印西・谷津田だよりの４ページ

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2004 3. 4	◎今、オシドリが見ごろ（？）です。　戸神の調整池に今、オシドリがいっぱいきている。昨日（3/3)で雄36羽、雌18羽、計54羽確認した。この数は、この数年来の最高飛来数となる。ちなみに、昨年の最高（確認）数は、20羽であった。いつまで、この数が見られるかわからないが、とにかく今が見ごろだ。 ※よくいる場所は、観察デッキの覗き窓から対岸の樹木（白くなっている樹木）の下の水際。デッキからの距離は、100㍍以上あるので、観察にはやはり、双眼鏡がいる。 ◎Ｉさんの自然情報参考になりました。浦部川のオタマジャクシですが、大きさと時期から推測して、ウシガエルと思う。 ◆ウシガエル・・・カエル目アカガエル科ウシガエル（ショクヨウガエル）　ブゥオーン、ブゥオーンという鳴き声が牛に似ていることからついた名。1918年、当時の政府がアメリカから輸入し、全国に食肉用として養殖を奨励。それが、戦後野生化した種。同時にこのカエルの餌として輸入したザリガニも日本全土に広がってしまった。これが、アメリカザリガニ。繁殖期は、５～６月で水面にシート状に産卵する。その年に変態しなかったオタマジャクシは、越冬し翌年変態する。 ◎今日、野鳥の会の探鳥会の手伝いで、行徳にある市川野鳥の楽園（宮内庁新浜鴨場のとなり）に行ってきた。 ◆ニホンアカガエル・・・この種は、本州のカエルとしては、産卵が一番早い。地域によって差はあるが、１月から５月に行われる。　湿田が消えていることから、各地で個体数が激減している。卵を見つけた方は、情報を下さい。（見つけた場所と、月日と数）　　保護区の中のビオトープには全部で９ケのニホンアカガエルの卵塊があった。早いものは、孵化して小さなオタマジャクシが泳いでいた。	◎ニホンアカガエルの写真と卵塊は、下記のホームページを参照　http://www.nara-edu.ac.jp/ECNE/kaerhebi/kaisetu/aka.htm
2004 3. 6	◎今日は、小学校の総合学習の下見に船橋の長津川公園に出かけた。ここは、もと谷津田だ。周りの台地は、開発され住宅地となり、その雨水・排水の調整池として公園を造ったものだ。印西の花の丘公園と戸神調整池と同じようなものだ。真ん中にある池には、アオクビアヒルとクロアヒルがいつも居る。他にコガモやオナガガモが居る。　また、湧水を引いた小川には、クレソンやセリが育ち、カワニナ（淡水性巻貝）が這いまわっていた。しかし、調整池に流入する長津川の本流は、泡が立ち、よどみにはヘドロがいっぱいであった。少しは、調整池の葦原で浄化するが、到底追いつかないのが現状だ。	しかし、この公園は、のんびり散歩する人や、ジョギングする人、網を持って遊びにきている子供達の姿がある。親水の施設として有効であるようだ。印西の公園は、どうだろう。 ◆カワニナ・・・カワニナ科の巻貝。細長い巻貝でフタを持っている。ゲンジボタルの餌になる。川底を這い回って石や落ち葉などに生えた付着藻類を食べる。カラの表面は普通ツルツルしているが、印西で見られる種は、表面がゴツゴツしている。
2004 3. 7	◎今日、サザンプラザ主催の探鳥会（バードウォッチング）に行った。参加者２５にスタッフと野鳥の会メンバーを入れると全部で34、5人位大所帯になったようだ。 ◆観察は、最初にＮＴ大橋から、下の葦原を見た。いつも見られるカワセミは、今日は居なかった。（もっとも、終了後に見られたが）。アシの中に、ヒヨドリ、シジュウカラ、そして渡り鳥のカシラダカなどがいた。ほんのちょっとだが、紅色でとっても綺麗なベニマシコが見られた。その後、戸神調整池の観察デッキに移動し、水鳥の観察をした。先週は、例年になくオシドリがたくさん見られ、今日も期待していたが、期待に違わず対岸に沢山居た。数は、はっきりカウントしなかったが、30羽以上はいたと思う。デッキの窓から、正面の水際の樹木の下に休んでいるオシドリの姿に参加者は、みな感激した。パネルにオシドリの絵が書かれているが、実物の色はもっともっと美しかった。そして、脇にいる雌の姿も、愛らしかった。　オシドリたち水鳥の姿を堪能した後、内野団地の歩道を南に下り、ホオジロやツグミ、モズなど小鳥を見ながら斜面林から戸神谷津田に出た。	谷津に下りる手前に削られた崖部がある。崖の上部に小さな穴がいくつか掘られている。おそらくカワセミの巣穴であろう。時期になったら確認しよう。　谷津田の中央を流れる戸神川の橋のあたりで探鳥。電線にとまるツグミ、ムクドリ、セキレイ類を熱心に双眼鏡で追う。その時、谷津田奥の樹木に大型の鳥がとまった。「タカ」、の声に皆の視線が一箇所に集まる。樹木の木肌に似ているタカの背中の色になかなか見つからない。その後、上空を悠然と飛翔し、皆思う存分見ることができた。冬場に里山にやってくる中型の鷹、「ノスリ」であった。　その後、斜面林内細道から内野団地内の緑道を抜けサザンプラザに戻った。およそ、2時間半ほどの、散策であった。 ◆見られた野鳥のリスト（参考に）　　カワウ・オシドリ・マガモ・カルガモ・コガモ・ノスリ・オオバン・キジバト・コゲラ・ハクセキレイ・セグロセキレイ・ヒヨドリ・モズ・シロハラ・ツグミ・ウグイス（声）・エナガ・シジュウカラ・メジロ・ホオジロ・カシラダカ・アオジ・カワラヒワ・ベニマシコ・スズメ・ムクドリ・ハシボソガラス・ハシブトガラス　　（全28種）　　番外　ドバト　　《終了後にカワセミ》
2004 3.11	◎今日の浦部川沿いの谷津の（とっても小さな）ニュースを記す。 ◆昨日野鳥の会の仲間から、浦部の谷津にカエルの卵のようなものがあると写真添付のメールが入った。さっそく現場に行ったところ、ニホンアカガエルの卵塊が4ケ見つかった。ニホンアカガエルは、1月から3月が産卵期である。早いものは、すでにオタマジャクシになっているところもあると思う。　17日の散策の折にこの地を見学する予定だ。 ◆浦部川のサケ遡上場所の近くの土手を歩いていた時、足元で何かが動いた。緑の草むらの中を小さな体が動いていた。まだ、動きは鈍いがニホンアマガエルであった。	一回にやっと5センチくらいしか飛べないようだ。そういえば啓蟄は、3月5日だった。この個体も冬ごもりから目を覚まして間もないのだろう ◆斜面林脇の畦道でアカタテハを見た。オレンジとクロが目立つ派手な蝶だ。この蝶も今日の暖かい空気に誘われて活動を始めたのであろう。　※アカタテハ・・・タテハチョウ科アカタテハ　生息地　平地から山地。市街地でも見られる。秋には柿の実によく集まる。成虫で越冬。英名は、indian red admiral（インドの赤い提督）というから勇ましい。〔山渓社　チョウ・ガより〕 ★アカタテハの写真は下欄のアドレスをクリック http://www.geocities.jp/gauss0jp/akatateh.html
2004 3.14	◎巷では、「鳥インフルエンザ対策」が、騒ぎになっている。先日、某ＴＶ局の特番を見ていたら、北大農水産学部（だったと思った。）のＫ教授が出て、鳥インフルエンザがカラスに感染したことについてコメントをしていた。実は、この教授は、私たちの身近に見られるカラス、ハト、スズメなどの野鳥には感染しないとＴＶで断言したばかりだったのだ。ｋ教授は、冒頭でカラスの感染について自分の見解が違っていたことを謝っていた。その上で、カラスの感染については、世界で初めて確認されたと言っていた。　もし、そうだとするとこれは結構大変なことだ。本来カモなどの野鳥が持っているウイルスは、レセプト（ウイルスの受容体）の異なるカラスなどには、感染しないのだ。それが、感染し、発症して死んだということは、ウイルスのレセプトの形が変化したということだ。　野鳥に詳しい方の話だと、養鶏場の鳥はまさに、鳥の成育環境としては、尋常でない環境にあるという。過密な中で、栄養過多の運動不足の中での飼育であり、病気を防ぎ、成長を促進するために抗生物質や栄養剤の大量投与なのだ。カモの持っているウイルスは、カモと共存し悪さをしない。そのウイルスが、飼育されている鳥に感染し、伝わっていくうちに、だんだん抗生物質にも負けない、そして悪さをするウイルスへと変化（突然変異）していくということだ。	しかし、官房長官も9日に発表したが、一般の市民サイドとしては、いたずらに騒ぎ立てなくともよさそうである。幼・小・中学校の飼育当番をさせないとか、飼っていた烏骨鶏を捨てたなど、過敏すぎることは、必要ないそうだ。 ◆そこで、9日発表の要旨を記す。（すでに、読んでおられると思うが） ①鶏肉、卵の安全性・・・鶏肉や卵を食べることで、人が感染した事例はない。 ②人への感染について・・・感染した鶏と接触して人の体内に大量にウイルスが入った場合にごくまれに感染する。人から人への感染はまだ、確認されていない。 ③飼っている鳥、野鳥が死んでいるのを見つけた場合　☆飼っている人の留意点・・・ウイルスを運んでくる野鳥が近くにこないようにする。（ネットなど）排泄物に触れた後には、手洗いとうがいをする。　☆飼っている鳥が死んでしまったとき・・・原因がわからぬままに、次々に死ぬことがない限り、鳥インフルエンザを疑うことはない。　☆野鳥が死んでいるのを見つけたら・・・素手で触らず、ポリ袋に入れて、廃棄物として処理することが可能。もし、大量に死んでいるなど、不安な場合は、市町村、獣医師、家畜保健衛生所、保健所に連絡を。
2004 3.16	◎今日も暖かい一日だった。谷津田は、そろそろ農作業の人が見られ、少しずつ賑やかになっている。この数日の暖かさにつられ、色々な生き物が活動を始めている。 ◆田の畦を歩くと足元から、ひらひらと未だ拙い飛び方であるがタテハ類のアカタテハ（注１）が現れた。オレンジの綺麗な蝶だ。 ◆簡易舗装の農道の端をテントウムシの幼虫がゆっくりと歩いている。一瞬「何の虫」。つい、成虫の姿があまりにも印象深いので忘れていたが、思い出した。 ◆手賀沼（つの字の下の沼）にそって西に進むと、白井市平塚だ。自動車道路の端を自転車で進む。と、脇の側溝の中でなにやら、砂煙をあげているのに気付く。ドジョウだ。約300ｍ位の間、ずっと砂煙を上げていた。無数のドジョウだった。 ◆手賀沼（つの字の下の沼）の西端近くに行き、望遠鏡で観察した。鳥はあまりいない。 ☆アカタテハとコブハクチョウは、gooかyahooで見てください。	見た限りでは、コブハクチョウ（注２）2羽、オオバン数羽、後はカイツブリにカルガモ位だ。（小鳥類は省く） ◆帰り道は、白井聖地霊園脇を通った。途中、白井のＮＰＯ白井環境塾が整備している斜面林を眺めながら自転車でゆっくり走っていると「こんにちは」の声、振り向くと小学校1年生くらいのかわいい女の子だった。なぜか、私はよく子供から挨拶されるのだ。どうしてだろう。 ※　アカタテハ…タテハチョウ科アカタテハ　田畑、庭など人の活動する場所でよく見られる。主に成虫で越冬。晩秋や早春には日向ぼっこする姿を見かけることが多い。英名は、indian red admiral（インドの赤い提督）という。 ※　コブハクチョウ…全身が白く、オレンジ色のクチバシの基部に黒いコブがある。日本には渡ってこない種である。最近は、飼われていた個体が各地で野生化している。手賀沼にも一年中いるので、これもそのルーツと思われる。
2004 .3.21	◎『黒い鳥が、不気味なんですが、なんですか？』　先日、戸神調整池のデッキにいったら、このような質問を受けました。このほかにも、「朝早く、上空をくの字になったり、一列横隊になったりして飛んでいる鳥は、なんですか」というようなことをよく聞かれます。　また、やはりデッキで近くのＵ小学校の女の子が、「木が真っ白なのは、白樺の木ですか」と聞いてきました。これらの、質問に答えて ◆実は、カワウです。　☆カワウ…ペリカン目ウ科カワウ　本州と九州に主に留鳥として分布する。湖沼や内湾、河口などに住み、周辺の林の樹上で繁殖する。巧みに潜水して、魚などを捕らえて食べる。　☆数年前から、この調整池にカワウが増えてきた。昨年の12月7日の調査では、367羽、12月26日ではなんと、730羽を確認した。今年の3月14日は、244羽であった。　昨年の今ごろは、巣を作っていたが、今年はまだ一つも巣を作っていないようだ。この分では、今年は営巣しないのかもしれない。　☆上空を集団で飛翔する時に、くの字型になる鳥には、ツルやハクチョウ、ガンがある。それにウの仲間である。ＮＴで、上空をくの字やＩの字で飛ぶのは、カワウと考えてよい。夜明けと、夕刻が多い。それは、調整池を塒（ねぐら）として、昼間は、近くの河川や湖沼に採餌に行くからだ。ちなみに、戸神のカワウは、利根川に採餌に行くものが圧倒的に多いと推測される。狙いは、魚である。　調整池の岸辺の樹木が、白樺の木のように見えるのは、このカワウのフンが原因なのだ。カワウは、魚を食べるため、特に水分の多いフンを霧状に排出する。そのため木が真っ白くなる。 ※今度、ＮＴ中央大橋を通ったら南側を見ると一目瞭然だ。　☆この、一ヶ月ほどでは、数が減ってきているので、さほど気にしてないが、あまり増えると樹木が枯れたりする影響が出る。 ◆このカワウ達のルーツ（私なりに推論したもの）　３～４０年前は、カワウの集団塒として有名だったのは、千葉市大巌寺町にある大巌寺のウのコロニーだった。ここは、鵜の森といわれ観光の名所であり、特にカメラマンが集まる場所だった。　ここの樹木が枯死してしまい、強制的に移動させた場所が、上野の不忍池だ。　そして不忍池から、分散したのが、浜離宮の営巣地だ。この浜離宮の営巣地を追われた群れが、数箇所に分散した。分散地は、江東区のお台場や葛飾区の水元公園、千葉県では、市川市の行徳、八千代市から千葉市を流れる花見川の川岸周辺、そしてこの戸神調整池だ。　戸神の調整池のカワウは、行徳からの分家であろうと考えられる。	それは、昨年、調整池の岸辺の樹木にとまっていた一羽の足に標識があり、その標識を照合したところ、行徳で調査のために捕獲し、標識をつけた一羽であったことが判明したからだ。 ◎今日は、印西市の引きこもりの子の親の会の人たちを案内し、戸神のデッキと花の丘公園を案内した。いつか、家の中ですごしている青年達も一緒に観察会に出てくることを願っている。　　　　 ◆長良川の鵜飼舟のウは、カワウ？　このウは、同じウ科のウミウだ。カワウとほとんど同じように見えるが、黒色がカワウよりも少し緑かかっていることや嘴の模様が違うなどで見分ける。ちなみに、ＴＶで鵜の捕獲場の崖が崩れてしまい鵜飼のウが捕獲できないとのニュースが流れたことを記憶している方もある思うが、これがウミウだ。それから、城ヶ島の冬場にやってくるのは、一回り小型のヒメウという種だ。 ◆鵜匠が鵜飼で獲るアユは、値が張りほとんど高級料理屋向けだという。鵜が飲み込んだアユは味が良くなるのかな。※誰か、食べた方いますか
2004 3.24	戸神谷津で今年初めて、ツバメをみた。本年初認である。 ◎昨年、新聞で「ツバメの巣が落ち、繁殖失敗のものが増えている」という記事を読んだ。その原因は、今までツバメを大切にしていた商店や民家が巣を作られるのを嫌って針金をはったりして巣を作れないような対策をとっていることだという。商店では、昔からツバメは、商売繁盛のシンボルとして大事にしていたというが、最近は、客から苦情が出る等の理由でツバメの営巣を良しとしないのだ。また、ツバメの巣の材料が少なくなっているのも原因だ。その一つは、良質の泥が少なくなったためだ。以前は早い時期でも、田には水があり良質の泥（粘土）があったのだが、今は乾田化しているのと、田そのものが減ってしまった。もう一つは、簡単に手に入る藁等が減ったことも原因であろう。　その、結果ツバメは、あまり条件の良くない場所、に巣を作り、巣材も良くないため巣が落ちたり、ヒナを捕食されたりする例が増えているという。ツバメにとっても受難の昨今だ。	◆ツバメ…スズメ目ツバメ科の渡り鳥　夏鳥として渡来する。市街地や集落周辺に住み、人家や商店の軒先、駅舎、ガレージなどの人工建造物、特に人通りの激しいところに営巣する。さえずりは複雑で長く、「虫食って土食ってしぶーい」と聞きなされる。 ◆この数年、ＮＴ駅の上空を飛んでいるツバメの中に、ツバメより少し小さく腰が白く尾の切り込みが浅いものが見られる。実は、この種は、イワツバメである。本来は、山地や海岸の崖や洞窟に営巣する種。それが、都市部に分布が広がっているのだ。４～６月位にＮＴ中央駅や印西牧の原駅の上空を飛んでいるツバメが居たら、ちょっと気をつけてみるとよい。　※皆さん、３月中にツバメを見かけたら連絡を下さい。（日にち、場所、数）
2004 3.25	尖閣諸島・魚釣島に上陸した中国の活動家逮捕のニュースが朝から何度も放映されている。大きな問題に発展しなければと思う。　その点、谷津田は平穏に見える。でも、一寸視点を変えて見ると、谷津の入り口や斜面林の裾部には、多量の不法投棄ゴミが目に付く。 ◎先日、視察したゴミリサイクルセンターについて気のついた点を記す。 ◆視察施設…株式会社佐久間　印旛資源リサイクルセンター（白井市平塚台）　印西市から分別排出されたプラスチック製容器包装ごみ(市指定の黄色のゴミ袋）は、このセンターに運ばれ、選別・減容・保管し、サーマルサイクル（固形燃料・油化など）やマテリアルリサイクル(資源や容器などの再商品化）の原料として、再商品化業者などへの出荷が行われている。 ◆ここでは、古紙(新聞紙）とペットボトルとボロの選別、梱包などが行われている。 ☆古紙…家庭から出てくる新聞紙をいったん全てばらして、新聞紙の中に雑誌や雑紙が混入していないか手作業で点検選別していた。気の遠くなるような作業だ。　担当者の話によると、一冊の雑誌が混入しているだけで、トラッ一台分の古紙が業者から戻されてしまうとの事だ。	☆ペットボトル…この点検選別作業も、ベルトの上を流れてきたボトルを手作業で選別する。蓋のついたものは、ここで分け、全て蓋を取る。中がひどく汚れているもの、まだ入っているものなどもここで手作業で除外する。今の時季でも臭いがきついので、夏場は大変だと思った。　☆ボロ…これは、ポケットに入っているものなどを点検し、梱包出荷する。輸出に回るらしい。 ◆視察して思ったこと　・私たちがもっともっとゴミのリサイクルに関心を持ち、リサイクルシステムを完成させることが必要だと思った。　・ペットボトルの蓋を外して、ざっと水洗いして出すこと、新聞紙に雑紙（ざつがみ）や雑誌を混じらないようにする。　・ペットボトルの袋にハンガー（金具のついていないプラスチック製）が入ってたが、これは除外するとの説明があった。ボトルと同じプラスチックなのに除外するのは、実は法律がネックとの事だ。このセンターは容器包装リサイクル法に基づいて処理しているのだ。つまり、ハンガーは容器でも包装でもないのだ。梱包に使うビニルのプラスチックの帯があるが、あれも袋に入っていれば除外との事。法律がネックとは、全く日本のリサイクル対策は、さもしい限りだと思った。 ※一度は、行ってみる価値はある所です。
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