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2022
5. 3

◎ 里山の緑が一段と濃くなってきた今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしですか。 谷津田だより情報コーナーへの投稿を掲載させていただきます。

 ◆◆谷津田だより情報コーナー【投稿】◆◆

《 カレダーのお礼 》 2022年5月2日
・ 5月のカレンダーありがとうございます。雉、綺麗に取れて居ますね。縄張り意識の強い鳥ですから他の雉も寄り付けませんね。 ( S市 T.K )

 2022年5月2日
・キジのカレンダー有難うございます。とても凛々しく写っています。 ( k市 M.T )

《 ヘビの画像・・・注意!嫌いな方は添付写真を開かないように》 2022年4月29日
Zoomミーティングお世話様でした。オンライン会議で話題に出しましたヘビの画像を送ります。撮影日:4月27日午後1時、場所:U川農道。
 車に轢かれたのか死んでいました。( i市 T.H )
 ※送っていただいた写真を添付します。 マウスポインタを画像の上にのせると、マムシの画像になります。
   

《 稚内の自然 (野鳥と野草情報) 》 2022年5月2日
 こんにちは。お変わりありませんか。こちらは4月23日にミズバショウが一斉に咲き出して春らしくなりました。とはいえ昨日は霜が降りました。タンポポはまだ見ていません。桜の花芽が出てきたらしいというような季節です。
   
   ミズバショウ

 先日ハクガンを見ました。ハクチョウより小さい、鶴のように尻尾が黒い。タンチョウヅルの子どもかと夫が言いましたが、まさか54羽も子どもがいないでしょう。と言う事でハクガンを調べたらビンゴでした。マガンが毎日集団で飛んでいます。
   
   ハクガン


 

 ヒシクイもいると言われ探していましたら、やっと数羽見つけました。まだヒシクイの集団は見ていません。
   
   ヒシクイ

 千葉では1、2羽見る程度でしたがツグミが沢山います。シメ、カワラヒワ、ノビタキ、アオジ、ウグイス、ヒバリなどが最近よく見る小鳥です。
   
   ノビタキ

 私がシマエナガと間違えていたコガラはハシブトガラだったようです。ゴジュウカラも北海道に生息するシロハラゴジュウカラだったみたいです。
 この前、ジロボウエンゴサクの情報を頂いた時、エゾエンゴサクが咲き始めた頃でした。
   
   エゾエンゴサク

 今は千葉県のオオイヌノフグリの様に、そこここで紫色の絨毯を作っています。4月23日ミズバショウが一斉に咲き出しました。順序で言うとエゾエンゴサク、福寿草、キバナノアマナ、ミズバショウ、水仙、つくし(ほんの少し)を見た。早そうなタンポポ、桜はまだです。 ( W市 M.I )

(^_^;) 皆さんメールありがとうございました。
・T.Hさん マムシの画像ありがとうございました。尾部の部分が車に轢かれて損傷していますが、他の部分は傷んでいないようですね。マムシ成蛇に間違いありませんね。銭形模様がはっきり分かります。U谷津を散策するときには気をつけたいですね。

・M.Iさん やっぱり道北は凄いですね。特に今回情報を頂いたハクガンは初めて見ました。ハクガンはカナダ北東部やグリーンランドから越冬のために少数が日本に渡ってくる冬鳥です。
 日本にも以前は多数が飛来してきたそうですが乱獲等により1940年代までに越冬個体群は絶滅と考えられていたそうです。しかし、1993年より国際共同計画としてハクガン復元計画が行われて、飛来数は徐々に増加しているそうです。最近では(2013年以降)100羽を超えて渡ってくるようになったといいます。いずれにしても非常に貴重な野鳥です。(web 参照)
  環境省レッドリスト 絶滅危惧ⅠA類(CR)に指定。
 また、何か自然情報ありましたら送って下さい。楽しみに待っています。 ( Jより )

2022
5. 3

◎ 谷津田だよりへの投稿情報を掲載させていただきます。

 ◆◆谷津田だより情報コーナー【投稿】◆◆

《 道北からのたより 》 2022年5月4日
 モンシロチヨウもアゲハチョウも見てないけどクジャクチョウはよく見ます。スマホで写真が送れるのでとても便利ですね。それとキバナノアマナが咲いていましたので写真を送ります。 ( W市 M.I )
   
   クジャクチョウ
   
   キバナノアマナ


《手作りカレンダーのお礼》5月7日
 こんにちは。ご無沙汰しています。いつも谷津田だより楽しみに拝見しております。カレンダーも楽しみです。特に3月の狸は可愛かったし、5月の雉は格好いいポーズでしたね。
私も先日、坪井で話題の「白い雉」が隠れる所をチラッと見まして感激でした。これからも宜しくお願いします。 ( F市 E.S )
                         
(^_^;) M.Iさん、E.Sさん情報ありがとうございました。
・M.Iさん クジャクチョウとてもきれいですね。名の由来になっているクジャクの羽根の先端模様にそっくりの目玉模様がすごい存在感ですね。
 こちらでは標高の高いところ以外は見られない蝶です。それとキバナノアマナもこちらでは見られない野草ですし、これらが簡単に見られる自然環境は羨ましい限りです。                   

・E.Sさん メールありがとうございました。白いキジの情報は新聞紙面でも野鳥愛好家の中でも昨年の今頃話題になっていましたね。今回、E.Sさんが見られた場所も昨年観察されたF市のT地区なので、その時のキジと同個体と考えて間違いないと思います。
 私はこの白化個体の写真を持っていないので、Webから拝借した個体(白化)の映像と、私が家内の菜園で見ている個体(普通)の映像(J撮影)を参考に添付させていただきました。
   
   白いキジ(Webより)
   
   普通のキジ。‥ ( J より)

2022
5. 13

◎ キッチンのシンクに設置してある浄水器のレバーの締まりが甘くなり、水がポタポタしています。仕方なくメーカーに連絡したら使用期間は10年未満ですか?それともそれ以上ですかと言われました。計算してみるとゆうに20年は超えていました。10年を超えていると修理するにも部品がないことがあるとのことでした。これってSDGs(エスディージーズ)に合っていませんね。しかし、やむなく新品を購入することにしました。
いつもの「たより」です。

『身近な自然報告』
◎相変わらずですが自宅付近と家内の菜園周りの自然を報告します。日に日に緑が濃くなり初夏の日差しを感じます。ただ、この数日は天気が悪く雨模様です。この時期は、走り梅雨と呼ばれています。

シオヤトンボ」トンボ科大きさ39~47ミリの小形で太めのトンボ。漢字は塩屋蜻蛉。
 菜園脇に止めておいた自転車のハンドルに下げておいたバックにトンボが止まっていました。ちょっと見にはシオカラトンボ(♂)に見えましたが、腹部の先端の黒み部分が少ない感じがしました。それに少し小さめでしたので春先から出現するシオヤトンボと分かりました。明るい日差しの中バックの上でちょっと休憩というところでしょうか。
図鑑によると本種は幼虫期間が110~200日と長くて、越冬して翌春早くに羽化するそうです。
   

コチドリ」チドリ科全長16センチ。日本で見られるチドリで最小。夏鳥として全国に渡来する。漢字は小千鳥。菜園で休憩しているときに「ピオ、ピオ、ピュー、ピュー」という普段聞き慣れない声が聞こえてきました。聞こえてきた方角には駐車場がありました。
 暫く待っていると、また声がしました。そして、砂利を敷いた駐車場を小さな小鳥が3羽走り回っているのが見えました。その動きはまるで小さな子達が鬼ごっこしているみたいで、あっちへ行っては引き返しこっちへ来ては一瞬立ち止まるなどと、とてもせわしなく動いていました。
 本種は砂利などが転がる地面に凹みをつくって卵を産み子育てします。
その卵は模様が砂利にそっくりで遠くからは全く分かりません。今は営巣する場所を探しているのかも知れません。早く場所を見つけて子育てがうまくいきますようにと思っています。
   

ポポー」バンレイシ科に属する落葉高木。果実を食用とする。北米原産。昨年の今頃にもお知らせしたポポーが今季も花をたくさん付けました。花には独特の匂い(腐食臭)があり、ハエなどが寄ってくるといいます。
 そういえば、大形の花で腐臭を発するといわれるラフレシアの花に形が似ている感じがします。ただし、大きさは100分の1程ですが。今年も果実が採れるかな。
   


サシバ」タカ科全長49センチ。夏鳥として渡来する。漢字は差羽。今年もi市の里山にやって来ています。今の時期は子育てが始まっているので田んぼに面した樹上や電信柱のてっぺんなど辺りを見下ろせるような所から餌探しをしている姿が見られます。
 餌はカエルやヘビ、夏場になり草丈が高くなり餌が見つけづらくなるとカブトムシやバッタなど大形の昆虫が中心となります。添付の写真はいつも情報を提供していただいているHさんがi市の里山で撮影したサシバです。
   

 【番外】です。
「菜園にやって来る猫」 家内のやっている菜園(第二ファーム)によくやってくる猫がいます。日によって異なるのですが全部で4匹見られます。その内の2匹がこの頃行く度にやって来ます。特に足が白く尾の長い虎猫がなついたのか私達の近くに寄ってきます。
「ネコ!」とか「ネコチャン」と呼びかけると「ニャー」と答えてくれることもありうれしくなります。体は汚れていないのでどこかの飼い猫かも知れません。きっと自分の縄張りを毎日見回っているのかも知れません。
   

豆知識
 トンボ・・・トンボの豊富な島〔蜻蛉洲(あきつしま)〕と万葉集で詠まれるほど、かつて日本にはトンボがたくさん棲んでいた。環境の変化でトンボの数が減っているが、種数は世界に約5000種、日本にはその内200種(亜種)以上が知られている。
 (参考 水辺の昆虫 山と渓谷社)

ツバメ情報募集
 今年は例年になくツバメの姿を見ることが少なくなっていますが、みなさんの地区は如何ですか。
 ツバメ情報を集めています。みなさんのお住まい地区及び出かけた先でのツバメ確認情報を送って下さい。
 〔ツバメ情報
 ・見た場所(地名や何か分かり易い施設名)
  〔                    〕
 ・見た数(およその数で良い)
  〔                    〕
 ・営巣の確認の有無(巣を確認)
  〔巣の確認あり(  )  巣の確認なし(  )〕
 ・報告者名
  〔                    〕
               ・・・・ 阿部 純

2022
5. 17

◎ 谷津田だよりへの投稿情報を掲載させていただきます。

 ◆◆谷津田だより情報コーナー【投稿】◆◆

《 たよりのお礼 》 2022年5月14日
 何時もありがとうございます。写真どれも綺麗に撮れていますね。特にトンボの写真は影まで撮れていてとても素敵です。
 早く、又里山を歩きたいですね。 ( T.K )

《 珍しい動物? 》 5月15日
 直接、届けていただいた写真に写っていたのは蛇でした。 体は白と黒のバンド模様で頭部の後半部に大きな一対の白い斑紋が目立っていました。模様からしてナミヘビ科のシロマダラの幼蛇です。
 本種はほぼ全国に分布しているのですが、数は少なくその上夜行性で目撃することあまりありません。今までi市でも確認されていますが事例は少ないようです。私も数度見ていますがどれも死んだ個体で生きている姿は見たことがありません。
 よって写真の個体は貴重な1匹と言えます。シロマダラの成蛇の全長は30~70センチ。マウスポインタを載せると写真表示となります。(文責 J ) 写真撮影は T.M 
   
         
《 この虫何ですか? 》 5月16日 
梅雨が早いのでしょうか1日中雨のようです。お天気の良い日は外を歩いています。今年もキノコを見つけました。
   
   キクラゲ

   
   梅の実

 虫も珍しく私でも撮れるような様子でした。野草も至る所に見つけられますので毎日が楽しいです。
 近くの公園で薔薇が満開になりその中の白いバラに虫が4匹もいました。蜜を吸っているのでしょうか? 虫の名前が分かりませんので教えてください。
   
   キイロアシナガコガネ


   
   ヒメウラナミジャノメ

   
   ホソヒラタアブ

 今回は這っている虫ではなく飛んでいる虫なので安心して撮りました。(苦笑) ( E.S )

   💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛

(^_^;) T.Kさん、T.Mさん、E.Sさん情報ありがとうございました。
・T.Kさん いつもメールありがとうございます。
 里山では見られるトンボがシオヤトンボからシオカラトンボに変わり出しました。そろそろイトトンボやショウジョウトンボも現れる時季ですね。

・T.Mさん、写真ありがとうございました。貴重な1枚です。
 この種が見られるのは自然環境がまだ良い状態で残っていると言うことですね。

・E.Sさん メールありがとうございました。
 お問い合わせの虫の同定です。③キイロアシナガコガネ、④ヒメウラナミジャノメ、⑤ホソヒラタアブです。白いバラはノイバラですね。 ( Jより)

2022
5. 23

◎ IWG(印西ウエットランドガイド)の活動を一緒に行っていた3人の仲間を失ってから丸2年が経ち今年が3回忌となります。ご冥福をお祈りいたします。
 ご逝去なさった日、T.Eさん2020年2月1日・K.Sさん5月24日・A.Eさん5月26日。

『身近な自然発見』
◎天気が悪くなければほぼ毎日出かけている菜園周りの自然も夏バージョンとなりました。見つけた自然の中からいくつか取り上げてみました。
スイカズラの花》スイカズラ科のつる性低木。漢字は吸葛。菜園脇で花が次々に咲き出しています。花は香りが良く初めは白、やがて黄色に変わっていくことから金銀花と呼ばれています。また、本種は解熱・利尿剤の生薬「忍冬(にんどう)」としても知られています。菜園に持って行った弁当を食べる場所が丁度スイカズラのそばなので当分楽しむことが出来そうです。
   

ナナホシテントウ》テントウムシ科の甲虫。体長8ミリ。漢字は七星瓢虫。TVで君津市に移住し無農薬無肥料の野菜作りをしている若者を取材している番組を見ました。取材の中で、ソラマメに沢山のアブラムシがついてしまった株にテントウムシを放している場面がありました。テントウムシの成虫は一日にアブラムシを100匹位食べるというので農薬を使わなくても良いと言っていました。(幼虫もアブラムシを食べる)実は家内の畑でもこの話と同じように、ソラマメにつくアブラムシはテントウムシに食べてもらっているので興味を持って見ました。
   

ニホンカワトンボ》カワトンボ科の無色型の雄。50㎜~68㎜。漢字は日本河蜻蛉。菜園脇の自転車を置いている所の近くの草の葉にトンボが1匹やって来ました。
見ると普通のトンボよりずっと体が細く、でもイトトンボにしてはガッチリしています。珍しいトンボではと胸がときめきました。じっくり見るとオオアオイトトンボに似ていますが、止まった姿は翅を綴じていたので違います。(オオアオイトトンボは翅を広げて止まる) 写真に撮って調べると、翅先の斑紋の色が鮮やかな赤色、翅は無色でした。図鑑やネットで調べるとニホンカワトンボに間違いありません。本種は以前i市の里山で見て以来で、めったに見られない種類です。このような希少なトンボが菜園脇で見られるのですから身近な自然探しも面白いです。
   

イシミカワ》タデ科のつる性一年草。漢字は石見川。菜園の南に広がる空き地には、色々な雑草が急に背を伸ばし互いに絡まるように茂っています。クズ、ヒメジョオン、カナムグラ、スギナ、オオバコ、ギシギシ、それにイネ科の草などが生えています。その中に茎が細く葉が三角の見たことのある野草がありました。イシミカワでした。その茎に触れると軍手をした指にくっついて離れません。茎に大きな逆向きの棘が密生していて引っかかるのです。直接肌に触れるとチクッと痛かったです。本種は秋に枝先の丸形のお皿のような葉(托葉)の上に青紫の小さな球形の実を房状につけます。秋に実を探すのが楽しみです。
    


鳥の羽が散乱》菜園の手前10メートル位の小道の道端に鳥の羽根(ほとんどが羽毛)が沢山落ちていました。観察してみると羽毛に混じって何枚か羽根もありました。羽根の模様から見るとキジバトと思われました。散乱場所の真上は大きなポポーの木の枝が張り出していました。推測ですが、まだ周りの畑に人がいない時間帯にオオタカが捕らえたハトをこの場所(張り出した木の枝)に持ってきて羽根をむしったと考えられます。がっしりとした足の爪でハトを押さえ、鋭いクチバシで羽根をむしる姿が目に浮かんできました。まさに食う食われるの世界ですね。でもこれが生物多様性の食物連鎖なのですね。
   

ポポーの実(赤ちゃん)》バンレイシ科に属する落葉高木。北米原産で明治期に日本に持ち込まれた果物。ポポーは今の時期、花が終わり小さな実が付き始めています。トチノキ似の大きな葉を沢山広げたポポーの枝に3センチくらいの細長いキュウリのような物が付いているのを見つけました。昨年秋口からいくつかポポーの実を採りましたが、この細く小さいのがその実の赤ちゃんです。これから少しずつ太っていきアケビ形のまるまるした実になるのです。これから大きくなっていくのを見るのが楽しみです。
   

番外編
《東京スカイツリー》自宅の窓から富士山を背景にした東京スカイツリーが見えます。建設当時今日は何メートルに達したという情報を確かめながらよく眺めていました。谷津田だより52ページに載せてある工事途中のスカイツリーは高さ549メートル(2011.1.7)です。その後3月18日に最終の高さ634メートルに達し、次の年2012年5月22日に開業したのです。634メートル達成寸前の3月11日東日本大震災が起こり、ツリーの最上部で工事を行っていた人達の体験談をTVで聴いたことがありました。地震の怖さと共に地震に対する工事のシステムと現場の人達の対応のすごさを思った次第でした。
 写真は549メートル達成時のスカイツリーの写真と今年の3月の写真です。富士山を貫くように見えるツリーの高さを比べてみて下さい。
   
   

植物豆知識 
 ○両性花(りょうせいか)・・・1個の花の中に雄しべと
  雌しべを備えた花。 両全花・完全花・ 雌雄同花など
  ともいう。
   カタバミ・イヌタデ・ドクダミ・ヒトリシズカなど
  は両性花。
 ○単性花(たんせいか)・・・1個の花の中に雌しべ
  か雄しべのどれか一方だけしか備えていない花。
  雄しべを備えている花を雄花,雌しべを備えている
  花を雌花という。
   キュウリ・マツなどは雄花と雌花が同じ株にでき
  るが,ホウレンソウやアオキなどは別の株にできる。
   前者を雌雄同株,後者を雌雄異株という。
  (参考Web 学研キッズネット)  ・・・阿部 純

2022
6. 10

◎ 子どもの頃、父親が「ドイツのカメラは優秀だ!それは何十年経っても修理ができるから。」と言っていました。戦前、戦中、戦後とずっと父が愛用していたカメラは今リビングの本棚に置いてあります。その内の一台を紹介させていただきます。
カメラは、ライカC型0マーク式です。製造番号は、No.65644。本機種は、レンズ交換を可能にしたもので特に0マークの付いた本機種はどのボディにどのレンズを付けても使える画期的な機種だそうです。
 製造は1931年から1933年までで製造台数は7229台ということでした。ボディは随分痛んでいますがまだシャッターは何とか動きます。製造から90年も経ったカメラは手にずしりと感じる存在感がありました。※ライカの製造番号は機種も関係なく全て通し番号です。因みに2012
年製の番号は4,130,000代になっています。レンズはコニカのヘキサー ライカ「マウントレンズ」no.18292です。尚、6月1日は写真の日でした。
   

『身近な自然』
 早くも梅雨入りとなりました。“五月晴れ”とは梅雨の晴れ間を言うそうですが、皆さんも“五月晴れ”を見つけて近場の自然見つけをして下さい。

ビワの実》ビワ(枇杷)はバラ科ビワ属の常緑高木。若い人の果物離れは良く聞きますし、自宅でできた果物は食べたくないという事も聞いたことがあります。それが原因か分かりませんが、住宅地や農村地区を歩くと柿やイチジク、夏みかんなどの果実が放置され地面に落下している光景をよく見ます。家の近くの交差点脇に建つ民家(空き家)の庭でもたわわに実を付けたビワの木がありました。ここも鳥の餌になったり、地面に落ちてしまったりする運命のような気がします。もったいないことですね。
   

人参の花》 ニンジンは中央アジア原産のセリ科ニンジン属の二年草。直径10センチを超えるオオデマリ似の白い花(集合花)が畑に咲いていました。近付いて観察するとセリ科のシシウドにそっくりでセリ科の植物だと分かりました。実はニンジンの花が開花を始めたところでレースのような美しさです。根菜のニンジンは花が咲く前に収穫するので花に出合うことは少なくあまり見た人はいないかも知れません。撮影した花の上にはアカスジカメムシがいました。ニンジンの花で毎年見かけるカメムシで、花穂や実の汁を吸いますが、ほとんどその被害は見当たりません。
   


牛蒡》 ゴボウ(牛蒡)はユーラシア大陸原産のキク科ゴボウ属の多年草。隣の畑の道際に生えている植物(野菜)は大きな葉を付け、高さも1メートルを優に超えていて周辺を圧倒する存在感がありました。根の部分をキンピラなどに使うゴボウですが、茎葉が大きく育った姿を見たことがない方は多いと思います。
   

 ※本種とは別物ですが、成田山新勝寺で精進料理に使われるゴボウの種類は大浦太ゴボウ(千葉県匝瑳市大浦で栽培)といい、長さ60 - 100 cm、直径約10 cmとすごく太いゴボウだそうです。

畑に貝殻》 家内の菜園の数か所に大きな貝殻が置いてあります。これらは貝化石です。酸性に傾く土壌の改良に石灰分が必要なので塩分を含まない貝化石を試しに置いておいたものです。でも、効果のほどは定かではありません。※写真にある貝殻は、ヤツシロガイ、ツメタガイ(?)、バカガイ等です。(およそ10万年から13万年前の貝の化石)
   

ベニバハナカミキリ》 カミキリムシ科体長8~14ミリ。漢字は紅翅花天牛。畑に行く途中、手紙を郵便局のポストに投函した後、何気なく下を向いた時コンクリートのたたきの上に小さなカミキリムシがいるのに気が付きました。小さいがとてもきれいなカミキリ虫でした。
   

 取り敢えずコンデジで撮影して畑に向かいました。帰ってきてから家内が図鑑やネットで調べてくれました。最近カミキリムシもご多分にもれず数も種類も減らしていますが、この辺りではそう多くはない種類だそうです。
 クリやガマズミなどの花を訪れる種で、メスはケヤキやトチノキの木が腐食した洞穴に産卵し、幼虫はその腐った材を食べて成長します。そう言えば見つけた所の近くにケヤキの並木があります。
 日本固有種。 ・・・ 阿部 純 

2022
6. 12

◎ 菜園に行くと必ずといって良いくらいホトトギスの鳴き声を聞きます。先日は畑の上空を2度もホトトギスが鳴きながら飛んでいました。この所梅雨空が続いていますが、皆さんいかがお過ごしですか。谷津田だより情報コーナーへの投稿を掲載させていただきます。

 ◆◆谷津田だより情報コーナー【投稿】◆◆

《 たよりのお礼と感想 》 2022年6月11日
 いつも季節の写真をありがとうございます。人参の花や牛蒡の大きくなった葉は、珍しいですね。これからもよろしくお願いします。 ( s市 T.K )


《 稚内の自然 (鳥も獣も野草もいっぱい!) 》 2022年6月11日
 手作りカレンダーありがとうございます。おしゃれなトンボですね。ニホンカワトンボは見た事がありません。
 こちらでは今カッコウとハルゼミが鳴いています。日光の戦場ヶ原か白神山にいるような感じです。
   
 昨日はカッコウがヤチダモの木で鳴いている所へ小さなカワラヒワが追いかけてきて大騒ぎでした。

 又、ナナカマドの大木でセミが羽化している場面にも出会いました。エゾハルゼミだと思います。
   
 5月23日兜沼付近でヒグマが出たとファックスが送られてきたので散歩を控えていたのですが、暫くぶりに出かけてみるとノビタキがいました。コヨシキリだと思っていましたが図鑑で調べるとノビタキの雄でした。初めて見た小鳥です。

   
 マガンもハクガンもほかのカモも居なくなった兜沼川の近くでタンチョウヅルを見ました。3月に氷結した兜沼で見たタンチョウとは別個体のようです。今回見たタンチョウには426と読めるナンバーが書かれた黄色い足輪がついていました。
   
 つがいが2組ぐらい居るような話を聞きました。私は今年5回タンチョウを見ましたがいつも1羽でした。

 
 家の前の空き地にシメ、アトリ、アオジ、ホオジロ、カワラヒワ、ノビタキなどが来ていました。
 今は空き地を開墾して畑とビニールハウスを作ったので、この楽しみはちょっとお休みです。部屋のガラス越しにバードウオッチングをするのはステキです。双眼鏡でじっくり観察できますので関東の公園で水鳥を観察するのと同じです。野外観察では逃げられてしまう事が多いからです。

 植物編も送信します。牧草地の脇にハクサンチドリが群生してします。
   
写真を撮ろうとしたらクロユリが咲いていました。 くたびれた感じで残念! でも見つけられたのでラッキーでした。
( W市 M. I )
   


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(^_^;) T.kさん、M.Iさん素敵な自然情報ありがとうございました。
・T.Hさん いつもメールありがとうございます。畑には野菜の花のほか色々な草たちの花が続々と咲き出しています。少しずつお伝えしていきたいと思っています。これからも谷津田だよりをよろしくお願いします。ますね。

   💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛

・M.Iさん 今回も道北の自然情報満載ですね。
 カッコウのバトル、目に浮かびます。それから私は野生のタンチョウヅルをまだ見たことがありません。以前知床に行った時、帰りにタンチョウの飛来地のある鶴居村に寄りたかったのですが時間の関係で実現できませんでした。
 そんなこともありタンチョウ情報は特にありがたいですね。
これからもよろしくお願いします。
 セッカは、i市の私の近くでもよく見られる野鳥ですが、なぜか今年はまだ見ていません。個体数が減ってきているのでしょうか。 ( Jより)

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