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2006
1 .4


 一年ぶりにオオヒシクイに会ってきました。場所は、茨城県江戸崎町。この鳥の名のいわれは、菱の実を食う事から付いたようですが、ここでは二番穂(稲)を食べていました。  いつもの、便りです。

◎『ぬえ(鵺)って?』
 正月時代劇「土方歳三最期の一日」の隊士達の雑談の中に最強の動物は何かを話している場面があった。歳三は、「ぬえ(想像上の化け物)」だと言った。すると、そこにいた総長の山南敬助が、「それは、人だよ」と言ったのが妙に説得力があり、心に残った。
 人は、確かに最強かも知れない。ならば生物多様性の頂点に立つ「人」が、真剣に環境を守らねばならないのは明白です。今年こそ(何度目かの)環境元年としてスタートしたいものですね。

ぬえ…高倉天皇にとり憑いた怪鳥「ぬえ(鵺)」。頭は猿、体は狸、尾は蛇、手足は虎という。この怪鳥を退治したのが印西市に首塚があるという源頼政だ(伝承話)。それから、ぬえは野鳥「トラツグミ」のヒューと不気味に鳴くことから作られたという説が有力のようだ。

トラツグミ…ツグミ類では、国内最大。全長29.5センチ。印西でも、林や林縁の地上で餌をとるのが見られることがあるが少ない。


   

 夜、ヒューヒューと不気味に鳴く。怪鳥ぬえ(鵺)のモデルか? ・・・・正月から、化け物の話ですいませんでした。・・・・

◎印西戸神調整池の『ひとりぼっちの白鳥』情報
 年末に、又訪問者があり、2羽になったと書きましたが、今日も「2羽で採餌」という情報が届き、今も「ふたりぼっち(?)」のようです。私も時間を見つけて種類の同定をするつもりです。


2006
1. 6

津南町に住む教え子からの賀状に「大雪だが、津南は良いところです」と書いてあった。390センチという過去最大の積雪量を超えたそうだ。印西では降雪こそないが、このところ寒さは厳しいですね。いかがお過ごしですか。※津南町・・・新潟県です。

◎『やっぱり、あの時のお友達だった!ひとりぼっちの白鳥』
・昨日のメールに載せましたが、現在印西戸神調整池に白鳥が2羽います。一羽は、「ひとりぼっちの白鳥」情報でお知らせしているオオハクチョウ(若鳥)です。それと、年末から訪れているもう1羽は、コハクチョウ(若鳥)でした。
 ☆12/24に撮影したコハクチョウの写真と昨日撮影したコハクチョウの写真をPC上で照度アップ・拡大加工して比較しました所、ほぼ同個体のようでした。 そうです。12/24早朝、餌場で左翼に噛み付かれて追い出されたあのコハクチョウです。戻ってきたのです。。


昨日は、ずっと一緒に仲良く(?)行動をしていました。ということで、今は「ふたりぼっちの白鳥」になりました
☆さて、この白鳥達、春までいるのでしょうか。そして、来年またこの池に戻ってくるのでしょうか。皆さんも見守ってください。 以上、「ひとりぼっちの白鳥」情報でした。

オオハクチョウ…全長140センチ 全身白色だが、若鳥は灰褐色。クチバシの黄色部が大きく尖って見える。アムール川より北で繁殖する。白井市に数羽飛来している。本埜にも極少数飛来。

コハクチョウ…全長120センチ 全身白色だが、頭から首が黄褐色に染まっているものが多い。若鳥はやはり灰褐色。クチバシの黄色部が小さく丸く見える。北極圏に近いシベリア地方で繁殖。本埜に来ている種のほとんどがこの種。


2006
1. 7

今は、スーパーで七草粥の材料がパック詰めになっている。最近里山では、めっきり減ったホトケノザ(コオニタビラコ)もしっかり入っていた。皆さんのご家庭でも七草粥食べますか。

◎『ひとりぼっちの白鳥情報』
 ・このところ戸神池の住人となった2羽が、少しざわついた。それは、ほんの数分目を離した時でした。突然沸いたかのように3羽のハクチョウがこの2羽の回りに舞い降りたのでした。昨日のお昼ごろのことでした。舞い降りたハクチョウは、3羽とも大人か大人に近い若鳥のコハクチョウでした。
 ・年末からこの池の住人になったコハクチョウ(若)の回りを囲むように泳ぎ回っていました。もともとの住人オオハクチョウ(若)も、暫くすると一緒に行動していました。でも、今日はコハクチョウたちが主役でオオハクチョウ(若)がお邪魔しているように見えました。。


☆きっと、コハクチョウ(若)を連れ戻しに来たのだろう!また、オオハクチョウ(若)は「ひとりぼっちの白鳥」になってしまうのだろうか? そのような思いを持ちながら、一旦池を離れ、およそ2時間後にまた観察を再開しました。
☆すでに、舞い降りたコハクチョウたちの姿はありません。双眼鏡を取り出し、いつも餌場にしている葦原を探しました。いました。この池の主、オオハクチョウ(若)が、餌をしきりに食べている姿がありました。でも、あのコハクチョウ(若)の姿は、ありません。仲間と一緒に立ち去ってしまったのでしょうか。
 ・10分ほどした時、何かが、のそりと葦原のマコモの陰から出てきました。そうです。あのコハクチョウ(若)に間違いありませんでした。
☆よって、まだ2羽のハクチョウは、「なかよしこよしの白鳥」でした

2006
1.11.

今冬の寒さ・豪雪ともに温暖化の影響かと新聞に出ていた。今日のTVでは週末にかけ気温が上がり、融解による雪崩や洪水が心配と言っていた。どうなっているの?

◎「『なかよしこよしの白鳥』さん、元気もりもり!です」
●昨日、白井の七次台の調整池に行ってきました。6日にやってきた白鳥(コハクチョウ、3或いは4羽)は、どこからやってきたのかが気になっていたからです。
・現在11羽飛来していると聞き、行ったところ戸神の半分位の池には多くのカモと一緒に白鳥の姿が見られました。おそらく一家族と思われる5羽のオオハクチョウ。そして、その家族とは別と思えるオオハクチョウの成鳥2羽。それから、残りの4羽がお目当てのコハクチョウ(成鳥1羽、他は幼鳥?)でした。
・なんとなく、戸神に遊びに来たコハクチョウに似ているし、数も合うが、それ以上は分かりませんでした。また、遊びに来ることがあれば、姿や飛来方向など確認したいと思います。


●今日の印西戸神調整池の白鳥達は元気でした。15分程観察しましたが、その間ずっと首まで水に突っ込んで餌を食べていました。水草やマコモの茎や根が好物です。いつの間にかこの池の主となったオオハクチョウの背中に見られる白い斑点(換羽のため白く見える)も幾分大きくなったようです。
☆最近の様子では、どうも春まで居そうです。しかし無事に北国(繁殖地)に帰れるか心配が残ります。もし来年仲間を連れてこの池に戻ってきたら自然給餌のオオハクチョウ飛来地としては日本の南限となります。(七次台調整池は、現在人口給餌であるがオオハクチョウ飛来の南限です)

繁殖地…オオハクチョウはユーラシア大陸の亜寒帯、コハクチョウは北極圏周囲部のツンドラ地帯です。どちらも本来は、人間が500メートル以内に近づくと逃げるほどの警戒心の強い鳥です。しかし、給餌している場所では、自分から人に寄ってくるほど警戒心等なくしてしまったみたいです。最近、給餌の結果自分で餌を採れなくなる個体もあるといい、人による給餌の是非が話題になっている。

2006
1.17.

1月17日は、「おむすびの日」という。「おむすび」の語源は、江戸時代大奥等高貴な女性達が「おにぎり」を言い換えた女房言葉だそうです。この日の指定は、平成7年です。あの阪神淡路大震災の時の炊き出しから、この日にしたという。悲惨な災害の中にあって、炊き出しもそうですが、多くの人々の善意・愛が見られたのも確かです。
 TVのニュースで、慰霊塔に集う人のインタビューが放映されていました。この中に、悲しみも勿論だが、人々の善意・優しさを伝えていくことが大切と言った婦人の言葉が印象に残った。この日は、防災とボランティアの日に制定されています。皆さんも自分なりのボランティアに取り組んでみませんか。

◎『もう、春なのかなあ!!』
近くの公園でのこと。先日のぽかぽか陽気の日のことでした。池の周りの斜面に植えてある松の幹に昆虫がいた。今頃、何かな。全長3センチちょっとか。形は、玉虫。でも、あの青緑に輝く羽根はない。もっと地味だ。
 松の皮の所に止まっていると、まるで体が樹皮とそっくりで幹の一部に見える。まさに忍者の「木の葉隠れ術」だ。
 この地味な昆虫は、タマムシ科のウバタマムシだ。図鑑で調べると、この種の活動時期は、6月から8月という。


 普通、幼虫で越冬する。まれに成虫での越冬もあるそうだ。それにしても春と間違えて這い出してきたのかなあ。

   

ウバタマムシ…24ミリから40ミリ。
 姥の名の通り、黒褐色の地味なタマムシ。弱ったり枯れたりしている松に卵を産む。成虫の体は、松の樹皮にそっくり。


2006
1.23

8年ぶり(?)の大雪ですね。NTに越してきて、前にも一度すごい時がありました。確かバスに缶詰になり数時間を過ごしました。それから、携帯を持つようにしたのを思い出しました。歩道部分が凍結しています。歩行時には十分お気をつけ下さい。

◆「ひとりぼっちの白鳥さん」のパネル展のお知らせ
・まだ観察の途中ですが、印西戸神の白鳥の記録をまとめました。ついでがありましたら見てください。
・日時 1月24日〜2月16日
・場所 県立北総花の丘公園展示室  千葉NT中央駅下車、
南側徒歩10分 (月曜日 休館日)
※ 展示は、白井と本埜の白鳥の写真展の一環として展示してあります。ただし、写真作品としてではなく、ドキュメンタリー風の記録としての展示です。すべて、デジカメ。一部デジスコ。

◎『雪にも寒さにも負けず。2羽の白鳥さん』
 一昨日雪の降る中、様子を見に行きました。
 双眼鏡及びカメラのレンズも降りしきる雪のため映像が霞んでいました。


 でも、その中でも、2羽の白鳥は元気です。池面を悠然と泳いでいた後、いつもの食事の場(葦原)にやって来て旺盛な食欲を見せていました。そして、今日はしきりに羽ばたく様子が見られました。

   

2006
1.26

あと1週間ちょっとで、暦の上では「春」です。今年の寒さは半端じゃないですが、これも地球温暖化の一現象という。でも、とにかく雪は困りますね。いつもの便りです。

◎『野鳥の会発祥の地に白鳥が飛来』
今年は、印西の戸神調整池の白鳥も初飛来ですが、ほかにも初飛来の場所はいくつかあるようです。近くでは、松戸市にある21世紀の森公園の池にもオオハクチョウが一羽初飛来している。他にコハクチョウの飛来のニュース(初飛来ではないが)もいくつか聞く。
 東京新聞1/18版に出ていた記事の抜粋を次に載せます。

☆戸神の白鳥さんは、2羽とも今日も元気です。


◆ 「コハクチョウも羽休め  善福寺公園」
JR荻窪駅からバスで15分、善福寺公園に降り立つと、水鳥のさえずりが聞こえてきた。善福寺池を中心とした約7万8600平方メートルの広大な公園。近くに「日本野鳥の会」を創立した中西悟堂が住んでいたことから、公園一帯は同会発祥の地としても知られる。(中略)数百羽の水鳥に交じり、6羽のコハクチョウが羽を休めている。6日夕に飛来した新春の珍客。善福寺公園に飛来してきたのは戦後2回目だという。(後略)※上記の善福寺の白鳥も戸神の調整池に来たものも、今冬の記録的な厳寒と大雪のために南下したのだと言われています。それから、コハクチョウが小笠原に飛来したという信じられないニュースを先日TVでやっていました。どうなっているのでしょう?

2006
1.29

正月に成田に出かけた。といっても、成田参りに行ったわけではないが、羊かんだけはしっかり買ってきました。ネットで成田山を調べていたら二宮尊徳の碑があることが分かりました。この碑は、あまり知られていません。
 文政12年(1829)に21日間の断食祈願を成田山で行なったといわれているそうです。碑の場所は、水行道場の隣、碑の名称は「二宮尊徳開眼の碑」だそうです。


 ところで、皆さんの近くの小中学校の敷地内にまだ、二宮尊徳(金次郎)の薪を背負って本を読んでいる像が残っているところありませんか。もっとも、戦後出来た学校には無いと思います。
◆戸神白鳥情報
 昨日28日は、白井のSさんの情報によると2羽一緒に池の上空を飛翔していたという。私は、このところ行っていません。皆さんは、どうですか。


2006
2. 3.

 昨日、スーパーの食品売り場の寿司コーナーに太巻き寿司が山ほど並べられていた。表示はあまり耳慣れない「恵方(えほう)巻き」となっている。
 節分にちなんだコーナーには、お馴染みの鬼のお面付きの福豆の脇にヒイラギの枝に枝豆(枯れている枝付き)を結びつけたものが並べられていた。そして、この「恵方巻き」が半分以上のスペースをとっていた。
・「恵方(えほう)巻き」とは、節分に食べる太巻きの事。

 節分の夜にその年の恵方(今年は、南南東)に向かって、太巻きを丸かじりする。江戸末期から大阪船場の商人の商売繁盛の祈願事として始まったといわれる。明治になり一旦廃れたが、海苔組合の販売促進行事で復活したものです。
・現在の恵方巻きは、8年ほど前にコンビニ業界が全国販売したものです。なにか、太巻きの宣伝になってしまったみたいですね。


もっとも、私の母の実家は千葉県山武群で、何か祝い事や法事の際いつも太巻き(花寿司)を作っていたので、今でも私は太巻きが大好きです。(しかし、今回は購入しませんでした。)
◎昨日、市川市にある市川動植物園の自然観察園で探鳥会がありました。今年は、どこも野鳥の種類も数も少ないようです。自然の谷津田をそのまま観察園にしたコースでもやはり野鳥の姿は例年から比べると随分少なかったです。・でも、野鳥の観察は今ひとつでしたが、木道の途中からは止水域にニホンアカガエルの卵塊が見られましたし、ツバキの葉裏にじっと潜むウラギンシジミの越冬の姿を見られたのは、感激でした。まだ、寒いですが、時にはあったかい格好で歩いてみませんか。

ウラギンシジミ…ウラギンシジミ科のチョウ。分布は、本州・四国・九州・南西諸島。幼虫の食草は、フジ・クズなどのマメ科の花や葉。最近はクズが増えているせいか個体数が増加中という。越冬は、成虫。


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