連載小説
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第九話 歪み始める理想
部屋を出て広間についた
そこには二人がいた
「遅いぞ〜」
「時間がないから輸送機に乗って、そこで話す・・・」
「ちょっ、まっ!?」  
有無を言わさず強引に輸送機に乗らされた
「一体何で輸送機乗らなきゃならないんだ?」
「何でって、これから悪者を倒しに行くんだよ♪」
「悪者?」
「そう、人々に害を与える存在を消す・・・」
普段感情を表に出さないイシュタルが怒っていた
「その悪者って何処にいるんだ?」
「今はまだ言えない。ただ1つ言えるのが、俺達を捨てた存在・・・」
エア達を捨てた?
それはエア達にしてみれば裏切られたも同然だ。 
エア達は、その"存在"を憎んでいるようだ
「復讐するのか・・・けど、復讐しても何も生まれない、何も変わらない!」
憎しみは憎しみを呼び、新たな憎しみを生む・・・
「それぐらい解ってるさ。でも、悪者は消さなければならない」
仲間の想いを裏切りたくない
害を与える悪者は倒さなくてはならない・・・
シカシマテ、オマエノリソウハナニカワスレタカ?
「解った協力しよう」
脳裏によぎった言葉を忘れるようにし承諾した
「それでこそ君だよ偽善者君・・・」
エアが何を言ったか解らず、黙って外を眺めた
10/03/01 19:21更新 / フィンレイ
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まろやか投稿小説 Ver1.50