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2021
11. 01

◎ 11月7日は立冬です。そういえば最近随分寒くなりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 谷津田だよりの読者の方からたよりが届きましたので掲載させていただきます。 

 ◆◆谷津田だより情報コーナー【投稿】◆◆

《 谷津田だよりの感想 》 2021年10月27日
 何時もありがとうございます。そうですね。
蝶はここら辺でもよく見ます。
 小さなシジミ蝶や、送っていただいた写真のツマグロヒョウモンだと思いますが、これも見られます。
 アケビは、学校帰りのおやつでしたね。桑の実と並んで。
桑の実を食べると口の周りが紫色になるので、すぐばれました。
 懐かしいですね。 (s市 T.Kさん)

(^_^)昔は野山の恵みとして子ども達にとって素敵なおやつだったのですよね。それが今は見向きもされないものが多くなっています。
 枝先に鈴生りの柿がいつの間にかカラスの餌になったり、地面に落ちてしまったりというのが当たり前になってしまいました。
 残念ですね。(jより)

   💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛


《 たよりのお礼 》2021年10月29日
 こんにちは。 いつも谷津田だよりありがとうございます。
近くの池にキンクロハジロが来ています。2週間ほど前から少しずつ増えて10羽になりました。 初めのころはいつも潜水ばかりしていて様子が違うので幼鳥なのかなと思いましたが、遠くから飛んできておなかがすいていたのでしょうか、今は落ち着いていつものように集団でゆっくり生活しているようです。
 去年は30羽ぐらい来ていましたが、今年はどうなるでしょうか。
ツマグロヒョウモンは時々見かけますが、オスかメスかわかりません。( k市 M.Iさん)

(^_^)冬鳥のカモの飛来が始まったようですね。池によってやって来るカモの種類が異なることが良くあります。それは、池そのものや周りの環境にあった種が来るようです。私の近くの池にはキンクロハジロはほとんどやって来ません。
※添付の写真は、私が住んでいるi市の調整池にやって来たキンクロハジロです。
   
        (2016年1月撮影)(jより)

2021
11. 05

◎ 二度咲きと思われるキンモクセイの花も散り、今はサザンカが咲き出しています。
このところ随分寒くなりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 谷津田だよりの読者の方からたよりが届きましたので掲載させていただきます。 

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《 谷津田だよりのお礼 》 2021年11月5日
 いつも谷津田便りありがとうございます。
今月のカレンダーはオオハクチョウ、T調整池に飛来したのですか。
昨シーズンは、オシドリに加えてトモエガモもたくさん来ていたのを思いだします。人間に煩わされない環境が鳥たちに好まれているのでしょう。

先日s調整池に行ってきたのですが、オオハクチョウが5羽来ていました。
 今シーズンから餌付け中止になったそうですが、そんなことを知らないハクチョウたちは人が通るとそちらに向かいます。
 餌付けをするもしないも人間の都合、なんとなく申し訳ない気持ちになってしまいました。
   


それから、i市w地区でセンブリを観察してきました。造成地に数百株が群生していました。実は、その造成地はすでに整地が始まっていて、すべてブルドーザーの下になってしまいそうです。
   

 I市の里山には多くの植物があったのに、開発が進むにつれ失われていくのは残念です。と言っても、我が家も多分もともとは雑木林などがあった所だと思うので偉そうに言えませんが・・・。
コロナがしばらくは落ち着いてくれるといいですね。これから寒さに向かいます。風邪などひかれませんように、お元気でお過ごしください。( Y市 Y.O )

(^_^)カレンダー掲載のオオハクチョウは2月に撮影したものです。
 環境が変わってしまったのかこの数年数は少なく、昨冬は訪れるというより立ち寄った感じでした。よって今冬やってくるか心配です。
 i市でもやっと野生鳥獣に対するえさやりの自粛について広報で掲載するようになりました。もっとも異常に増殖したコブハクチョウなどに対しては既に手遅れですが。

※添付の写真は、Y.Oさんから届いたハクチョウとセンブリの写真です。(jより)

2021
11. 09

◎ コロナで今年ほど室内の換気が気になったことはなかったですね。
11月9日は「換気の日」だそうです。いい(11)くう(9)きの語呂合わせで,日本電機工業会が制定。
 これからは寒さをガマンして換気をしなくてはなりません。新型コロナウイルスが収束することを願いたいものです。

『身近な自然観察』
相変わらずですが菜園周りの自然観察です。
《瓢箪形のバターナッツカボチャ》
 今年菜園では何種かのカボチャを作りました。その中に変わった形のものがあります。それは瓢箪形のカボチャでバターナッツカボチャといいます。南アメリカ原産です。
 種は下部の膨らんだ所にあります。日本カボチャのような丸い形ではありませんが日本カボチャの仲間だそうです。オレンジがかった肌色で表面はつるつる、長さは20~30センチ、重さは大きなもので1kg前後です。
 飾っておいてもよいような愛らしいカボチャです。何と大小合わせると全部で20個ぐらい採れました。
   

《冬の使者 ジョウビタキ》ヒタキ科 全長14センチ、漢字は尉鶲。
 畑にいるとあちこちから色々な野鳥の鳴き声が聞こえてきます。けたたましいキーキーキーキーは縄張りを見回っているモズの声。
 藪の中から聞こえてくるチャッ、チャッ、チャッはウグイスの地鳴きの声。その他にも飛びながらギーというのは小形のキツツキのコゲラです。
 それらに交じってこの数日聞こえ出したのがヒンヒンヒンと控えめの鳴き声、つい聞き逃してしまう遠慮がちの声です。
 この声は冬場の小さなお客様であるジョウビタキです。小さな体で大陸から海を越えてやって来て、ここの畑周りで冬を過ごすのです。暫くすると近くの電線の上や畑に立ててある竹の支柱に止まりました。
 顔部の黒色、胸のオレンジが美しい雄のジョウビタキでした。本種は縄張りを持つのでこの個体と一冬お付き合いすることになります。
   

《ころころまん丸な訪問者 アオジ》ホオジロ科 全長16センチ、漢字は青鵐。
 畑の杭に止まっていたジョウビタキを撮影していたら、すぐ近くから2羽ほど隣の低木に飛び込んだ小鳥がいました。スズメにしては色味が薄い感じがしました。暫くじっと待っていると少し大きめのチーチーという声がしました。やはり冬場のお客様であるアオジの声に間違いありません。なかなか現れないので一旦諦めてその場を離れました。その後畑の端にあるノイバラの枝に止まっているアオジを確認できました。体全体がまん丸な感じで目がやさしいとっても可愛い姿でした。
 なお、アオジは冬を低地で過ごし夏場は標高の高い高原などで暮らす漂鳥です。
   

《自然乾燥中のヘチマ》ウリ科のつる性一年草。漢字は糸瓜、天糸瓜。
 今年はウリ科の作物を畑で何種類か作ってみました。キュウリ、カボチャ、ユウガオ(カンピョウ)、マクワウリ、トウガン、そしてヘチマです。この中でもカボチャとヘチマがとっても元気でたくさんできました。特にヘチマは小さな棚を作ったからか思ったよりたくさんの実がなりました。棚の上部に渡した竹竿が重さに耐えられず2本も折れてしまったほどでした。
 一個の実が大きいものでは3キロ以上あるようで、全部で10以上ある実の総重量はスゴイものとなっていました。今はその実も枯れ始め中にはカラカラになっているものもあります。
 棚に下がったままの自然乾燥ですが、もうすぐヘチマタワシが作れるかもしれません。タワシができたら皆さんにお分けできます。
   

《赤まんま イヌタデ》タデ科の一年草。漢字は犬蓼。異称アカマンマ。
 畑の雑草も朝夕の冷え込みのせいか勢いがなくなってきました。でも地表にびっしり生え、赤い小さな花をたくさん付けているイヌタデはまだまだ元気です。昔は女の子のままごと遊びでこの花をアカマンマと呼んで赤飯に見立てていました。今では子ども達との関わりもなくなってしまった野草ですが、そばでじっくり眺めてみると濃いピンクがきれいで素敵ですよ。
 なお、「たで食う虫も好き好き」という諺は、茎や葉に辛味があり蓼虫(タデムシ)と呼ばれる虫だけしか食わない事から生まれたということです。
 タデムシとは多くはハムシ科のホタルハムシだそうですが、この虫はあまり見かける種ではないと思います。コロナ禍で気持ちが荒みがちですが小さな野の花に目を向ける余裕が大切かもしれません。
 ※ Webによると、諺のたではイヌタデではなく、ヤナギタデだそうです。
   


   《 谷津田だより豆知識 》

・千葉県旭市は昔「甘藷王国(かんしょおうこく)」だった。
 甘藷とはサツマイモのことで、享保の大飢饉の際 徳川吉宗の命を受けた蘭学者青木昆陽が幕張で試験栽培をし、その後旭市の前身である旧海上郡で栽培が始まったそうです。11/8 A新聞記事より

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《 谷津田だよりの感想1 》 2021年11月9日
何時も、素敵な写真ありがとうございます。
 バターナッツ南瓜珍しいですね。
赤まんまは、懐かしいですね。糸瓜も昔は、今のスポンジではなく、専ら台所での食器洗いに活躍していました。

 ジョウビタキは未だ見ていませんが、綺麗な鳥ですね。以前は此方でも見られました。
 コゲラは見られたのですが、この頃は見られなくなりました。
ウグイスの鳴き声もそうです。
 段々、自然が遠くなっていくようで、寂しいですね。
( S市 T.K )

(^_^)野鳥の姿が見られなくなったとか、数が減ってしまったという話を良く聞きます。
実際に環境が変わったりして数を減らしているという専門家情報もあります。自然は放っておくのではなく意図的に守らないといけないのでしょうね。
※近くの公園で見たコゲラの写真を貼っておきます。( jより )
   

《 谷津田だよりの感想2 》 2021年11月9日
谷津田だより、ありがとうございます。楽しく読ませて頂きました。
 バターナッツカボチャ初めて知りました。お味はどうですか?瓢箪みたいでカボチャには見えないですね。

 ジョウビタキはうちの近所でも見かけるようになりましたよ。ヒッヒと高い音で鳴きながら尾羽を上下させています。まん丸アオジは可愛いですね!近くにいそうなのになかなか見つけられません。

赤マンマ!懐かしい響きです。
私も小さい頃、近くの畑や道端でイヌタデをつんで箱に詰めてお弁当にみたてて遊んだのを覚えています♪
 もう暫くは里山の秋の風景が楽しめそうですね。( i市 Y.S )

(^_^;) バターナッツカボチャは、付いている名前の通り、まるでバターやナッツのような濃厚な味のするカボチャです。
 ポタージュにすると美味しいとのことです。( jより )

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◎ i市にお住まいのR.Uさんから変わったカモの情報が届きましたので掲載させていただきます。(一部原文を修正しています)

《マガモのシロちゃん》 2021年11月14日
いつもお世話様になっております。谷津田だよりも楽しみにしています。
11月になり t調整池にも少しづつカモの数は増えてきました。でも日中は気温が高いせいかまだまだ少ないようです。そんな中、今年の春から私が追っかけしている体全体が白っぽいカモの“シロちゃん”に再会しました。見つけたときには合鴨なのかカモの白化個体なのかわかりませんでした。もし、合鴨だったなら遠くには飛べないのでもう少し経過を観察してみようということになりました。その後はカモたちが一斉にいなくなりシロちゃんもいなくなりました。
一緒に繁殖地に去ったようでとホッとしていました。
 その後、ネットで白変マガモが少なからず各地にいるという記事を見る機会があり、私のなかで勝手にこれも白変したマガモと決めつけ今シーズンも会えることを楽しみにしていたのです。
 10日前ぐらいから見ていたのですがなかなか写真が取れない距離で今朝やっと撮影できました。
※私がこの白いカモに気がついたのは2月の20日頃で北側の池の奥の方で、見慣れない白いカモが泳いでいてあれはなんだろう?と疑問に思ったのが始まりです。それから2月27日に橋のそばにいるところを撮ったのが最初で、3月14日まで撮っています。それ以降は見られなくなり繁殖地に旅立ったと思われます。 ( i市R.U )

(^_^)いつも野鳥の話題提供ありがとうございます。
 この度は珍しいカモの情報大変興味深い話題です。3月にマガモの雄と一緒に行動している白っぽいカモの写真を送っていただき色々と調べたのですが、同定に確信は持てなかったのが事実でした。ただ、その後、姿が見られなくなったことから飛翔力のあるカモ、つまり合鴨ではないと思いました。 大きさや形、くちばし、そしてマガモの雄と行動していることからシロちゃんはマガモの雌の白化個体と考えられます。
 マガモの白化個体はネット情報によると結構観察されているようです。知り合いの野鳥の専門家に写真を見てもらったところ、マガモ雌の白化個体で良いとの返事をいただいています。また、11月14日のシロちゃんは状況からして3月に見たシロちゃんと同個体と考えて良いと言うことでした。これからのシロちゃんの観察が楽しみですね。
( j より)
※写真 3078は今年の3月撮影の画像で、3231は11月14日の画像です。
 「3078」
 「3231」

2021
11. 30

◎ いよいよというよりもう師走ですね。随分寒くなりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 そういえば、成田空港でオミクロン株の感染が見つかったとの報道がありました。今後の状況が心配ですね。
 谷津田だよりの読者でk市にお住まいだったM.Iさんがこの度、北海道稚内に引っ越しなされました。まだ越してから間がなく慌ただしい中のようですが、第一便のたよりが届きましたので掲載させていただきます。

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《 北海道稚内から 》 2021年11月29日
 北海道の稚内に引っ越しました。荷ほどきと孫の相手で忙しく気がつけばすでに10日もたっていました。
 今朝初めてシマエナガをみました。寝室のカーテンを開けたら5~6羽で活動してました。家の周りはズミとカラマツの雑木林です。先日はミヤマカケスが集団で来ていました。
 鳥の写真は調整中です。暫くお待ちください。
 雪は、雪掻きをするほど降っても翌日溶けています。根雪になるのはもう少し後のようです。今の外気温は5度、
夜は、-1~-2度位ですが室内は22度位で寒くありません。
 パソコンのアドレスは変わりませんが、まだ普通には繋がりません。よってスマホで屋外の様子の写真を送ります。
 かわいいシマエナガの写真が送れたらいいですね。
  ( W市 M.I)
 

   


(^_^)荷物の整理等でお忙しい中、情報をいただきありがとうございました。 屋外の写真を見させていただきました。寒さ厳しい様子がわかります。
 今度はシマエナガの写真を送って下さいね。
 シマエナガといえば、十数年前に知床からの帰りに立ち寄った根室の市街地で撮影したことがありました。 その時は普通のエナガだと思い大して気にもせずに撮影していました。 帰ってきてから写真の整理をしていた時、道内で見られるエナガは全てエナガの亜種シマエナガだと知りました。 知っていればもっと真剣に撮れば良かったと反省したことを思い出しました。
 ※写真は日の入りの写真ですか?
 それからもう1枚は、除雪車ですか? ( jより )

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《 稚内に越されたM.Iさんに 》 2021年11月30日
 つい最近までK市に居られたとのこと。私もIWGのiさんには何かとご指導を頂いております。 この程、最北の稚内に越されたとの事。私も長らく北海道の札幌に居りまして、北海道と聞けば懐かしく思います。 在札の折には何度か稚内にも行きましたので多少はイメージがあります。
 メールによるとシマエナガをご覧になったとのこと。大変顔が優しくて今では縫いぐるみが発売され、大層人気があるとか。
 もし、スナップでもお撮りになる機会があれば、是非iさん宛てのメールに登場させて下さるよう、厚かましいお願いですがお待ちしております。
 室内は東京などより暖かいのはよく承知をしておりますが、外はこれから吹雪に暴風雪やらがたびたびあることでしょう。しかし、自然が素晴らしい所です。どうぞ、健康にご留意をされ最北の地をお楽しみ下さい。
 ( i市 H .W ) 

(^_^) シマエナガのシマは縞ではなく蝦夷ヶ島の島(シマ)だそうですね。北海道にはこのシマがつく動植物が幾つもありますね。どれも貴重なものです。
 シマの付くシマエナガの写真お待ちしています。 
※添付の写真は先日zoomによる日本野鳥の会の講座のスタート画面です。(これもやはりシマが付く鳥シマフクロウの保護活動の講座でした) ( jより )
  

2021
12. 02

◎ 我家(マンション)も築30年になり、あちこちの修繕が必要になったようです。先日は配水管改修のため業者が4日間も来ていました。
 故障して買い換えた洗濯機の設置があり、その度に物を動かしたり掃除したりと大変です。くたびれているのは人だけではないのですね。皆さんのお宅は如何ですか?
   

『師走の身近な自然観察』
相変わらずですが近くの公園と菜園周りの自然観察です。
《表だけでなく葉裏も素敵な紅葉 ハナノキ》カエデ科落葉高木、漢字は花の木。
 菜園脇のポポーの木は長さが20センチもある大きな葉を沢山落としました。その大きな葉の近くに濃い赤色に紅葉した小さめの葉が沢山落ちているのに気が付きました。前回菜園に来たときには気が付かなかったので、この数日寒さが厳しくなって一気に落ちたようです。
 紅葉した葉を手に取ってみると葉の裏が薄紫色で白っぽい粉を吹いた大福の表面のようでした。見上げてみると枝にオレンジ色の彩りの葉がたくさん付いていました。まるで一服の絵を見ているようで美しいなあと思いました。
   
 家に帰って調べてみるとカエデ科のハナノキでした。紅葉の彩りが美しいことから別名ハナカエデ(花楓)とも呼ばれ、日本固有種です。
 落ち葉の表裏
 自生地は主に木曽川流域の山間湿地だそうで、現在は湿地減少などの影響から自生数を減らしているということです。※環境省レッドデータブック絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。

《電線に止まるモズとジョウビタキ》モズ科のモズ 全長20センチ、漢字は百舌、留鳥。
 ヒタキ科のジョウビタキ全長14センチ、漢字は尉鶲、冬鳥。
 いつも鳥が止まる電線はだいたい決まっています。その場所に2羽止まっていました。よく見ると2羽は大きさも尾の長さも違った鳥でした。どちらもこの場所を定位置としている種で(添付写真の)左側の鳥はモズ、右側の鳥はジョウビタキでした。
   
 5分以上見ていましたが止まり場所の位置を変えたり向きを変えたりもせず、互いに無関心の様子。その後ジョウビタキが飛び立ち、暫くしてからモズも居なくなりました。逆光でシルエットしかわかりませんでしたが2羽の鳥たちの生活の一面が見えた気がしました。
 ※どちらの鳥も縄張りを主張する種ですが自分の仲間以外の鳥に対しては寛容なのですね。


《赤い実が実る樹木 クロガネモチ》モチノキ科常緑高木、漢字は黒金餅、黒鉄黐。 近くの公園には実のなる樹が何種類かあります。
車道から公園内にスロープで下りていく途中に真っ赤な実がたわわに実る樹木がありました。鈴なりになった実は小さな球形で房になっています。常緑の葉と真っ赤な実の対比が美しかったです。
 冬場を迎え、そろそろお腹を減らした鳥たちがこの実に群がってくることは確実です。※名の由来はモチノキと同じように樹皮から粘着物質がとれ、若い枝や葉が黒ずんで見えることからついたという。
   

《菜園周りの主 ハシブトガラス》カラス科全長56.5センチ、漢字は嘴太鴉、留鳥。
 菜園にはカラスが2種類見られます。どちらかというと畑や草地に下りてガアガアと濁った声で鳴いているクチバシの細めのハシボソガラス、樹上や屋根の上でカアカア鳴いているクチバシが大きく太いハシブトガラスの2種類です。
 今回はお隣さんの畑に立つ低い竹の杭の上にずっと止まって時々カアカアと澄んだ声で鳴いていたので、鳴き声とクチバシの大きさからハシブトガラスとわかりました。ハシボソガラスより体が一回り大きな本種は堂々として威厳があり、やはり菜園周りの林や竹林の縄張りの一角をなす主ですね。
   

◆谷津田だより豆知識
・レッドリスト(レッドデータブック)・・・レッドリストとは絶滅のおそれのある野生生物の種のリストです。国際的には国際自然保護連合 (IUCN)が作成しており、国内では、環境省のほか、地方公共団体やNGOなどが作成しています。
 環境省では、日本に生息する野生生物について、生物学的な観点から個々の種の絶滅の危険度を評価し、レッドリストとしてまとめています。
★ 動物については、哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、汽水・淡水魚類、昆虫類、陸・淡水産貝類、その他無脊椎動物の分類群毎に、
★ 植物については、維管束植物、蘚苔類、藻類、地衣類、菌類の分類群ごとに作成されています。
 なお、レッドリストに掲載された種について生息状況等をとりまとめ編さんしたものが、レッドデータブックです。(環境省HPより)

◎ ◆◆谷津田だより情報コーナー【投稿】◆◆
《 たよりの感想 》 2021年12月2日
 何時も季節のたより(写真)ありがとうございます。
我が家でも配水管の清掃工事が有りました。改修工事では無かったので、それほど大変ではありませんでしたが家内は事前準備に追われていました。
 季節の移ろいは、此方でも見られ、紅葉が進んでいます。鳥たちも、烏やヒヨドリは毎度のことですがシジュウカラやヤマガラも時々見られます。皆、冬支度に忙しそうですね。( S市 T.K )

(^_^)これからの時期は、シジュウカラやヤマガラ、メジロ、エナガ、それにコゲラなどが一緒になって木から木へと移動する姿が見られます。“混群”と言って異なる種の小鳥たちが同一行動で移動するのです。( jより)
※添付の写真は、i市の市街地で撮影したメジロです。
   

 

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