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2023
10. 5

◎ 大阪・関西万博の準備が大幅に遅れている上、建設費用が予定より大きく上回っているようです。建設資材の値上がり、建設作業の人手不足による人件費の値上がり、警護費用の増額等諸々の状況からだそうです。万博が終了したらこれらの建築物は全て撤去してしまうそうです。値上がった分は私達の税金で埋めるのでしょうが、国際的に情報化の時代に博覧会をここまで無理してやる必要があるのでしょうか。疑問を持ってしまうのは私だけでしょうか。
・以下身近な自然を送ります。

『牧野富太郎と植物』
◎NHKテレビの朝ドラ「らんまん」が終了しました。今は植物でも動物でもネットで検索するとすぐにデータが見つかり同定などがしやすくなりました。
 私がIWGで里山の活動を始めた20年前はまだネットでの情報が少なく精度もあまり高くなく図鑑が必須でした。そんな時に持ち歩きに便利なポケット図鑑の他にどうしても手に入れたかった図鑑に「牧野新日本植物図鑑」がありました。
 最近の図鑑の画像はほぼ100パーセント近く写真を元にしていますが、当図鑑は植物画となっていて私には見やすいし何よりも同定をするのに分かりやすく助かっておりました。そんな事もあり毎回楽しくドラマを見ていましたので終了してしまい残念です。

オニドコロ》ヤマノイモ科のつる性多年草 漢字は鬼野老と書く。
学名は”Dioscorea tokoro Makino”で、前述の牧野富太郎の命名です。
  
葉はきれいなハート形で互生。根はヤマノイモと違って苦く食用にはなりません。
 本種はどこにでも見られる植物ですが、牧野富太郎の命名した植物だったのですね。案外身近な所にも牧野の発見命名した種があるかも知れませんね。
 畑に乗っていった自転車を置いている所の上の方からフジヅルやアオツヅラフジ、ヤブガラシなどが垂れ下がっています。その中にオニドコロもあります。長く伸びてくるとつい鎌で切ってしまうのですが、負けずに伸びてくる強さがあります。写真①オニドコロ 菜園で撮影。
 【下欄参照】 本種の説明(牧野新日本植物図鑑から)

スエコザサ》漢字は壽衛子笹、牧野富太郎の妻の名を付けたといいます。学名Sasaella ramose var suweoanaで妻の壽衛の名が入っている。尚、私手持ちの牧野図鑑(改訂版)にはなぜかスエコザサは載っていませんでした。色々と調べてみると本種はアズマザサの変種(品種)であり載せていないのかも知れません。それ以上は分かりません。
 写真下:スエコザサの植物画(TV画面を撮影)
 

クロコノマチョウ》タテハチョウ科の蝶、人家や耕作地、雑木林で普通に見られる。漢字は黒木間蝶。大きさ32~45センチ。雄は表面が黒褐色、雌は褐色。写真は雌。
 菜園脇の畑の地主さんの家の屋敷林には色々な木が植えられていて一寸した林のようになっています。
 その葉陰に本種が見られることがあります。先日もこの林をふらふらと飛んでいました。止まっているとき撮影した画像を見ると翅の縁が随分痛んでいるように見えました。翅色からして雌だと思います。本種の幼虫の食草はススキ・ジュズダマ・ハトムギなどだそうです。
 ハトムギは畑に植えてあるのでここで育ったのでしょう。
 
 菜園脇にて撮影        ・・・ 阿部 純

  

 
2023
10. 26

◎ 「もずが枯れ木で」の歌詞は、昭和10年のサトウハチロー作の詩を戦後に徳富繁が作詞作曲したものだそうです。
 最近、畑の周りで高鳴きをしている姿をよく見ます。止まる場所は電柱のてっぺんや電線、プラタナスの梢などですが、その内、竹の杭や低木の枝など見やすい所にもやってくると思います。

『菜園の自然情報』
 夏草の元気がよすぎて菜園全体が覆われてしまうのではないかと心配していましたが、涼しくなり草たちも急に勢いが弱ってきた感じです。季節に応じて菜園の草の様子も変化しています。
 トンボはアキアカネが多くなり、チョウは種類も数も減っているみたいです。今回は菜園(及び付近)で見た植物を取り上げてみました。

サツマイモの花!》ヒルガオ科の一年生作物。漢字は薩摩芋。菜園で草取りをしている時、葉が一面に広がったサツマイモの畝の中にヒルガオ似の花が咲いているのを見つけました。漏斗状の花弁は周りから内側にかけてピンクから紫に変わりとてもきれいです。畝全体でたった2輪しか見つかりませんでした。
 サツマイモは日が短くなってくると花をつける性質をもつため、栽培時に花が見られることはとても珍しいようです。さて今年の芋の収穫はどうでしょうか。
※私達はサツマイモの苗は購入せず芋から苗を作っているため、周りの畑よりどうしても収穫時期が遅くなりますが楽しみです。
   
    サツマイモの花

キンモクセイの花》モクセイ科常緑小高木 漢字は金木犀。中国原産で日本には江戸時代に雄株だけが渡来し接木(つぎき)で広まったものだそうです。
 ジンチョウゲ、クチナシとキンモクセイが三大芳香木だそうですが、菜園への行き帰りに見られるキンモクセイも強い芳香を一帯に放ち自らの存在を主張しているみたいでした。また、散った花が溜まっている木の下を自転車で通るときは、上からも下からも香りが漂って豪華な気持ちになります。
    
     キンモクセイ花

ヘチマの実》ウリ科のつる性一年草。漢字は糸瓜・天糸瓜。一昨年竹で棚を作りその下にヘチマの種蒔いたらたくさん収穫できました。
 その場所は昨年も今年も他の作物を植えていたのですが、落ちていた種から自然生えしたのか、いつの間にか大きな実が何本もぶら下がっていました。一本でタワシがいくつもできますよ。どなたか欲しい方いませんか。
   
    ヘチマの実

ニラの花》ユリ科の多年草。漢字は韮。子どもの時から、ニラは当たり前のように食事に具材として食卓に上がっていました。というのも、庭に一度植えたものが毎年(勝手に)出て来るので葉を切ってきて味噌汁の具などにしていたのです。確かに菜園に植えてあるニラは肥料もなく周りの草たちにも負けず逞しい野菜です。
 夏になるとニラは白い小さな小花を付けます。この小花の蜜を狙って昆虫がやって来ていました。スズメガの仲間のホウジャク類でした。カメラを向けたときは、オオスカシバとホシホウジャクの2種の個体がしきりに蜜を吸っていました。ホバリングして吸蜜する翅の動きが早過ぎてコンパクトデジカメでは翅がぶれてしまいました。
   
    ニラの花


 ~~ ☆ おまけ ☆ ~~

 自宅のベランダに出たとき、西の方向に煙が上がっているのが見えました。煙はかなりの量で遠いですが消防車のサイレンも聞こえています。
 山火事かと思いネットで調べると、S市のプラスチック加工会社の屋外に置かれた廃材などが燃えたのだそうです。
 現場は田畑が広がる地域ですが近くに市のプールや運動公園がある場所なので近くにいた人は怖かったでしょうね。
 乾燥が続くこれからは特に火事には気をつけなければなりませんね。
   
    火事


  ◆◆谷津田だより情報コーナー【投稿】◆◆

オシドリがやって来た》 2023年10月17日 (i市 T・H)
 U公園の池にオシドリがやってきました。先日知り合いから情報をいただいていたのですが、今日何とか自分で撮影できました。
 時間は昼過ぎでした。オシドリの他にもカルガモ数羽が一緒でした。日当たりのよい水面には出てこなくて、露出不足の画像になってしまいました。
 5羽確認ですが、斜面林にまだいるかもしれませんね。
   
  オシドリ オス(エクリプス)3羽と、メス1羽です。

ジョウビタキ渡来》 (2023年10月21日 (i市 Y・S)
 先日は、たくさんのチューリップの球根を頂きありがとうございました。かわいらしいチューリップの花が咲くのを楽しみにして植え付けます。
 昨日、うちの近くでジョウビタキの♂を初見しました! 
 今年も来てくれたんだ~と、嬉しくなりました。鳥たちの渡りの習性の正確さ、不思議さを思うといつも感心します。
※写真のジョウビタキは今年1月に撮影したものですが、参考に貼付します。
   
    ジョウビタキ

      ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

(^_^;) T.Hさん、Y.Sさんメール情報ありがとうございました。
二十四節気を過ぎ、気温が急に下がってきたこの頃、鳥たちは暦を持っているような正確さで飛来しています。いただいた鳥情報にあるジョウビタキもオシドリもそうですが、どうやって越冬する場所を決めているのかいつも不思議です。
 この時期はまだ移動中(南下の途中)の場合もあるため、現在見られる場所で越冬するかはまだ分かりません。暫く注意して観察してみるとよいですね。また情報下さい。
 これから色々な冬鳥がやって来る時期です。皆さんの周りでも何か見られるかも知れません。少し周辺を気にしてみて下さい。

 今年、T調節池に白鳥はやって来てくれるでしょうか。これも気になります。 ( J より)

2023
10. 26

◎ 朝が冷えるのでそろそろ毛布が必要となってきた今日この頃ですがいかがお過ごしですか。

◆◆谷津田だより情報コーナー【投稿】◆◆

《たよりのお礼》 10月27日 ( S市 T. K)
 いつも谷津田だよりありがとうございます。
毎回写真が添付してあり楽しめます。ありがとうございます。ジョウビタキ可愛らしいですね。
 それと火事ですが私は、気が付きませんでしたが我が家の近くからもはっきり煙が見えたそうです。本当に気を付けないと、いけませんね。

《水鳥情報》10月27日 ( S市 R. U)
 久しぶりです。S市に転居して1年と1か月まだまだi市が懐かしく、谷津田だよりをいつも楽しみにしています。秋の風景色々ありがとうございました。やっと散策を楽しめる爽やかな季節がやってきました。
 いただいたオシドリの写真は T調節池でしょうか?そうだとしたら懐かしいです。
 もうオシドリは T に飛来したのかなあ? ニュータウンは近いですが車は返上したのでなかなか行けません。電車に乗ってオシドリが出てきそうな早朝に野鳥デッキ迄見に行こうと思っていた矢先でした。 
 2~3日前から近くの池にオシドリらしき群れを見たのですが肉眼でははっきりわかりません。今朝、双眼鏡とカメラを持って日が昇らないうちに(逆光にならない時間に)家を出て確認しに行きました。やはりオシドリでした.30羽位いました。我が家の近くにオシドリが来るとは思っていなかったので感激しました。
 二重川近くのS市3丁目辺りにある調整池です。此処もオシドリが出てくるのは池の対岸で距離があり私のデジカメでは証拠写真しか取れませんが写真送りますので見て下さい。
   


 (*^_^*) 投稿ありがとうございました。

      ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

T.Kさん いつも投稿ありがとうございます。
先日の火事ですが、昼間ですので炎は見えませんでしたが煙は凄かったです。あの後何時間も煙が上がっていました。夜だったら炎が上がっているのが見えたのでしょうね。
 今、空き地にこのような危険物やらプラゴミやら残土などが積まれた場所があちこちに見られます。これって危険ですし景観上もよくないし何とかならないものでしょうか。
 私は以前、市の残土条例の作成にほんの少し関わらせてもらったことがありますが色々と難しい問題が多いようです。

R.Uさん お住まいの近くにオシドリが飛来していてよかったですね。このまま定着してくれるといいですね。 ただ、今の時期はまだ移動している個体群もあるので越冬するかははっきりしませんね。暫く観察が必要ですね。
 前回の谷津田だよりに添付のオシドリの写真は、i市の T調節池ではなく私の家近くの U調整池で撮影されたものです。
 お尋ねの T調節池ですが、数は少ないようですが10月7日にオシドリの姿を確認したという情報が入っています。
 これから増えてくれるといいですね。それから今年やってくれば18年目となるオオハクチョウの家族は来てくれるのでしょうか。
 この数年飛来が不安定になっているので少し心配です。
  ( j より)

2023
11. 7

◎ 熊被害が多発しているようです。山のブナの実やドングリが不作で食べ物が不足し人里まで下りてきているそうです。人里に近付く理由はこの他に里山での果樹や作物の放置、農耕地の荒れなども大きな原因になっているそうです。千葉県内にはクマは生息していませんがイノシシや鹿などにも共通することです。里山をきちんと維持管理していくことが必要ですね。
 谷津田だより情報コーナー投稿を送付させていただきます。

◆◆谷津田だより情報コーナー【投稿】◆◆

《クモがいた》 11月1日 ( i市 S.K )
 11月に入ったのに、昼間はまだ”夏日??”
朝起きた時の気温と差が大きく、着るものと体調維持が難しいですね。
 駅前で放置自転車巡視作業しているときに、フラワーポットや小枝を見ていると、結構虫が活動しています!!
 先日マリーゴールドの花の中に色のきれいな蜘蛛がいたので1枚シャッターを押してみましたので添付してみます。何蜘蛛でしょうか?
 昔は”ジョロウグモ”‥とか言って大きな派手な蜘蛛がいたのですが最近は見かけないですね。
 参考までに、7月に換気塔の壁面にいたクモの写真も添付してみます。
   
   写真1 (ナガコガネグモ)
   
   写真2 (コガネグモ)

《水鳥情報》 11月2日 ( i市 M.M )
 いつも手作りカレンダーの送付ありがとうございます。
それにしても、11月に入ったのに夏日の予報が続くなんて、気候はどうなってしまったのでしょうね。気温はだいぶ乱れているようですが、時期になると紅葉が始まり、谷津田だより情報コーナー投稿のように、オシドリが飛来するなど冬への動きは進んでいるようですね。
 今年も白鳥が来てくれるのを期待して待つことにしましょう。来てくれると嬉しいですね。

《感想》 11月3日 ( K市 T.M )
オンライン自然観察会報告ありがとうございます。皆様方の報告、楽しく見させていただきました。特に『百舌』の話が楽しかったです。
 最近 NHKTV”ダ―ウインが来た”?でも見たような気がしますが。観察会の中での質問の内容に合わせての解説と有りますが、まさに私レベルの疑問にピッタリの様でした。今後も楽しいお話をよろしくお願いいたします。


(*^_^*) 投稿ありがとうございました。

      ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

S.Kさん いつもHPの管理ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。メールに書かれてありましたがこれだけ気温が目まぐるしく変わると洋服の選択が難しいですよね。
 クモの話題ですが、写真を見ると、写真1 (マリーゴールドの花にいた)のは、ナガコガネグモ(メス)です。ここで網を張って花にやって来る虫を捕えるのでしょう。
 また、写真2 (換気塔に居た)のクモはコガネグモ(メス)です。右上に小さなクモが見られますが、これはコガネグモのオスです。これだけ鮮明にそして背景がレインボーでとてもよい写真ですね。
 文中に出ていたジョロウグモは全体的に減っていると感じます。緑道など縁の多い樹木の枝には結構いたりしますが局所的になりつつあるのかも知れません。
 なお、コガネグモは千葉県要保護生物Cに指定されています。
   
 写真上はジョロウグモメスで、上側に小さな体のオスが見られます。
 余談ですが南房総などで行われているクモ合戦はコガネグモのオスです。

M.Mさん メールありがとうございました。便りに書いた池のオシドリはその後移動したようです。渡りの鳥たちはやって来てくれそうですが、異常気候により生態系が乱れエサなどの不足による影響が出ることが懸念されます。これも困ったことですね。

T.Mさん モズの話を楽しんでいただけて幸いです。
 モズは剣豪宮本武蔵が好んだのではないかといわれている鳥です。その理由は長くなりますので今回は省きます。ありがとうございました。
   ‥‥  ( J より )

2023
11. 14

◎ 秋が深まり菜園の周りの木々の葉も色づき、遠くに行かなくても紅葉を楽しめます。

 『剣豪宮本武蔵が好んで描いた野鳥 モズ』 モズ科の鳥。
 全長20センチ。漢字は百舌。
◎10月中旬頃から菜園周りにやって来て大きな声で鳴いていたモズは、今でも相変わらず大声でキィーキィーキチキチと鳴いています。しかし、大声で鳴いているのは変わらないのですが、鳴く場所が微妙に変わってきています。
 今までは立木や畑周りの林の中、竹やぶの中、それと少ないですが電線の上などでした。
 それが最近では立木のてっぺんや林の木の枝先、それに菜園などに立ててある竹の杭の先などです。
 どの場所もこちらから見やすく近距離にいるので観察しやすいです。これは、オスもメスも単独で縄張りを持ち、越冬する場所(縄張り)がほぼ決定し(エサ捕りをしながら)毎日見回っているのだと思われます。 写真下は、縄張りの見回りをするモズ(オス)です。
  

オスとメス》モズの雌雄判別は簡単です。オスは眼の前後に入る過眼線が黒く、翼の白斑が大きくはっきりしています。メスは過眼線が目立たなく翼の白斑も目立ちません。
 ただ、胸にはうろこ模様がはっきりしています。今年やって来ている個体はオスメスのどちらか確認してみようと思います。

《小さな猛禽》 嘴(くちばし)はタカのようにカギ形をしていて、縄張り内で捕ったバッタやカエル・ミミズ・トカゲなどを鋭い嘴で切り裂いて食べます。時にはネズミや小鳥など自分より大きな獲物にも襲いかかる様子から“小さな猛禽”の名がついたようです。
 私はモズの剥製を持っていて嘴を触ったことがあります。まるで錐(きり)の先端を触っているようでチクチク痛かったです。まさに猛禽ですね。 写真下は、鋭利な嘴を持つモズ
  

はやにえ》 モズは、川べりのとがった小枝や有刺鉄線などに捕えたバッタやカエルなどを串ざしにする習性があります。
 これが「モズのはやにえ」です。10年以上前のことですが、I市の小学校の総合学習の講師を頼まれ、子ども達と一緒に里山を散策したことがあります。
 その時、子ども達のグループの一つがモズのはやにえ調査班でした。毎回担当スタッフと一緒にはやにえを探して記録していました。
 行く度に異なる種の獲物がありとても面白かったことを覚えています。それに比べると今は”はやにえ”を見つけることがあまりありません。
 これって小動物や昆虫の減少や立木の伐採などの自然環境が変わってしまったからでしょうか。写真下は、以前I市のU川沿いで撮影したバッタのはやにえです。
  


ものまねの名手》百舌(もず)とも書くように他の鳥の鳴き声がとっても上手です。
 よくマネをする鳥種はシジュウカラやウグイスなどで、その他にも沢山あるといいます。
私は以前にi市にある大きなS公園の近くでノスリの鳴き真似をするモズを見ました。
 林の林縁で「ピエー、ピエー」と区切って鳴く声を聞きました。すぐ脇にいた鳴き声に詳しい仲間がノスリだと言ったので皆で空を見上げました。ところが上空のどこにも猛禽の姿はありません。そのすぐ後、ノスリと言った仲間が「モズだ!」と叫びました。
 モズの声とは全く異なるのでまさかと思いながら仲間の指す方を見ると、近くの低木の枝先で鳴くモズを見つけました。声は確かにモズから発しているのが分かりびっくりしました。

子育て》この辺りでは(個体によって差はある)早いと2月頃から繁殖行動に入り、4月頃には巣立ちが終わり標高の高い高原や北に移動するようです。
 菜園では(2021年)3月に折り取った枝を咥えているオスのモズの写真を撮りました。また同じ日に菜園でメスを確認しています。
 モズは単独越冬なのでメスとオスが両方見られるのは繁殖している証拠です。
 写真下は、一昨年菜園で撮影したオスが巣材の小枝を咥えている写真
  
 
、下の写真は、同じ日に同場所で撮影したメスです。
  


武蔵は水墨画の大家》 吉川英治の小説で知られる江戸時代初期の剣術家、宮本武蔵が彫刻や絵画にも優れていたことはご存知と思います。
 特に水墨画に秀でるところがあり、古木名鵙(げき)図は有名です。本図は枯れ木の枝を垂直に上る虫(垂直に立つ枯れ枝の中段付近)と枝先でじっと待つモズの姿に緊張感を感じる素晴らしい作品です。国重要文化財指定。
 写真下は、古木名鵙図(ネットよりコピー)です。
  

【お願い】
 最近モズを見た人、以下に記入して返信ください。
 ◎モズを見た(      )
   モズを見た日(             )
   モズを見た場所(             )
   お名前(           )
   備  考(           )
          ・・・・・・・  阿部 純

2023
11. 17

◎ 大麻成分の入ったグミを食べ体調不良になったというニュースがありました。大麻草由来で麻薬取締法に禁止されていない成分が入っているのだそうです。このグミは普通に買えるようです。
 販売業者は一時に食べすぎたのではないかと言っていますが変ですよね。全部禁止にしたら良いのに・・・。

     ◆◆谷津田だより情報コーナー【投稿】◆◆

《道北からのたより》 11月12日 ( 道北 M.I )
・11月1日に白鳥の鳴き声を聞いたのが最後になりました。白鳥というとオオハクチョウか、コハクチョウかと聞かれますが鳴きながら飛んでいるので分かりません。
・最近の写真を送ります。初めて緑色のキツツキを見ました。長野の新築の山荘にアオゲラが来て留守中に何個も穴を開けて困った話は聞きました。てっきりアオゲラかと思ったのですが図鑑に津軽海峡を境に北海道にはアオゲラはいないと書いてありました。
 北海道にいるのは緑の羽ですがお腹が白いヤマゲラだと知りました。写真はヤマゲラ
  

・餌を撒いたらスズメと一緒にゴジュウカラがよく来ています。
 写真はゴジュウカラ
  

・最後はミソサザイです。
 日光の戦場ヶ原から湯滝に繋がる川辺でよく見かけたのですが北海道では初めてです。
 写真はミソサザイ
  

・(12日の)朝起きたら、夫が大きい動物が木に登ったと言っていました。見ると逆光ですが熊みたいです。そんな大きさではないと話しているとカラスがエゾマツの木の周りを旋回し始めました。
 動物はアライグマでした。逆さ吊りになり、餌を時間をかけて食べていました。実は冬になったので小鳥のエサ鉢を取り付けておいたのです。
 スズメとゴジュウカラが来てエサを食べていました。そしてお皿が空っぽになるので喜んでせっせとえさをあげていました。
 また皿が落ちている時は大風のせいだと思い水が貯まっている時は水を払ってあげていました。
 3、4回目にそれがアライグマの仕業だと知りました。「かわいい」とみんなが喜びますが、昨年はトウモロコシを収穫前に食べられました。頑丈なフェンスを頂いたので今年は何とかなりましたが、困ったものです。そのようなわけで取りあえず、エサやりは中止中です。
 写真はアライグマ(樹上)と、アライグマ(餌鉢の餌を食べる)
  
  



《白鳥飛来情報》( 11月16日) (i市 S.S )
 先ほど電話にて連絡しましたi市T川防災調節池へ飛来したオオハクチョウの写真を添付します。
 電話では数を2羽と報告しましたが、正しくは3羽です。
 暫くぶりの散歩で偶然にもオオハクチョウと出合うことが出来て嬉しいです。取り急ぎ報告します。
 写真下:オオハクチョウ~T川防災調節池北側
  
 写真下:オオハクチョウのペア
  
 写真下 オオハクチョウ3羽(真ん中幼鳥)
  
 写真下 オオハクチョウ3羽(羽ばたき幼鳥)
  


      ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

(*^_^*) 投稿ありがとうございました。
 M.I さんいつも道北からのたよりありがとうございます。
 毎日新たな自然の発見があるのでしょうね。楽しみにしています。
ヤマガラ見応えがある鳥ですね。信州の高原でアオゲラは何度か見たことがありますがアカゲラと比べて大きく堂々としている感じでした。ヤマガラも一度見たい鳥でした。
 アライグマですか。私の住む市にも水辺でアライグマが生息しています。野生のアライグマは"あらいぐまラスカル”で人気になり、飼育していた人が捨てた個体が増えたものです。
 手先が器用で爪が鋭く危険で特定外来生物法の指定種で駆除対象になっています。
 これってアライグマ自身が悪いわけではないのですが困った問題です。

 S.Sさん、”白鳥”今冬もやって来てくれましたね。
 昨冬は飛来が遅く年を越してしまったのですが、今冬は大丈夫そうですね。ただ、飛来の初期は安定せず移動してしまったり再飛来したりと、落ち着かないことが多いようです。
 また観察したときには投稿をお願いします。ありがとうございました。 ※昨冬飛来2023年1月6日
                  ‥‥‥ Jより

2023
12. 06

◎ 以前、ある飲み会の席で知り合いから「ヒヨドリが蝋梅(ろうばい)の葉っぱを食べているのを見たのですが、ヒヨドリって蝋梅の葉を食べるんですか?」と聞かれたことがあります。すぐには答えられませんでした。
 そこでヒヨドリはどんな物を食べるのかを調べたことがあります。調べる前は、赤い実を食べているくらいしか知らなかったのですが、調べてみるとかなりな雑食ということが分かりました。

ヒヨドリの食事事情」
《木の実が大好き》 以前毎日のように散歩していた緑道に、クロガネモチの木が何本もあり赤い実(熟すと黒くなる)がたわわに付いていました。それが日ごとに実の数が減り年明けにはほとんどなくなってしまいました。ヒヨドリが好んで食べていたからです。
 ヤマモモ、ハナミズキ、ピラカンサ、アオキ、ナナカマド、イボタなどの実もよく食べるようです。栄養価が高い木の実があるときはヒヨドリにとって食事事情は安泰なのです。
 写真下:ヌルデの実を食べるヒヨドリ
  

《桜の花を喰う》公園の池の水際に桜(河津桜)があります。早咲きなのでソメイヨシノの開花よりもだいぶ早く咲き、近隣の人がスマホで写真を撮っている姿をよく見かけます。少し見ていると必ずと言って良いほど野鳥がやって来ます。
 メジロとヒヨドリです。どちらも花(花蜜)を食べて(吸って)いました。ヒヨドリが好む花蜜は桜の他にアセビ、ヤナギ、コブシ、ハクモクレン、ウメ、ツバキ、サザンカがあるそうです。
 この他にカエデの樹液も飲むようです。
 写真下:河津桜の花蜜を吸うヒヨドリ
  

《果物(これも木の実ですが)も大好き》畑の南側にある野原の奥に何本か柿の木があります。たわわに実った柿の実も今はほとんどが落ちてしまい、いくつか数える程になってしまいました。そこにひっきりなしにやって来るのがヒヨドリです。
 見ていると独り占めするように啄んでいますが、そこに新たな個体がやって来て追い出す。
 また少し経つと別のヒヨドリが来て追い出して啄む。何羽かがこんなことを繰り返していました。熟し柿なので糖度も栄養価も高く最高のご馳走ですね。この他リンゴ、ミカン、イチジク、サクラの実等が多いようです。
 写真下: 柿の実にやって来たヒヨドリ
  


《餌が不足したら葉食も》花も木の実も少なくなった冬場には、餌に葉食が加わります。団地の境界に立つユズリハの木の枝先を見るとこれからの時期、葉が何かに喰われたようにちぎれているのが見られます。これはヒヨドリの仕業です。食べ物が少ない冬場の餌として目を付けたのが木や野菜の葉です。葉を好んで食べる樹木はユズリハです。野菜はキャベツ、ブロッコリー、白菜で、花壇に植えた葉ボタンも大好きなようです。
 写真下: ユズリハの葉を食べるヒヨドリ
  

《他には?》どの野鳥もそうですが、繁殖期になるとヒナに餌をやる関係で昆虫も多く捕ります。

《まとめ》ヒヨドリの餌は、春秋には木の実や花の蜜などが多く、食べ物が少なくなる冬には果物や畑の野菜も食べます。なお、ネットに掲載されていた情報ですが、「某大学のヒヨドリの餌と体重の関係についての調査」の中に、確か一番体重が減少するのは木の実や果物もなくなり、まだ花が一斉に開花する前の3月、4月とありました。これ
はヒヨドリだけではないと思いますが、野鳥の餌確保は厳しいですね。 参考として 写真下は水浴びをするヒヨドリ
  

、写真下は、好む餌ではありませんが、毒のためヒヨドリが避けるヒヨドリジョウゴの花です。
  

【報告】
◎ 先日のたよりでお願いしたモズの報告
 見た日   場所   備考    報告者
11月13日 印西市浦部 浦部川沿い 印西市 M.S
10月30日  同上    同上    印西市 M.M
11月1日印西市木刈 浦幡新田公園♂と♀ 印西市 S.I
10月14日~ 印西市小倉 菜園周り  印西市 J.A&S.A
      白井市  見ていない  白井市 T.K

※報告数が少ないので全体的傾向は分かりませんが、モズは例年通りやって来ているようです。ご報告下さった方々ありがとうございました。
 なお、モズを見た方、期限は付けませんのでお知らせ下さい。 ・・  阿部 純

         

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