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2005
11.18

◎『零余子って??』
 むかご(ムカゴ)と読みます。そう聞くと誰でも知っている山芋(ヤマノイモ)の蔓についているあの丸いイモのことです。先日、印西のO 青年館に行った際に片手に乗るくらいの量を採ってきました。よく散策会の折にはムカゴが美味しいですよという話が出ますが、私も小さな頃に食べたような覚えがあるだけで味がとんと分かりません。2日ほど、ほって置きましたが、レシピを調べて「むかごご飯」を作ってみました。味は、想像通り素朴で香ばしく美味しかったですよ。
   

ヤマノイモ…ヤマノイモ科つる性の多年草。葉は細長く対生する。利用部位は、根とムカゴ。花期は7から9月で種ができる。別名自然薯(ジネンジョ)。なお、ムカゴは、腋芽の一種で無性的に生ずるもの。つまり茎に相当する部分に養分を貯蔵して小さな球塊となり種と同じ役目をする。(クローン生殖である)



   

 【むかごご飯】のレシピ
・材料 米3合、塩小さじ1杯、ダシ昆布(のれんのように切込みを入れる)少々、酒少々と醤油少々、よく洗ったムカゴ1カップ。
・ムカゴは、よく水に浸しておいてから綺麗に手で揉み洗いをします。

 炊き込みご飯の要領で、ムカゴと米を一緒に入れ、水加減は普通のご飯を炊くよりもやや多目として、塩を少々加えて炊き込みます。ムカゴの皮の味が気になる方は、醤油と酒をお好みに合わ
せて加えて頂きますと緩和されます。10センチ程に切ったダシ昆布を入れますと美味しさが増します。

2005
11.23

 新嘗とは、その年に収穫した穀物をさすという。昔は、新嘗祭が済むまでは、新米を食べなかったという。奥ゆかしかったのですね。その新嘗祭の日は、戦後 勤労感謝の日に改められました。今日は、その勤労感謝の日。さて、誰に感謝しましょうか。

◎『迷子? それともお散歩?』
 千葉ニュータウン中央駅南の戸神調整池にかかる大橋を渡っていると、水面に一羽の大きな水鳥の姿が見られました。すぐ脇の水面に出ている木の杭にカワウが羽を広げて止まっていたので、その水鳥の大きさがはっきりと分かりました。

 カワウよりもはるかに大きく、水面を首をすくっと立てすべるように移動している姿は、「ハクチョウ」しかありません。 双眼鏡を取り出し、100メートルから150メートル先の鳥に焦点をあわせるとクチバシの色と体の羽の色からして、オオハクチョウの若鳥でした。この、調整池では、初めての出現です。
 調整池の位置からして、本埜村に来ている個体か白井市に来ている個体だと推測します。また、時々来るといいですね。オシドリが飛来せず寂しい限りですので。



オオハクチョウ…ガンカモ科の大形の水鳥。全長140センチもある全身が白い鳥。若鳥は灰褐色で頭と首は色が濃い。シベリア等で繁殖して冬鳥として日本に飛来する。コハクチョウとは、クチバシの基部の黄色の部分が異なる。


   

2005
11.27

印西の歴史ウォークで掩体壕(飛行機を空爆から守るための施設・古墳のように見える)を見てきました。戦争の遺産ともいえるこの施設も今では3箇所だけになってしまったという。これもいずれなくなってしまうのでしょうか。

◎『ホシムクドリ!!』
 坂川(松戸市)の土手で5年生の総合学習の支援をしている時でした。変わった鳥が、最初は対岸の木、その後は民家の柿の木のムクドリの群れの中にいました。ムクドリ科のホシムクドリでした。
 私は、勿論初めて見る鳥ですし、日本では長崎県とか鹿児島県、島根県、北海道などの一部にほんの僅かにやってくる鳥なのです。


そのあとしばらくは、子供たちそっちのけでの観察をしたのは勿論でした。子供達ごめんね!
 それにしても、何時何が現れるか分からないものですね。とにかく久々にワクワクした時間でした。

ホシムクドリ…ムクドリ科の野鳥。クチバシが細く紫黒色の体一面に星のような白斑があるので見分けがつく。数少ない冬鳥、または旅鳥として九州南部や沖縄にごく僅か渡来する。道東の記録もある。
※ホシムクドリの画像は、下記のサイトでどうぞ。
 http://www5b.biglobe.ne.jp/~nojiko
hoshimukudori01.htm


2005
12. 3

◎『ガガイモって何?』

 利根川の土手を歩いていたら、低木に絡まるつる性の植物が見られた。
 葉の緑がまだ少し残っているが、蔓は褐色の枯れ色だ。絡まった蔓の中ごろに輝く光を見た気がして、覗き込むとガガイモ(※)の実だった。
 5センチ程の褐色の鞘からハリネズミのはりのように銀色に輝く綿毛(絹毛)がびっしりと飛び出している様は、まさに鏡のようだ。

体を低くし綿毛を見上げると青空に絹の綿がふわっと飛び散っている様で、まさに自然の芸術品だ。冬の利根川土手もまんざら、無味乾燥でもないですよ。


【追記】 11/23の便りに載せた「オオハクチョウ」は、まだ調整池にいます。


   

ガガイモ…ガガイモ科のつる性多年草。ガガイモの名の由来をいくつかあげてみます。・ガガ(すっぽん)の甲羅に葉の形が似ていてイモができるから。・種子の絹毛が銀色に光るところから。他にもいくつかの説がある。若芽や果実は食用。昔は絹毛を印肉や針刺しの中身にしたという。

2005
12. 6

昨日は、またホシムクドリが見たくて、堤防土手を歩いてみました。
でも、ホシムクドリは見つかりませんでした。でも天然記念物にも指定されているシラコバトが1羽顔を出してくれました。


2005
12.13

今回は、先日の迷子のハクチョウの情報です。

◎『ずいぶん、元気になったみたい!』
11月23日の「たより」の千葉ニュータウン駅南側の調整池にやってきた迷子(?)のハクチョウは、まだ池の水面をのんびりと泳いでいます。 飛来確認から、今日で20日になりました。この地、初飛来と見られるこの個体は、オオハクチョウの若鳥です。まだ体が、真っ白ではなくグレーです。
 最初の数日は、餌をとることもせずしきりに羽を気にして羽づくろいをしたりして過ごしていたようです。その後、水中に首を突っ込んで餌を食べている姿が見られました。また、12月9日の日にはほんの少しの時間ですが池の上空を一回り飛んでいる姿を確認しました。


池の上空には高圧線もあり、事故の可能性もあると思いますが、いずれにせよ良くなっているみたいです。
 早く良くなって家族の元に帰れるといいですね。おそらく家族は本埜村か白井市の飛来地にいると思います。

◆本埜村と白井の飛来地…印旛郡本埜村は、田んぼに水を張り今年も飛来数が600羽を超えたという。殆どがコハクチョウで、オオハクチョウも数羽、アメリカコハクチョウも来ているそうです。白井市の飛来地にはオオハクチョウが、2週間前の情報だと4羽だそうです。話は別ですが、印西にハクチョウがいるという情報は、渡りのものではなく、飼い鳥が野生化し増えたというコブハクチョウのことです。


2005
12.19

今冬一番の寒波による大雪で青森や新潟では、積雪2メートルを超えたという。千葉ニュータウンでも冷え込みがとても厳しいですが、皆さん方の所は、如何ですか。

◎『貝化石岩って? 隠れおせんべい屋って?』
 昨日、冷たい空気を感じながら木下の町並みを歩きました。木下駅北側の商店街を看板を見ながら歩くと明治期の商店の地図に載っている名があり、100年前の通りを歩いているみたいで結構楽しかったですよ。
 そのうちの一つの商店名に柏屋という蕎麦屋さんがありました。その店舗前と少し先の山根山神社、そして木下河岸の問屋でした吉岡屋の3箇所にあるのが、貝化石岩で出来ている燈篭です。
 貝化石岩とは、木下貝層(国天然記念物指定)に見られる貝化石層を石材として切り出したものです。
 石材の乏しい北総地区では、古くから石材として利用していたのです。
 この町並みには、燈篭の他にも石垣の材として利用しているのが見られます。
 普通の石との見分けは、すごく簡単です。それは、石全体に貝殻がいっぱい詰まっているからです。一度、本物を見てみませんか。
 午後は、11月にオープンした木下万葉公園に行きました。
 天然記念物木下貝層露頭地の脇から丘の頂上に上ると真っ青な空の下360度ぐるりと見まわせてとても気持ちが良かったです。
 オオタカとチョウゲンボウの飛翔も独り占めできました。でも、やはりとっても寒かったです。


   

★帰りに駅近くの通称「隠れおせんべい屋」でせんべいを買って帰りました。このおせんべい屋さんは、店を出していませんの「知っている人」だけの店ですね。

2005
12.23

◎『ひとりぼっちの白鳥君(さん)にお友達?』
 オオハクチョウ(若鳥)が、ただ一羽飛来している印西戸神調整池に今日の夕刻、さらに一羽の白鳥が飛来しました。
 さっそく情報を聞き駆けつけましたが、すでに日が暮れてシルエットは確認できましたが、種類までは分かりませんでした。ただ、池でカワウ調査をしていた方の話ですとコハクチョウの若鳥のようでした。明日、早朝に確認に行ってきます。


コハクチョウ・・・オオハクチョウより少し小さいが、よく似ている。クチバシの黄色部先端の形は丸いことからオオハクチョウと見分けが付く。本埜村に来ている殆どのハクチョウは、この種。

2005
12.24

◎『また、一人ぼっちにもどってしまった白鳥君』
 夜明けの少し前に、戸神の調整池に架かる大橋の上で望遠鏡とカメラを用意している途中で、早くも昨夕やってきたコハクチョウ君が池中央に向かい泳ぎだしました。遅れること5分くらいでいつものオオハクチョウ君も、その後を追いかけました。
 暫く仲良く2羽で水面を泳いでいましたが、一緒に飛び立ち池面の上空を1周し橋近くに着水しました。それから、食事タイムに入り、マコモやヨシの根をむさぼるように食べていました。と、コハク君が、オオハク君の食事の場所に近づいた時、突然オオハク君が、コハク君の左後ろの羽に噛み付いたのでした。その後は、コハク君が、池中央に追いやられ、飛び立ちました。その後は、いつものひとりぼっちの白鳥君に戻りました。せっかくのお友達だったのに!


 皆さん、もし大橋を通る時がありましたら覗いてください。コハク君が、戻ってくるといいのになあ。とにかく、寒かった。特に夜が明けてからの1時間位がきつかったです。

◆種・・・カモ科オオハクチョウとカモ科コハクチョウですので、大きく種が違います。仲良しで一緒に泳いでいたのか、その逆だったのか私には分かりません。どなたかその辺りを教えてください。
◆性別・・・ハクチョウ類は、雌雄で色彩が同色であり、ハクチョウが(君)なのか(さん)なのかは分かりませんが、とりあえず、今回は(君)にしました。
※追記 この調整池に久しぶりにオシドリが4羽飛来しています。


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