市も担任が、何度も催促したり取りに行ったりとおおわらわで、時間もエネルギーも随分とってしまう。教師は、もっと教育の中身をきっちりと教えることに専念して欲しい。それらのことは、自治体が給料振込みでも何でもいいのでしっかりやって欲しいと思う。皆さんは、どう思いますか。1月24日から明日30日まで、全国学校給食週間です。

 『ヤマセミ・カワセミ・ウミセミの内、
       いないものはどーれ』
◎これは、以前小学校のお昼の放送で出たクイズ問題です。正解は、ウミセミでした。
 カワセミは皆さんお馴染みですね。また、ヤマセミは標高の高い渓谷に棲み、カワセミと同じように魚を捕って暮らしているカワセミ科の鳥です。残念ながらここ印西では見られません。とするとウミセミが実在しないので、これが正解ですね。クイズは普通、これでお終いです。
 ・ところが、調べてみると”ウミセミ”は実在するのです。ただし、鳥ではありません。海に生息する甲殻類の一目で海産等脚類の中に、「ウミセミ」はいました。
 昆布や若布にくっついている1〜2センチのわらじの様な格好の生きものです。ホタテの稚貝の敵です。正式には、ニホンコツブムシというらしいです。
 ・私も、本物はまだ見たことがありません。


        

ウミセミ・・・ホタテ貝養殖業者の方の嫌われ者。
  webからの写真です




   
◆カワセミ 皆さんお馴染みの美しい鳥、翡翠と書く。
 撮影 市川動植物園自然路、印西市在住岩崎氏。


   
ヤマセミ 日本で見られるカワセミ科の中では、
  最大の種類。撮影は、信州千曲川沿い


ヤマセミ…ブッポウソウ目カワセミ科の鳥。大きな冠のような羽と白と黒の鹿の子模様のきれいな模様がある日本産カワセミ類では最大の鳥。全長37.5センチ、およそカワセミの倍。山麓の渓流に棲み、カワセミと同じくホバリングをしてから一気に水に突撃して魚を捕る。バードウオッチャーなら、一度は見てみたい鳥です。

 2007
 2. 1

◆12年前の「ウインドウズ95」発売時ほどの混雑はなかったという。というのは、1月30日に発売されたPC用ソフト「ビスタ」発売状況です。
機能を見定めてからという冷静な客が多いという。
 私は、「見定め」ではなく資金不足でした。いつもの便りです。

『寒さをじっとしのいでいるトンボがいた』
◎市川の動植物園内の自然観察路を野鳥を求めて歩きました。観察路は木道が狭く、人数が多かったので2つのグループに別れ散策しました。シジュウカラやエナガの群れに見とれたり、今日の主役のトラツグミやルリビタキに皆夢中でした。
・お昼前には。よく晴れた空に雄雌と思われるオオタカの勇姿を存分に見ることができました。
・皆が立ち枯れた葦や樹上でに注意を向けているとき、木道の入り口脇に生えるトクサの茎を凝視して何かを探している人が居ました。ホソミオツネントンボの越冬個体を探しているのでした。
・成虫で越冬するのは、本種を含め日本では3種類しかいないそうです。トクサの茎にほぼ直角に頭を茎にくっつけるようにとまっていました。色は、ほぼ褐色で丁度トクサの先端の枯れた部分と同じです。ちょっとぐらい探しても全く分からないほど、枯れたトクサの茎になりきっています。春になると綺麗な青色に変わるのです。
・このトンボを見て得した気がしました。おまけにニホンアカガエルの卵とオタマを見ました。それに今日は、ウグイスの初音も聞けました。皆さんも、お近くの里山に出かけませんか。

ホソミオツネントンボ…トンボ目アオイトトンボ科のトンボで、漢字では「細身越年蜻蛉」と書く。成虫で年を越すイトトンボ。
冬、日当たりの良い崖下などのササ、シダ、枯れ枝などにくっついて、寒さを耐えて過ごす。越冬後は、雄は美しい青色。雌は緑がかった青色。



   
   写真上は、今日撮影した「越冬中の姿」

   写真下は、03年に撮影した「越冬後の姿」
   

 2007
 2. 3

◆今年の恵方は北北西という。江戸時代大阪船場の商人から始まったといえる恵方巻は、この数年大人気ですね。スーパーでもバライティーに富んだ太巻きが売っていました。でも、やはり七福神にちなんだ干瓢、胡瓜、椎茸、伊達巻、鰻、でんぶの具の入った寿司が人気でした。
今日、節分の夜にこれを食べると願い事がかなうといいます。皆さんは、もう食べましたか。

 『掩体壕とは‥ 』
◎印西牧の原駅南側、原地区に広がる広大な空き地には、高さ2〜3メートルの小山のような盛り土が数箇所見られた。
・立ち入り禁止の看板があり、中には入れなかったがこの盛り土が掩体壕(えんたいごう)なのです。
・この地は、当初逓信省所管の印旛航空機乗員養成所があったが、戦況激化に伴い陸軍飛行場となった場所でした。
・この盛り土(馬蹄形の土手)は、敵機の攻撃から、戦闘機を隠す為に造られた施設「掩体壕」の現在の姿です。
・千葉県は、茂原や香取、館山など各地に見られます。やはり、太平洋戦争の末期に米軍が九十九里等から侵入してくることを想定したのだろうか。
・茂原などは、ドーム式のコンクリート製の立派なものが多いが、ここ印西の壕は、屋根もなく馬蹄形の土手だけの簡素なものばかりです。きっと飛行機を格納したら土手の上に木や竹を枝葉をつけたまま立てて覆い、上空から見えないように隠したのでしょう。何とも情けない施設ですが、少ない戦時中の施設としては貴重なものでしょう。
・遠くから双眼鏡でこの負の遺産を覗いていたら、その上空をオオタカが舞っていました。羽の内側の白さが青空とマッチしてとても綺麗でした。まさに歴史と自然が一致した瞬間でした。


   
        恵方巻

◆掩体壕(えんたいごう)…掩体壕又は、掩体。正式名称は「飛行機用掩体」という。戦時中に航空機を敵の空爆から守るために旧日本軍が造った軍用機格納庫のこと。有蓋型(屋根付き)と無蓋型があった。印西のは、後者。

   

 2007
 2. 12

◆今週後半から鴨達が元気になります。それは、狩猟期が終わるからです。今日は、ちょっと法律の話です。

 『鴨場ってなーんだ?』
◎印西市の発作(ほっさく)や浦部、白幡地区は、昔手賀沼のほとりで、全国でも有数の鴨の狩猟地区でした。
・今は、鴨猟は法律の規制があり、自由には獲れません
ので狩猟の量は往時の何百分の1か何千分の1かも知れません。・でも、谷津の奥に行くと今でも鴨を獲っている場所が多々あります。
・干潟や利根川など広いところでは、鴨を獲るのは猟銃による猟です。が、印西の谷津では、網による捕殺が中心です。谷津田の奥に水を張った水田に餌を撒き網を張って脇の鴨小屋で夜待つのです。
・このまさに一網打尽の猟も合法的なのです。
 しかし、決して自由にできるわけではありません。それは、鳥獣保護法(鳥獣保護及び狩猟に関する法律)により、登録が必要です。さらに種類(狩猟鳥獣)、時期、時間、地域の制限があります。
・要するに、狩猟の免許を持った人が、銃によるか罠によるか(この場合は、わな猟)で登録をして、登録した用具で、狩猟時期(11/15から2/15)内に、市街地や鳥獣保護区以外の場所で、狩猟対象の鳥獣を獲るということです。
・でも、なんとなく狩猟の場所は、山奥や遠い海岸のように思いますが、皆さんが歩く里山や犬の散歩をしている郊外の道で犬を連れたハンターを良く見ます。そんな場所で下を見ると緑や赤の薬莢(猟銃弾の)が落ちています。・里山を歩く人は、気をつけましょう。


・もっとも、鴨の狩猟は、夜間ですので見ることはないと思いますが、今の時期田んぼに水が張ってあり、周りに竹が立ててあったり、竹を立てる穴があいていたり、脇に小さな小屋(物置に見える)があるので分かります。最も、あと数日で猟期は、終了です。ただ、猟期が終わっても、害鳥獣駆除の名目で猟(猟銃による)は、続きますので里山歩きは、気をつけて下さい。

◆狩猟鳥(1994改正)・・・ゴイサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、クロガモ、エゾライチョウ、ウズラ、コジュケイ、ヤマドリ、キジ、コウライキジ、バン、ヤマシギ、タシギ、ヒヨドリ、ニュウナイスズメ、スズメ、ムクドリ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス

   
カモ場:田んぼのまわりに立てた竹竿に網を張る

 2007
 2. 19

◎今日2月19日は、二十四節気の一つ「雨水」です。この日から啓蟄(3月5日)までの期間をいう。
 空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころという。昔から農耕の準備を始めるという。もっとも、今年はまだ雪も降りませんから繰上げして啓蟄かもしれません。

『熊・蛇・亀、皆変!』
◎12月に、54頭が捕殺されたと環境省が発表した。
・このニュースはクマの話です。ブナやコナラの凶作説、親とはぐれた子グマが冬眠の仕方が分からない等、原因は幾つか複合している可能性が高いが一番は、やはり暖冬だという。
・「雨水」は、雪が溶け出す頃というが、その溶け出すものが全く降らず、もっとも遅い初雪記録更新中です。
 単なる一過性の暖冬ならいいのですが、この数年のデーターは確実に(地球)温暖化の兆候が出ていると思います。皆さんはどう考えますか。
・千葉ニュータウンでは、今冬の1月上旬にヘビを見たという人がいますし、私は、なんども池の水面から出ている木の根っこに、カメが連なっているのを見ています。本来冬眠している動物が見られるです。
 また先日は、里山の道路脇の水溜りで活発に泳ぐボウフラ(蚊の幼虫)を見ました。
 昨年の夏から秋にかけてのナガサキアゲハも含め、昆虫や植物、小動物等から推測しても(地球)温暖化は遠い世界のことではなく、すでに私達の周りで起こっているのではないでしょうか。


  ・なお、今の時期に、湧き水が入っている水田でカエルの卵を見つけることがあるかもしれません。
 これは、ニホンアカガエルのものでして、冬から早春にかけて産卵する種ですので、温暖化とは特別繋がりません。

冬眠・・・季節的な低温に対して動物がとる生活を休した状態。カエル・イモリ・ヘビなどの陸生の変温動物やハリネズミ・ヤマネ・コウモリなどの恒温動物にみられる。クマなどの冬篭りは、体温低下がわずかで睡眠状態に近い。(大辞泉より)


   
   水のある田にみられるアカガエルの卵魁


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