-ページ〔117〕- 谷津田だよりのトップに戻る 2023
4. 8
◎ 「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」(テレビ番組)で知られる畑正憲さんが亡くなられたとの報道がありました。畑正憲さんは子ども時代満州で暮らし、狼と犬の雑種を飼い、水門でナマズを捕まえるなどしたそうです。大人になってからも多種の動物との関わりを生涯ずっと続けてきた方です。動物を生涯愛し続けた畑正憲さんがお亡くなりになり本当に残念に思います。
『身近な自然情報』
◎4月になり菜園とそのまわりは益々賑やかになってきました。特に小松菜や白菜、大根などアブラナ科の花は黄色や白の花をつけ、麦は穂を出し背丈1メートルにもなっています。
ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ハコベなどの雑草もそれぞれびっしりと葉を広げ小さな花を沢山咲かせています。
菜園まわりの林にはよく響く声で囀るシジュウカラやメジロ、カワラヒワなどの姿が見られます。上空ではカラスが鳴き合いダイサギやアオサギが飛び、先日はオオタカの姿も見られました。そろそろツバメがやって来る頃です。
菜園まわりで見つけた自然を報告します。
《雨も降らぬのに・・・ ニホンアマガエル》アマガエル科。
北海道から九州各地に分布。大きさ2~4センチ。
漢字は日本雨蛙。菜園で草取りをしていた時、枯れたコスモスの残骸を残してある所で何か動く物を見ました。近くに寄ってよく見ると、のそのそとアマガエルが出て来ました。
体がちょっとシックな黄緑色のパステルカラー調で暫くじっとしていましたが、またのそのそと歩き出し見えなくなりました。そういえばこの数日あちこちから雨も降っていないのにカエルの鳴き声が聞こえていました。繁殖の時期だったのですね。
《菜園と野原のスギナ》トクサ科 シダ植物の一種。
漢字は杉菜。
スギナとツクシは地下で繋がっています。地下茎から地上へ別々に出る茎の胞子茎をツクシ(土筆)、栄養茎をスギナと一般的に呼び分けています。地下茎は地面の下数十センチまでの深さでネットワークのように繋がっているので全部取り切ることは不可能に近いです。
地上部のスギナは取っても取っても生えてくるので畑の雑草としては困り者の代表の一つです。
先日も何時間もスギナ取りをしました。でもツクシは可愛らしいですね。ツクシは山菜としての利用もできます。
《今年も見回り開始か?キジ 》キジ科の留鳥。
本州~九州の平地から山地、農耕地などに広く生息する。漢字は雉。
この辺りで見られる個体は純粋の野生種だけでなく、以前狩猟用に放鳥され野生化したもの(その交雑体も)が含まれているそうです。今回久しぶりに見た個体は昨年度々出現したキジの動き回るコースとほぼ同じようなので、もしかしたら同一個体かも知れません。今年も縄張り内の見回りの開始でしょうか。
《チューリップ開花》ユリ科チューリップ属の球根植物。
昨年の秋にIWGのYさんから球根をいただき菜園に植えていたのですが、やっと花を付けました。
咲き始めは背が低かったのですが赤、白、黄、紫と色とりどりのきれいな花を付け、茎もぐんと伸びて見事になりました。
チューリップを見ていると気持ちが明るくなり、
♪さいた~さいた~・・・♪
の歌を口ずさみたくなります。
因みに本種の原産地は中東から中近東だそうです。
◆おまけ◆
《菜園にやって来るネコ》
菜園に行くたびにやって来るネコがいます。そのネコの写真です。なお、このネコの特技は木登りと蝶や蛾を捕まえることです。・・・が、蝶が一瞬早く気づいて舞い上がり逃げることもあります。
・・・・ 阿部 純
2023
4. 24
◎ 菜園周りの小鳥達のさえずりは絶好調になっています。
南からやって来たツバメは、まだ菜園の上空には現れていませんがあちこちで見られるようになりました。
知合いからのメールに、ツバメに関する話題(他1件)がありましたのでその部分を切り取って投稿させて戴きます。
皆さんもツバメに関するニュースがありましたらメール下さい。
◆◆ 谷津田だより情報コーナー【投稿】 ◆◆
《つばめの話題》
~その1~ 4月21日 (K市 M.T )
今日、鎌ヶ谷市の公民館に用事があり、帰りに市川の大柏川調節池に寄ってみました。ビジターセンターの屋根の下にツバメがいました。空中にも10羽位飛んでいました。
ビジターセンターの屋根の下に毎年来るようです。これから卵を産むのでしょうか?
なぜかどん兵衛のカップに入っていたツバメもいました。
~その2~ 4月21日 (f市 M.T )
M.Tさんのメールにあるどん兵衛のカップ、面白い!!ですね。これを置いた人は、ツバメが利用してくれてうれしかったでしょうね。
~その3~ 4月21日 (Y市 Y.O )
ツバメの巣作りの場も少なくなっているような気がします。こういう光景を見るとホッとします。 ここで巣立ってまた戻ってきて欲しいです。
《声はすれども姿は見えず》4月24日 (i市 T )
風土記の丘を車で移動しているとき、道端の草むらの中に現れたのが写真を添付したコジュケイでした。コジュケイは”ちょっと来い!ちょっと来い!”と聞きなしされ、里山では良く耳にする野鳥ですが姿はめったに現さず全身が見られるのは珍しいです。すぐにカメラを出して撮影しました。※写真添付 (文は、 j が作成)
(*^_^*)
・皆さん、ツバメ情報ありがとうございました。
私も以前木下駅付近のツバメの営巣調査をしているとき同じようにカップ麺の容器を巣にあてがったものをいくつか見たことがあります。どうもツバメの巣が落ちてしまうことが多いので家主(店主)が対処したようですね。
巣を掛ける家の構造物(軒や梁など)の形態、巣材の土(田んぼの粘土)、巣材の藁などがあまり良くなくヒナが育ってくると落ちてしまうことがあるようです。それに昔は商売繁盛になるとされていたツバメの巣も、糞公害で嫌われてしまうなど人の考えが変化してきており今はツバメにとって受難の時代ですね。
・Tさんコジュケイの写真ありがとうございました。
コジュケイは飼い鳥が野生化したことから野鳥の扱いはされていませんがとても美しい鳥で”見て見たいお勧め鳥”の一つです。
( jより )
2023
4. 27
◎ NHKの朝ドラは牧野富太郎の取り上げたドラマで素敵な野草が出ていて面白いですね。なお、私は牧野富太郎の野草図鑑を持っていますが、写真ではなく精密画ですので見やすくて使いやすいですよ。
◆◆ 谷津田だより情報コーナー【投稿】 ◆◆
《黒い大型の蝶発見》4月25日 (i市 M.M )
いつも谷津田だよりの送信ありがとうございます。
ツバメもどん兵衛の器なら壊れる心配もなく、安心して子育てができることでしょうね。
また、コジュッケイは浦幡公園で鳴き声は聴くことがありますが、姿は藪に隠れる後姿をチョット見たことがあるだけなので全体を見てみたいものです。
ところで、今月23日に浦部川沿いの道でアゲハチョウより一回り大きい黒い蝶を見つけました。写真を送りますので名前を教えてもらえたら嬉しいです。
全く動かなかったので死んでいるのかと思い触ったら、翅を一回動かしただけで、動く様子がありませんでした。
車の轍だったので車が来る前に飛んでほしいものです。
※頂いた写真(2枚)添付します。
(*^_^*)
・M.Mさん 蝶の情報ありがとうございました。
写真の蝶は、アゲハチョウ科のナガサキアゲハの雌です。漢字は長崎揚羽。日本産の黒いアゲハの仲間の中で、しっぽ(尾状突起)がないのは本種だけで、名前はシーボルトが長崎で発見したことに由来するそうです。後ろばねの白い大きな斑紋に赤の斑も混じり美しい本個体は雌です。なお、雄はほとんど黒一色です。
温暖化に伴い徐々に北上していて、i市にはほんの少数だが20年近く前から見られ、私が初めて確認したは、M.Mさんのメールに出ている浦幡公園でした。たった一頭の蝶を半日500㎜のレンズを付けたカメラを抱えて追いかけていました。
その後他の地区同様に個体数が増え、一時は普通に見られるクロアゲハを越えるのではないかと思われるくらいでした。
しかし、それも徐々に減り今は随分少なくなりました。もっとも黒い蝶の仲間自体が減少していますが・・・。
ところで写真の蝶はその後どうなったのでしょうね。心配です。
(参考文献 山と渓谷社チョウ・ガ) ‥ (jより)
2023
5. 4
◆◆ 谷津田だより情報コーナー【投稿】 ◆◆
《たよりの感想》 5月1日 ( S市 T.K )
いつも谷津田だよりを送っていただきありがとうございます。
私も、二、三日前に緑道で黒一色の蝶を見ました。ナガサキアゲハの雄かも知れませんね。
周りの緑が日一日と濃くなってゆきますね。
《ギンラン》 ( 5月3日 ( i市 Y.S )
こんにちは♪ いつも谷津田だよりありがとうございます。お元気でお過ごしですか?
さて、わが町のニュースを少しお知らせします。
住宅地の中にいくつもの公園があるのですが、i学校と隣接する「N公園」は、我が家から一番近くて、犬の散歩コースです。
そこで以前よりギンランが日陰で、咲いているのを発見しました!30株くらいはあります。ご近所に住むNさんに報告したところ、市の担当課の方が調査に来てくれることになりました。どんなかたちで保全してもらえるのかわかりませんが、ギンランが希少な植物だと言うことをお伝え出来ればと思っています。
撮影した写真を送ります。(3枚
💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛
(*^_^*)
・T.Mさん、たよりの感想ありがとうございました。
この辺りで一番多く観られる黒いアゲハはいわゆるクロアゲハです。その他に”たより”で取り上げてあるナガサキアゲハ、それにジャコウアゲハなど数種類あります。
どれも雄は遠目には真っ黒く見え分かりづらいですね。
T.Kさんの観られたチョウはナガサキアゲハだったのかも知れませんが、ナガサキアゲハの場合は尾状突起がないので後ろばねを確認することが必要です。これは飛んでいる時には慣れないとなかなか難しいです。
・Y.Sさん、野草情報ありがとうございました。
私の住む地区にある公園では、ササバギンランは少数観られますがギンランは観られません。
他の地区でもなかなか観られなくなった野草の一つです。N公園のギンランは元々自生していたものか、それともどなたかが植えたものが増えたのか分かりませんがこれだけの数が観られる場所は貴重ですね。地区の宝です。 (jより)
2023
5. 5
◎ 連休中はどこも混み合って大変だったみたいですね。私は連休中もどこにも行かずいつもと変わらない生活です。
『身近な自然報告』
◎連休中、家近くの公園ではお父さんが子どもと遊んでいたり、老若男女がランニングしていたりなどふだんと少し違う光景が見られました。
でも菜園は全くいつも通りです。動いているのは菜園作業をしている人、賑やかに鳴き交わす鳥たち、そしていつも迎えてくれる地域ネコぐらいです。
菜園からの情報をいくつかお知らせします。
《里山の生態系の頂点に立つサシバ》 タカ科の夏鳥(渡り鳥)。翼開張105~115センチ。絶滅危惧Ⅱ類(VU)。
食うもの・食われるもの(食物連鎖)がバランス良くつながり賑わう里山は人にとっても貴重で有益なものです。畑地に斜面林、水田と繋がるこの地域の生態系の頂点に立つのは猛禽類のサシバやオオタカです。今の時期、菜園上空にも谷津田の方からサシバが飛んでくることがあります。先日は菜園横の電柱に止まって何かしきりに食べている姿が見られました。トカゲ類かもしれません。
どうもこの電柱がパーチングポイント(餌を探す拠点)の一つになったようです。これからも見られるといいなと思います。
《染料の原料になるというアカネ》 アカネ科つる性多年草。菜園脇のいつも自転車を置いておく場所に、色々な草たちに混じってアカネがあります。茎は四角く細かなトゲがありざらっとしており、葉はサジを4枚ずつ段重ねにしたような姿で可愛くも見えます。雑草として抜いてしまうのがもったいないような野草です。
乾かした根は茜色をしていて草木染めの原料になります。
《今年も咲いたポポー》バンレイシ科の低木~高木。昨年はいくつか実を食べることができました。果肉は黄色く甘く芳香をもち、森のカスタードクリームともよばれるそうです。ただ、人によっては苦手という方もいました。花は独特で直径2~5センチ。
少し悪臭を放ち釣鐘状にうつむいて咲きます。どうもチョウなどではなくハエなどを受粉者に選んでいるみたいです。
この前、花の写真を撮ろうとカメラを近づけたら小さなハエが数匹飛んで逃げました。ちょっと見には世界最大のラフレシアの花の超ミニ版みたいですがどうでしょう。因みにラフレシアの花も悪臭を放ちハエを呼ぶようです。
《偶然写り込んだ生き物》うっすらと雲が広がる青空に十三夜の月が浮かんでいました。
菜園で作業椅子に座ったままコンパクトデジカメで撮影してみました。帰宅しPCで確認してみると月がうっすらですが写っていました。画面を拡大している時、月の右下辺りに何か写っていました。草の穂にも見えるし、ゴミが飛んでいるのかと思いましたが、目を凝らしてみると翅が見えたので昆虫のようです。
長い尾を持ったハチの仲間だろうと思いました。月の写真を撮らなかったらこんな昆虫が空の高い所を飛んだりしていることに気がつかなかったですね。
《車のミラーにルリタテハ》菜園隣の方の車のサイドミラーにチョウが止まっていました。翅をぴったり閉じていて暗い灰褐色の地味なチョウでした。
少し経つと翅を開きました。鮮やかな瑠璃色の帯模様が見えました。ルリタテハでした。少し翅が傷んでいたので越冬蝶だと思います。暫くすると車が動きました。勿論チョウもいなくなりました。
《静寂の中の光堂》少し前の自然情報投稿欄でi市にある文化財”光堂”の写真を取り上げました。
今回菜園から自転車で足を伸ばして光堂に行って来ました。新緑の深い森に囲まれた堂は落ち着いていて心が休まりました。
修復完成した堂の写真を添付します。
・・・ 阿部 純
2023
5. 11
◎ 能登での地震が心配でしたが、千葉でも起こりました。地震対策の見直しが必要ですね。自然情報の投稿を載せます。
◆◆ 谷津田だより情報コーナー【投稿】 ◆◆
《樹木の倒壊》5月10日 ( S市 M.S )
いつもお世話になっています。今日(5/1)の午後、風雨が収まってからランニングをしました。
U公園を通りかかったら、噴水のわきにある大きなユリノキが倒れていました。風のためか、根に問題があるのか分かりませんが、大木が倒れているのを見ると喪失感をおぼえます。
参考までに写真を添付しました。
(*^_^*)
・M.Sさん、情報ありがとうございました。
大木が倒れたのですからもの凄い強風だったのですね。
そういえば、令和元年の9月の台風15号だったと思いますが、自宅の隣にあるO公園のユリノキ(大木です)が倒れ道路をふさいだことを思い出しました。
ユリノキは高木でどっしりとし公園などに植栽されることがよくあります。M.Sさんから届いた写真を見る限りですが、このユリノキは根が切断されているようですし、葉が全く付いていない枝が何本も見られます。
これは木がだいぶ弱っていた証拠です。弱った木が強風に耐えられなかったのですね。なお、この倒れた木は IWG(印西ウエットランドガイド)の散策会でいつも黄緑色で百合に似た花を観察していた木ですのでとても残念です。
皆さんの近くでこの時(5/6)の大風で何か被害はありませでしたか。 いつもお世話になっています。 ( j より)
2023
5. 26
◎ 「トウキョ、トッキョ、キョカキョク・・・ “東京特許許可局”」と聞きなされるホトトギスの初鳴きを菜園で聞きました。
季節は初夏ですね。道北からのたよりを載せます。
◆◆ 谷津田だより情報コーナー【投稿】 ◆◆
《道北の自然》 5月24日 ( 道北の M.I )より
ご無沙汰しています。いつも楽しくニュースを見ています。先日のたよりにコジュケイの写真が載っていましたが、私は声だけ聞いて見た事がなかったのですごーい!と思いました。
この春見た赤い鳥の正体が分かりました。ベニマシコでした。メスは紅色をしていないのもわかり驚きました。ベニマシコの雌雄が分かるようになり、ノビタキ、カワラヒワ等との違いも気になり鳥見が2倍楽しくなりました。
ベニマシコ♂
ベニマシコ♀
ノビタキ♂
ノビタキ♀
庭で見ている小鳥カシラダカは初めホオジロかと思いました。
カシラダカ
樹上に止まるヒレンジャクは残念ながらオスメスどちらか分かりません。
ヒレンジャク
そうそう、まだお話することがありました。
ハクガンを探していて一羽見つけたと大喜び、でも顔がマガンにそっくり。
ウエルカム北海道野鳥倶楽部のOさんに見てもらうとマガンの白変個体でとても珍しいということでした。
ハクガンはマガンより小さいそうで、いつも遠くで見ているので気がつきませんでした。今年はマガンに混ざっているのを(40~60羽ぐらい)数回見つけただけでした。
ハクガン?(マガンの白化個体だそうです)
と言う事で何とか楽しみを見つけて暮らしております。
毎月のカレンダーを楽しみにしています。
(*^_^*)
・M.Iさん楽しい自然情報ありがとうございました。
道北の自然が一気に賑やかになったのですね。鳥の種類も増し千葉県内で見ることのできない種類を見られるのは大きな楽しみですね。
なお、ハクガン(?)の話題がありましたが、写真の個体はマガンの白化個体なのですね。私は本物のハクガンを見たことがありませんので写真の個体の同定もできませんでした。
これからも道北の自然をおおいに満喫して下さいね。
また、情報をお寄せ下さい。 ( jより )
前に戻る 次に進む